髪の毛を増やす「増毛」とは?他の薄毛治療との違いや特徴を解説

「最近、薄毛が気になり処置をしたいけど、どう治療をしたらいいの?」
「薄毛の対処法の発毛や育毛、植毛、増毛など、どう違うの?」

薄毛や抜け毛に悩んでいる方は、このような悩みを持った方も多いと思います。しかし、薄毛や育毛の治療法にはさまざまな種類があります。なかでも「増毛」とはどんな治療を指すのでしょうか?

本記事では、増毛の基本知識から他の治療方法の違いなど詳しく解説していきます。増毛治療に悩んでいる方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

著者情報 内田純平AGAマガジン編集部
内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。

髪の毛を増やす「増毛」とは?

増毛とは、地毛や頭皮に人工髪を取り付けて、髪の毛のボリュームを増やす施術方法です。

そして、増毛にはさまざまな種類があり、薄毛の状態、肌質、予算などを考慮して選択することができます。主な増毛方法は以下の通りです。

まずは、それぞれの増毛方法の特徴について解説していきます。

結毛式

結毛式は、頭部の残っている一本一本の自毛に人工毛を結びつけることで増毛を実現する方法です。

自毛に直接毛束を結着していくわけではないので、頭皮への負担を最低限に抑えることができ、仕上がりもナチュラルになります。知り合いなどに気付かれないよう増毛したい方におすすめの方法です。

また、頭皮や髪への負担が少なく、ムレにくいので運動をしても抜け落ちる心配はほとんどないので安心できます。

1カ月ほどは状態を保つことができるでしょう。しかし、十分な自毛がないと人工毛を結びつけることが難しいので、薄毛の状態がひどい場合は結毛式での増毛は難しいこともあります。

接着式

粘着式は、人工の毛を植え込んだシートを特殊な接着剤を使い頭皮に貼り付ける方法です。

後ほど紹介する「編み込み式」のように、人工の毛を編み込んだりする手間がかからないので短時間で施術することができます。

シートを頭皮に貼る方法なので、シートの面積を広げることで広範囲での増毛も可能です。激しい運動をしてもずれにくく、手間のかかるメンテナンスは特に必要はありません。

しかし、シートで頭皮を覆う方法なので、汗をかくと蒸れやすく、かゆみなど肌トラブルが起こる可能性があります。また、シートの粘着力が弱まるので月に1~2回程度のメンテナンスが必要となります。

編み込み式

編み込み式は、特別な糸を髪の毛の根元に編み込んで、自毛とウィッグを結びつける増毛方法です。

自毛が伸びるまでの間は1日中つけたまま過ごすことができ、自毛に直接人工毛を付着していくわけではないので、頭皮への負担を抑えることができ、肌トラブルも起きにくいです。

また、自毛を活かしつつウィッグを使用することで、編み込み式増毛は自然な見た目を実現することができます。

しかし、1ヶ月に1回程度のメンテナンスが定期的に必要で、毛量によっては編み込み式が適用できない可能性もあります。

着脱式

着脱式増毛は、金具や樹脂で作られたピンを利用し頭部からウィッグがはずれないように固定する方法です。

取り外しがいつでも可能なので、自宅にいる時など不要なときは外すことができるなどシーンに合わせて使用することができます。

しかし、ピンで固定する方法なので、他の方法と比べるとどうしても位置がずれたり外れたりしやすくなります。また、長期間使用していると劣化してくるので、定期的なメンテナンスやピンの買い替えなどが必要になります。

「増毛」と「発毛」「育毛」の違いについて

種類特徴
増毛髪の毛の根元に人工毛を数本ずつ結びつけて髪のボリュームをアップする薄毛対策
発毛毛が抜け生えていない状態にある毛穴に対して再度、毛が生えてくるように促す治療法
育毛今ある髪の毛をしっかりと育てていく治療法

薄毛対策には、主に「発毛、育毛、増毛」の3種類の対策があり、どれも似たような意味合いに感じる言葉ですが、それぞれの違いがあります。

ここでは、それぞれの治療法について解説していきます。

増毛とは?

髪の毛の根元に人工毛を数本ずつ結びつけて髪のボリュームをアップする薄毛対策

増毛とは、髪の毛1本1本に数本のまとまった人工毛を結び付けて髪のボリュームをアップする治療法です。ウィッグを活用して髪を増やす施術も増毛に含まれます。

育毛や発毛の治療法との1番の違いは効果が発揮されるまでの「即効性」にあります。

育毛や発毛は、個人差はありますが、効果を実感するまでに半年~1年以上は必要とされており長い期間を要します。

一方で増毛は、治したい薄毛の箇所に対してその日のうちに治療ができるので、即座に見た目に表れ効果を実感することができます。

今すぐにでも薄毛を改善したい方に、おすすめの治療法と言えるでしょう。

発毛とは?

