AGAは大学生でも発症する?大学生でもできるAGA対策を解説

大学生の方で

  • 最近、抜け毛が増えた気がする
  • 髪の毛に元気が無い、細くなった気がする
  • AGAは遺伝するって聞くし、親戚に薄毛の人が多いから自分もハゲるのかな…

と心配な方は多いと思います。そこで今回は

  • 大学生でもAGAは発症するのか
  • 自身がAGAかどうか判別するための方法
  • 大学生がAGA治療を行う際の注意点

などについて解説していきます。自身がAGAかどうか気になる大学生の方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

著者情報 内田純平AGAマガジン編集部
内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。

大学生でもAGAは発症する?

まず結論として、大学生でもAGAは発症します。AGAをはじめとした薄毛は30〜50代の方に多い印象ですが、10代、20代の方でも発症することはあります。

AGAは年齢とともに進行しますが、発症する原因は加齢ではなく、遺伝などが大きな理由です。

発症率、発症する原因についてそれぞれ深く掘り下げてご紹介していきます。

大学生のAGA発症率について

大学生のAGA発症率について
  • AGAは20代でも約10%が発症する
  • 10代でもAGAを発症する人は居る

この記事をご覧いただいている大学生の方の中には浪人や再入学などで30代以上の方も居るかもしれませんが、基本的には18〜25歳の方が多いと思います。

そんな若い人でも、AGAを発症することはあります。日本皮膚科学会が年代別のAGA発症率についてガイドラインで述べているので確認してみると

 日本人男性の場合には 20 歳代後半から 30 歳代にかけて著明となり,徐々に進行して 40 歳代以後に完成される.25 年前の本邦における男性型脱毛症の統計から,日本人男性の発症頻度は全年齢平均で約 30%と報2764 ● 日皮会誌:127(13),2763-2777,2017(平成 29)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン作成委員会告されている8).この発症頻度は現在もほぼ同程度であり,20 代で約 10%,30 代で 20%,40 代で 30%,50代以降で 40 数%と年齢とともに高くなる.

引用:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

「20 代で約10%」と記載があるように、なんと20代の方でも10人に1人はAGAを発症しています。10代についての記載はありませんが、10代でも発症する人は珍しくありません。

よって、大学生の方で薄毛が気になる人は「自分はまだ若いから気のせいだ」と思いたいかもしれませんが、残念ながらAGAである可能性も否めません。

関連記事

ほとんどの方がAGA治療に年齢が関係あると考えていると思います。確かに若い方よりはお年寄りの方のほうが髪の毛が薄い方は多いように感じますし、AGAは進行性の病気であることを考えるとあながち間違いでもないのですが、年齢別の発症率や治療[…]

大学生がAGAを発症する原因について

大学生がAGAを発症する原因について
  • AGAの原因はほとんど遺伝
  • 喫煙をはじめとした生活習慣も関係あり
  • ストレスが原因で薄毛を進行させることも

大学生がAGAを発症する原因についてですが、結論としてAGAの原因はほとんど遺伝であり、これに年齢はあまり関係ありません。

AGAのメカニズムについて簡単に解説すると

  1. 男性ホルモンの「テストステロン」と「5α還元酵素」が結合し、「ジヒドロテストステロン」を作る
  2. 「ジヒドロテストステロン」が生え際や頭頂部にある「毛乳頭細胞」の「男性ホルモンレセプター」に脱毛・髪の成長を止めるシグナルを出す
  3. 「男性ホルモンレセプター」が「TGF-β」という脱毛因子が発生し、毛乳頭細胞に脱毛のシグナルを出す

