「最近抜け毛が多くて不安」
「薄毛を改善したい」
とお悩みではないでしょうか。
女性の薄毛の主な原因は、年齢やストレスによるホルモンバランスの乱れ、DHTという悪玉の男性ホルモンの影響です。女性の薄毛は正しい対策を実施し、適切な治療を受けることで、改善が可能です。
この記事では、女性の薄毛の原因と対策方法について詳しく解説していきます。
最後まで読むことで、今日から実施すべき薄毛対策がわかります。
目次
女性の薄毛改善は早期対策がカギ
女性の薄毛改善は、早期対策がカギです。「まだ大丈夫」と放置していると、薄毛は進行していきます。深刻な薄毛になってから治療をしようとすると、時間もお金もかかりますし、満足できるほど改善しない恐れもあります。
薄毛は軽度のうちに対策をしたほうが改善しやすい傾向にあるため、少しでも気になる場合は早めに対策をしましょう。
女性の薄毛の原因6つ
女性の薄毛には主に次のような原因があります。
- ホルモンバランスの乱れ
- 加齢による女性ホルモンの減少
- DHTによる影響(FAGA)
- 間違ったヘアケア
- カラーやパーマによるダメージ
- 紫外線によるダメージ
順に解説していきます。
①ホルモンバランスの乱れ
若い女性の薄毛の原因で多いのが、ホルモンバランスの乱れです。過度なダイエットをしたり、強いストレスを感じたりするとホルモンバランスが崩れ、髪の成長促進に必要な「エストロゲン」が減少する恐れがあります。
エストロゲンが減少すると髪の成長が促進されず、ヘアサイクルが乱れて薄毛に繋がるのです。
②加齢による女性ホルモンの減少
40代半ばになると女性ホルモンの分泌が減少し、それに伴い髪の成長を促進する「エストロゲン」の分泌量も減少します。
エストロゲンの分泌量が減少するのは、更年期を迎える女性にとって自然な現象でもあります。対策しなければ、加齢とともに薄毛は進行しやすくなるでしょう。
③DHTによる影響(FAGA)
DHTと呼ばれる悪玉の男性ホルモンの影響で、薄毛が引き起こされる場合もあります。DHTに関連した女性の薄毛は、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれます。
※FAGA(女性男性型脱毛症)の発症におけるアンドロゲンの役割は完全には証明されていないため、最近では「FPHL(女性型脱毛症)」という用語が使用されています。
女性は男性ホルモンよりも女性ホルモンのほうが優位なので、基本的にはDHTの分泌が少ないです。しかし、体質や遺伝によってDHTの分泌量が多い方や影響を受けやすい方もいます。
DHTに関連した女性の薄毛は、頭部が全体的に薄くなっていくのが特徴です。自然治癒は期待できず、クリニックで治療を受けないと改善は見込めません。
関連記事:女性の薄毛(FPHL、FAGA)はなぜ起こる? 問題点・原因・特徴・効果的治療法を解説
④間違ったヘアケア
洗浄力の強いシャンプーの使用や1日2回以上のシャンプーは、頭皮の乾燥によるフケを引き起こします。フケは毛穴をふさぎ、細菌繁殖を招くなど頭皮トラブルのもとです。
また、シャンプーのすすぎ残しがある場合も、かゆみや炎症などの頭皮トラブルを引き起こす可能性があります。
間違ったヘアケアは頭皮環境の悪化に繋がり、髪がすこやかに成長するのを妨げます。
⑤カラーやパーマによるダメージ
カラーやパーマを頻繁に繰り返すと、頭皮や髪にダメージが蓄積されます。頭皮が弱り髪の成長が妨げられるため、ヘアサイクルが乱れて抜け毛に繋がる可能性があるでしょう。
カラーやパーマによって必ず薄毛になるというわけではありませんが、頻繁な施術や刺激の強い薬液の使用は薄毛の原因となる恐れがあります。
⑥紫外線によるダメージ
紫外線は頭皮のバリア機能を低下させるため、頭皮に炎症が起きやすくなるでしょう。日焼けをして皮脂が酸化することでも、毛根はダメージを受けます。
紫外線にあたり過ぎると頭皮環境が悪化しやすいため、健康な髪が育たず薄毛に繋がるのです。
女性の薄毛を改善するための対策7つ
薄毛が気になる女性は、次のような対策をするのがおすすめです。
- 食生活を整える
- 良質な睡眠をとる
- ストレスを溜めない
- ヘアケアの方法を見直す
- 頭皮マッサージで血流をよくする
- 紫外線対策をする
- カラーやパーマを減らす
順に解説していきます。
①食生活を整える
髪を健康に成長させるには、食生活を整えることが大切です。過度なダイエットや偏った食事を続けると髪に十分な栄養が届かず、健康な髪が育たなくなります。
