AGA治療の途中経過について|治療開始~2年目までの状態を期間別に解説

これからAGA治療を受けようと思う方にとってどれぐらいの期間をかけて発毛を目指していくのかということは最も気になるポイントの一つでしょう。

そこで今回は一般的なAGA治療における治療の段階を期間別に紹介していきます。

AGA治療をこれから受けるという方はもちろんAGA治療においてなかなか効果を実感できず不安な気持ちになっている方も本記事をぜひご覧ください。

著者情報 内田純平AGAマガジン編集部
内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。

AGA治療の途中経過について|期間別に状況を解説

本記事ではAGA治療の途中経過が大きく分けて4つの段階に分けられるという前提でお話を進めていきます。

AGA治療の段階は初期脱毛が起こる段階、効果が出始める段階、発毛が期待できる段階、そして治療を継続する段階に分けられます。

それぞれ詳しくご紹介していきますので一緒に確認していきましょう。

STEP1.AGA治療開始~1ヶ月目経過【初期脱毛が起こる】

AGA治療開始~1ヶ月目経過
  • 初期脱毛がある
  • 体毛が濃くなる人も

まずはAGA治療を始めてから一ヶ月が経過するまでの段階です。

この時期は初期脱毛が起こる方が多いです。

初期脱毛」とはその通り治療開始した初期の段階で抜け毛が増えてしまう症状であり、薄毛治療を受けたことのあるほとんどの方が経験する症状です。

これを聞いて「髪の毛を生やす治療を受けているのに、最初に髪の毛が抜けてしまうのか」と驚く方も多いでしょうが、これには理由があります。

髪の成長にはヘアサイクルというものが大きく影響しており、人間の髪の毛はずっと同じものが頭皮にあるわけではありません。生まれて、成長して、そして脱毛するというサイクルを繰り返しており、これがヘアサイクルと呼ばれるものです。

エアサイクルは基本的に髪の毛が成長する成長期と、髪の毛の成長期が止まる退行期そして髪の毛が育ち抜けるのを待つ休止期の3段階に分けられます。

AGAの症状として、この「成長期」がとても短くなってしまい、髪の毛が健康に育たず、どんどん薄毛が進行してしまうということが挙げられます。

フィナステリドやデュタステリドといったAGA治療薬を用いてヘアサイクルを整えるよう働きかけるので、まず初期脱毛という症状が発生するのです。

また、AGA治療薬の副作用として体毛が濃くなるという場合もあるので、「体毛ばかり濃くなって、髪の毛は生えてこないじゃないか」と不安になる方もいるかもしれませんが、体毛が濃くなっている場合もAGA治療薬が作用している証ですので、初期脱毛が終わってからは高い発毛効果が期待できます。

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STEP2.3ヶ月目~半年経過【効果が出始める方も】

3ヶ月目~半年経過
  • 効果が出始める人もいる
  • 体毛がより濃くなる人も

続いてAGA治療を始めて3ヶ月目から半年が経過する頃です。このころになると初期脱毛が終わる方も多く徐々に効果が出始める方も多くいます。

このころになると徐々に抜け毛が減り始め産毛が生え始めてきたことが確認できる場合も多いです。

髪の毛も以前のものよりやや太くなってきたり、密度が感じられるようになる場合も多いです。これからの発毛に期待できるようになり、よりAGA治療に対するモチベーションも上がってくることでしょう。

ヘアサイクルが整えられ、成長期が伸びて、これからの発毛が期待できるようになってきます。

この頃になってくると体毛がより濃くなり始める方も多く、処理なども大変かもしれませんがAGA治療薬が効いてきている証なので、ぐっとこらえて治療を続けるようにしましょう。

AGA治療が受けられるクリニックの中には脱毛治療を行っているクリニックもあり、AGA治療と併せて利用することで料金が安くなることもあります。もし体毛が濃くなってきて気になる方、処理に困っているという方は一度クリニックに相談してみるのも良いかもしれません。

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STEP3.半年~1年経過【発毛が期待できる】

半年~1年経過
  • 周囲からも髪が生えたと言われる
  • 周りの目が気にならなくなる

半年から1年が経過する頃にはかなりの方が発毛を実感し、髪の毛の密度や太さにも満足していることでしょう。

AGA治療によってヘアサイクルが整えられ、周りの方からも髪の毛が増えたと言われることも多くなってくるはずです。

AGA治療を受ける前では想像もできなかったヘアスタイルにチャレンジできたり、周りの目が気にならなくなったりと、効果が出た場合はいいことづくめです。

どこのAGAクリニックの治療実績を確認してみても、半年から1年が経過する頃に発毛を実感できている方が非常に多く、満足しているという声も多く聞かれます。

すっかり髪の毛が生えてしまったので、「もうAGA治療を止めてしまっても良いのでは」と思う方も多いかもしれませんが、基本的にAGA治療はこの段階ではやめてはいけません。

