育毛剤に入っている成分は?悩み別におすすめの成分を解説

育毛剤には複数の成分が含まれており、成分によって期待できる効果も異なります。その中で「自分に合った育毛剤を使いたい」と思っている方もいらっしゃるでしょう。

この悩みは育毛剤に含まれる成分に期待できる効果と、自分の薄毛の状態を照らし合わせることで解決できます。

本記事では育毛剤に含まれる各成分に期待できる効果について解説し、併せて育毛剤に含まれる注意すべき成分や自分に合った育毛剤の選び方も解説します。

自分に合った育毛剤を見つけたいと思っている方は参考にしてみてください。

著者情報 金田真吾AGAマガジン編集部
金田 真吾
自分自身が薄毛や美容に関して悩み様々な育毛剤やAGA治療を試し、コンプレックスを克服しました。そんな経験を活かして育毛剤やAGA治療について読者の皆さんがコンプレックスを克服して、より前向きに生きられるよう役立つコンテンツ制作を行っていきます。

育毛剤の有効成分を7つの効果別に解説

育毛剤には複数の成分が含まれており、各成分によって期待できる効果は異なります。しかし「どの成分がどんな効果があるのか見当がつかない」という方が大半でしょう。

そこで以下では、育毛剤の有効成分に期待できる主な7つの効果について解説していきます。これから育毛剤を購入しようと考えている方は参考にしてみてください。

血行促進する成分

  • センブリエキス
  • ニコチン酸アミド
  • タマサキツヅラフジアルカロイド
  • クジン抽出液

上記リストは、頭皮の血行を促進する効果が期待できる成分です。頭皮の血行が悪いと髪の毛を作る毛根が毛細血管から栄養を供給できなくなり髪の毛の成長が止まったり、抜け毛が増えたりする原因になります

センブリエキス・タマサキツヅラフジアルカロイド・クジン抽出液は植物から抽出した天然成分で、新陳代謝、血管拡張などの作用が期待できる代表的な成分です。

またニコチン酸アミドは、水溶性ビタミンの一種で皮膚の炎症を抑えたり、血流を良くしたりする効果が期待できます。

育毛剤で血行促進の効果を期待したい方は、これらの成分が含まれている商品を使用してみましょう。

毛母細胞の活性化を促す成分

  • パントテニールエチルエーテル
  • t-フラバノン
  • アデノシン

毛母細胞は毛根付近にあり、髪の毛の生成に欠かせない細胞です。毛母細胞の活動低下は、髪の毛の成長にも関わり髪の毛の成長を止める原因になります。

パントテニールエチルエーテルは、水溶性ビタミンの一種です。毛包細胞を活性化させ、髪の毛の成長を助ける効果が期待できます。

またt-フラバノンは、髪の毛成長や髪の毛を生成を抑えるタンパク質(TGF-β)の活性を抑える効果が期待でき、毛母細胞の活性化につながる成分です。

アデノシンは毛母細胞で髪の毛の成長に欠かせないFGA-7の生成を助ける働きが期待できます。これらの成分が含まれている育毛剤を購入することで、毛母細胞の活性化が期待できるのです。

皮脂を抑える成分

  • アスコルビン酸
  • トコフェロール酢酸エステル
  • ピリドキシン塩酸塩

頭皮の皮脂は皮膚を乾燥から防ぎ、潤いを与える役割があります。しかし、皮脂が多いと毛穴を塞ぎ、ヘアサイクルを乱す原因になるのです。

アスコルビン酸・トコフェロール酢酸エステルは抗酸化作用があり、肌の細胞老化や炎症、フケ、痒みを予防する効果が期待できます。

また、ピリドキシン塩酸塩は頭皮の皮脂を抑制する効果を持つ成分です。これらの成分が含まれている育毛剤を使用することで、皮脂を抑える効果が期待できるでしょう。

フケを抑える成分

  • ピロクトンオラミン
  • ヒアルロン酸

フケは皮脂の過剰分泌や、頭皮の乾燥が原因です。フケが多いと頭皮の毛穴を塞ぎ、髪の毛の成長に必要な酸素・栄養供給に悪影響を及ぼします

ピロクトンオラミンは抗菌作用があり、頭皮を細菌・真菌から防ぎます。さらにフケを抑制する効果があるのも特徴的です。

またヒアルロン酸は保湿効果があり、乾燥によるフケの発生を抑制する効果が期待できます。

フケは脂性・乾燥性の2種類があります。頭皮の状態が脂性だと感じる方にはピロクトンオラミン、頭皮が乾燥している方はヒアルロン酸が配合された育毛剤を購入してみましょう。

炎症・かゆみを抑える成分

  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • オウゴンエキス
  • D-パントテニルアルコール
  • ジフェンヒドラミンHCI
  • 塩酸ジフェンヒドラミン

