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  • ミノキシジルとは・高い発毛効果を持つ脱毛症治療薬【AGA治療薬】

    ミノキシジルとは・高い発毛効果を持つ脱毛症治療薬【AGA治療薬】

    ミノキシジルとは・高い発毛効果を持つ脱毛症治療薬【AGA治療薬】

    脱毛症の治療薬の成分として知られている「ミノキシジル」。ミノキシジルには、髪の毛の根元部分に当たる頭皮の血流を良くする働きがあり、これにより発毛を促します。ミノキシジルの効果は高く、市販品にも含まれるなど、幅広く脱毛治療に利用されていますが、使用方法を誤ると副作用に悩まされることもあるため注意が必要です。この記事では、ミノキシジルとはどんな薬でどんな効果があるのかについて、使い方やよく聞かれる初期脱毛と併せて説明していきます。

    ミノキシジルとは

    ミノキシジルは、元々は1960年代に高血圧の治療を目的として誕生しました。ただ、その後の1980年代頃になると、髪の毛の育成に効果があることがわかり、当初は経口薬だったミノキシジルの外用薬タイプが誕生。脱毛症の治療薬として使われるようになりました。ミノキシジルが含まれている外用の生活改善薬は日本でも広く販売されています。ミノキシジルが外用薬となったのは、当時、内服薬に副作用が認められたためで、現在では医療用の内服薬も存在しています。元々はファイザーが開発し、脱毛症治療薬「Rogaine」として販売を始めました。

    同じく薄毛治療に使用される薬として、プロペシアに代表されるフィナステリド、ザガーロに代表されるデュタステリドがありますが、ミノキシジルが髪の毛を成長させるメカニズムは、これらとは異なります。詳しいことはわかっていませんが、毛母細胞や毛乳頭に作用し、これらの働きを活性化させるというのがメーカー側の説明です。実際の脱毛治療においては、ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)は併用されていることが多く、そのほうがより高い発毛効果が期待できるとされています。

    日本ではこのミノキシジルを配合した医薬品で医療用のものはありません。しかし、一般医薬品には、おそらく多くの方が耳にしたことがあるであろう「リアップ」という製品があります。こちらは大正製薬が1999年に初めて発売し、大きな話題となりました。その後も同様の製品が製薬各社から販売されており、すでに女性専用の商品も販売されています。先述のRogainも安価で、しかも日本の市販薬よりも濃い配合となっているため、多くの方が個人で輸入するなどして使っています。ミノキシジル配合の一般医薬品の利用者は、このように日本国内にも数多く存在します。

    また、現在は、同様に個人輸入によりミノキシジルの内服薬を手に入れることもできます。このミノキシジル内服液は「Loniten(ロニテン)」、もしくはその後発医薬品です。しかし、これは同時に日本では認可されていない薬であることを意味します。これらの後発医薬品は、すでに説明したように、元々は高血圧の治療薬であり、安易に服用すると健康に害を及ぼす危険性があります。薄毛の症状が気になる場合は、必ず医師に相談したうえで、適切な治療を受ける必要があります。

    ミノキシジルの効果

    ミノキシジルは、男性型脱毛症(AGA)、女性型脱毛症の両方に効果があるとされています。とはいえ、脱毛症でお悩みの方にとっては「どれぐらい効果があるのか?」や、「外用薬と内服薬の効果の違い」など、もっと詳細な部分が気になるはずです。ここからは、ミノキシジルの働きや効果を出す仕組みなどについて詳しく解説していきます。

    ミノキシジルは、元々は高血圧の治療薬として開発されましたが、現在では髪の毛を育てる効果がある薬として認知されています。現在、その場所に髪の毛が生えていなくても、頭皮の血行と毛母細胞の働きを良くして発毛を促します。

    頭皮の血行促進

    頭皮の血行を良くすると、なぜ発毛につながるのでしょうか?血行が良くなると細胞の「元気」につながります。ミノキシジルの効果により頭皮の血行が良くなると、髪の毛の細胞に栄養が行き渡りやすくなります。ミノキシジルは毛細血管まで拡張させるので、頭皮のあらゆる部位に栄養が届くようになります。今までは枯れていた用水路の水が回復し、田んぼに栄養が行き渡るようなイメージでしょうか。