となっています。このうちの「5α還元酵素の活性度」と「男性ホルモンレセプターの感受性」に遺伝は関係しています。

特に5α還元酵素の活性度は優性遺伝、つまり両親のうちいずれかが5α還元酵素の活性度が高い場合、遺伝する可能性が高いです。

また、男性ホルモンレセプターの感受性は隔世遺伝なので、祖父や曽祖父などの方が薄毛だった場合、遺伝しやすいとされています。

自身がAGAかどうか判別するための方法を解説

大学生の方が、自身がAGAかどうか判別するための方法を解説していきます。

大きく分けて3つありますので、一緒に確認していきましょう。

1.生え際を確認する

ハミルトン・ノーウッド分類

生え際を確認することは、AGA治療において重要です。

AGAの薄毛の進行にはパターンがあり、それを分類したものに「ハミルトン・ノーウッド分類」というものがあります。

上記の画像にご自身の薄毛のタイプが一致する、または似ている方は「AGAの可能性が高い」と考えましょう。

2.抜け毛の本数や髪の毛の細さを確認する

抜け毛の本数や髪の毛の細さを確認するのも、自身がAGAであるかどうか判断する材料の1つです。

一般的に成人男性は1日で50〜100本ほど、秋は140本程度髪が抜けます。それ以上、特に1日に200本以上抜ける方は、AGAである可能性が高いです。

また、髪の毛の細さにも着目しましょう。AGAによりヘアサイクルが乱れていると髪が成長する期間が短くなり、髪の毛は細く、コシの無いものになってしまいます。

  • 1日200本〜髪の毛が抜け続けている
  • 昔に比べて髪の毛が細くなった

と感じる方は、AGAかもしれません。

3.AGAクリニックで診察を受ける

最も手取り早く、そして確実なのはAGAクリニックで診察を受けることです。何事もプロに任せるのが確実です。

最近では無料で診察を受けられるAGAクリニックも多いので、悩んでいる方は一度診察を受けて、「AGAかどうか」をはっきりさせてしまいましょう

クリニックに赴いて、血液検査やマイクロスコープを使った詳細な頭皮診断をしてもらうのも選択肢の1つですが、最近ではオンラインで初診を行うクリニックも多いです。

オンラインでの診察は

  • 自宅で診察を受けられる
  • 予約した時間にビデオ通話に参加するだけでOK
  • 通う際に誰かに会う心配が無い

など便利なので、おすすめです。

大学生でもAGAは治療すべき?

大学生でもAGAは治療すべきです。

理由はさまざまありますが、大きく分けると3つあるのでご紹介していきます。

1.放っておくと薄毛が進行してしまう

AGAは進行性の病気なので、放っておくと薄毛が進行してしまいます。

「まだ大学生だし、大丈夫だろう」と放置してしまうと、どんどん薄くなっていきます。

大学生の方は

  • サークルや友人との遊びなどにお金を使いたい
  • そもそも授業が忙しくてアルバイトする時間が無い

などの理由でAGA治療に割ける予算が多くないかもしれませんが、余裕のある方はぜひ早い段階から治療を始めてください。

2.AGAは早期治療が有効なので早めに対処する

AGAは早期治療が有効です。早い段階でAGA治療を行うことで、利用する薬の種類・量が減りますし、予算も抑えられます。

AGAは初期の段階ならば「進行を抑制する」「予防する」だけで良いのですが、進行すると「発毛を促進する」治療も併せて行う必要があります。

発毛を促進する目的で利用するミノキシジル外用薬は副作用が発生しにくいので、副作用はそこまで気にする必要はありませんが、毎月5,000円〜9,000円程度かかります。

AGAは進行性の病気であり、長期間に渡って治療を続ける必要があることを考えると、早い段階で治療を開始し、毎月の5,000円〜9,000円を節約することで、最終的な出費を大きく抑えることができます。

3.治療の際は「AGA治療薬」の使用がおすすめ

AGA治療には「フィナステリド(内服)」「デュタステリド(内服)」「ミノキシジル(外用)」の3種類の「日本皮膚科学会が推奨している」薬を利用するのがおすすめです。

亜鉛を摂取したり、市販の育毛剤を利用することは「全く意味が無い」とは言いませんが、国内で実験を行い、効果が認められているAGAの治療方法は「AGA治療薬を利用する」ことだけです。

最近では安くAGA治療が受けられるクリニックも多いので、「市販の育毛剤の方がAGA治療薬より高い」こともあるくらいです。しっかり治療したい方はAGA治療薬を利用しましょう。

大学生がAGA治療を行う際の注意点

大学生がAGA治療を行う際の注意点は大きく分けて2つあります。

それぞれ重要なポイントなので、しっかり解説していきます。

1.継続する必要があるため費用がかかる

AGAは進行性の病気なので、治療を継続しなければなりません。いくら月額が安いクリニックでも、長い目で見ればまとまったお金が必要になります。

「予防プラン」が安いクリニックには「湘南美容クリニック」や「クリニックフォア」などがあり、毎月3,000円程度から利用できます。

しかし、たとえ3,000円でも、大学4年間ずっと治療するとしたら3,000(円)×12(月)×4(年)=144,000円かかります。

「月額」なのでそこまで負担は無いかもしれませんが、「安いクリニックでも4年間で15万円程度はかかる」ことは覚えておきましょう。

2.20歳未満はAGA治療薬が原則使えない

20歳未満はAGA治療薬を使えないことが多いです。AGA治療薬は男性ホルモンに作用するので、身体が成長過程にある方への投与が不安視されているからです。

未成年の方でもAGA治療が受けられるクリニックもありますが、「心配ないので、治療を受けて大丈夫」とは断言できません。自己責任で行いましょう。

また、親族の方、または未成年後見人の方の同意書が必要になることも多いので、AGA治療を受けることを家族に知らせなければならないのがデメリットです。

未成年でもAGA治療を受けられるクリニックには「クリニックフォア」があります。

未成年の方でもAGA治療薬は使っていただくことが可能です。クリニックフォアでは、未成年の方でも15歳以上であればオンライン診療、お薬の処方は可能です。ただし、15歳以上18歳未満の方は、保護者様の同席あるいは、保護者様に電話確認をさせていただいております。
引用:クリニックフォア公式サイト「AGA(薄毛)に悩む高校生が増えているって本当?若ハゲについて【医師が解説】」より