頭皮の炎症・かゆみは、皮脂の過剰分泌によって菌が繁殖することが原因として挙げられます。

グリチルリチン酸ジカリウム・ジフェンヒドラミンHCI・塩酸ジフェンヒドラミンは抗炎症作用があり、頭皮のかゆみを発生させる炎症を抑える効果を持つ成分です。

またオウゴンエキスは植物のコガネバナの根から抽出した天然成分で、抗菌作用や保湿効果があり菌の繁殖を抑えたり、乾燥を防いだりする効果が期待できます。

D-パントテニルアルコールは、保湿作用で皮膚細胞を修復する効果が期待できる成分です。頭皮の炎症・かゆみを抑えたい方は、これらの成分が含まれている育毛剤を検討してみてください。

抜け毛を抑える成分

  • ノコギリヤシ
  • キャピキシル
  • エテニルエストラジオール
  • フィナスティド(医薬品)
  • デュタステリド(医薬品)

AGA(男性型脱毛症)による抜け毛は男性ホルモンの一種「テストステロン」と「5αリダクターゼ」が結合し、脱毛因子を持つ男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」を発生させることが原因です。

ノコギリヤシ・キャピキシル・フィナステリド・デュタステリドは5αリダクターゼを抑制し、ジヒドロテストステロンの発生を抑えます。

またフィナステリド、デュタステリドは医薬品に分類され、市販で販売される育毛剤には含まれていません。AGAクリニックなどで処方されるAGA治療薬です。

エチニルエストラジオールは女性ホルモン成分のことで、女性用育毛剤に含まれています。女性ホルモンの減少による抜け毛を抑える効果が期待できるでしょう。

抜け毛を抑える成分は、クリニックでの診察が必要な場合もあります。併せて近くのクリニックも探してみてください。

新しい髪の毛が生えやすくなる成分

新しい髪の毛が生えやすくなる発毛効果が期待できる成分は少なく、医薬部外品では6-ベンジルアミノプリン、医薬品ではミノキシジルの2つしかありません。

6-ベンジルアミノプリンは女性の育毛剤に含まれる成分で、女性の発毛を促すBMPの生成を促進させる効果が期待できる成分です。

ミノキシジルはクリニックなどで処方される発毛剤に含まれる成分で、毛根付近にある毛乳頭細胞を刺激し、髪の毛を生成する毛母細胞を活性化させる効果があります。内服薬・外服薬として処方されますが、日本国内では外用薬のみ許可されていることが特徴的です。

男性で新しい髪が増えやすくなる成分を探している方は、ミノキシジルが配合されている薬剤を検討してみましょう。

有効成分ではないが知名度の高い成分一覧

期待できる効果主な成分
保湿
  • リンゴエキス
  • 1,3-ブチレングリコール(BG)
  • 加水分解コラーゲン
  • PG
  • グリセリン系
  • ヒアルロン酸
血行促進ニンニクエキス
清涼感を与えるメントール系
粘度を調整する
  • キサンタンガム
  • 1,3-ブチレングリコール(BG)
  • カルボマー
  • セルロース

育毛剤は有効成分に目を向けられがちですが、含まれる成分の種類は有効成分以外の方が多い場合がほとんどです。

有効成分ではない成分の特徴としては、育毛剤の粘度を調整したり、清涼感を与えたりするなど補助的な役割を果たすものが多いです。また、血行促進効果や保湿効果が期待できる成分には、副作用の心配も少ない天然成分が配合されている場合もあります。

例えば育毛を使用した際に、頭皮がスーッとするのはメンソール系の成分が含まれている場合が多くなっています。

より自分にあった育毛剤になるよう、有効成分以外の項目も確認しながら育毛剤を選んでみましょう。

育毛剤に含まれる成分の中で避けるべき添加物一覧

役割主な成分
防腐剤
  • パラベン系
  • エタノール系
  • 水酸化K
  • サリチル酸Na
界面活性剤
  • ベタイン系
  • オキシド系
香料
  • 合成香料
  • 天然香料
着色料タール系
酸化防止剤
  • トコフェロール系
  • クエン酸