    毛母細胞の働きを良化

    毛母細胞は、髪の毛を作り出すといってもいいほど重要な細胞です。この細胞の働きが弱ってしまうと髪の毛が正常に生えてきません。髪の毛は、根元の毛乳頭の部分で毛細血管と接しており、毛乳頭の内部には毛母細胞が存在しています。しかし、なんらかの原因で毛母細胞の働きが鈍くなると、この毛母細胞自体の数が少なくなってしまいます。髪の毛は、毛母細胞の活発な分裂により生成されるため、元気を与えてあげないと、新しい髪の毛が生まれてくることはありません。その元気を毛母細胞に与えるのがミノキシジルだというわけです。AGAのようにヘアサイクルが通常よりも大幅に短くなり、髪の毛が成長しきる前に抜け落ちてしまうようなケースでも、ミノキシジルを使うことでヘアサイクルを元に戻し、発毛促進につなげることが期待できます。

    外用薬タイプのミノキシジルの効果

    高血圧の薬がオリジナルのミノキシジルは、そもそも内服薬でしたが、薄毛や脱毛症の治療薬として使われたのは、この外用薬タイプです。このタイプのミノキシジルは、日本皮膚科学会のガイドラインにおいても、その有用性が指摘されており、その推奨度はAランクです。

    (参考:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf)

    このガイドラインでは、外用薬タイプのミノキシジルを使用して行われたAGAに対するランダム化比較試験の解析内容などが報告されていて、ミノキシジルを使用した場合とプラセボ(偽薬)を使用した場合とでは、前者が平均で約21本増加したとの報告も掲載されています。

    外用薬タイプのミノキシジル製品は、日本でも市販品がかんたんに手に入ります。これはAGAなどの薄毛や脱毛に悩まされている方にとってはとてもうれしいところです。ただ、外用薬タイプは頭皮に直接塗布するので、浸透率が低いという点で内服薬に劣ります。効果も内服薬と比較するとややゆっくりしているようです。

    内服薬タイプのミノキシジルの効果

    一方、内服薬タイプのミノキシジルは、日本で市販されているものはありません。日本ではクリニックや病院に処方してもらうのが一般的です。先ほど、少し触れたように個人輸入するという方法はありますが、医師の指導の下で服用しないと危険なので、必ず処方してもらうようにしましょう。

    外用薬タイプの説明でも触れましたが、内服薬は、外用薬タイプよりも浸透率が高いので、毛母細胞まで成分が届きやすく、効果も実感しやすくなります。地肌が見えなくなるほどに髪の毛が増えたと実感する方も多く、服用した人の満足度が高いことがうかがえます。

    ミノキシジルの効果が感じられるまでの期間

    AGAによる薄毛や脱毛は、ヘアサイクルが通常よりも短くなることで、髪の毛が健康に育たないうちに抜けてしまうことで起こります。もちろん、こうなってしまう原因は、ストレスや生活習慣などが関わっているのですが、AGA治療のためには原因を特定し、ヘアサイクルを元に戻すことがまずは大切です。ヘアサイクルは通常、2~6年ほど。このサイクルのほとんどが髪の毛の成長期に当たります。しかし、AGAになってしまうとこのサイクルが1年以下になってしまい、髪の毛が健康に育たないうちに抜けてしまうのです。元々のサイクルが数年間という長さなので、ミノキシジルを使い始めてもすぐに効果を感じることはできません。少なくとも6ヶ月程度使い続けることで、「髪の毛が生えてきた」などの効果を実感できるようになります。

    副作用について

    脱毛症や薄毛治療に高い効果を発揮するミノキシジルですが、副作用を感じる方もいます。もっとも多いのは頭皮に起こるかゆみです。そのほかにニキビ、頭痛、顔や手足の痛み、性欲減退や不整脈、多毛症などの症状も報告されているようです。

    厚生労働省の「ミノキシジルのリスク区分について」という資料では、副作用の発現確率は8.82パーセント(3072件のうち271例)とされています。

    (参考:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000076921.pdf)

    副作用は、浸透率の低い外用薬タイプの場合は軽い症状のことが多いようです。反対に内服薬は、血液を通してすみずみまで届くため、副作用が起こる確率は上がるものと考えられます。

    AGA予防にミノキシジル?