せっかくヘアサイクルが整って、髪の毛が正常に生えるようになってきた段階で治療やめてしまっては、再び薄毛が進行してしまう場合がほとんどなので、治療をしっかりと継続するようにしましょう。

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STEP4.2年目以降~【治療は継続すること】

2年目以降~
  • ミノキシジルは止めても良い場合も
  • 減薬も検討
  • 完全に中断するのはおすすめしない

AGA治療を2年以降続けると、かなりの方が発毛を実感でき、もはや薄毛に悩んでいないという方も多くいるでしょう。

ではこの段階で治療は完全に辞めてしまっても良いのでしょうか。

答えは「No」でありAGA治療は基本的に一生涯続ける必要があります。

AGAは進行性の病気であり、「完治」という概念がないからです。

髪の毛が生えたのは、フィナステリドやデュタステリドといったAGAの進行を抑える薬を利用つつ、ミノキシジルの外用や内服などで発毛を促すことで髪の毛が減るのを抑えるとともに、発毛に成功したからです。

AGA治療は、AGAの進行を止めつつ発毛を促す治療なので、特にAGAの進行を予防するタイプの治療を止めてしまっては、また薄毛は進行してしまいます。

そこで基本的に、まず減薬するならば発毛を促すのがメインの役割であるミノキシジルなどの薬です。すっかり髪の毛が生えた場合は、これ以上髪の毛を増やす必要はないので髪の毛を増やす役割の薬だけを減らしていきます。

こちらの場合は比較的気軽に減薬することができ、特に目立って脱毛などが見られない場合は中止しても問題ありません。

しかし、残念ながらフィナステリドやミノキシジルといったヘアサイクルを整え、AGAの進行を防ぐタイプの治療は減薬こそできる可能性はあるものの基本的に完全に止めるということはおすすめしません。

発毛を目指すタイプのミノキシジルなどの薬はもちろんのこと、フィナステリドやデュタステリドも可能な限り減らせた方がお財布にも優しいですし、副作用が発現する危険性も減ります。

そこで減薬や治療の中止については、医師としっかり相談をした上で少しずつ試していくことをおすすめします。

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AGAクリニックのホームページでAGA治療中の頭皮の経過を確認してみよう

各AGAクリニックの「症例」や「治療実績」などのページで、AGA治療中の方の頭皮の経過状況を確認することができます。

ここでは、例としてベアAGAクリニックの症例をいくつかご紹介します。

引用元:ベアAGAクリニック 症例紹介 30代男性発毛プラン

こちらの方は「ミノキシジル内服+フィナステリド内服+ミノキシジル外用」といった基本的な治療プランに加え「サプリメント」「シャンプー」「LLLT」も併用しています。

写真を見る限り、5ヵ月でぐっと毛量が増えているように見られますね。

引用元:ベアAGAクリニック 症例紹介 40代男性発毛速攻プラン

こちらの方は「ミノキシジル内服+フィナステリド内服+ミノキシジル外用」といった基本的な治療プランに加え「サプリ」「シャンプー」「メソセラピー」も併用されています。頭皮の薄さが気になる状況でしたが、4カ月で毛量が増えたように感じます。

他のAGAクリニックや、一部AGAクリニックはインスタで症例を紹介していたりもします。ご自身に近い症状や、希望の治療プランに合った経過状況を調べて確認してみてください。

AGA治療中の経過は個人差がある

AGA治療において初期脱毛や副作用は、症状自体が軽すぎてなかなか気づかない方、逆に初期脱毛がしっかりと起こり、抜け毛の多さに驚いて治療を辞めたいと思う方などさまざまです。

効果においても、3ヶ月を待たずに実感できる方も稀にいる一方で、半年以上経ってもなかなか髪の毛が生えてこないという方もいます。

このようにAGA治療の経過には非常に個人差があり、途中で「この治療は自分に本当に合っているのだろうか」「本当に髪の毛が生えてくるのだろうか」と不安に思う方も多いことでしょう。

しかしフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルの外用を用いた治療方法は日本皮膚科学会でも効果があるとされており、多くの方が発毛効果を実感している治療方法です。

特に初期脱毛が多く髪の毛が生えてくるのが遅い方はなかなか続けるのが苦痛かもしれませんが、もう少しだけ我慢して続けてみることで発毛効果が実感できることでしょう。

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まとめ

今回はAGA治療の途中経過について治療開始から2年目までの状態の期間別に解説するとともに、初期脱毛やヘアサイクルについてもご説明し、人によって個人差があるということについてもご紹介させていただきました。

AGA治療は人によって個人差があり、なかなか髪の毛が生えず不安に思う方も多いかもしれませんが、多くの方が発毛を実感できている、最適な治療方法を提供してくれるクリニックがほとんどだと思うので、ぜひ医師の方を信じて我慢強く治療を受けてみてください。

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