白髪は育毛剤で改善できる?白髪になるメカニズムや原因を解説

白髪が生える年齢は平均で35歳前後と言われており、白髪に悩む方も多いのではないでしょうか。多くの白髪の原因は「老化」と考えられていますが、実はそれ以外にも原因があります。

この記事は「育毛剤で白髪を黒髪に戻せるのか」白髪の原因や育毛剤の効果などを紹介しながら解説します。白髪について悩んでいる方は参考にしてみてください。

著者情報 金田真吾AGAマガジン編集部
金田 真吾
自分自身が薄毛や美容に関して悩み様々な育毛剤やAGA治療を試し、コンプレックスを克服しました。そんな経験を活かして育毛剤やAGA治療について読者の皆さんがコンプレックスを克服して、より前向きに生きられるよう役立つコンテンツ制作を行っていきます。

白髪は育毛剤を使えば黒髪に戻すことは可能?

白髪には「休止型白髪」と「欠失型白髪」の2種類あり「休止型白髪」の場合なら黒髪に戻る可能性があります。しかしそれぞれの仕組みがわからないという方もいらっしゃるでしょう。

ここでは「白髪は育毛剤を使えば黒髪に戻せるのか?」について解説します。育毛剤は長期間使用するものなので、使い始める前にまずはこちらで確認してみてください。

「休止型白髪」なら黒髪に戻せる可能性がある

自分の白髪の種類が「休止型白髪」なら黒髪に戻せる可能性があります。なぜなら休止型白髪は、対策を講じることで黒髪に戻す成分を再度分泌させる可能性があるからです。

髪の毛が「白髪」になる原因は、髪の毛の毛根付近にある「メラノサイト」にあります。メラノサイトの働きによってメラニンと呼ばれる色素の生成を妨げ、メラニンを髪の毛に取り込めなくなることによって白髪が発生するのです。

休止型白髪は、メラノサイトが何らかの理由でメラニン色素の生成をストップしている状態です。つまりメラニン色素を生成できない訳ではありません。

頭皮環境、生活習慣、食事、ストレスなどが関係していることが多くこれらを改善すると「休止型白髪」を黒髪に戻せる可能性があります。中でも頭皮環境が整っていない場合は、育毛剤を使用することで正常な頭皮環境に戻せる可能性があるのです。

「欠失型白髪」になると黒髪に戻すことはできない

「欠失型白髪」は育毛剤を使っても黒髪に戻せません。なぜなら名称にもあるように「欠失」してしまっているため、育毛剤を使ってもないものを戻すことはできないからです。

欠失型白髪になる多くの人は、老化や遺伝によってメラノサイトが減少したり失ったりすることで、メラニン色素が生成できなくなり発生します。

メラニン色素はメラノサイトによって生成されるものです。育毛剤では一度失われた細胞を再生できないため、黒髪に戻すことはできないのです。

そもそも白髪になるのはなぜ?メカニズムを解説

白髪について悩んでいる方の中には「そもそもなぜ白毛になるのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。この問題は白髪が生えるメカニズムを学ぶことで解決できます。

以下では白髪が生えるメカニズムを2つの視点から解説していきます。白髪を改善したいと考えている方は、参考にしてみてください。

髪は元々白髪でメラニンを取り込んで黒髪になる

白髪に悩む方は多くおられますが、実は生え初めの髪の毛は全て「白髪」です。髪の毛の毛根にはメラノサイトが存在しており、成長の過程で髪の毛がメラニン色素を取り込み黒髪ができます。

メラニン色素を多く含んでいる髪は黒髪に、少ししか取り込んでいない場合はブロンド、全く取り込めなかった場合は白髪になるのです。

メラノサイトからメラニンを取り込めなくなると白髪になる

毛根付近にはメラノサイト(メラニン細胞、色素細胞などとも呼ばれる)が存在しており、髪の毛を黒色に染めるメラニンと呼ばれる色素を生成します。

メラノサイトから生成されたメラニン色素を髪が成長の過程で取り込むことで黒髪になりますが、成長の過程で髪がメラニン色素を取り込めない場合「白髪」になってしまうのです。

メラニンを取り込めなくなる要因は複数ある考えられていますが、具体的な原因の解説は次章でしていきます。

白髪につながると考えられる4つの原因を解説

メラノサイトから生成されたメラニン色素を髪が取り込めない場合に白髪になるとご説明しましたが、明確な原因は判明していないのが現状です。しかし「少しでもヒントになる情報が欲しい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。

