AGAと頭皮環境の関係性とは?頭皮ケアによる薄毛改善方法を解説

男性の方に多く発症する薄毛のほとんどがAGA(男性型脱毛症)が原因とされており、男性にとっては深刻な問題となっています。

AGAの多くは遺伝によって発症しますが、その他にも、直接的な原因になることはありませんが、頭皮環境が悪いとAGAの進行を加速させるリスクが増えてしまう可能性はあります。

どのような頭皮環境であれば、AGAを加速するリスクが高くなるのか、AGAを予防、改善するにはどのようにすれば良いのかと疑問を持つ方も多いかと思います。

そこで、本記事では、AGAと頭皮環境の関係性から頭皮ケアによる薄毛の改善方法など詳しく解説していきます。AGAに悩んでいる方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

著者情報 内田純平AGAマガジン編集部
内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。

頭皮環境が原因でAGAになることはある?

頭皮環境が原因でAGAになることはあるか?と疑問を抱く方も多いかと思います。

結論から述べると、AGAは遺伝で発症することがほとんどで頭皮環境が直接的な原因になることはありません。しかし、頭皮環境が悪い場合はAGAによる薄毛の進行を加速させる可能性はあります。

髪と頭皮を守っている頭皮の皮脂は顔の2倍あると言われています。そのため、時間が経ち皮脂の分泌が増えると頭皮にたまっていきます。そして、毛穴が塞がっていく事で頭皮環境を悪化させる原因となります。

また、溜まった皮脂は頭皮の湿疹・炎症・におい・かゆみなどを引き起こしてしまいます。こうした状態が続くと頭皮環境が悪化し、健康な毛髪が育ちにくくなってしまいます。

年齢などに関係なく普段の生活習慣や食生活が悪いと頭皮環境を悪化させてしまいAGAの進行を加速させるリスクが高まります。そのため、遺伝や髪質などに関わらず、普段の生活習慣を見直すことや頭皮と毛髪を清潔に保つなど改善するための頭皮ケアは重要となります。

関連記事

AGAは男性特有の脱毛症であり、基本的に薄毛に悩む方のほとんどはAGAの原因となっています。しかし一般的にAGAを発症する原因や対策方法などは周知されておらず、どのように対策をしたらいいのか、そもそも自分がなぜAGAになったのかわか[…]

AGA(薄毛)と頭皮環境の関係性について

AGAを招きやすい頭皮環境

AGAが発症するのは遺伝が原因だと考えがちですが、遺伝だけが原因だけでなく、複数の要素が複雑に絡み合って発症するケースもあります。

そして、その原因の1つに頭皮環境が挙げられます。頭皮環境が悪い上に遺伝的に薄毛になりやすい場合、AGAを発症しやすくなるのです。頭皮環境が悪いということは髪の毛の成長に悪影響を及ぼすことになります。

AGAは頭皮環境が悪化することで発症リスクを高めますが、どのような頭皮のトラブルが、AGAの発症リスクを高めるか気になるかと思います。

ここでは、頭皮環境がどう悪いと、毛髪にも悪影響を及ぼすのか解説していきます。

頭皮がかゆい

冬になると肌が乾燥して頭皮もかゆくなるという方もいらっしゃるかと思います。頭皮が乾燥してしまうと、頭皮にかゆみが生じてしまいます。

これは、頭皮を守る役割を果たす皮脂の量が減少してしまい、頭皮が外部からのダメージを受けやすくなることで発生します。

そして、かゆいために頭皮をかくことで、頭皮を傷付けたり、毛根にダメージを与え薄毛が進行したりするリスクが高まってしまう可能性もあります。

関連記事

「最近、頭がかゆくて困っている……」「シャンプーを変えてみたけど頭のかゆみが改善しない」と悩みを抱えた方もいると思います。頭皮の痒みには、乾燥やシャンプーによるかぶれなどなどさまざまな原因があります。本記事では、頭がかゆい時の原因と[…]

頭皮が赤い

頭皮が赤くなっている場合、脂漏性皮膚炎という炎症を発症している可能性があります。

脂漏性皮膚炎は、頭や髪の生え際など、皮脂の分泌が盛んな箇所にできる湿疹で、かゆみを伴う赤みやフケができることがあります。そして、フケが悪化するとかさぶたのようになることもあります。

頭だけでなく鼻や耳まわりなど皮脂の多い箇所であれば、脂漏性皮膚炎を発症する可能性はあります。特に頭皮は皮脂の分泌の量が多いので何かしらの原因によって過剰に皮脂が分泌された場合、脂漏性皮膚炎を発症し皮膚が赤くなります。

そして、皮脂の過剰分泌を招くような状態はAGAのリスクを高める可能性があります。

また、日焼けによって頭皮が赤くなる可能性もあります。紫外線が頭皮に長時間当たることで、頭皮環境を悪化させAGA発症のリスクを高めることにもなるので注意が必要です。