髪を健康に育てるためには、次の栄養素を積極的に取るようにしましょう。
栄養素 | 役割 | 多く含む食べ物 | 1日の摂取目安量※
(30〜49歳女性の場合) |
タンパク質 | 髪の生成 | 大豆、豚肉、ささみ、マグロ、卵、チーズ | 50g
摂取例:ささみ200g |
亜鉛 | ケラチンの合成 | 牡蠣、チーズ、レバー、ごま | 8mg
摂取例:豚レバー100g |
ビタミンA | 血行の促進 | レバー、卵黄、うなぎ、ほうれん草 | 700㎍RAE
摂取例:卵1個 |
ビタミンB | 皮脂の過剰分泌の抑制 | 魚、レバー、卵、納豆、玄米、バナナ | 1.1mg
摂取例:豚ヒレ100mg |
ビタミンE | 血行の促進 | 大豆、かぼちゃ、オリーブオイル、卵、アーモンド | 5.5mg
摂取例:豆乳コップ1杯 |
※参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」
食事だけで上記の栄養を十分に摂取できない場合は、サプリメントで補っても良いでしょう。
関連記事:【女性に聞く】薄毛が改善した食べ物7選|髪の毛を増やすためには何を食べるべき?
②良質な睡眠をとる
薄毛を予防したい方は、良質な睡眠をとるようにしましょう。
睡眠時間が減ると成長ホルモンの分泌が不足し、髪が成長しにくくなります。6〜7時間は睡眠時間を確保しましょう。
睡眠時間だけでなく、睡眠の質も大切です。寝る前のスマホやパソコンは睡眠の質の低下に繋がります。眠る1時間前にはスマホやパソコンをやめるよう心がけましょう。
③ストレスを溜めない
薄毛を予防するには、ストレスを溜めすぎないことが大切です。ストレスを溜め込むと女性ホルモンの減少や、自律神経の乱れが起きます。その結果、髪が健康に育ちにくくなるのです。
ストレスへの適切な対処法は、ストレスの感じ方によって変わってきます。
ストレスの種類 | おすすめの対処法 |
精神面に辛さを感じるストレス
(不安・苛立ち・悲しみなど) |
気分を盛り上げる
例)自分の好きなことをする、友人と食事をする |
体調面に辛さを感じるストレス
(頭痛・吐き気など) |
身体をリラックスさせる
例)アロマセラピーを楽しむ、ゆったりとした音楽を聴く |
人それぞれストレス解消方法は違うため、自分に合った方法を見つけましょう。
④ヘアケアの方法を見直す
薄毛が気になる方は、今のヘアケア方法を見直してみましょう。洗浄力が強いシャンプーの使用や、1日2回以上のシャンプーは頭皮の乾燥やダメージをまねくため、好ましくありません。また、シャンプーのすすぎ残しも頭皮トラブルの原因になります。
頭皮や髪にやさしいシャンプーを選び、シャンプーは1日1回までにしましょう。シャンプーが頭皮に残らないよう、しっかりすすぐことが大切です。
⑤頭皮マッサージで血流をよくする
抜け毛が気になる方は、頭皮マッサージで血流をよくしましょう。髪の成長に必要な栄養は血液によって運ばれます。頭皮の血流をよくすることで髪に栄養が運ばれ、健康な髪が育ちやすくなるでしょう。
頭皮マッサージをするときは、指の腹を使って優しくするのがコツです。頭全体と首をほぐすようにマッサージしましょう。
⑥紫外線対策をする
頭皮環境をすこやかに保つには、紫外線対策が欠かせません。
外に出るときは、日傘や帽子を使って頭皮を紫外線から守りましょう。スプレータイプの日焼け止めは頭皮にも使えて便利です。
紫外線対策グッズを活用し、頭皮環境の悪化を防ぎましょう。
⑦カラーやパーマを減らす
カラー剤やパーマ剤は頻繁に使うと頭皮にダメージを与え、頭皮環境を悪化させます。
カラーやパーマは、2〜3ヶ月の間隔を空けて実施するのが望ましいです。状態を維持するために短い間隔で実施したい方もいるかもしれませんが、薄毛が気になる場合は施術間隔に注意しましょう。
女性の薄毛改善はクリニックでの治療がおすすめ
自分でできる対策を実施しても薄毛が改善しない場合、クリニックで治療を受けるのが望ましいです。薄毛が進行し続けているのであれば、FAGA(女性男性型脱毛症)を発症している恐れもあります。
深刻な薄毛になってから治療を始めても、効果を実感するまでに時間がかかることが多いです。少しでも薄毛が気になったら、すぐにクリニックへと相談することをおすすめします。
女性の薄毛に関するよくある質問
女性の薄毛に関するよくある質問をまとめました。
抜け毛が気になる方や、薄毛を改善したい方は一度目を通してみてください。
Q.女性の薄毛に年齢は関係ありますか?