そこで以下では、白毛につながると考えられている4つの原因を解説していきます。科学的に証明されているものではないため、あくまでも憶測ベースで考えられているということを理解して確認してみてください。

1.加齢によるメラノサイトの非活性化

白髪になる1番の原因として考えられるのが「加齢」です。人の体は加齢によって肌や骨などに変化が見られますが、それは髪の毛でも同じと考えられています。

加齢によって白髪が発生するのはメラノサイトが減少、欠失してメラニン色素を生成できなくなると考えられています。

メラノサイトの非性化でメラニン色素を生成できなくなり、生えてきた髪がメラノサイトからメラニン色素を取り込めなくなり白髪になってしまうのです。

2.遺伝

白髪になる原因としては「遺伝」も考えられています。正常であればメラノサイトからメラニン色素が生成され髪に取り込まれますが、中にはメラニン色素が髪に取り込まれにくい体質が遺伝して白髪が発生する場合もあるのです。

若白髪で悩む方で両親も若白髪になった経験がある場合は、遺伝によってメラニン色素が髪に取り込まれにくい体質であると考えられます。

3.生活習慣の乱れ

白髪が生えるのは生活習慣の乱れも原因と考えられています。睡眠不足や食生活など生活習慣の乱れは頭皮環境が悪くなり、髪に栄養が供給できなくなります。それにより髪に栄養が行き届かず、抜け毛、白髪を引き起こすと言われているのです。

油物やジャンクフードなど偏った食事は、頭皮に余分な皮脂を溜めるなど頭皮環境を悪くします。また、髪の主な成分であるタンパク質や髪の成長を促進させるビタミン、亜鉛などの栄養不足でも白髪を発生させやすいと言われています。

食生活の乱れは頭皮環境の悪化につながる可能性が高くなっているため、注意して生活しましょう。

4.ストレス

白髪の原因としてよく知られているのが「ストレス」です。人はストレスを感じると神経系や内分泌系、免疫系などが影響を受け身体に症状として現れます。髪の毛にも症状は現れ、ストレスにより頭皮の血管が狭くなり血行不良を引き起こすと考えられているのです。

頭皮の血行不良によって髪に栄養が行き渡らずメラノサイトの減少や非活性に繋がり白髪を発生させます。なお、マウスを用いた実験では、ストレスを受けたマウスは5日以内に色素幹細胞を失ったという結果が出ています。

参照元:NATURE

この結果からもすおレスは頭皮に悪影響を及ぼすということが言えるでしょう。

色素幹細胞はメラニンを作り出すメラノサイトを生成する細胞です。

白髪を予防・改善するために気をつけたい3つのポイント

この記事の初めの項で白髪には「休止型白髪」と「欠失型白髪」の2種類があると説明しました。

「休止型白髪」の場合は生活習慣、ストレス、頭皮環境、食事などによって発生する白髪ですので予防・改善で黒髪に戻せる可能性があります。「欠失型白髪」は加齢や遺伝によって発生する白髪ですので黒髪に戻せる可能性は低いと考えられています。

以下では、白髪を予防・改善するために気をつけたい3つのポイントを解説していきます。これから白髪を改善していこうと考えている方は参考にしてみてください。

1.睡眠不足・偏った食生活を避ける

基本的に「睡眠不足」や「偏った食生活」など身体に不健康な生活は、髪の毛にも悪影響を及ぼします。睡眠には細胞の修復などの役割があり、睡眠が不足するとメラノサイトなどの細胞が修復できず減少の原因になります。そのため、十分な睡眠が必要になるのです。

また、食生活は髪の毛の成長には欠かせないタンパク質、ビタミン、亜鉛などの栄養素を摂取するためのものです。スナック菓子の過食や簡易的な食事を繰り返してしまうと頭皮に栄養がいき渡らなくなってしまいます。

食生活の乱れによってメラノサイトの減少や非活性を引き起こす可能性があるため、バランスの良い食事を心がけましょう。

2.頭皮を清潔に保つ

頭皮に皮脂や汚れなどが溜まり頭皮環境が悪くなると、頭皮の血行が悪くなり髪への栄養供給をスムーズにできません。また、メラニン色素を生成するメラノサイトの働きを悪くする原因になりますので清潔に保ちましょう。

