フィナステリドには偽物が存在する?見分け方と信頼できる購入方法を解説

フィナステリドは日本皮膚科学会も利用を推奨しているAGA治療薬の1つであり、AGAの原因である「ジヒドロテストステロン」を発生させる「5α還元酵素」を抑制する効果が期待できます。

そんなフィナステリドですが、偽物は存在するのでしょうか。WHOによると世界で流通している医療用医薬品の10%程度が偽物との報告もあり、「もし自分が購入したフィナステリドが偽物だったらどうしよう」と不安になる方も多いことでしょう。

そこで今回は「フィナステリドには偽物が存在するのか」についてや、見分け方や信頼できる購入方法などについても解説していきたいと思います。

これからAGA治療を始めようと考えている方はもちろんのこと、現在フィナステリドを用いて治療を行っており、自身が用いている薬が本物かどうか心配な方にも有益な記事となっております。

著者情報 吉川貴紀AGAマガジン編集部
吉川 貴紀
AGAに悩み様々な薄毛対策グッズを利用しました経験があります。その際に感じた商品の効果や経験者ならでは調査力を活かして、薄毛に悩んでいる読者にわかりやすく役立つコンテンツをお届けします。様々な最新情報もお届けできればと思います。

フィナステリドには偽物が存在する?

まず、結論としてフィナステリドにも偽物が存在する可能性は大いにあります。

現在、フィナステリド系の成分が含まれている薬品の偽造品報告には、先発医薬品である「プロペシア」のものがあります。

それ以外にもWHOの報告によると世界で流通している医療用医薬品の10%程度が偽物だと推測されているということから、「フィナステリドが含まれている」と虚偽の表示をしている偽物の薬は存在すると推定されます。

ご存知の方も多いかもしれませんが、プロペシアはフィナステリドの先発医薬品、つまり成分は同じで、フィナステリドはプロペシアのジェネリック医薬品です。

そのプロペシアの偽物が存在するということは、フィナステリドの偽物が存在する可能性も大いにあると考えられます。

引用:「ORGAN PRO」より

フィナステリドの偽物を使ってしまうと…?

フィナステリドの偽物を使ってしまった場合のリスクについても考えていきましょう。

大きく分けて3つありますので、一緒に確認していきましょう。

健康被害が発生する

まず懸念されるリスクは、健康被害が発生するということです。

フィナステリドの偽造品は本来含まれているべき成分が含まれていないので、「効果が期待できない」ということはもちろんですが、何より持病を持ちの方が服用してはいけない成分が含まれていたり、アレルギー物質が含まれていたりすると重篤な症状が発生する場合もあります。

しかも偽造品は、あたかも「フィナステリド錠である」かのように記載されているので、「何が原因でアレルギー症状が発生したのかが分からない」「最近体調が悪いけれど、何が原因か分からない」と長きにわたって悩むことになる可能性すらあります。

自分の健康を守るためにも、偽物の薬を利用しないようにしましょう。

AGAが改善しない

そしてもちろん、正しい成分が含まれていないので、AGAが改善しません。

AGAを予防する、もしくは改善するためにフィナステリドを飲み始めたのにもかかわらず、全く効果が出ません。

個人輸入サイトなどで「数ヶ月間服用しているのに、全く効果が出ない」と口コミを書いている方も多くいます。こうした方の何割かは、偽物の薬をフィナステリドの偽造品と気づかずに服用していることでしょう。

AGA治療は長く続けることが前提なので、数ヶ月間効果が出なくても偽物と気づかないことが多く、服用し続けてしまうのも問題点です。

副作用が発生しても医薬品救済制度が使えない

副作用が発生しても医薬品救済制度が使えないのが、偽物の薬を使うことの最も大きなデメリットです。

下記に厚生労働省の文章を引用していますが、簡単に言うならば下記の通りです。

正しい方法で手に入れた薬を使って重大な健康被害が発生→医療費や年金などを補助してもらえる
個人輸入で手に入れた薬を使って重大な健康被害が発生→補助はない

もしあなたが個人輸入で薬を手に入れ、副作用が発生した場合、金銭的な援助が受けられず、自分で何とかしなければなりません。

しっかりとAGA治療の効果を出すことはもちろん、安全かつ最終的な予算を抑えるためにも、正しい方法で薬を手に入れて利用することが大切です。

日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品については、それを適正に使用したにもかかわらず重大な健康被害が生じた場合に、その救済を図る公的制度(医薬品副作用被害救済制度)があります。 しかし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。

