育毛剤と発毛剤の違いとは?どちらを使えばいいのかを解説

「育毛剤と発毛剤」言葉は似ていても、どう違うのか分からない人が多いのではないでしょうか。それらを実際に使っている人も、その違いをきちんと説明できない人も多いですよね。

今回は育毛剤と発毛剤の違いや、どのような方がどちらを使えば良いのかを紹介していきます。きちんと理解せずに使用していると、効果が現れないだけでなく、逆に頭皮環境を悪化させる原因になってしまう場合もあります。

しっかり確認して、自分にあったものを選びましょう。

著者情報 内田純平AGAマガジン編集部
内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。

育毛剤と発毛剤の違いを分かりやすく解説

髪の毛を育て抜け毛を防ぐのが「育毛剤」です。既に生えている髪を健康的にしたり抜け毛を防止したりして薄毛予防や改善が期待できる「医薬部外品」になります。

髪の毛を増やし、脱毛の進行を防ぐのが「発毛剤」です。新たに髪を生えさせる目的で使われ、「医薬品」に分類されています。

この違いをおさえた上で、以下ではより具体的な違いについて解説していきます。これから育毛剤や発毛剤を使用する方は必ず確認するようにしましょう。

育毛剤は頭皮の状態を整える・抜け毛を予防するのが目的の「医薬部外品」

医薬部外品
商品の分類医薬部外品
使用目的
  • 今ある髪を健康的にする
  • 髪のボリュームを改善する
  • 抜け毛を予防する
主な有効成分
  • センブリエキス
  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • 塩酸ジフェンヒドラミンなど
考えられる副作用
  • 頭皮の炎症
  • かゆみ
  • 頭痛

育毛剤は今ある髪が抜けないようにするためのもので、頭皮の状態を整えるのが主な目的になります。したがって、育毛剤を使用しても髪が新たに生えてくるわけではないため注意しましょう。

また、価格は高いものから安いものまでピンキリです。値段が効果に直結するとは限らないため、育毛剤を探すときは自分の頭皮にあった育毛剤を探してみてください。

育毛剤を選ぶ時は、どのような有効成分が入っているか確認する事が重要です。

育毛効果が期待できる成分としては上記のようなものが主に挙げられます。例えばセンブリエキスは毛根を刺激することで育毛を促す成分です。また、グリチルリチン酸ジカリウムは肌荒れを防ぐ効果が期待できると言われており、肌荒れ防止成分として承認を受けています。

このようにどの成分がどのように育毛に働くかを理解することで、より理想的な髪型へ近づけます。育毛剤を購入する時は有効成分を確認しつつ、それぞれの成分がどの点で期待できるのかを調べ、自分に合った商品を探す事が大切です。

関連記事

育毛剤は薄毛に悩む人や薄毛を予防したい人におすすめです。しかし「どのような効果があるか、効果を期待できるまでの期間はわからない」という方は多くいらっしゃるでしょう。この記事では、育毛剤がどのような効果をどれぐらいの期間でもたらすのか[…]

発毛剤は髪が生える効果が認められた成分が入った「医薬品」

医薬部外品
商品の分類医薬部外品
使用目的
  • 新たに髪を増やす
  • 育毛を促進する
主な有効成分
  • ミノキシジル
  • フェナステリド
  • デュタステリド
考えられる副作用
  • 皮膚の炎症
  • 頭皮のかゆみ
  • かぶれ
  • 発赤

発毛剤は髪が生える効果が認められた成分が入った医薬品です。つまり育毛剤とは異なり、薬として認められているもののみ商品として販売されます。

そのため育毛剤と比較して価格も高価になりますが、その分髪が生える効果にも期待できます。価格は安くても数千円からと育毛剤よりコストがかかるようになります。どちらも長期間使用しないと効果は実感できないため、数ヶ月使い続けられる金額か必ず確認するようにしましょう。

有効成分は育毛剤にはない成分が含まれていることが多く、特にミノキシジル※は医薬品にしか入れられない貴重な成分です。国内では2%ミノキシジル液を用いた臨床試験はなされていませんが、1%ミノキシジル液を用いた臨床試験はされています。

また日本皮膚科学会ガイドラインでは以下の調査を行なっています。

280名の女性被験者を対象とした臨床試験が行われ、観察期間24週までのランダム化比較試験によると、脱毛部1㎠内の非軟毛数のベースラインからの増加は,プラセボ群が平均2.03 本、1%ミノキシジル群が平均8.15本と、1%ミノキシジル群はプラセボ群に対して有意な発毛促進効果を示しました。

このように、発毛剤は強力な成分が入っている医薬品です。そのため、頭皮の炎症・かゆみ・かぶれなどの副作用が起こる可能性があるため、肌に合わないと感じたらすぐに使用中止してください。

また、高血圧の方はミノキシジルが入った薬剤で強い副作用が出る可能性があるので使用しないようにしましょう。

※参照元:日本皮膚科学会ガイドライン

関連記事

「育毛剤を使いたい」と考えている人の中には、「使うのが怖い」と感じている人もいるのではないでしょうか。この記事は育毛剤を使うことで発生する可能性のある副作用について、症状や原因など詳しくご説明します。また、副作用が出ないようにする注[…]

育毛剤と発毛剤はどちらを使うのがおすすめ?

