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監修医師 清水崇裕
この記事の監修: 清水 崇裕(医師・医学博士・放射線科専門医/ベアAGAクリニック院長)
日本テレビ「DayDay.」「news every.」、フジテレビ「Live News イット!」ほか出演・取材協力

「更年期に入ってから、抜け毛が急に増えた」
「体にやさしそうな漢方で、なんとかできないかな」

結論
漢方は、更年期の不調(冷え・不眠・イライラなど)を整える「体質面からの支え」としては選択肢のひとつです。ただし正直にお伝えすると、漢方だけで薄毛の進行を止めたり、髪を生やしたりすることは期待できません。更年期の抜け毛の背景には、女性ホルモン減少にともなうFAGA(女性型の脱毛症)が隠れていることが多く、それは進行性だからです。この記事では、漢方にできること・できないことを整理した上で、代表的な9つの漢方薬と、漢方以外の対策まで解説します。

※ベアAGAクリニックでは漢方薬の処方は行っておりません。本記事は情報提供を目的とした解説です。

更年期は相対的に女性ホルモンより男性ホルモンの量が多くなり抜け毛が増えやすい

更年期になると、卵巣の働きが穏やかになり、髪の成長期を保つ働きをもつエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が大きく減少します。男性ホルモンの量自体が増えるわけではありませんが、エストロゲンが減ることで相対的に男性ホルモンの影響が強くなり、髪が細くなる・抜け毛が増える方向に働きます。

これが更年期以降に増える女性の薄毛(FAGA)の基本的な仕組みです。加齢による自然な変化がきっかけのため、放置して自然に元へ戻ることは期待しにくいのが特徴です。

更年期の女性に起こりうる抜け毛以外の身体の変化

エストロゲンは髪だけでなく全身に働くホルモンなので、更年期には抜け毛以外の変化も同時に現れがちです。

肌が乾燥しハリやツヤがなくなる

エストロゲンにはコラーゲンの生成を支え、肌の潤いを保つ働きがあります。分泌が減ると、肌の乾燥・ハリやツヤの低下を感じやすくなります。髪のパサつき・ツヤの低下も同じ流れで起こります。

不眠やイライラなど精神的な症状が起きる

ホルモンバランスの変化は自律神経にも影響し、寝つきの悪さ・イライラ・不安感・のぼせ(ホットフラッシュ)などが起こりやすくなります。睡眠の質の低下は髪の成長環境にとってもマイナスに働くため、抜け毛と精神症状は互いに影響し合う関係にあります。

更年期の抜け毛に漢方が及ぼす効果

漢方薬は、体質(冷え・血行・自律神経の乱れなど)を整えることで、髪が育ちやすい土台を支える方向で使われます。更年期症状の緩和を通じて、睡眠やストレスの改善が髪に良い影響を与えることは期待できます。

一方で、正直にお伝えしておきたいのは次の2点です。

  • 漢方に直接の発毛効果を示した質の高い根拠は乏しく、「髪を生やす薬」ではありません
  • 漢方は体質(証)に合わせて選ぶものなので、自己判断で選ぶと合わないことも多いです。購入時は医師・薬剤師に相談してください

更年期の抜け毛は漢方に頼りすぎずAGAクリニックで診察を受けることがおすすめ

更年期の抜け毛の背景にFAGAがある場合、FAGAは進行性です。漢方で体調を整えている間にも、少しずつ進行が積み重なる可能性があります。

「漢方か、薄毛治療か」の二択ではなく、まず原因を確かめてから、必要な対策を組み合わせるのが合理的です。当院では問診とマイクロスコープによる頭皮チェックで、加齢による一時的な変化か、FAGAが進んでいるのかを見極めた上でご提案しています。

更年期に起こる抜け毛の原因

東洋医学では、更年期の抜け毛の背景を「体質の偏り」として捉えます。代表的な3つの考え方を紹介します(漢方選びの目安になる分類です)。

血虚(けっきょ)

血(けつ)=体をめぐる栄養が不足した状態です。髪は「血余(けつよ)=血の余り」とも呼ばれ、血虚では髪に栄養が届きにくく、抜け毛・髪のパサつき・肌の乾燥・立ちくらみなどが現れやすいとされます。

腎虚(じんきょ)