引用:「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」厚生労働省公式サイト

フィナステリドの正規品と偽物の見分け方について

フィナステリドの正規品と偽物の見分け方についてもご紹介します。

大きく分けて3つポイントがありますので、一緒に確認していきましょう。

見た目で判別するのは難しい

フィナステリドが本物か偽物かは見た目で判別するのは難しいです。

フィナステリドの錠剤は大きくても7ミリ程度のものが多く、そして多くの偽造品はかなり精巧に作られているため、簡単に肉眼で判断することはできません。

そして何より、購入する際の個人輸入サイトなどでは本物の画像を使っていることも多く、購入する前に見た目で判断することは「まず不可能」と言っても過言ではありません。

個人輸入した海外製のフィナロやフィンペシアはリスクあり

個人輸入した薬、特に海外製の「フィナロ」や「フィンペシア」はリスクが大きいです。

海外から輸入する薬は偽造品が紛れ込んでいることが多く、信頼性が非常に低いです。

また、異物が混入している可能性もあり、いずれにせよ海外から購入することはあまりおすすめできません。

どこで買ったか?で判断するのが吉

「どこで購入したか」で判断するのが最も正しい判断方法です。

個人輸入で海外から購入した製品の場合、偽物である可能性もあり、信頼性はかなり低いです。

一方でAGAクリニックで購入した場合は心配する必要はありません。

AGAクリニックは国内産のフィナステリドを処方することが多く、また、たとえ海外産であったとしても医師がしっかりと管理した上で輸入しているので、偽物の薬を処方される心配は全くありません。

個人輸入は危険?フィナステリドの偽物が紛れ込む可能性アリ

「個人輸入は危険なのか?」と多くの方が不安に思っていることでしょう。

個人輸入サイトはAGAクリニックよりも料金が安いことが多く、クリニックを受診をする必要もないので、安全性が高いと判断できるならば購入したいと考えている方も多いです。

しかし残念ながら、フィナステリドをはじめとした薬を個人輸入で購入するのをおすすめできません。個人輸入の場合偽物が紛れ込む可能性もありますし、輸入製造や輸入の際の衛生基準も日本と異なる場合があります。

あなたがアレルギーを持つ物質が付着したりする可能性も否めません。正しく、表記通りに配合されていたとしても、何かしら身体に悪影響が及ぶ可能性もあります。

そして先ほどもご紹介したように、個人輸入の場合、医薬品救済制度も使えません。そういった諸々の事情を考えると、個人輸入は決しておすすめできる購入方法とは言えません。

また、個人輸入での健康被害には下記のようなものもあります。AGA治療薬ではありませんが、個人輸入の危険性がよくわかるかと思います。

 「ホスピタルダイエット」と称されるやせ薬をタイから購入し、服用していた女性が平成20年に死亡したことが判明いたしました(※)。報告内容については以下の通りです。

40代半ばの女性が「ホスピタルダイエット」と称されるやせ薬をタイから輸入し、服用後8日目に呼吸困難、意識混濁で救急搬送され、死亡したことについて、偽性バーター症候群による不整脈又は呼吸器麻痺が原因であると推察されている。
偽性バーター症候群については、患者が以前から服用していたフロセミドが発症原因であるが、やせ薬が悪化の要因であったものと推察されている。
女性が輸入し、使用していたやせ薬は7種類の錠剤であり、食欲抑制作用や利尿作用等のある複数の医薬品成分が検出されている。

引用:厚生労働省「タイから輸入された「ホスピタルダイエット」と称される無承認無許可医薬品による健康被害(疑い)事例について」より

信頼できるフィナステリドの購入先について

クリニックフォアDMMオンラインクリニック湘南美容クリニックAGAヘアクリニック
画像クリニックフォアdmmオンライン湘南美容クリニック
予防プラン
月額(税込)
初月:0円から
※クーポン適用,
フィナステリド処方のみ
次月:3,412円~
5,689円~初月:1.800円
次月:3,000円
初月:1,800円
次月:3,600円
発毛プラン
月額(税込)
9,163円~7,568円~9,980円~10,800円~
初月無料×××
オンライン診療
クリニック東京7院/埼玉/大阪なし(完全オンライン)全国97院秋葉原/埼玉
公式サイト診療予約はこちら診療予約はこちら診療予約はこちら診療予約はこちら
※記事作成時の情報となります。
※最安値を表示しています。

信頼できるフィナステリドの購入先はAGAクリニックや皮膚科など専門の病院です。

AGAに詳しい医師がしっかりと責任を持って国内から購入、または輸入している薬なので全く心配はありません。

多少、個人輸入より料金が高くなる場合もありますが「安心を買っている」ということを考えると全く高い料金ではありませんし、最近では3,000円台からフィナステリドを購入できるような格安のクリニックもあることから、個人輸入で購入してもさほど料金自体も変わりません。

下記記事はおすすめのAGAクリニックを紹介している記事です。クリニック選びの参考にしてみてください。

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まとめ

今回はフィナステリドに偽物が存在するのか、見分け方や信頼できる購入方法についてご紹介すると共に、偽物の危険性や個人輸入についてもご紹介してきました。

現状ではフィナステリドの偽造品報告はされていませんが、先発医薬品であるプロペシアの偽造品は多く販売されていますし、油断はできません。

安全に購入したい方はAGAクリニック、または皮膚科でカウンセリングを受けた上で、どこからフィナステリドを購入するか検討してください。