頭皮はダメージを受けやすく、強くシャンプーするなどの習慣でも頭皮環境が悪くなるケースもあります。したがってシャンプーの際は、優しくマッサージしながら汚れを落とすといいでしょう。頭皮環境を清潔に保つためには育毛剤の使用も効果的です。

育毛剤は頭皮環境の血行促進、頭皮を清潔に保つなどの効果が期待できますので白髪の予防・改善に繋がります。

3.紫外線による刺激を避ける

頭皮は常に外気に触れ紫外線などの外的要因によってダメージを受け白髪になりやすいと考えられています。そのため、紫外線による刺激を避けることも大切なのです。

紫外線には黒髪の色素であるメラニンを破壊する効果があり、長時間紫外線を浴び続けると頭皮環境や毛根付近のメラノサイトに悪影響を及ぼすと考えられています。

また、紫外線を浴びることで髪の毛のメラニンが破壊され髪の毛が茶色になります。帽子を被ったり炎天下の中で野外に長居したりしないなどの対策は白髪予防につながるでしょう。

白髪が増えるかも?避けるべき3つのNG行為

白髪が気になる人は黒髪に戻そうと色々な方法で予防・改善しますが、その行為が逆に白髪を悪化させる可能性があります。しかし「やってはいけないことがわからない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

以下では、白髪を予防する際にやってはいけないNG行為についてご説明します。これから白髪対策を始める人は参考にしてみてください。

1.白髪を抜いてしまう

白髪になった方によく見られる改善方法としてよくあるのが「白髪を抜く」という行為です。白髪になるメカニズムからもわかるように、白髪はメラノサイトの非活性やメラニン色素が髪に取り込まれない異常により発生します。そのため白髪を抜いた後に生えてくる髪の毛は白髪なのです。

また、髪の毛を抜くのは頭皮へのダメージ大きい行為なので、健康的な黒髪にもダメージを与える可能性があります。したがって白髪は抜かずに、頭皮環境の改善に努めましょう。

2.強くこするなどの刺激を与える

白髪は頭皮環境が悪い場合に発生すると前述しましたが、頭皮環境を清潔に保つためにゴシゴシと強くシャンプーしたり、ブラッシングしたりするのは逆効果です。

頭皮環境の悪さは白髪の原因としても考えられていますが、過度なブラッシングは頭皮環境の悪化につながります。強く擦ると皮脂を落とし過ぎて頭皮が乾燥したり、頭皮に炎症を引き起こしたりします。

シャンプーやブラッシングの際は優しく洗い、頭皮を傷つけないようにしましょう。

3.パーマ・カラーリングなどを頻繁に行う

パーマやカラーリングを頻繁に行う場合も注意が必要です。パーマやカラーリングには「過酸化水素」という薬剤を使用します。過酸化水素が頭皮に残ってしまうと白髪を促進させてしまいます

「過酸化水素」が蓄積されると毛根付近にあるメラノサイト内でメラニン色素を生成する際に必要な「チロシナーゼ」を減少します。その結果メラニン色素を生成できなくなり白髪が増える可能性があるのです。

特に1ヶ月に1回など頻繁に行うと毛根にダメージを蓄積して白髪になる可能性があるので、2〜3ヶ月くらいの間隔を空けましょう。

まとめ

この記事では「白髪は育毛剤で黒髪に戻せるのか?」という事について解説しました。結論、育毛剤を使用して白髪は黒髪に戻せる場合もあるが戻せない場合もあります。

「休止型白髪」の場合は黒髪に戻せる可能性がありますが、「欠失型白髪」の場合は黒髪には戻せない可能性が高いです。

休止型白髪は何らかの理由でメラニン色素を生成するメラノサイトが非活性になっている状態でストレス、生活習慣などが関係していると考えられます。そのためストレスや生活習慣などを改善できれば黒髪に戻る可能性があるのです。

欠失型白髪は加齢や遺伝によってメラノサイトの減少や欠失によってメラニン色素を生成できなくなり、発生すると考えられます。欠失型白髪は加齢・遺伝によって発生するもののため、黒髪に戻せない可能性が高いと言われているのです。

白髪の原因や治療などについてはまだまだ判明していない事が多くこれと言った治療薬はありません。現段階では、健康的な生活を送る事で白髪の予防・改善に繋がると考えられていますので、この記事を参考に白髪の予防・改善に取り組んでみてください。

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