「最近、分け目部分が目立つようになり薄毛にならないか不安」「抜け毛が増えて全体のボリュームが減少した気がする」
薄毛や抜け毛にお悩みの女性は多いと思いますが、女性型AGA(FAGA)は病院やクリニックで治療できることをご存じでしょうか。
本記事では女性型AGA(FAGA)の治療に用いられている主な内服薬の種類や特徴、よくある質問について解説します。これから女性型AGA(FAGA)の治療をはじめようとお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
女性型AGA(FAGA)の治療で利用する内服薬の種類
女性型AGA(FAGA)の治療には、主に以下の3つの内服薬が用いられています。
- ミノキシジル
- スピロノラクトン
- パントガール
3つの内服薬の効果や注意点などについて解説します。(※パントガールに関してはベアAGAクリニックでの取り扱いはありません)
ミノキシジル
女性型AGA(FAGA)の治療で利用する内服薬の1つがミノキシジルです。ミノキシジルの特徴は以下の通りです。
期待できる効果 | 発毛を促進 |
使用方法 | 朝食後に1日1回1錠の服用 |
使用時の注意点 | イブプロフェンやED治療薬などと併用できない |
起こり得る副作用 | 多毛症、ニキビ、動悸、息切れ、むくみなど |
使用を避けるべき人の特徴 | 妊活中や妊娠中、授乳中の方 |
効果を実感できるまでの目安期間 | 6ヶ月程度 |
ミノキシジルには血管を拡張して発毛を促進し、乱れたヘアサイクルを改善する効果が期待されています。ベアAGAクリニックでは、毎日の朝食後に1錠服用することを推奨します。
内服タイプのミノキシジルは厚生労働省による認可を受けていないため、クリニックの専門医の指導下で、副作用のリスクをコントロールしながら慎重に服用することが重要です。
参照元:ミノキシジルのリスク区分について
ミノキシジルの内服をはじめてから2週間~1ヶ月程経過すると、一時的に抜け毛の量が増える初期脱毛を引き起こす可能性があります。しかし、初期脱毛は発毛効果の裏返しでもあるため、自分の判断で服用を中断するのは控えましょう。
ミノキシジルには心臓に負担をかけるリスクがあるため、妊産婦や授乳婦および高齢者の服用は禁止されています。主な副作用はめまいや動悸、手足のむくみ、多毛症などです。
スピロノラクトン
女性型AGA(FAGA)の治療にはスピロノラクトンもよく用いられています。スピロノラクトンの特徴は以下の通りです。
期待できる効果 | 利尿作用により血圧を下げ血行を促進 |
使用方法 | 1日1回1錠を使用(25mg) |
使用時の注意点 | 併用禁忌薬に注意(タクロリムスやエプレレノンなど自己免疫疾患の治療薬など) |
起こり得る副作用 | 頻尿、電解質異常、生理不順、めまい・頭痛・口渇・食欲不振など(いずれも頻度不明) |
使用を避けるべき人の特徴 | 急性腎不全・高カリウム血症・アジソン病の人など |
効果を実感できるまでの目安期間 | 6ヶ月程度 |
スピロノラクトンはもともと高血圧の治療に用いられていましたが、女性ホルモン作用が出やすくなるため、女性型AGA(FAGA)の治療にも用いられています。
女性ホルモンの作用により抜け毛のリスクを増加させる男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)を抑制し、抜け毛の予防・改善効果が期待できるため、ベアAGAクリニックでは25㎎の錠剤を1日1回服用するよう指導します。
スピロノラクトンの主な副作用は月経不順や皮膚の乾燥ですが、それほど重篤な症状を引き起こすリスクはありません。ただし、急激な利尿作用は血圧や電解質に大きな影響をおよぼすため、高齢者や心疾患の罹患者は原則的に服用を禁止されています。
パントガール
パントガールは「飲む育毛剤」とも呼ばれる内服薬で、主に育毛をサポートする目的で用いられています。パントガールの特徴は以下の通りです。
期待できる効果 | 頭皮環境の改善・育毛のサポート |
使用方法 | 朝・昼・夕食後に1錠を服用 |
使用時の注意点 | お湯で服用しない |
起こり得る副作用 | 頭痛・めまい・下痢・胃もたれなど |
使用を避けるべき人の特徴 | 妊婦・授乳婦 |
効果を実感できるまでの目安期間 | 3ヶ月~ |
パントガールはドイツの製薬会社「メルツ」が開発した女性用の薄毛治療薬で、世界ではじめて女性の薄毛に対する効果が認められました。
ケラチンやビタミン類、アミノ酸などがバランスよく含まれているため、健康な髪の毛を育てる効果が期待できます。どちらかと言えばサプリメントに近いため、ミノキシジルやスピロノラクトンほどの発毛効果は期待できません。