頭皮が硬い・くさい

髪の毛は毛母細胞が分裂することで成長しますが、この成長には栄養が欠かせないです。しかし、頭皮が硬いと頭皮へと送られる血液の量が減少している可能性が考えられます。

栄養は血液によって運ばれてきますが、髪の毛が成長するために必要な栄養が不足する状態が続くことで薄毛になるリスクを高めてしまいます。

また、頭皮がくさい場合、髪や頭皮を正しく洗えていないことが考えられます。頭皮を不潔の状態にしてしまうと細菌が繁殖し頭皮のにおいの原因となってしまいます。

その結果、脂漏性皮膚炎だけでなくAGAなどの脱毛症を招いてしまいかねません。

AGA改善のための頭皮ケア方法

頭皮環境が悪化することでAGAのリスクを高めることが理解していただけたと思います。

しかし、AGAを予防・改善するには、どのような頭皮ケアを施すとよいのでしょう。

ここでは、AGA改善のための頭皮ケア方法について4つ解説していきます。

1.正しい洗髪を行う

AGA改善のためには、洗髪不足や過度な洗髪、シャンプーのすすぎ残しは注意が必要です。

正しい方法で洗髪をすることでAGAの予防・改善につなげることができます。

正しい洗髪方法

  • 予洗い:ぬるま湯で予洗いをする
  • シャンプー:シャンプーを泡立てたら、指の腹を頭皮にあてて刺激を与えず洗う
  • すすぎ:すすぎ残しがないように注意しながら、ぬるま湯(約38度)でシャンプーを洗い流す
  • タオルドライ:乾きやすいようタオルドライをしっかり丁寧に行う
  • ドライヤー:水分が残らないようしっかり乾かす

洗髪をする際、頭皮をゴシゴシと強く洗う人も多いと思いますが、頭皮を優しく洗いしっかりすすぐことが大切です。

頭皮には毛細血管が多くあるので、マッサージするように優しく洗うことで血行を促進し髪の毛の成長に必要な栄養を頭皮に届けやすくなります。

毎日のシャンプーをする際は、上記の点を意識することをおすすめします。

2.ドライヤーのやり方に注意する

ドライヤーで髪の毛を乾かすことで、髪質が改善する、頭皮を健康に保つことができるなど様々なメリットがあります。

しかし、効果を発揮するには正しい方法でドライヤーをする必要があります。

正しいドライヤーの仕方は以下の通りです。

ドライヤーの正しい仕方

  • タオルドライで水分をしっかり取る
  • 根本から毛先の順で乾かす
  • 9割乾いたら冷風に切り替える

お風呂場などで髪を乾かす際は、まずタオルドライでしっかり水分を拭き取ることが重要です。

そして、髪の毛で一番乾きにくいのが根本の部分で、頭皮にも水分が残った状態にしてしまうと、雑菌などが繁殖しフケやにおいの原因となってしまいます。

また、毛先にだけドライヤーを当てて、髪の毛を乾かしたつもりでいると、濡れたままの根本はダメージを受けてしまいます。ドライヤーを髪の毛の根本から乾かすことは、髪を乾かす上で基本なので、ぜひ覚えておいてください。

そして、最後に9割ほど髪が乾いたら冷風に切り替えて乾かします。髪の毛が熱を持ったままだと、髪の毛が乾きすぎて逆に傷んでしまいます。

そのため、冷風で熱を飛ばすことで髪の毛の水分量を適切な状態に保ちキレイなツヤ感のある髪の毛をキープすることが可能です。

3.シャンプーの成分を見直す

シャンプーの成分を見て選ぶことは、頭のかゆみを抑えるのに大切です。

自身にあわないシャンプーを使うことで頭皮のかゆみが発生してしまう原因にもなりかねません。

シャンプーの種類は主に以下の3種類に分けることができます。

  • アルコール系シャンプー
  • 石鹸系シャンプー
  • アミノ酸系シャンプー

アルコール系シャンプーと石鹸系シャンプーは洗浄力が強いことが特徴です。しかし、洗浄力が強い分必要な皮脂まで洗い流してしまうこともあります。

アミノ酸系シャンプーは洗浄力が弱く他の2種類と比較すると劣りますが、低刺激なので頭皮や髪の毛に優しい成分で作られています。

そのため、頭皮トラブルがある場合は、低刺激性のアミノ酸系シャンプーを利用することをおすすめします。

他にも、シャンプーに配合されている成分も重要な要素となるので確認しておきましょう。

成分効果・効能
イソプロピルメチルフェノール頭皮の嫌な匂い・異臭を抑える
ピロクトンオラミン頭皮の抗菌効果、殺菌・防腐作用がある
グリチルリチン酸2K頭皮の炎症やアレルギーを抑える
サリチル酸頭皮の抗菌作用・防腐作用がある
ミコナゾール硝酸塩フケやかゆみの原因菌の繁殖を抑える