育毛剤は「いま生えている髪の毛を維持する」ためのもの、発毛剤は「いま生えていない髪の毛を生やし毛量を増やすもの」です。

いまのあなたの頭皮の悩みはどちらに当てはまるでしょうか。あなたの悩みや症状に合ったものに絞って使っていきましょう。

関連記事

抜け毛が気になり、育毛剤を使い始める人は多いでしょう。早いうちから手を打つことで、毛髪の健康を維持し将来起こるかもしれない薄毛・抜け毛が予防され髪が元気になった人がいる一方で、育毛剤の効果を感じられない人もいます。もしかすると、育毛[…]

髪のボリューム不足や将来の薄毛予防が目的なら「育毛剤」がおすすめ

使うのがおすすめな人
  • 薄毛で悩んでいる方
  • ボリューム不足な方
  • 抜け毛で悩んでいる方

育毛剤は髪のボリューム不足や将来の薄毛予防が目的の方におすすめします。なぜなら頭皮の血行を促進したり、頭皮に栄養を与えたりする効果が期待できるからです。

具体的に、センブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウムが含まれている育毛剤を使用すると、肌荒れを防ぎつつ頭皮環境を健やかな状態に保てる可能性が高くなります。

このように予防も兼ねて頭皮の環境を改善していきたい方は育毛剤を使用していきましょう。

健康的な毛髪とは、ハリ・コシがあり、抜けにくい丈夫な毛髪のことで、頭皮を健やかに保ち、ふけやかゆみなどの頭皮トラブルを予防します。頭皮環境を正常に保つことで抜け毛を予防する効果も期待できます。

髪の本数が少なく薄毛が進行しているなら「発毛剤」がおすすめ

使うのがおすすめな人
  • 新しい髪の発毛促進をしたい方
  • 太く長い髪を育てたい方
  • コストがかかっても早期改善したい方

発毛剤は髪の本数が少なく、薄毛が進行していると感じている方におすすめです。なぜなら発毛剤には髪の毛を生やす効果が期待できる成分が多数含まれているからです。

先ほどの例に挙げたように、ミノキシジルは医薬品にしか配合できない成分です。新しい髪を生やしたいと考えている方にとってミノキシジルは頼りになる成分のため、薄毛が進行している方は発毛剤を使ってみましょう。

また、発毛剤は男性ホルモンの影響で毛髪が薄くなっている方の髪の成長周期を正常化に戻す効果が期待できるため、新しい髪の発毛促進をしたい方におすすめです。発毛剤は、発毛した髪を太く・長く成長させ、薄毛を根本から改善する作用があります。

育毛剤と発毛剤は併用しても問題ない?

なんとなく、育毛剤と発毛剤を併用すると効果が高まる気がしますよね。いち早く髪の毛を生やしたい方にとっては「できる手は全部打ちたい」と考えてしまうこともあるでしょう。

結論から言うと、育毛剤と発毛剤を同時に複数併用するのはおすすめしません。なぜなら併用すると商品ごとに決まっている「適正量」が守れなくなる為、副作用が出てしまう可能性があるからです。

育毛剤も発毛剤も種類は違えど、頭皮に刺激を与えています。そのため、適正量を破った使い方をしてしまうと頭皮が耐えきれない刺激を受けてしまい、副作用や抜け毛に繋がってしまうのです。

つまり、育毛剤と発毛剤の同時使用は効果が2倍になるわけではなく、頭皮環境を悪化させてしまう可能性があります。安易な気持ちで育毛剤と発毛剤を併用しないようにしましょう。

関連記事

育毛剤を使用している方の中には「なんとなくたっぷり塗っていれば治りそう」と考えてしまっている方もいるかもしれません。育毛剤を正しく使えていない方は、今後薄毛が悪化する可能性があります。このような問題は育毛剤の正しい使い方を学ぶことで[…]