副作用のリスクはそれほど高くありませんが、妊婦や授乳婦の服用は避けた方が良いとされています。また、パントガールに含まれる成分は熱に弱いため、服用の際は低温もしくは常温の水にしましょう。
(※パントガールに関しては、ベアAGAクリニックでの取り扱いがありません)
女性型AGA(FAGA)の治療で利用する内服薬以外の治療方法
女性型AGA(FAGA)を治療する場合には、内服薬以外にも次の3つの方法があります。
- 外用薬
- メソセラピー(成⻑因⼦、サイトカイン注射)
- 低出⼒レーザー治療
3つの治療方法について解説します。
外用薬
女性型AGA(FAGA)の治療に用いられる代表的な外用薬がミノキシジルです。ミノキシジル外用薬の特徴は以下の通りです
期待できる効果 | 発毛を促進 |
使用方法 | 起床時と洗髪後に1ml頭皮へ塗布 |
使用上の注意点 | イブプロフェンやED治療薬などと併用できない |
起こり得る副作用 | アレルギー反応や頭皮の赤み、かゆみなど |
使用を避けるべき人の特徴 | 妊活中や妊娠中、授乳中の方 |
効果を実感できるまでの目安期間 | 6ヶ月~ |
ミノキシジル外用薬は厚生労働省により正式な認可を受けた治療薬で、女性型AGA(FAGA)の診療ガイドラインでも、唯一のAランク(行うよう強く勧める)の治療法とされています。
参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
ミノキシジルを頭皮に塗布すると頭皮環境が整うため、血行および発毛を促進する効果が期待できます。ミノキシジル外用薬は用法・用量を守り、正しく使用することが重要です。
発毛効果を期待しすぎて多量に塗布した場合には、アレルギー反応や頭皮の赤み、かゆみなどの副作用を引き起こす可能性があります。
メソセラピー(成⻑因⼦、サイトカイン注射)
メソセラピー(成⻑因⼦、サイトカイン注射)も、女性型AGA(FAGA)の代表的な治療方法です。メソセラピーの特徴は以下の通りです。
期待できる効果 | 発毛促進・育毛をサポート |
治療方法 | 2㏄~4㏄のグロースファクターを頭皮下に注入 |
治療上の注意点 | 一定の間隔で治療を継続する |
起こり得る副作用 | 頭皮の痛みやかゆみ・発疹など |
使用を避けるべき人の特徴 | 妊婦・授乳婦 |
効果を実感できるまでの目安期間 | 3ヶ月~ |
メソセラピー(成⻑因⼦、サイトカイン注射)は、頭皮下に髪の毛を成長させるための因子(グロースファクター)を注入する治療法です。
グロースファクターはいずれも身体に害をおよぼさない成分が用いられているため、重篤な副作用の心配はありません。ただし、肌質により頭皮に痛みやかゆみ、発疹などが見られる場合もあります。
メソセラピーの治療を受ける場合は、2週間から1ヶ月に1度の治療を半年から1年にわたり継続することが一般的です。
低出⼒レーザー治療
低出力レーザー治療(Low Level Laser therapy:LLLT)は、生体に対して熱作用をおよぼさない弱いレーザーを頭皮に照射する治療法です。低出力レーザー治療の特徴は以下の通りです。
期待できる効果 | ヘアサイクルを成長期へと誘導・発毛をサポート |
治療方法 | 低出力レーザーを頭皮に6分間照射 |
治療上の注意点 | 一定の間隔で治療を継続する |
起こり得る副作用 | 重篤な副作用の心配はない |
使用を避けるべき人の特徴 | 悪性腫瘍患者・光過敏症の方・妊婦・授乳婦 |
効果を実感できるまでの目安期間 | 3ヶ月~6ヶ月 |
低出力レーザー治療には、ヘアサイクルを成長期へと誘導し、発毛をサポートする効果が期待されています。副作用のリスクがほかの治療法に比べて少なく、何らかの事情により投薬治療が受けられない方でも安心です。
女性型AGA(FAGA)の診療ガイドライン内では、唯一のBランク(行うよう勧める)の治療法とされています。ガイドライン内でBランク以上の治療法とされているのは、低出力レーザー治療以外だとミノキシジル外用薬しかありません。
参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
女性型AGA(FAGA)の治療はベアAGAクリニックがおすすめ
女性型AGA(FAGA)を治療するなら、ベアAGAクリニックがおすすめです。ベアAGAクリニックでは、以下の4プランで女性型AGA(FAGA)の改善に取り組んでいます。
プラン | 治療内容 | 料金(1ヶ月) |
予防プラン | スピロノラクトン25㎎錠 | 2,750円 |
ライトプラン | ミノキシジル内服薬 スピロノラクトン内服薬 |
11,000円(12ヶ月コース) |