    AGAは、早く対処すればするほど治療がうまくいきます。AGAへのもっとも早い対応は「予防」ということになりますが、果たしてどのように行えばいいのでしょうか。幸い、ミノキシジルが含まれる市販品の外用薬がすでにあるので、「予防的なこと」を始めるのであれば、これらの製品を使ってみてもよいでしょう。市販品の中には女性向けの製品もあります。ミノキシジルが含まれている市販品の外用薬は、マッサージをするように直接頭皮に塗り込んで使います。ミノキシジルは、予防を考えている方だけでなく、現在、AGAの治療を一定期間続けているけれども今ひとつ効果が感じられないという方にもおすすめです。

    ただ、市販品を選ぶ際でも、なるべくなら専門の病院などでカウンセリングを受けてからにすると、自分の頭皮の状態に合った製品を購入することができます。これが本当の予防です。

    予防を目的とする場合でも、やはり医師のカウンセリングを受けてから行うとよいでしょう。AGAを予防するのであれば、プロペシアに代表されるフィナステリドや、ザガーロに代表されるデュタステリドと、ミノキシジルの外用薬を併用するのがおすすめです。ミノキシジルを使用すると、頭皮に張り巡らされている毛細血管が拡張し、血流が良化。これにより毛母細胞に栄養が届く環境が整います。

    結局、AGAを予防するといっても、髪の毛が生えてくる仕組みを知らずにただ使用しても、期待するような効果を得ることはできません。繰り返しになりますが、抜け毛や薄毛が気になりだしたら、まずは専門のクリニックに相談して、現在の髪の毛と頭皮の状態を確認しておきましょう。もしかしたら「なんの心配もいらない」こともあるかもしれません。

    ミノキシジルによる初期脱毛の原因

    AGA治療にミノキシジルを使い始めると脱毛が始まる」

    こんなことを聞いたことはありませんか?これは「初期脱毛」と呼ばれるもので、何かの異常でも、副作用でもなんでもありません。初期脱毛が起きたということは、治療の効果が現れだしたと捉えるのが正解です。この時期を乗り切れば、もっとはっきりとした効果を実感できます。

    初期脱毛とは?

    AGAの治療を開始するとすぐに、抜け毛が多くなります。脱毛治療なのに抜け毛が多くなるので、「治療に問題点があるのでは?」「副作用では?」などと心配になってしまう方も中には出てきます。しかし、この初期脱毛については心配いりません。むしろ、初期脱毛は治療の効果が出てきている証拠です。

    初期脱毛の原因

    AGAの治療では、プロペシアに代表されるフィナステリドや、ザガーロに代表されるデュタステリドが用いられます。これらは5-α還元酵素を阻害して脱毛を起こす要因を減らしながら、短縮してしまったヘアサイクルを元に戻していきます。ミノキシジルを使う場合と同様、この治療の過程でも初期脱毛は発生します。

    ミノキシジルの場合は、5-α還元酵素阻害薬とは異なる形でヘアサイクルを元に戻していきます。頭皮の血行を良くすることで毛根に栄養を運び、頭皮環境を整えることで髪の毛を成長させるのがミノキシジルです。ミノキシジルは、活動を休んでいる毛根に力を与え、成長期へと導きます。そして成長期を長くキープすることで、同時に髪の毛も育成。ミノキシジルは、時間をかけてヘアサイクルを元に戻すように作用していくのです。毛根は、髪の毛を生み出す新しいサイクルに入ることを察知すると、これまでのサイクルをリセットして新しいサイクルへと向かうようになります。これを契機に発生するのが初期脱毛です。つまり初期脱毛は、新たなステージへと治療が入った証しだともいえます。初期脱毛の原因は、薬が効き始めたこと。歓迎すべきことなので心配はいりません。

