デュタステリドとは?他の治療薬との違いや配合成分を解説!

AGA治療薬として取り扱いクリニックが増加しつつある「デュタステリド」。

デュタステリドの効果や副作用について納得した上で、AGA治薬として継続的に服用していきたいですよね。

デュタステリドはザガーロの後発薬として処方されていて、「薄毛進行の抑制と発毛促進」「太く硬い増毛」「M字型やO字型における生え際後退の改善」などの効果が得られるAGA治療薬です。

そこで、今回はデュタステリドについて解説していきます。

他の治療薬との違いや配合成分まで詳しくまとめているので気になる方はぜひチェックしてみてください。

デュタステリドとは?

デュタステリドとは、AGA治療薬「ザガーロ」に含まれる成分の名称です。

当初は有効成分として認知されていましたが、現在ではザガーロの後発薬として処方されています。

また、2020年10月に販売開始し、今後デュタステリドを取り扱う製薬会社は増えると予想されます。

ザガーロの後発薬として安価で購入でき、治療における経済的な負担を軽減できますよ。

著者情報 吉川貴紀AGAマガジン編集部
吉川 貴紀
AGAに悩み様々な薄毛対策グッズを利用しました経験があります。その際に感じた商品の効果や経験者ならでは調査力を活かして、薄毛に悩んでいる読者にわかりやすく役立つコンテンツをお届けします。様々な最新情報もお届けできればと思います。

デュタステリドの成分

ここでは、デュタステリドの成分についてご紹介していきます。

後発薬「デュタステリド」は有効成分として「デュタステリド」を含有し、AGA症状における原因「Ⅰ型」「Ⅱ型」を阻害できます。

また、「濃グリセリン」「ゼラチン」「コハク化ゼラチン」など、8種類の添加物を含有しています。

有効成分

後発薬のデュタステリドに含まれる有効成分として、「デュタステリド」が含有されています。

デュタステリドは、AGA症状における原因「5αリダクターゼ」の「Ⅰ型」「Ⅱ型」の両方を阻害する有効成分です。

AGA治療薬「プロペシア」は「Ⅱ型」のみに有効ですが、「Ⅰ型」が原因のAGA改善は期待できません。

デュタステリドを服用することで、幅広いAGA症状が治療できますよ。

添加物

デュタステリドは「濃グリセリン」「ゼラチン」「コハク化ゼラチン」など、8種類の添加物を含有している治療薬です。

デュタステリドの添加物はトーワなど一部の製薬会社において、医薬品添加物として認められる成分を使用しています。

医薬品添加物は無害であり、有効成分の治療効果を妨げないため安心です。

また、デュタステリドは「トーワ」「サワイ」「明治」などの企業で製薬しているAGA治療薬です。

ジェネリックの特徴

ジェネリックの特徴
  • 研究開発の費用を抑えて開発している医薬品
  • 研究開発の費用が低価格なため、医薬品自体もリーズナブルな価格が反映される
  • ジェネリック医薬品は、使用している添加物は新薬と異なる

ジェネリックとは特許出願後20年経過した医薬品について、研究開発の費用を抑えて開発している医薬品です。

研究開発の費用を抑えられるため、医薬品自体もリーズナブルな価格が反映されます。

AGA治療薬は基本的に自費診療が適用され、継続的な治療費をジェネリック医薬品の購入で抑えられます。

一方で、ジェネリックは医薬品の有効性や安全性を実現しているが、使用する添加物は新薬と異なります。

アレルギーが発生する可能性もあるため、担当医と相談しながらジェネリック医薬品を検討しましょう。

デュタステリドとザガーロとの違い

デュタステリドとザガーロとの違い
  • デュタステリドは「ジェネリック医薬品」、ザガーロは「新薬」による違いがある
  • ジェネリック医薬品の方が3,000円程度安い
  • デュタステリドはザガーロと同等の治療効果が得られる

デュタステリドとザガーロの違いは、新薬とジェネリック医薬品の違いです。

それぞれの効果における違いはありませんが、ジェネリック医薬品の方が3,000円程度安くなっています。

AGAクリニックにより販売価格は変動しますが、デュタステリドはザガーロと同等の治療効果が得られます。

低価格で継続的な治療を続けたい人は、デュタステリドの服用がおすすめですよ。

デュタステリドと他のAGAに効果的な治療薬を比較

主な有効成分効果治療薬のタイプ併用禁忌薬の有無
デュタステリドデュタステリド薄毛の進行を遅らせる
(5α-還元酵素のⅠ・Ⅱ型を阻害)
内服薬なし
※CYP3A4阻害作用のある薬
フィナステリドフィナステリド薄毛の進行を遅らせる
(5α-還元酵素のⅡ型を阻害)
内服薬なし
ミノキシジルミノキシジル発毛を促す内服薬・外用薬内服の場合は降圧薬やED治療薬、偏頭痛治療薬(イミグランなど)に注意