発毛実感プラン | ミノキシジル内服薬 スピロノラクトン内服薬 ミノキシジル外用薬 サプリメント |
33,000円(12ヶ月コース) |
発毛即効プラン | ミノキシジル内服薬 スピロノラクトン内服薬 ミノキシジル外用薬 サプリメント メソセラピー(成⻑因⼦、サイトカイン注射)2㏄ |
82,500円(12ヶ月コース) |
ベアAGAクリニックでは薄毛の状態や症状の進行スピードに応じ、一人ひとりに最適のプランを提案します。症状の改善が見られれば、ほかのコースへの移行も可能です。キャンセルによる返金も受け付けているため安心して治療が続けられます。
女性は男性用ミノキシジルの使用はNGなため医師の指示に従い治療を行う
ミノキシジル外用薬の濃度が高ければ高いほど、発毛効果も実感しやすいとされています。AGA(男性型脱毛症)の治療に、ミノキシジル5%配合外用薬が用いられるのもそのためです。
しかし、女性に適したミノキシジル外用薬は1%~2%配合剤とされているため、男性用のミノキシジル外用薬の利用はおすすめできません。高濃度のミノキシジル外用薬を使用した場合には、皮膚症状の出現率も高くなることが分かっています。
参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
5%のミノキシジル外用薬には高い発毛効果を期待できる分だけ、副作用のリスクも増加します。安全に女性型AGA(FAGA)の治療を続けるためにも、医師の指示に従い適正量のミノキシジル外用薬を用いるのが重要です。
AGAクリニックの処方される内服薬が推奨される理由
AGAクリニックで処方されるミノキシジル内服薬が推奨されるのは、体内から有効成分を吸収できるためです。ミノキシジル外用薬を用いて頭皮から有効成分を吸収するより、体内から吸収した方が高い発毛効果を期待できます。
ただし、体内から成分を吸収して薄毛対策ができるミノキシジル内服薬は、一般的な薬局やドラッグストアでは購入できません。個人輸入で海外からの取り寄せは可能ですが、偽物や粗悪品を送られる可能性があるだけでなく、副作用が起こった際に自己責任となるためおすすめできません。
女性が利用すべきでないAGA内服薬
女性が利用すべきでないAGA内服薬はフィナステリド錠(商品名・プロペシアなど)、およびデュタステリド錠(商品名・ザガーロなど)です。フィナステリド・デュタステリドに期待できる効果および、女性が利用すべきでない理由は以下の通りです。
期待できる効果 | 5α-リダクターゼのはたらきを妨げ、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する |
女性が服用すべきでない理由 | ・男児の外生殖器の成長に悪影響をおよぼす ・女性に対する有効性・安全性が確認されていない |
フィナステリドとデュタステリドには、5α-リダクターゼのはたらきを妨げ、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する効果があります。
しかし、ジヒドロテストステロン(DHT)には男児の外生殖器を成長させる重要なはたらきもあるため、妊娠中の女性の服用は胎児に影響を及ぼす可能性があるため厳禁です。また、フィナステリドやデュタステリドに関しては、そもそも女性に対する有効性や安全性が確認されていません。
AGA内服薬を利用すべきでない女性の特徴
女性型AGA(FAGA)の内服薬を利用すべきでない女性は以下の3通りです。
- AGAクリニックを受診しておらず薄毛の原因がわかっていない
- 副作用の症状が日常生活に支障をきたすほどひどい
- 内服薬の使用を1年以上続けても効果を実感できない
3例について解説します。
AGAクリニックを受診しておらず薄毛の原因がわかっていない
AGAクリニックを受診しておらず、薄毛の原因がわかっていない場合では、女性型AGA(FAGA)の内服薬を利用すべきではありません。
脱毛症には女性型AGA(FAGA)以外にも円形脱毛症や粃糠性(ひこうせい)脱毛症、びまん性脱毛症、牽引性脱毛症など多くの種類があります。
仮に円形脱毛症や粃糠性脱毛症などを発症している場合に、女性型AGA(FAGA)の内服薬を利用しても効果が期待できません。まずはAGAクリニックを受診し、薄毛の原因を特定することが重要です。
副作用の症状が日常生活に支障をきたすほどひどい
副作用の症状が日常生活に支障をきたすほどひどい場合も、女性型AGA(FAGA)の内服薬を利用すべきではありません。
例えばミノキシジル内服薬には、外用薬よりも高い発毛効果が期待できるのですが、その分だけ心臓に負担がかかるデメリットがあります。