女性の薄毛の原因には年齢が関係するものもあります。
女性は30代後半をすぎると、女性ホルモンの分泌が減少していきます。
女性ホルモンには髪の成長を促す働きがあるため、分泌量が不足することで薄毛に繋がるのです。また、女性ホルモンの分泌量が減ることで男性ホルモンが優位になり、薄毛が引き起こされることもあります。
しかし、最近は20代の若い女性でも薄毛になる人が増えてきています。年齢だけが薄毛に関係しているとはいえません。
Q.薄毛の改善にサプリは効果がありますか?
サプリに新たな髪を生やす効果は期待できませんが、薄毛予防には効果が期待できます。
健康な髪を育てるには、必要な栄養素を摂取することが大切です。しかし、食事ですべて補うのは難しいでしょう。食事の補助的な役割でサプリを摂取するのがおすすめです。
Q.育毛シャンプーで薄毛は改善できますか?
育毛シャンプーに発毛効果はないため、進行した薄毛の改善は難しいでしょう。
ただし、ふけやかゆみなどの頭皮トラブルに対してであれば効果は見込めます。育毛シャンプーで頭皮環境をすこやかに保つことで、健康な髪が育ちやすくなります。
Q.育毛剤で髪の毛は生えますか?
育毛剤では髪は生えません。
育毛剤は頭皮環境を整えて、健康な髪が育ちやすくするものです。薄毛予防の目的であれば、効果が期待できます。
Q.女性の薄毛は遺伝しますか?
女性の薄毛は遺伝する場合もありますが、環境による影響の方が強いといわれています。
女性の薄毛はホルモンバランスの乱れが主な原因です。ホルモンバランスの乱れに遺伝はあまり関係なく、ストレスや生活習慣、年齢による影響が大きいといわれています。
ただし、DHT(脱毛因子を生み出す悪玉の男性ホルモン)の影響の受けやすさは、遺伝が関係すると考えられています。
Q.女性の薄毛を確実に治す方法はありますか?
薄毛を確実に治す方法はありませんが、クリニックで治療を受けると改善効果は出やすいでしょう。
薄毛を治したいのであれば、できるだけ早い段階で治療を開始することが大切です。重症化したあとに治療を始めても、効果を実感するまでに時間がかかる可能性があります。
薄毛を治したいと思っている方は、ぜひクリニックに相談してみましょう。
Q.40代以降の女性の薄毛は治りますか?
40代以降の薄毛でも治る可能性はあります。
40代以降の薄毛は女性ホルモンの減少によるものが多いです。薄毛専門のクリニックを受診し、適切な治療を受ければ治る可能性もあります。
薄毛が気になったら、早めに薄毛治療を始めましょう。
まとめ
女性の薄毛は、主に次のようなことが原因です。
- ホルモンバランスの乱れ
- 加齢による女性ホルモンの減少
- DHTによる影響(FAGA)
- 間違ったヘアケア
- カラーやパーマによるダメージ
- 紫外線によるダメージ
薄毛が気になったら生活習慣を整え、ストレスを溜めないようにすることが大切です。また、頭皮や髪へのダメージが少なくなるようなケアを心がけましょう。
薄毛を改善したいのであれば、クリニックを受診するのも一つの方法です。治療が必要かどうか迷う方は、一度相談してみましょう。