デュタステリドは、AGA症状の原因「5αリダクターゼ」の「Ⅰ型」「Ⅱ型」を阻害できるAGA治療薬です。

フィナステリドは「Ⅱ型」のみの阻害なため、デュタステリドを服用することで広範囲のAGA症状を改善できます。

また、ミノキシジルは発毛を促進できますが、薄毛抑制の効果が得られない治療薬です。

そして、デュタステリドは内服薬となっていて、飲み薬のみで手軽に服用できます。

ジェネリック医薬品として低価格で購入でき、幅広いAGA症状を改善できますよ。

デュタステリドの3つの効果

ここでは、デュタステリドの3つの効果についてご紹介していきます。

デュタステリドは、薄毛抑制と発毛促進の両方の効果が得られる治療薬です。

また、太く硬い毛髪へ成長し、「M字型の薄毛」「頭頂部からO字型の薄毛」などの症状も改善できます。

薄毛進行の抑制と発毛促進

デュタステリドは、AGAの原因「5αリダクターゼ」を阻害する治療薬です。

5αリダクターゼは全身に分布している「Ⅰ型」、生え際や前頭部・頭頂部に多く存在する「Ⅱ型」の2種類があり、デュタステリドは両者を阻害できます。

「Ⅱ型」のみしか阻害できない治療薬もあるため、幅広いAGA治療が可能です。

また、AGA治療における国際臨床試験では増毛効果を得ていて、薄毛抑制と発毛促進の両方の効果が期待できます。

薄毛進行の抑制と発毛促進によって、AGA改善に効果的な治療を受けられますよ。

太く硬い毛髪へ成長する

デュタステリドはヘサイクル改善によって、太く硬い増毛が実現できる治療薬です。

AGA発症時のヘアサイクルは成長期が短期間となり、不十分な毛髪の状態で脱毛しやすくなります。

デュタステリドの服用によって成長期が正常になるため、成長後の太く硬い毛髪を実感できます。

また、日本皮膚科学会はデュタステリドの男性型脱毛症における推奨度を「A」と評価し、有効性と安全性の高さを証明していて安心です。

増毛と太く硬い毛髪の2点を実現したい人は、デュタステリドの服用で改善が期待できますよ。

生え際の後退を改善する

「おでこの生え際」「M字型の薄毛」「頭頂部からO字型の薄毛」は、デュタステリドの服用で改善できます。

生え際周辺に「5αリダクターゼ」が多く分布していて、AGA発症による薄毛抑制や発毛促進が期待できます。

また、1日1回1錠の服用なため、AGA治療が気軽に続けやすい点もメリットです。

そして、生え際の後退は生活習慣の乱れや頭皮環境の悪化によって、引き起こす可能性があります。

医師に具体的な症状を相談しながらデュタステリドを服用することで、生え際の後退を改善できますよ。

デュタステリドの3つの副作用

ここでは、デュタステリドの3つの副作用についてご紹介していきます。

デュタステリドは「男性機能低下」「肝機能障害」「蕁麻疹」の副作用における発症リスクがある治療薬です。

定期的な血液検査や異常を感じた際に医師へ相談することで、安心して服用できます。

男性機能低下

デュタステリドは、勃起不全や射精障害など男性機能の低下が副作用として報告されています。

男性機能低下による副作用の発現率は低く、危険性が高い治療薬ではありません。

子作りを考えている人は不妊につながる可能性もあるため、デュタステリド服用を一時休止しましょう。

また、デュタステリドの副作用が気になる人は、医師へ相談することで安心できますよ。

肝機能障害

デュタステリド服用によって、肝機能障害が起こる可能性があります。

デュタステリドは肝臓で代謝するため、多少の負担が消化の際に肝臓へかかるためです。

また、血液検査を実施することで肝機能の数値を確認でき、肝機能障害に気づきやすくなります。

極めて稀に肝機能障害が起こるケースがあるので、気になる人は定期的に血液検査を受けましょう。

蕁麻疹

デュタステリドのアレルギー反応として、蕁麻疹が発生するため注意しましょう。

蕁麻疹の発現率は高くありませんが、「赤い蕁麻疹」「体がかゆくなる」などの症状が口内や唇、咽喉に現れます。

また、重症化することで「アナフィラキシーショック」を発症します。

皮膚疾患に敏感な体質の方は、異常を感じた際に医師へ相談しましょう。

デュタステリドに関する3つの注意点

ここでは、デュタステリドに関する3つの注意点についてご紹介していきます。

デュタステリドの服用時に「服用中は献血できない」「6ヵ月以上は継続して服用する」などの注意点を留意しましょう。

また、AGA専門クリニックで治療薬を処方してもらうことで、安全に服用できます。

服用中止後から半年間は献血できない

デュタステリドの服用中は献血が禁止されており、服用中止後から6ヵ月は献血できません。

服用中止後にも薬の成分が体内に残るため、献血を避ける必要があります。

服用中や服用中止後6ヵ月はボランティアで献血しないよう、留意しましょう。

6ヵ月以上は継続して服用する

デュタステリドは、6ヵ月以上の継続的な服用が必要です。

早ければ服用3ヵ月程度から発毛を実感できますが、6ヵ月程度かかる人もいるため、効果を実感するまで個人差があります。

また、ヘアサイクルを正常化し、新しく毛髪が成長までには時間を要するため継続的な治療が大切です。

自己判断で中断せず、6ヵ月間デュタステリドを服用しましょう。

AGA専門クリニックで治療薬を処方してもらう

デュタステリドは、AGA専門クリニック受診で治療薬を処方できます。

皮膚科でも処方できる可能性がありますが、治療薬の有無が医療機関ごとで異なります。

来院前に電話し、デュタステリド処方の有無を確認しましょう。

また、通販サイトや個人購入は入手ルートが不透明なため、購入を避ける方が無難です。

品質が保証できないので、重篤な副作用の発生時は自己責任となります。

専門クリニックや病院を受診後、適切な治療薬を処方してもらうことで安全に服用できますよ。

まとめ

今回は、デュタステリドとは?他の治療薬との違いや配合成分を解説!をまとめてみましたがいかがでしたか?

デュタステリドは「薄毛進行の抑制と発毛促進」「太く硬い増毛」「M字型やO字型における生え際後退の改善」などの効果が得られるAGA治療薬です。

また、現在ではザガーロの後発薬として処方されていて、安価で購入できます。

そして、「男性機能低下」「肝機能障害」などの副作用が考えられますが、定期的な血液検査や医師への相談によって安心して服用できます。

6ヵ月以上継続的に服用することで、効果を実感できますよ。