育毛剤には育毛効果を期待できる成分の他に、上記の表に記載しているような添加物が配合されているケースがあります。

添加物の特徴としては、防腐や着色、香料など見た目や匂い、製品を保つために配合されています。なお、添加物には育毛効果はありません

添加物には刺激的な成分も多く、使用による副作用の発生を高める原因になります。無添加の育毛剤もあるため、選ぶ際には成分を確認しましょう。

育毛剤を成分で選ぶ際の3つのポイント

育毛剤には様々な種類があり「どれを選んでいいか分からない」という方も多くいらっしゃいます。ここでは、育毛剤を選ぶ際の3つのポイントをご紹介します。

育毛剤選びに困っている方は是非参考にしてみてください。

自分の悩みに合った有効成分を選ぶ

育毛剤を選ぶ際は、自分の髪の毛や頭皮の状態に合った有効成分から育毛剤を選ぶと髪の毛の悩みの改善につながります。

例えば、髪の毛にハリやコシなどボリュームが欲しい方は、センブリエキスなどの「血行促進効果がある成分」やパントテニールエチルエーテルなどの「毛母細胞活性効果がある成分」を選びましょう。

頭皮が荒れて炎症・かゆみがある方はグリチルリチン酸ジカリウムなどの「炎症やかゆみを抑える効果がある成分」を選びましょう。

添加物が少ない育毛剤を選ぶ

育毛剤には有効成分の他に添加物も含まれます。添加物は頭皮や髪の毛に刺激を与え、肌荒れなどの副作用が発生する可能性があるので注意が必要です。

例えば、エタノール系の添加物が含まれる場合は、育毛剤の防腐効果や清涼効果、消毒の効果が期待できます。しかし、肌が乾燥するため、肌トラブルの原因にもつながりかねません。

このように育毛剤を選ぶ際には含まれる有効成分だけではなく、防腐剤や着色料、香料などの添加物もチェックすることをおすすめします。

有効成分以外の成分も確認する

育毛剤には有効成分や添加物以外にも、保湿効果や血行促進効果が期待できる成分も含まれています

育毛剤選びは有効成分にばかり目が行きがちですが、その他の成分も育毛剤には欠かせない成分です。保湿効果や血行促進効果が期待できる成分には、天然の成分も多く副作用などの心配も少ないので安心して使用できます。

有効成分以外の成分も確認しながら、自分に合った育毛剤を選んでみてください。

人気の育毛剤7商品を成分で比較

育毛剤1.チャップアップ
チャップアップ
2.HAIRMO(ヘアモ)
HAIRMO(ヘアモ)
3.ペルソナ育毛剤
ペルソナ育毛剤
4.スカルプD薬用育毛トニック
スカルプD薬用育毛トニック
5.プランテルEX
プランテルEX
6.ニューモ育毛剤
ニューモ育毛剤
7.ポリピュアEX
ポリピュアEX
主な成分などセンブリエキス
グリチルリチン酸ジカリウム
塩酸ジフェンヒドラミン
トコフェロール酢酸エステル
D-パントテニルアルコール
センブリエキス
グリチルリチン酸2K
酢酸トコフェロール
D-パントテニルアルコール
グリチルリチン酸ジカリウム
センブリ抽出液
(※遺伝子検査で最適なものを選んでくれる)
タマサキツヅラフジ アルカロイド
酢酸-DL-α-トコフェロール
グリチルリチン酸2K
センブリエキス
グルチルリチン酸ジカリウム
ジフェンヒドラミン塩酸塩
リデンシル
ペブプロミンα
センブリエキス(C)
D-パントテニルアルコール
グリチルリチン酸ジカリウム
ニンジンエキス
センブリエキス
グリチル酸ジカリウム
パントテニルエチルエーテル
コスパ(税込)7,400円/120ml
1日あたり約246円
9,980円/100mL(定期)
1日あたり332円
7,678円/100ml(定期)
1日あたり256円
2,805円/180ml(定期)
1日あたり94円
10,670円/50ml(定期)
1日あたり356円
2,475円/75ml
1日あたり83円※
「※定期初回限定価格、1本を30日で使用した場合」
6,800円/120ml(定期)
1日あたり227円

上記には7種類の人気育毛剤をピックアップしました。

比較すると含まれる有効成分が異なり、ボリュームアップやハリ・コシの増加、頭皮環境改善など目的別にアプローチする育毛剤が多くなっています。

有効成分の種類が多いほどいいというものではなく、自分の悩みに合った育毛剤を選ぶと間違いないでしょう。

とはいえ育毛剤は使って1ヶ月~2ヶ月などの短期間で効果が実感できるものではないので、最低でも3ヶ月~6ヶ月くらいは継続して使ってみる必要があります。

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まとめ

この記事では、育毛剤に含まれる有効成分の効果について詳しく解説しました。育毛剤に含まれる有効成分は育毛剤の種類によって異なり髪の毛や頭皮の状態で選ぶのがおすすめです。

また育毛剤には有効成分以外にも保湿効果や血行促進効果などが期待できる成分も含まれています。

注意すべき点として、育毛剤には添加物も含まれていることが多く副作用が発生する可能性がある成分は避けて選びましょう。

AGAマガジンではさまざまな育毛剤をご紹介しているので、興味があればそちらもぜひチェックしてみてください。

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