ザガーロ(デュタステリド)は、男性型脱毛症(AGA)の治療に効果的な薬として知られていますが、一方で「ザガーロやめとけ」と言われることも少なくありません。 ザガーロを使用することで得られる効果がある一方で、使用を中止した後に抜け毛が再発したり、副作用に悩まされるリスクもあります。 当記事では、ザガーロに対する不安や疑問に対し、具体的なリスクや中止後の影響について詳しく解説し、使用する前に知っておくべきポイントを紹介します。 安全に脱毛治療を行うための情報を提供しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ザガーロとは何か?
ザガーロの概要と効果
ザガーロ(デュタステリド)は、男性型脱毛症(AGA)の治療に使用される医薬品です。 5αリダクターゼという酵素を阻害することで、脱毛の主な原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制し、抜け毛を減らし、髪の成長を促進します。 フィナステリドと並んで、AGA治療において広く使用されています。 ザガーロのジェネリック医薬品に「デュタステリド錠」があり、2つの違いは次の通りです。
ザガーロ | デュタステリド錠(デュタステリドカプセル) | |
分類 | 先発医薬品 | ジェネリック医薬品 |
主成分 | デュタステリド | デュタステリド |
価格相場(税込) | 10,500円〜 | 7,000円〜 |
デュタステリド錠はザガーロと同じ成分が含まれているため、効果や副作用に違いはありません。ただし、価格相場はジェネリック医薬品であるデュタステリド錠の方が安いです。
ザガーロの効果と期待される結果
ザガーロを使用すると、多くの人で抜け毛の減少や髪の密度の改善が見られます。特に、頭頂部や前頭部の薄毛改善に効果があるとされています。 しかし、効果には個人差があり、期待通りの結果が得られない場合もあります。
「ザガーロやめとけ」と言われる4つの理由
「やめとけ」と言われる理由には次の4つがあります。
- 副作用が現れることがあるため
- 初期脱毛で抜け毛が増えたと勘違いされやすいため
- 子作りへのネガティブな影響があるため
- 全員に薄毛改善の効果があるとは限らないため
下記で詳しく紹介します。
理由1:副作用が現れることがあるため
ザガーロを服用することで、抑うつ症状など精神疾患が現れる可能性があります。ザガーロと精神疾患の因果関係は明らかになっていませんが、ホルモンバランスの乱れによるものと考えられています。
ザガーロの副作用による精神疾患の症状の例です。
- 集中力や注意力が低下している
- 明るい気分になれない
- 何をしていても楽しい気持ちになれない
- 意欲が減退している
- 頭痛がする
上記の症状により日常生活に支障をきたす恐れがあるため、ザガーロは「やめとけ」と言われることがあります。
関連記事:AGA治療のデメリットとは?治療薬ごとのデメリットや自分でAGA治療をするデメリットも紹介
理由2:副作用の初期脱毛で抜け毛が増えたと勘違いされやすいため
ザガーロを服用すると「初期脱毛」と呼ばれる、抜け毛が一時的に増える症状を引き起こすことがあります。
薄毛改善を目的でザガーロを服用したにも関わらず、初期脱毛の症状によって「ザガーロで急激に抜け毛が増えた」と勘違いされやすいです。
しかし、厳密に言えば初期脱毛は副作用ではありません。ヘアサイクルがリセットされることにより、髪の毛が生え変わっているため、ザガーロの服用を続ければやがて症状が落ち着くケースがほとんどです。
関連記事:初期脱毛の症状は放っておいてもよいのですか?AGA治療の気になる症状。
理由3:勃起不全や性欲低減による子作りへのネガティブな影響があるため
