AGA治療に年齢は関係ある?年齢別の発症率と治療方法について解説

ほとんどの方がAGA治療に年齢が関係あると考えていると思います。

確かに若い方よりはお年寄りの方のほうが髪の毛が薄い方は多いように感じますし、AGAは進行性の病気であることを考えるとあながち間違いでもないのですが、年齢別の発症率や治療方法について考えていくと実はそうでもないことがわかります。

今回はAGAと年齢について考えていきます。

特に「まだまだ自分は若いし、AGAとは無縁だ」と考えている方や、若い方で「少し抜け毛が気になってきた」とお悩みの方などにも読んでいただきたい記事となっています。

年齢別のAGA治療方法
10代のAGA治療20代のAGA治療30代のAGA治療40代のAGA治療
50代のAGA治療60代のAGA治療高校生のAGA治療大学生のAGA治療
若者のAGA治療
著者情報 内田純平AGAマガジン編集部
内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。

AGA治療と年齢の関係性について|年齢よりもAGAの進行度が重要

まず結論として、AGA治療と年齢はそこまで関係がありません。

AGAの治療には年齢が関係あると考えている方は多いでしょうし、「実際のところ何歳から治療するべきなのか」と考えている方や「何歳まで治療できるのか」と考えている方、「そもそも年齢によって治療の効き目が違ったりするのか」と考える方も多いでしょう。

しかし、基本的に「何歳から治療を始めれば良い」「何歳まで治療ができる」ということはなく、年齢によって治療の効き目が違うなんてことは特にありません。

AGAの進行は基本的に遺伝の影響が大きく、年齢はあまり関係ありません。年齢が高い人ほど髪の毛が薄いてイメージは確かに多くの方にあるでしょうが、AGAは若い人にも珍しくない病気です。

「若いから自分は大丈夫」というわけではなく20代の方のAGAも珍しいわけではありません。10代の頃から薄毛に苦しむ方も少なくありません。

そして、「年齢を重ねてからでもAGA治療を受けられるのか」という疑問を抱えている方も多いでしょうが、AGA治療に年齢は関係ありません。

もちろんミノキシジルの内服薬は心臓などに副作用が出る恐れがあるとも言われているのであまりおすすめできませんが、ミノキシジルの外用薬はあまり副作用の心配がないことでも有名ですし、フィナステリドやデュタステリドのような内服薬もしっかりと血液検査などを行った上で、副作用の恐れが少ないと判断された場合は利用しても問題ありません。

AGAの年齢別の発症率について

20代10%
30代20%
40代30%
50代以降40数%

引用:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

日本皮膚科学会によると、

日本人男性の場合には 20 歳代後半から 30 歳代にかけて著明となり,徐々に進行して 40 歳代以後に完成される.25 年前の本邦における男性型脱毛症の統計から,日本人男性の発症頻度は全年齢平均で約 30%と報2764 ● 日皮会誌:127(13),2763-2777,2017(平成 29)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン作成委員会告されている8).この発症頻度は現在もほぼ同程度であり,20 代で約 10%,30 代で 20%,40 代で 30%,50代以降で 40 数%と年齢とともに高くなる

引用:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

とされており、AGAの発症率は年齢とともにやや高くなるというデータがあります。

AGA治療はいつからすべき?

ではAGA治療はいつからすべきなのでしょうか。

これは多くの方が抱える悩みでしょうが、それについてもここから詳しくご紹介していきたいと思います。

薄毛が気になったらすぐに治療しよう

まず第一に、薄毛が気になったらすぐに治療するようにしましょう。

多くの方は「まだ大丈夫」「余計なお金はかけたくない」からとAGA治療を先送りにする傾向にあるかもしれませんが、AGA治療は症状の進行度合によって料金も異なります。

例えばAGAを未然に防ぐための「予防プラン」はクリニックによっては毎月3,000円から4,000円程度で利用できるところもあります。

一方で発毛を目指すためのプランは多くのクリニックで最低でも9,000円程度、高い場合は数万円の料金がかかり、さらにそこにメソセラピーや肝細胞治療、自毛植毛なども行うとなると、かなりの予算が必要となります。

それを避けるためにも、「最近つむじが広くなってきたかもしれない」「おでこが広くなってきたかもしれない」「シャンプーした時に抜け毛が多い気がする」といった、軽い悩みの段階でカウンセリングに行くようにしましょう。