シャンプーに含まれる成分は種類が豊富にあります。例えば、頭皮がかゆい方であれは、ミコナゾール硝酸塩を含んだシャンプーを選ぶことで、かゆみの原因菌の繁殖を抑えてくれるでしょう。

シャンプーを選ぶ際は、自身の頭皮の状態にあった成分が含まれたシャンプーを選ぶことをおすすめします。

4.頭皮マッサージを利用する

頭皮マッサージは、頭皮の血行促進を目的として行われます。頭が硬い方は取り入れてみることをおすすめします。

頭皮をマッサージすることで、頭皮の血行が促進され頭皮の毛細血管にまで血液が行き渡ります。血液が行き渡ることで頭皮のすみずみに栄養を届けられるので髪の健康維持に期待ができます。

髪が成長するには栄養が必要なので血行不良となれば髪は元気を失ってしまい、ヘアサイクルに支障をきたしかねません。

また、頭皮マッサージはリンパの循環を促進する効果もあり、頭皮の老廃物が排出されやすくなるので、頭皮の代謝がよくなります。そのため、髪の成長を正常に維持しやすくなります。

頭が硬いことで血行不良になってしまうと髪の成長が阻害されてしまうので、是非、頭皮マッサージを取り入れてみてください。

AGAをしっかりと治療したいなら「クリニック」の利用がおすすめ

頭皮ケアでAGAを根本的に治療することはできないため、AGAを改善したい方はAGAクリニックを利用するといいでしょう。

また、AGAクリニックで診断を受けることで、本当にAGAなのか、幅広い治療を受けることができるので一度AGAクリニックに行ってみることをおすすめします。

ここでは、AGAクリニックで相談するメリットについて解説していきます。

最適な治療方法を受けることができる

AGAクリニックで治療を受けることで、最適な治療方法を受けることができます。AGAは基本薬で治療するのが一般的です。

個人で市販の発毛剤を購入するなど治療をすることは可能ですが、個人治療だと自身の症状が明確でないため、期待する効果が得られない可能性があります。

また、治療薬には副作用のリスクがあるので、知識のない人が安易に治療薬を服用するのは危険が伴います。

その点、AGAクリニックに通うことでカウンセリングから治療まで適切な指導を受けることができるので安心です。自身の状態に合わせた治療を受けられるので、高い効果が期待できるでしょう。

治療薬も副作用が起きにくい薬を処方してもらえるなど安全にAGA治療に取り組むことができます。

本当にAGAかどうかを知ることができる

AGAクリニックに相談するメリットに、自身が本当にAGAなのか、薄毛の深刻度などを知ることができる点が挙げられます。

AGAクリニックでは幅広い治療を提供しており、最近では、マイクロスコープで頭皮の詳細を確認することが可能です。

マイクロスコープ検査では早期にAGA状態かどうかを判断することができます。他にも、正常な頭の部分の状態も見ていただくことで、目指すべき状態も理解してもらうことができます。

AGA治療は外見の変化ももちろん大事ですが、マイクロスコープ検査でヘアサイクルを確認していくことで、今後の治療を続けていくモチベーションになりやすくなります。

治療費用が抑えられる仕組みがあるクリニックがある

内服薬治療や外用薬治療などの薬の治療であれば費用を抑える事も可能です。

しかし、複数の治療プランを併用すると費用が月々数万円かかってしまう事もありますが、一部のAGAクリニックでは割引制度が導入されていることがあります。

初回限定プランや1ヶ月無料でAGA治療を行えるトライアルプランや、AGA治療薬をまとめて購入することで安くなる割引きプランなど様々な割引制度が存在しています。

クリニックによってプラン内容が異なってくるので事前に確認しておくとよいでしょう。

また、診察料や検査料などの費用が別途かかるクリニックもあるので、費用を抑えたい方はカウンセリング時に併せて確認しておくことをおすすめします。

まとめ

本記事では、AGAと頭皮環境の関係性から頭皮ケアによる薄毛の改善方法について解説してきました。

健康な髪の毛の成長を促すためには、頭皮環境を良好に保つことが重要です。

もし、頭皮にかゆみや赤みがある場合、AGAを発症していないか確認することが大切です。もし、AGAの発症が確認された場合、早期の治療を受けることで、薄毛の進行速度を遅らせることができます。

しかし、自分自身で頭皮の状態を確認したり症状を把握したりすることは難しいものがあるので、AGAクリニックで診断することをおすすめします。

AGA治療に関する知識
AGAとは?AGA患者の割合AGAは遺伝する?AGA治療の後悔
AGAの見分け方抜け毛の特徴生え際が気になる前髪が気になる
頭皮が気になる初期脱毛について2回目の初期脱毛皮膚科での治療
亜鉛は効果あり?筋トレするとハゲる?治療の種類