グリチルリチン酸2kとは？効果効能・副作用を解説

グリチルリチン酸2kはいろんな育毛剤に配合されていますが、どんな効果があるのか？副作用はないのか？気になりますよね。

そこで今回の記事では、グリチルリチン酸2Kの基本情報、期待できる育毛効果やグリチルリチン酸2Kが配合されている育毛剤などについて解説していきます。

育毛剤の購入を検討しているけど、グリチルリチン酸2kの効果や副作用が気になるときは、ぜひ参考にしてみてください。

AGAマガジン編集部
吉川 貴紀
AGAに悩み様々な薄毛対策グッズを利用しました経験があります。その際に感じた商品の効果や経験者ならでは調査力を活かして、薄毛に悩んでいる読者にわかりやすく役立つコンテンツをお届けします。様々な最新情報もお届けできればと思います。

グリチルリチン酸2kとは？

グリチルリチン酸2Kは、グリチルリチン酸ジカリウムとも呼ばれます。中国西部やシベリア南部、東ヨーロッパなどに自生するマメ科の「甘草（カンゾウ）」のから抽出して得たグリチルリチン酸に、カリウムを結合させたものがグリチルリチン酸2Kとなります。

グリチルリチン酸2Kの元となる甘草は、漢方薬として古くから利用されており、抗炎症作用や抗アレルギー作用、解毒作用などがあることが認められています。

また、副腎皮質ステロイドホルモンと類似した構造を持ち、抗炎症、抗アレルギー作用から慢性、急性の皮膚炎に対し著しい効果があるとされています。

その効果は副腎皮質ホルモンより緩和で、 即効性は期待できないが連続使用しても副作用がほとんど無いといわれ、以下の通り医薬品をはじめ化粧品、日用品など幅広く使用されています。

育毛剤にグリチルリチン酸2kが配合される目的

育毛剤にグリチルリチン酸2kが配合される目的には、炎症を抑え頭皮の環境を整える効果があるためです。

頭皮は皮脂の過剰な分泌や乾燥によって炎症を起こしやすく、それが原因でフケ、かゆみやニキビなどができやすくなります。

また、頭皮が乾燥していると皮膚のバリア機能が弱まり雑菌などの影響を受けやすくなってしまいます。

頭皮が痒くなり、掻きむしることで炎症が悪化する可能性もあるので、頭皮の環境を良くするには、雑菌の繁殖も抑える必要があると言えます。

そして、グリチルリチン酸ジカリウムは、皮膚炎症や雑菌の繁殖やふけ、かゆみに効果がある成分のため、多くの育毛剤や育毛シャンプーに配合されています。

グリチルリチン酸は、頭皮の炎症を抑え、肌のバリア機能を整えて、髪の毛が生えてきやすくなるように頭皮の状態をよすることができます。

グリチルリチン酸2kの効果効能

抗炎症作用

頭皮など、皮膚が炎症を引き起こすメカニズムは複雑ですが、原因のひとつに「プロスタグランジンE2」という物質があります。

この「プロスタグランジンE2」に対してグリチルリチン酸2Kは強い抑制効果が立証されており、育毛剤に配合されることで、頭皮の抗炎症作用に期待できるわけです。

育毛に最適な頭皮環境を整えるためには、グリチルリチン酸2kの作用は、大きな手助けとなるようです。

抗アレルギー作用

皮膚炎などの発作が起きると、人間の体はヒアルロニダーゼという成分が活性化し、ヒスタミンという物質を分泌することはよく知られています。

ヒスタミンが分泌された皮膚は、神経が刺激されてかゆみやむくみを発症するのですが、これら一連のアレルギー反応を抑えるためには、ヒアルロニダーゼを抑制することが重要になるそうです。

グリチルリチン酸2Kには、このヒアルロニダーゼの活性化を阻害するはたらきがあるため、結果的にアレルギーの原因をブロックしてしまと言われています。

頭皮のかゆみを原因から抑える抗炎症成分として、グリチルリチン酸2kの効果は心強い味方として期待できそうです。

皮膚への刺激緩和

敏感肌と自覚している人の多くで、日常的に使っている化粧品でも、ピリピリとした皮膚刺激を感じることが多いようです。

もし、育毛剤を使うたびに刺激を感じていたら、使うのが億劫になってしまいますよね。そのため、皮膚刺激は育毛の大敵になるといっても間違いではありません。

国内の薬品メーカーの研究によると、グリチルリチン酸2Kには皮膚刺激を緩和する作用があるることが分かっています。そのため、グリチルリチン酸2Kが化粧品に配合されることもあります。

敏感肌でも使える育毛剤を探しているなら、グリチルリチン酸2kが配合された育毛剤はおすすめです。

グリチルリチン酸2kの副作用

ここでは、グリチルリチン酸2kの副作用について解説していきます。頭皮の環境改善に有効にはたらくグリチルリチン酸2kですが、副作用がないか心配ですよね。

そんなときは、ぜひ参考にしてみてください。

偽アルドステロン症

グリチルリチン酸の長期大量服用において、偽アルドステロン症を発症するという報告例もあります。そのため、厚生労働省において、グリチルリチン酸の上限が定められていましたが、現在は廃止されています。

グリチルリチン酸等を含有する医薬品の取扱いについて：厚生労働省

この報告では、グリチルリチン酸の1日最大配合量は200mgと上限が定められています。また、グリチルリチン酸は、漢方に使われる甘草の成分なので、服薬は5gが上限量となっています。

ちなみに、甘草1g中にはグリチルリチンが約40mg含有されています。

現在では上限がなくなったものの、1日の摂取量は200mgを超えないようにして、大量服用は控えるように注意しましょう。

偽アルドステロン症について

血圧を上昇させるホルモン（アルドステロン）が増加していないにも関わらず、高血圧・むくみ・カリウム喪失などの症状が出現するそうです。

具体的な症状として「手足のだるさ」「しびれ」「つっぱり感」「こわばり」などがあり「力が抜ける感じ」「こむら返り」「筋肉痛」が現れて、だんだんきつくなるということです。

このような症状が現れたら、すぐに病院受診しましょう。

重篤副作用疾患別対応マニュアル（偽アルドステロン症）：厚生労働省

グリチルリチン酸2kが配合されている育毛剤一覧

まとめ

グリチルリチン酸2Kは、炎症を抑え頭皮の環境を整える効果があるだけでなく、抗炎症作用や抗アレルギー作用などたくさんの素晴らしい効果をもたらします。

また、これらのさまざまな効果からグリチルリチン酸2Kは医薬品や化粧品に含まれています。

また、グリチルリチン酸2Kを含んだ育毛剤も多く、育毛や抜け毛防止にも役立てることができます。

何事においてもですが、大量摂取することは避けましょう。大量摂取することで、偽アルドステロン症を発症のリスクが高まります。

使用量を守って、グリチルリチン酸2Kの恩恵を受けるようにしましょう。