ザガーロの副作用として勃起不全や性欲減退などの性機能低下があります。子作りに対してネガティブな影響が出る可能性があるため、ザガーロの服用は「やめとけ」と言われることがあります。
全ての人が副作用を起こすとは限りませんが、妊活中の方はザガーロを服用できるかAGA専門クリニックに相談しましょう。
理由4:服用によって全員に薄毛改善の効果があるとは限らないため
ザガーロを服用した人全員に薄毛改善の効果が現れるとは限りません。ザガーロを飲んでも薄毛が改善しない原因には次の4つが考えられます。
- 服用期間が短い
- 用法用量を守っていない
- 正規品を使用していない
- 薄毛の原因がAGAではない
ザガーロは長期的な服用が推奨されているAGA治療薬です。効果を実感するまでに早い人で3ヶ月程度、平均的には6ヶ月程度かかるため、短くても6ヶ月間は継続して飲み続ける必要があります。
そのほか、用法用量を守っていない場合や正規品ではないザガーロを服用している場合に、思うような薄毛改善の効果を得られない可能性があります。
また、ザガーロはAGA治療薬のため、薄毛の原因がAGA以外の脱毛症であれば、ザガーロを飲んでも症状の改善は期待できません。 自分がAGAかどうか、またザガーロで改善効果が期待できるかどうかを確かめるために、AGA専門クリニックで血液検査を受けましょう。
「ザガーロはやばい」と感じる4つの瞬間
初期脱毛が起こる
ザガーロを服用すると、初期脱毛の症状を起こす可能性があります。
初期脱毛とはヘアサイクルがリセットされ、休止期の髪の毛が成長期の髪の毛を押し出すことで起きる脱毛症状です。初期脱毛の症状は一時的で、2ヶ月〜3ヶ月経過すると自然と抜け毛がおさまっていくケースがほとんどです。
また、初期脱毛はザガーロが薄毛に効いている証明にもなります。初期脱毛が起こるかどうかは個人差があるため、初期脱毛がないことでザガーロが効いていないわけではありません。
ザガーロの服用で初期脱毛が起きても、過度に気にせず服用を継続しましょう。
精神的な影響が出る
抑うつ症状をはじめとする精神疾患は、ザガーロの代表的な副作用のひとつです。ザガーロは男性ホルモンに作用するため、ホルモンバランスが乱れることにより精神疾患が起こると考えられています。
しかしザガーロの添付文書情報には、副作用として頭痛・抑うつ気分などの精神神経系の副作用が現れる確率は1%未満と記載されています。
参照:医療用医薬品:ザガーロ
発生率は高くないため過度に気にする必要はありませんが、副作用のひとつとして把握しておきましょう。
万が一、ザガーロの服用後「眠れなくなった」「食欲や意欲がなくなった」などの抑うつの症状を感じたら、すぐに医師に相談してください。
勃起不全や性欲減退が起こる
ザガーロには勃起不全や性欲減退といった性機能障害の副作用を起こす可能性があります。ザガーロの添付文書に記載されている、具体的な症状と発症確率は次の通りです。
- 勃起不全:10.8%
- リビドー減退:8.3%
- 射精障害:4.2%
ザガーロの服用が直接子作りへ悪影響を及ぼすことはありませんが、ザガーロには性機能障害の副作用があることを理解し、添付文書をしっかり読んだうえで使用することが大切です。
これから子どもを作ろうと考えている方は、事前にAGAクリニックへ相談しましょう。
肝機能障害や黄疸になる確率が上がる
ザガーロを服用すると黄疸を含め肝機能障害を引き起こす可能性があります。
薬の代謝で負担がかかり異常を起こした場合、軽度の症状としては吐き気や食欲不振を引き起こします。
肝機能障害を起こす可能性は低いですが、可能性は0%ではないため注意が必要です。
またザガーロの添付文書には、重度の肝機能障害がある方に対してザガーロを投与してはいけないと記載されているため、医師と相談の上で服用するようにしましょう。
ザガーロをやめたらどうなる?
