AGA治療では2回目の初期脱毛がある?2回目が起こる仕組みと対処法について

AGA治療の際に、初期脱毛はつきものです。

初期脱毛に関する記事でもご紹介しましたが、AGA治療の際はヘアサイクルを整える必要があります。

フィナステリドやデュタステリドといった内服薬を利用し、ヘアサイクルを整える際にまず最初に髪の毛が抜ける時期があります。

薬が効いている証拠ですので、これを乗り越えたら「あとはどんどん発毛していくだけ」と希望に満ち溢れている方も多いことでしょう。

しかしそんな時に水を差すような症状があります。ご紹介するのが非常に心苦しいのですが、実はAGA治療には初期脱毛が2回起こる場合があるのです。

そのなんとも恐ろしい2回目の初期脱毛について、メカニズムや対処法についても一緒に考えていきたいと思います。

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AGA治療の「初期脱毛」は2回目が起きる場合もある

AGA治療の初期脱毛の2回目が起こる場合があります。

せっかく初期脱毛の1回目を乗り越えて、後は「これから髪の毛を生やしていくばかりだ」と毎日生えてきた産毛を確認したり、や髪の密度が増えてきたことを実感しながら喜びを感じている方も多いことでしょう。

しかし残念ながら、人によっては初期脱毛は2回起こります。

そちらについて一緒に確認していきましょう。

AGAの説明で欠かせない「ヘアサイクル」について

まずは簡単に「ヘアサイクル」についてご紹介していきます。

髪の毛には髪の毛が生える「成長期」と髪の毛の成長が止まる退行期、そして成長が止まり後は抜けるのを待つだけの「休止期」があります。

AGAというのはこの「成長期」が短くなってしまい髪の毛が成長せず、薄毛が進行していく病気であり、フィナステリドやデュタステリドといった薬を用いることでヘアサイクルを整えることができます。

AGAの原因であるジヒドロテストステロンという悪玉男性ホルモンは男性ホルモンであるテストステロンと「5αリアクターゼ」という還元酵素が結合することで発生します。

この5αリアクターゼの発生を抑制してくれるのがフィナステリドとデュタステリドであり、フィナステリドは2種類ある5αリアクターゼのⅡ型を抑制する効果があり、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の5αリアクターゼを抑制します。

そしてこのフィナステリドやデュタステリドを利用し始めた結果、まず最初に「初期脱毛」という症状が起こり、ヘアサイクルが整えられます。

初期脱毛が終わってからは以前よりも成長期が長くなっているので、髪の毛が成長していくことが実感できるはずです。

2回目の初期脱毛もヘアサイクルが関係し、半年~1年に多い

しかし、残念ながら2回目の初期脱毛が起こる場合もあり、これはヘアサイクルが関係しており、半年から一年目の期間に多いとされています。

基本的に初期脱毛の際に抜ける髪の毛は細く短い毛であり、さらに強い髪になろうと生え変わる際に抜けるのです。

しかし、この初期脱毛後に成長した髪の毛があまり太くなく、短めの髪の毛だった場合、さらに強い髪になろうとまた生え変わるのです。

これがいわゆる「2回目の初期脱毛」とされています。

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「ミノキシジル」は2回目の初期脱毛が起きやすい

特に2回目の初期脱毛はミノキシジルを利用することでみられる症状で、人によっては1回の脱毛で全て強い髪に生えかわるのですが、そうでない方は2回目の脱毛期間が必要になるのです。

2回目の初期脱毛が発生したとしても慌てることなく、そして治療方針を変えることなくそのままAGA治療を進めることをおすすめします。

2回目の初期脱毛はフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルを利用し続けることで自然と起こるものです。

期間でいうと基本的に2週間か2ヶ月程度で収まることが多く、つまり1回目の初期脱毛よりは短めの期間で終わることが多いです。

「1回初期脱毛が終わったのに、2回目が来るなんて」「もうAGA治療をやめたい」と思う方も多いかもしれませんが、この段階でやめてしまうと逆に髪の毛が少ない状態で治療をやめてしまうことになり、AGAは進行性の病気なのでさらに薄毛が進んでいきます。

初期脱毛は本当にうんざりするような症状ですし、元々髪の毛が少ないから毛量を増やすために受けているAGA治療なのに、髪の毛が先に抜けてしまってはげんなりします。

それが2回も発生するのですから、AGA治療に対して不信感が発生したり、気が滅入るのも当然のことです。

しかし2回目の初期脱毛も必要な現象なので、ここはぐっとこらえて治療を継続するようにしましょう。

日本皮膚科学会の論文にも

男女ともにミノキシジル外用初期に休止期脱毛がみられることがあり,これが外用中止につながる恐れがあるため,患者への説明が必要である67)