東洋医学の「腎」は成長・生殖・老化を司るとされ、加齢によりその働きが衰えた状態が腎虚です。白髪・抜け毛・腰のだるさ・下半身の冷えや頻尿などが目安とされ、更年期以降の変化と重なる部分が多い分類です。

湿熱(しつねつ)

体に余分な熱と水分がこもった状態です。頭皮のベタつき・かゆみ・のぼせ・イライラなどが現れやすく、脂っこい食事や飲酒が多い方に見られやすいとされます。頭皮環境の悪化を通じて抜け毛につながると考えられています。

更年期の抜け毛におすすめな漢方薬

更年期の症状・体質別に用いられる代表的な漢方薬です。どれが合うかは体質(証)によって異なるため、購入前に医師・薬剤師にご相談ください。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

更年期の定番処方のひとつ。イライラ・不安・のぼせ・疲れやすさなど、精神神経症状が目立つ方に広く用いられます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

冷え・むくみ・貧血傾向のある、比較的体力が低めの方向け。血虚タイプの定番とされる処方です。

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

疲労倦怠・食欲不振・血色の悪さが目立つ方に。気力と栄養の両面を補う目的で用いられ、病後・体力低下時にも使われます。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

「気」と「血」の両方が不足したタイプ(疲れやすく貧血気味)に用いられる代表的な補剤です。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

腎虚タイプの代表処方。下半身の冷え・腰のだるさ・頻尿など、加齢に伴う症状がある方に用いられます。

六味丸(ろくみがん)

八味地黄丸から体を温める生薬を除いた処方。腎虚タイプのうち、冷えよりもほてり・のぼせが目立つ方向けです。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

のぼせ・イライラ・皮膚の炎症など「熱」の症状が強いタイプ(湿熱傾向)に用いられます。頭皮のかゆみ・赤みが気になる方の選択肢です。

温経湯(うんけいとう)

手足はほてるのに体は冷える、唇が乾く、月経不順があるといった「冷えと乾燥が混在する」タイプに用いられます。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

ストレス・不眠・動悸など、神経の高ぶりが目立つ方に。ストレス性の抜け毛が気になる方の選択肢とされます。

更年期の抜け毛を漢方以外でケアする対策方法・代替案

AGA専門クリニックや皮膚科などで治療を受ける

もっとも確実性が高い選択肢です。FAGAと診断された場合、進行を抑える治療や発毛を促す治療(ミノキシジル外用など)が選択できます。女性の薄毛治療の詳細は女性専用サイトで詳しく解説しています。

睡眠時間の確保など生活習慣を見直す

髪は睡眠中に成長します。就寝時刻を整え、寝る前のスマホを減らすだけでも睡眠の質は変わります。

必要な栄養素がとれる食事を心がける

髪の材料となるタンパク質、不足しがちな鉄・亜鉛を意識してください。肉・魚・卵・大豆・海藻をバランスよく。極端な食事制限は抜け毛を悪化させます。

適度に運動をしてストレスを発散させる

ウォーキングなどの軽い運動は、血行の改善・睡眠の質の向上・ストレス発散の3方向で髪の環境を支えます。

頭皮マッサージを行い血行を促進する

シャンプー時に指の腹で頭皮をやさしく動かす程度で十分です。爪を立てる・強くこするのは逆効果なので注意してください。

育毛剤を使用して頭皮環境を整える

市販の育毛剤は頭皮環境を整える「守り」のケアです。発毛を目指す場合は、医薬品(ミノキシジルなど)との違いを理解した上で使い分けましょう。

更年期の抜け毛はベアAGAクリニックへご相談ください

更年期の抜け毛は、「年齢のせい」「そのうち落ち着く」と我慢される方が多いのですが、背景にFAGAがある場合は進行します。漢方や生活改善と、薄毛の治療は両立できます。まず原因を確かめることから始めませんか。

当院では、問診とマイクロスコープによる頭皮チェックで原因を見極め、必要な場合だけ治療をご提案しています。カウンセリングから治療まですべて院長(医師・医学博士)が担当し、完全個室でご相談いただけます。

\年齢のせいか、FAGAか。確かめてから安心しましょう/

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AGAは進行性 — 「様子見」の間にも少しずつ進みます

自己流の対策を続ける前に、まず原因と進行度を確かめませんか。あわせて読みたい記事:

BEA AGA CLINIC 院長 清水崇裕
この記事の監修医師
清水 崇裕
BEA AGA CLINIC 院長/医師・医学博士・放射線科専門医
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