最近では診察が無料だったり、無料カウンセリングを実施しているクリニックもありますので、気軽に利用できます。

もちろんそれでご自身の気のせいだったら何も問題はありませんし、「AGAの傾向がある」と診断された場合は予防プランを利用するだけでも問題ないでしょう。早い段階から治療を受けることで、予算を抑えることができます。

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治療の方法や効果に年齢は関係ない

治療の方法や効果に年齢は基本的に関係ありません。

20歳でも60歳でもAGA治療は受けられます。効き目や治療方法は年齢よりも、AGAの進行度が重要となっています。

しかしAGA治療薬は副作用を伴うため、持病がある方や60歳以上の方は副作用にも注意するべきだと筆者は考えています。

一方で、しっかりと血液検査やマイクロスコープ検査などを行い、AGAの治療を行うにあたって副作用の心配がそこまで無いと判断された場合は60歳以上の方でも利用することができるでしょう。

若い方は特に見た目が気になるでしょうし、デリケートな年頃なので早い段階で対策をし、明るい気分で毎日を過ごし、おしゃれを楽しむためにもしっかりと対策をしましょう。

60歳以上の方は「もう年だから仕方ない」と諦めるのではなく、適切な治療を行えばしっかりと高い確率で発毛を実感することができます。

ぜひ年齢でAGA治療を諦めず、一度クリニックに相談に行ってみましょう。

20歳未満は基本的にAGA治療はできないので注意

20歳未満の方は基本的にAGA治療は受けられないので、注意しましょう。

フィナステリドやデュタステリドなどのAGA治療薬は20歳未満の方が利用した場合の安全性や有効性が確認されていないことが多いのです。

AGAクリニックでも20歳未満、または18歳未満の方の治療に対応していないことが多いので注意が必要です。なぜフィナステリドやデュタステリドを利用できないかというと、両方ともAGAを予防するために「5αリアクターゼ」に作用するからです。

5αリアクターゼはⅠ型とⅡ型がある還元酵素で、テストステロンに働きかけ、ジヒドロテストステロンというAGAの原因となる物質を踏み出します。

5αリアクターゼを抑制するということは、つまり男性ホルモンの働きを抑制する効果があるとも言い換えることができます。

よって、成長過程である未成年の方に処方することはできません。

また、2022年4月1日から成人年齢が引き下げられ、18歳から大人として扱われるようになりましたが基本的にAGA治療においては18歳・19歳の男性はまだ生育段階にあると扱われます。

何より20歳未満に対する臨床試験は日本ではまだ行われていないので、基本的に治療を受けることができません。

しかし、一部のAGAクリニックでは未成年の方でもAGA治療を受けられることもあります。

例えば基本的にオンラインでAGA治療をおこなうクリニックフォアでは18歳以上の方は問題なくAGA治療を受けることができますし、未成年の数でも15歳以上であればオンライン診療や薬の処方は保護者の方の同席または保護者の方に後ほど電話確認が取れた場合は治療が可能だそうです。

未成年の方でもAGA治療薬は使っていただくことが可能です。クリニックフォアでは、未成年の方でも15歳以上であればオンライン診療、お薬の処方は可能です。ただし、15歳以上18歳未満の方は、保護者様の同席あるいは、保護者様に電話確認をさせていただいております。

引用:「クリニックフォア」公式サイトより

まとめ

今回はAGA治療と年齢の関係性についてご紹介してきました。

多くの方は「AGAは年齢と相関関係があるものであり、若い方は治療を受けなくて良い」「中高年はもう年だからAGA治療が受けられなくても仕方がない」と考えているかもしれませんが、そんなことはありません。

若い方でも薄毛に苦しむ方はたくさんいらっしゃいますし、そこまで薄毛が気にならない方でも早い段階で対処しておくことで髪の毛が薄くならずに済み、最終的にかかる予算を抑えることができます。

中高年の方でもAGA治療を受けることはできますし、血液検査などで薬が身体に合うか確認できれば、副作用の心配もそこまでありません。

本メディアではAGA治療の予算や副作用、クリニックの選び方までさまざまな情報をご紹介しているので「自分はまだ若いので関係ない」と考えている方も「自分はもう年だから意味がない」と考えている方も、ぜひ一度他の記事もご覧になってAGA治療を始めてみてはいかがでしょうか。

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