大学生のAGA治療は「安いAGAクリニック」で行うのがおすすめ

大学生のAGA治療は「安いAGAクリニック」で行うのがおすすめです。

AGAクリニックはAGAの専門医が適切に診察を行い、必要な薬を処方してくれます。

皮膚科などのAGA専門でないクリニックでもAGA治療が受けられることはありますが、AGAクリニックで治療を受ける方が料金が安いでことが多いです。

大学生の方の場合、「発毛を積極的に目指さなければならない」ほどAGAが進行していることは少ないでしょうし、フィナステリドのみを用いて毎月3,000円程度で利用できるプランも多いです。

3,000円ならば「少し高いサブスク」感覚で利用できる料金です。痛い出費ではありますが、「将来のための投資」と考えて早い段階で治療を始めましょう。

関連記事

AGA治療は半年や1年で完了するものではありません。なぜならばAGAは進行性の病気であり、完治という概念が存在しないからです。そうなってくると、長く続けられる費用感のクリニックを選ぶ必要があります。短期間ならば、毎月[…]

薬を使わないAGAの対処方法

AGA治療は、AGA治療薬を用いて行うのが一般的ですし、王道です。とはいえ

  • 血液検査を受けたら「身体に合わないので副作用の危険がある」と言われた
  • 毎月3,000円を支払うのが厳しい

という方も居るはずです。そこでAGA治療薬を使わないAGAの対処法をご紹介します。

とはいえ「医学的に効果が認められている」ものではないので「やらないよりは良い」程度の心持ちで行うようにしましょう。

1.生活習慣を整える

これはAGA以外の症状にも効果が期待できることですが、生活習慣を整えることは大切です。

なるべく決まった時間に寝て、起きることで睡眠の質が向上します。特に入眠後3時間は最も成長ホルモンが分泌される時間であり、この時間の睡眠の質を高めることが重要です。

成長ホルモンが分泌されると「IGF-1」という物質が生成されます。IGF-1は

  • 毛母細胞の増殖を促進する
  • 血行を促進し、頭皮に栄養が届きやすくなる

などの作用が期待できるので、生活習慣を整えること、特に「決まった時間に寝起きすること」はAGA対策において重要です。

2.食生活に気を付ける

食生活にも気をつけましょう。脂っこい食事は頭皮の皮脂を増加させ、血管のつまりを起こし、本来頭皮に届くはずの栄養を妨げたりします。

脂の多い食事や塩分の高すぎる食事はほどほどにしましょう。

また、タンパク質やミネラル、亜鉛を摂取することも大切です、髪は「ケラチン」というタンパク質で構成されており、ケラチンの合成には亜鉛が必須です。

肉や魚などから良質なタンパク質を摂取しつつ、亜鉛を摂取するようにしましょう。亜鉛は牡蠣やレバーに含まれますが、毎日食べるのは大変なのでサプリメントの利用をおすすめします。

3.ストレスを溜めないようにする

ストレスを溜めないようにすることも大切です。ストレスが自律神経のバランスを乱すことは広く知られており、自律神経が乱れるとホルモンバランスも崩れます。

ホルモンバランスが乱れると、皮脂量が増えたり、頭皮の環境が悪化したりします。

また、ストレスにより血管が収縮すると、頭皮に栄養が届きにくくなります。

頭皮の環境を整え、必要な栄養を頭皮に届けるためにも、ストレスを溜めないようにしましょう。

4.頭皮に負担がかかるヘアスタイルを控える

頭皮に負担がかかるヘアスタイルは控えましょう。

毎日大量のワックスを使用したりすると、それだけで頭皮に負担がかかりますし、ワックスを落とすためにゴシゴシと頭を強く洗う際にも負担がかかります。

ブリーチをはじめとした、頻繁なヘアカラーも頭皮に強いダメージを与えます。

AGAを発症していない方で、数週間に1回のペースで髪色を変えても薄毛にならない人も居ますが、AGAを発症している方がさらに頭皮にダメージを与えると、AGAの進行を助長してしまいます。

まとめ

今回は大学生の方に向けて

  • AGAの発症率、原因
  • 大学生でもAGA治療をすべきか
  • AGA治療薬を利用しない場合、どんな対策があるか

などについて解説してきました。

AGAは進行性の病気なので、早い段階で治療を始めることが大切です。薬の量を抑えられますし、予算も大きく変わります。

最近では無料で診察を受けられるAGAクリニックも多いので、まずは「自分がAGAかどうか」だけでもクリニックで確認してみることをおすすめします。

年齢別のAGA治療方法
10代のAGA治療20代のAGA治療30代のAGA治療40代のAGA治療
50代のAGA治療60代のAGA治療高校生のAGA治療大学生のAGA治療
若者のAGA治療