引用:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

とあるように、基本的にフィナステリドやデュタステリドと比べてミノキシジルは初期脱毛が発生しやすいので、特にミノキシジルの内服薬や外用薬を利用している方は2回目の初期脱毛が起こる可能性も高いと言えます。

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2回目の初期脱毛の対処法について

2回目の初期脱毛の対処法ですが、1回目と同様、基本的に治療の過程で必要なものなので対処法はありません。

先ほどもご紹介しているようにAGAは進行性の病気なので。途中で治療をやめてしまっては髪の毛が薄くなるのを止めることができませんし、どんどん髪の毛が薄くなっていきます。

初期脱毛が2回も起こっているということはかなり薬が効いている証拠ですし、一度は発毛を実感できているはずですから、しっかりと2回目の初期脱毛も耐えて強く太いそして密度のある髪の毛を成長させていけるよう我慢しましょう。

初期脱毛がひどい時は頭皮が目立たないようにする工夫を

少しでも初期脱毛が気にならなくなるような対処法があるとするならば、 髪の毛が生えるまでの間目立たなくすることです。

ヘアスタイルを変えてみたりするのも良いかもしれません。

比較的髪の毛が長い方をオールバックにしてみたり、ワックスで固めて薄い部分が目立たなく目立ちにくくなるようなヘアスタイルにするのも選択肢のひとつです。

もしくは帽子などを被って頭を隠す方法もあります。普段から帽子を利用している方ならば周囲から違和感を感じることなく気軽に利用できるでしょう。

しかし、あまり長時間利用すると頭皮が蒸れてしまったりして頭皮に悪影響が及ぶ場合もあるので、帽子の利用には注意した方が良いでしょう。

タンパク質やビタミンが足りていない場合はサプリなどで補給する

人間は日々の食事から摂取した栄養素によって作られています。

特に髪の毛はタンパク質から作られているので、日々の食事に良質なタンパク質を取り入れるようにしてみましょう。

健康面で考えても男性は1日に60〜65g、女性は50g程度のタンパク質を摂取することを厚生労働省が推奨しています。

どうしても普段の食生活では1日60g程度は摂取できない、という方はコンビニで買えるプロテインや高タンパクのヨーグルトなどを利用するのもおすすめです。

また、髪の毛を構成する際に使われる成分としては亜鉛が特に重要なので、サプリメントなどで取り入れてみるのもおすすめです。

ビタミン類も血行を促進する働きが期待されるので、普段の食事で野菜やフルーツなどからあまりビタミンが摂取できていない方は、マルチビタミン系のサプリなどを利用してみるのも良いかもしれません。

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生活習慣が乱れている方は改善することで初期脱毛が緩和する場合も

生活スタイルと言えば、質の良い睡眠をとることも治療において大切なことです。薄毛治療について調べると「睡眠をしっかりとることが良い」と多くの方が解説しています。

なぜ睡眠をとると髪の毛に良いのかというと、睡眠をしっかりとることで成長ホルモンの分泌が挙げられるからです。

成長ホルモンが分泌されると毛母細胞の分裂が活発になるので、発毛効果が期待できます。

髪の毛は毛母細胞が分裂することで成長するので、発毛を目指す上で非常に重要な役割を担っています。

普段からあまり睡眠時間が取れていなかったり、睡眠の質が悪いという方は「健康のためにも、睡眠の質を良くする工夫をしてみるか」という程度の心構えで構いませんので、取り組んでみることをおすすめします。

多少は初期脱毛の2回目の症状が緩和される場合もあるかもしれません。

また、普段から喫煙をしている方はタバコに含まれるニコチンによって毛細血管が収縮してしまっている場合もあるので、タバコの本数を減らすなどの工夫をしてみるのも良いかもしれません。

このように初期脱毛が目立たなくしたり、多少なら和らぐように工夫することはできます。

しかし、基本的には放置する以外に選択肢はありません。もし効果が出たとしても、劇的なものではありません。

初期脱毛は何度もご説明しているように、AGA治療薬が効いてきている証拠です。

終わってしまえば高い確率で発毛が期待できるので、ここが踏ん張り時と捉えて、耐えるようにしましょう。

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まとめ

今回は初期脱毛が2回起こる場合やその仕組み、対処法についてご紹介してきました。

残念ながら人によっては初期脱毛が2回起こる場合もあり、せっかく髪の毛が生えてきたのに落胆する方も多いでしょうが、2回目の初期脱毛を乗り越えたらかなりの確率で発毛効果を実感できるはずなので、ぐっとこらえて、医師と相談しつつ乗り切るようにしましょう。

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