ザガーロ中止後の抜け毛の再発
ザガーロをやめた後、抑制されていたDHTが再び増加し、抜け毛が再発することがあります。特に、中止してから3〜6カ月後に急激な抜け毛が見られることが多いです。 治療をやめたことによる一時的な反応である場合もありますが、抜け毛が止まらないと感じることもあります。
ザガーロ中止後の対応策
ザガーロをやめた後に抜け毛が再発した場合、フィナステリドなどの他の治療法を試すことが検討されます。 また、育毛剤や発毛サプリメントを併用することで、抜け毛の進行を抑えることが期待できます。さらに、生活習慣の見直しやストレス管理も重要です。
ザガーロの服用をやめるべきタイミングとは
ザガーロの服用をやめるべきタイミングは主に次の3つがあります。
- 副作用が重く日常生活に支障をきたす場合
- 夫婦で妊活を行う場合
- ザガーロの服用を1年間続けても効果が実感できない場合
ザガーロの服用のやめどきについて詳しく紹介します。
副作用が重く日常生活に支障をきたす場合
ザガーロを服用して副作用が重く、日常生活に支障をきたすようであれば服用をやめましょう。
例えば眠れなくなる、仕事に対して意欲がなくなったという抑うつ症状が現れた場合はすぐにAGAクリニックに相談しましょう。
そのほか、吐き気や食欲不振を感じる場合は肝機能障害を起こしている可能性があります。無理に服用を続けると、副作用がさらに強く現れることもあるため注意しましょう。
妊活を行う場合
妊活を行う場合は、できる限りザガーロの服用を中止するのがおすすめです。
ザガーロには性欲減退や勃起不全などの性機能障害を引き起こすリスクがあります。性機能障害の発症率は高くないため、ザガーロを服用している人全員が妊活できなくなるわけではありませんが、子作りに影響する可能性があります。
夫婦でこれから妊活を行う方は、一度AGAクリニックに相談してください。
ザガーロの服用を1年間続けても効果が実感できない場合
薄毛改善の効果を実感し始めるのは、ザガーロの服用を開始して3ヶ月〜6ヶ月が目安です。個人差があるため、人によっては効果を実感するまでに6ヶ月以上かかることもあります。
ザガーロの服用を1年間続けてもAGA治療の効果を実感できない方は、ザガーロの服用中止を検討しAGAクリニックへ相談しましょう。効果を実感できない原因は、もしかするとAGA以外の脱毛症で薄毛が進行している可能性があります。 AGA以外の主な脱毛症は次の通りです。
- 円形脱毛症
- びまん性脱毛症
- 脂漏性脱毛症
- 自己免疫疾患
- アトピー性疾患
- 季節による抜け毛
服用を開始して6ヶ月を過ぎたあたりから一度AGAクリニックで検査を受けて、投薬治療を続けるべきか専門の医師に診断してもらいましょう。
関連記事:AGA治療は一生続けるべきか解説|効果を実感するまでの期間やAGA治療を一生続けたくない人が取るべき行動も紹介
デュタステリド使用中の抜け毛が止まらない場合
デュタステリドの効果が現れない理由
デュタステリド(ザガーロ)の効果が現れない場合、以下の要因が考えられます。 個人差: 効果には個人差があり、一部の人には効果が出にくい場合があります。 使用期間の短さ: 効果が現れるまでには通常3〜6カ月かかるため、早急な結論は避けるべきです。 他の要因: ホルモンバランスや遺伝的要因、生活習慣なども影響を与える可能性があります。
デュタステリド使用中の対策
デュタステリドを使用しても抜け毛が止まらない場合は、まず医師に相談し、適切な対応を検討することが重要です。 他の治療法や生活習慣の見直し、ストレス管理なども合わせて検討する必要があります。
安全に脱毛治療を行うためのポイント
薬の使用に関する注意点
脱毛治療薬を使用する際には、副作用やリスクを十分に理解し、使用方法を守ることが重要です。 医師の指示に従い、定期的に診察を受けることで、安全に治療を進めることができます。
生活習慣の改善
脱毛治療を効果的に行うためには、生活習慣の改善も欠かせません。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠が髪の健康を保つために重要です。 また、ストレスを管理し、健康的なライフスタイルを維持することが治療効果を高めます。
まとめ:ザガーロなどAGA治療薬の相談ならベアAGAクリニックへ
ザガーロは、男性型脱毛症(AGA)治療に効果的な薬ですが、副作用や中止後のリスクについても理解しておくことが重要です。「ザガーロやめとけ」という意見がある理由をしっかりと把握し、自分に合った治療法を選ぶことが大切になります。 脱毛治療は長期的な取り組みが必要なため、医師と相談しながら、安全に治療を進めていきましょう。 ザガーロの服用のことでお悩みの方は、一度ベアAGAクリニックへ相談してみてください。 当院は血液検査を行ってザガーロの服用を中断するべきかどうかを判断し、また患者さま一人ひとりに合った治療法をご提案します。