毛が抜け生えていない状態にある毛穴に対して再度、毛が生えてくるように促す治療法

発毛は、髪が生えて抜けてを繰り返す周期(ヘアサイクル)を正しいサイクル周期にし、生えていない状態にある毛穴に対して再度、毛が生えてくるように促す治療法です。

前述で紹介した、髪の毛の健康状態を維持する育毛とは違い、薄毛改善を目的とする治療です。

主に、抜け毛を予防する「プロペシア」や「ザガーロ」などのAGA治療薬や「ミノキシジル」といった発毛成分を配合した医薬品を使用して治療が行われます。

発毛は、AGAなどの脱毛症をすでに発症している方向けの治療法で、増毛やウィッグと違い、自身の髪を生やすことで根本的に薄毛を改善することが可能です。

育毛とは?

今ある髪の毛をしっかりと育てていく治療法

育毛とは、頭皮や毛髪に栄養を補給したり、頭皮の血行をよくすることで今ある髪の毛をしっかりと育てていく治療法です。

育毛は、今生えている髪の毛に対して丈夫に育てるのが目的なので、育毛剤などの医薬部外品を使用して治療するのが主な手法です。

また、育毛は今ある髪を育てるだけでなく、頭皮の環境を良くする効果もあるので、健全な髪を育てるだけでなく、頭皮のフケやかゆみを防ぐ効果もあります。

しかし、今ある髪の毛に対して治療を施すので薄毛を改善する効果については大きな期待できません。頭皮や髪の毛の健康状態の維持や抜け毛防止を目的とする治療法です。

薄毛対策としての「増毛」の特徴3ポイント

次に、増毛の特徴について解説していきます。

増毛はメリットもあればもちろんデメリットも存在します。それぞれの特徴について確認していきましょう。

特徴1.即効性がある

増毛は、育毛や発毛と違い施術後すぐに髪のボリュームアップを実感することができます。

そのため、大切な予定やイベントなどがある際に、薄毛をすぐにカバーできるのが大きな利点でしょう。

また、多少激しく動いてもずれる心配がないので、シャンプーや運動などもストレスなく生活を送ることができます。

特徴2.薬や毛根移植をしないので人体への負担が少ない

増毛は、薬や毛根移植をしないので人体への負担が少ないのも特徴です。

メスや薬を使わないので傷跡が残ったり、薬の副作用を心配する必要がほぼありません。

人工毛を結びつけるので、頭皮が引っ張られるような感覚は多少ありますが、激しい痛みはないので安心できます。

特徴3.定期的なメンテナンスが必要

増毛は、人工毛を結びつけるので即効性を感じられる分、定期的なメンテナンスが必要となります。

増毛後のヘアスタイルを維持するには、おおよそ1ヶ月に1~2回程度のメンテナンスが必要と言われています。

自毛が伸びると増毛した人工毛が浮き上がってくるので、メンテナンスを放置すると見た目に違和感が出やすく、周りにバレるリスクが高くなるでしょう。

また、メンテナンスをするために定期的にサロンに通うのは手間がかかるので面倒と感じることもあると思います。加えて、メンテナンスをする度に費用が発生するので費用がかさみやすい点もデメリットと言えます。

「増毛」は薄毛の医療行為に抵抗がある方におすすめ

増毛をおすすめする人
  • 大事なイベントや予定があり髪の毛をすぐに増やしたい方
  • AGA治療薬に抵抗がある人
  • 自毛植毛に抵抗がある方

前述でも紹介しましたが、増毛の大きな利点は、施術したその日から髪の毛のボリュームアップが実感できる点です。

また、発毛など薬を服用する必要もないので副作用の心配もなく、植毛みたいに身体的リスクも伴わず、低コストで髪の毛を増やすことができます。

そのため、髪の毛をすぐに増やしたい方やリスクをなるべく抑えて薄毛治療を行いたい方は増毛がおすすめです。

根本的に治療していきたい方は「AGA治療」も検討しよう

AGA治療の特徴
  • 薄毛を根本的に解決できる
  • 最適な治療方法を受けることができる
  • 長期的にコストがかかる

増毛施術は、地毛や頭皮に人工毛を結び付ける施術法なので、髪の毛を自然に見せやすいですが、根本的な薄毛改善にはなりません。

その点、AGA治療を施すことで薄毛を根本的に解決できることがあります。そのため、薄毛を根本的に解決したい方は、AGA治療をおすすめします。

AGA治療は、プロペシアやザガーロなどの治療薬を服用し抜け毛を予防する方法やミノキシジルを使用し毛の発毛・育毛を促進する治療法などがあります。自身の症状に合わせて最適な治療を受けることができます。

AGAを放置すると手遅れになる可能性があり、早く治療することで効果が高まることが期待できます。

また、増毛と比べると、AGA治療は効果が表れるまでに6ヶ月〜1年はかかると言われ継続する必要があるので費用がかかってしまいます。

多少費用がかかっても、薄毛を根本的に解決したい方は、ぜひAGA治療の診断を受けてみてください。

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まとめ

本記事では、増毛の基本知識から他の治療方法の違いなど詳しく解説してきました。

増毛は、地毛や頭皮に人工髪を取り付けて、髪の毛を増やす施術方法なので、髪のボリュームアップをすぐ実感することができます。

そのため、大事なイベントや予定があり、それまでになんとかしたい方におすすめの治療法と言えるでしょう。

しかし、増毛は根本的に薄毛を治す治療ではないので、根本的に薄毛を治したい方は、AGAクリニックに相談することをおすすめします。