スピロノラクトンにはそれほど重篤な副作用の心配はありませんが、人により生理不順や電解質異常などの副作用を引き起こす可能性があります。
日常生活に支障をきたすほどの副作用が起こるのであれば、いったん服用を中止してかかりつけの医師に相談しましょう。
内服薬の使用を1年以上続けても効果を実感できない
女性型AGA(FAGA)の内服薬を1年以上続けても効果が実感できない場合は、内服薬での治療を継続すべきではありません。
仮に1年以上も内服薬を継続しているのに効果が実感できないのであれば、女性型AGA(FAGA)以外の原因で抜け毛や薄毛を引き起こしている可能性も疑われます。
ただし、効果が実感できないからと自分の判断で服用を中断するのではなく、必ず医師に相談の上で使用をストップしましょう。
自分で勝手にAGA内服薬の使用を開始・中断せずに医師の判断を仰ぐ
自分で勝手に女性型AGA(FAGA)内服薬の使用を開始・中断せずに、医師の判断を仰ぐことが重要です。
女性型AGA(FAGA)の治療効果が表れるまでにはおよそ半年から1年が必要です。自分では効果が判断できないようであれば、医師による専門的な検査を受けるのがおすすめです。
市販の育毛剤と処方されるAGA治療薬の違い
市販の育毛剤と処方されるAGA治療薬の大きな違いは期待できる効果です。市販の育毛剤は主に天然由来の成分から作られており、誰でも安心して利用できる点が特徴です。
専門のクリニックなどで処方されるAGA治療薬は、一人ひとりの体質や健康状態に応じて有効成分の含有量がコントロールされています。
ミノキシジル内服薬は例えば心臓への負担を増加するリスクがありますが、医師による診察を受けて服用しても問題がないと判断されれば、有効成分を多めに配合することも可能です。有効成分の含有量が多ければ、その分だけ高い効果が期待できます。
女性型AGA(FAGA)治療に利用する内服薬に関してよくある質問
女性型AGA(FAGA)治療に利用する内服薬に関しては、以下の3つの質問が多く寄せられています。
- 女性の薄毛治療は保険適用されますか?
- パントガールには乳がん治療で生じた抜け毛にも効果はありますか?
- 通販でパントガールを購入するのはアリですか?
3つの質問にお答えします。
女性の薄毛治療は保険適用されますか?
女性型AGA(FAGA)をはじめとする薄毛の治療には原則的に保険が適用されません。保険診療の対象は病気や日常生活に支障をきたすほどのケガなどです。
女性の薄毛は大変デリケートな悩みではありますが、日常生活に支障をきたすほどのケガや病気ではありません。女性の薄毛に限らず、審美目的で行われる治療(美容整形など)には、基本的に保険が適用されません。
パントガールには乳がん治療で生じた抜け毛にも効果はありますか?
パントガールには乳がん治療で生じた抜け毛に対しても効果が期待できます。パントガールにはケラチンやビタミン類、アミノ酸などが配合されており、育毛をサポートするはたらきが期待されています。
ただし、パントガールは飲む育毛剤との位置づけであり、女性ホルモン作用を増加させるのであれば、スピロノラクトンを服用した方が、より高い効果を期待できるでしょう。
(※ベアAGAクリニックではスピロノラクトンを用いた内服治療を行いますが、パントガールの取り扱いはありません)
通販でパントガールを購入するのはアリですか?
パントガールは医療用医薬品に位置付けられているため、通販で購入できないだけでなく、一般的な薬局やドラッグストアでも購入できません。
仮にインターネットでパントガールが出品されていても、正規品ではない可能性もあるため注意が必要です。パントガールを利用したいのであれば、専門のクリニックで処方してもらいましょう。
(※ベアAGAクリニックではパントガールの取り扱いがありませんが、より高い効果を期待できるスピロノラクトン内服薬を処方します)
女性型AGA(FAGA)に効く内服薬による治療はベアAGAクリニックへ
女性型AGA(FAGA)に効く内服薬による治療を受けたい場合は、ベアAGAクリニックへご相談ください。ベアAGAクリニックでは、外用薬よりも高い発毛効果が期待できるミノキシジル内服薬や、スピロノラクトン内服薬を用いて女性の薄毛改善に取り組んでいます。
定期的に血液検査を行うことで、副作用のリスクを最低限に抑えるよう努めているため、安心して治療を続けられる点もベアAGAクリニックの特徴です。
何らかの事情により投薬治療が受けられない方の場合では、副作用のリスクが少ない低出力レーザー治療を受けることができます。
治療プランは最初に選択しますが、途中でコースを変更できるだけでなく、キャンセルによる返金にも応じています。治療法に関する疑問や費用のお悩みなど、専門のカウンセラーまでお気軽にお問い合わせください。