薄毛の悩みが深刻なら育毛剤・発毛剤よりもAGAクリニックを受診するのがおすすめ

DMMオンラインクリニック

銀座総合美容クリニック

クリニックフォア
AGAオンクリ
AGAスキンクリニック
全国の店舗数オンラインのみ2店舗9店舗オンラインのみ60店舗以上
オンライン診療の対応
主な治療法
  • 内服薬
  • 外用薬
  • 内服薬
  • 外用薬
  • ノーニードルメソ
  • 内服薬
  • 外用薬
  • 内服薬
  • 外用薬
  • 内服薬
  • 外用薬
  • メソセラピー
  • 植毛
初診・初回検査費用カウンセリング
初診・再診が無料で
初回3,420円~
カウンセリング
初診・再診が無料で
初回1,000円~
カウンセリング
初診・再診が無料で
初回1,760円~
カウンセリング
初診・再診が無料で
初回0円~
カウンセリング
初診・再診が無料で
初回3,700円~
予約診療予約はこちら診療予約はこちら診療予約はこちら診療予約はこちら

薄毛を改善するためには、適切な治療を継続して行う事が必要です。ご自身で育毛剤や発毛剤を使用すると、思わぬ副作用に悩まされる事があります。「育毛剤・発毛剤を長期間使用しても治らなかった」「始めから医師の診察を受けて適切に治療したい」という方はAGAクリニックを受診することをおすすめします。

AGAクリニックとは男性の脱毛症治療に特化した医療機関です。そのため、経験豊富な医師が専門的な治療を施してくれるため、薬剤と比較しても効果を期待できます。

そのため「悩みが深刻でいち早く直したい」という方は、男性型脱毛症(AGA)を治療できる日本の医療機関AGAクリニックに通院する事をおすすめします。

特に市販の育毛剤などは独自研究で開発された成分が多く、医学的な効果を認められた成分が入っているわけではありません。費用は数万円以上掛かることが多いですが、AGAクリニックを受診したほうが確実な場合もあります。

投薬だけではなく、薬剤の直接注入や植毛など症状にあった治療を選択してもらえるため、一度受診してみることをおすすめします。薄毛・抜け毛治療は自由診療のため、各クリニックによって治療費が大きく異なるため料金を比較してから治療を受けましょう。

おすすめのAGAクリニックはこちら

まとめ

今回は、育毛剤と発毛剤の違いについて解説してきました。髪の毛を育て抜け毛を防ぐのが「育毛剤」で、既に生えている髪を健康的にしたり抜け毛を防止したりする「医薬部外品」になります。

一方髪の毛を増やし、脱毛の進行を防ぐのが「発毛剤」です。新たに髪を生えさせる目的で使われ、「医薬品」に分類されています。

きちんと理解せずに使用していると、効果が現れないだけでなく、逆に頭皮環境を悪化させる原因になってしまう場合もあります。育毛剤は「いま生えている髪の毛を維持する」ために、発毛剤は「いま生えていない髪の毛を生やし毛量を増やす」ために使用しましょう。

また育毛剤と発毛剤を同時に複数併用するのはおすすめしません。なぜなら併用すると商品ごとに決まっている「適正量」が守れなくなる為、副作用が出てしまう可能性があるからです。

そのため「悩みが深刻でいち早く直したい」という方は、男性型脱毛症(AGA)を治療できる日本の医療機関AGAクリニックに通院する事をおすすめします。

薄毛・抜け毛治療は進行度やご自身の捉え方で取るべき行動が大きく変わります。もちろんかかるコストも大きく変わりますが、ニーズと予算にあった治療を受けることが大切です。

おすすめの育毛剤紹介はこちら

関連記事

育毛剤とは、既にある髪の毛をより丈夫にするための医薬部外品です。より詳しく知ろうとすると、「発毛剤や養毛剤とはどう違うの?」「おすすめの育毛剤は?」など疑問はつきませんよね。そこで、「育毛剤とは何なのか?」や「特にお[…]

育毛剤おすすめ
関連記事

男性の薄毛や抜け毛の原因は、AGA(男性型脱毛症)やストレス・生活習慣の乱れなどが考えられます。薄毛は加齢と共に増加していく傾向にあります。そのため育毛剤を使うのを検討する人も多いかと思います。育毛剤は「今ある髪の毛をより丈夫になる[…]

男性におすすめ育毛剤
関連記事

「最近、髪の毛が薄くなってきた気がする...」「治療を受けたいけれど、クリニックが多すぎてどこで治療を受ければ良いかわからない...」このようなお悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。そこで、今回はAGA治療のク[…]

aga-osusume1
関連記事

近年では病院の「オンライン診療」も盛んになってきました。通院するタイプの従来の診療と比べて、医師による詳細な診断はできないものの、「ある程度症状は分かっていて、薬が欲しい」みたいなケースではとても便利です。AGA治療はオンラ[…]

online-aga