    初期脱毛の継続期間

    初期脱毛が、薬の効果が出て、治療が順調に進んでいる証しだということはわかっていただけたと思います。それでは初期脱毛はどのぐらいの期間、継続するのでしょうか。

    初期脱毛が起こり始めるのは、ミノキシジルの使用を始めてから3~4週間目です。初期脱毛は、髪の毛がずっと抜け続けるわけではなく、抜け毛は波を打つ感じで増減を繰り返します。その後は人によりますが、3ヶ月程度は脱毛が続くことが多いようです。それよりも短い場合もありますし、長い場合もあります。初期脱毛が始まってから概ね3ヶ月を迎えると、ほとんどの人が抜け毛を感じなくなり、これが初期脱毛の終わり。ちなみに、少数ですが、ほとんど初期脱毛を感じないという人も中にはいます。

    考えてみれば、治療により正常化させようとしているヘアサイクルは通常、短くても2年というサイクルですので、それを瞬時に戻すこと自体、無理な話です。ミノキシジルの効果により起こる初期脱毛は、ヘアサイクルを元に戻すための序章として考えましょう。

    初期脱毛の期間にすべきこと

    ミノキシジルが効いてきた証しである初期脱毛が始まったからといって何か特別なことをするのではなく、治療中は頭皮の健康を考えて行動することが大切です。AGA自体、さまざまな原因で発症すると考えられていますが、その主なものとして挙げられるのが生活習慣です。AGAの治療期間中は、喫煙や飲酒、食事の習慣を見直す絶好のチャンスだといえます。また、頭皮マッサージなどを取り入れて、頭皮をさらに健康な状態にする努力をしてもいいでしょう。

    治療に関する不安はすぐに取り除きましょう

    初期脱毛は、その長丁場の中ですぐに現れることから、不安に感じる方もとても多いのですが、ご説明したように、ミノキシジルを使った治療を受ける方のほとんどが経験することであり、治療がうまくいっている証しなのです。治療中は、おそらくそのほかにも不明な点や不安な点を、多かれ少なかれ、誰もが感じます。専門医のいる病院やクリニックでの治療には、薬の投与だけではなく、こういった点を解消できるという「安心」も含まれています。薬の効果が実感できるようになると、自然と気分も軽くなるものですが、AGAの治療はやはり長丁場になりますので、常に目標を見据えてがんばれるかというと、それはなかなか難しいのが本当のところ。そういった時に、専門家の存在は心強いものです。

    ここまで、薄毛や脱毛症を治療するための成分として広く使われているミノキシジルについてご説明してきました。ミノキシジルは、プロペシアに代表されるフィナステリド、ザガーロに代表されるデュタステリドといった5-α還元酵素阻害薬とともに脱毛症治療にとても効果的です。初期脱毛という一見、副作用にも思えるようなプロセスもありますが、これはあくまで治療が順調に進んでいる証拠。薄毛や抜け毛に不安を感じている方は、まずは専門医に相談してみてください。きっとあなたに最適な対処法が見つかるはずです。

     

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  • ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬

    ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬

    ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬

    デュタステリドとは、ザガーロに代表される男性型脱毛症(AGA)治療薬の総称のことです。本来は、前立腺肥大症を治療するために開発された薬ですが、日本や韓国ではAGA治療にも用いられています。同じくAGA治療薬として使われるフィナステリド(プロペシア)も、元々は前立腺肥大症の治療薬ですが、この2種類の薬は何が異なるのでしょうか。この記事では、ザガーロに代表されるデュタステリドとはどんな薬なのかについて詳しく説明していきます。

    ザガーロに代表されるAGA治療薬デュタステリドとは

    デュタステリドは、日本と韓国において使用されている、AGAと呼ばれる男性型脱毛症の治療薬です。この2ヶ国以外では、前立腺肥大症の治療薬として使用されています。元々、日本でもアボルブの製品名で販売されていましたが、AGAの治療薬として承認されたことを契機にザガーロ(製品名)として販売が開始されました。AGA以外の、たとえば円形脱毛症などに関しては効果はありません。これは、この薬が男性ホルモンに関わる作用を阻害するからであり、当然、女性が服用することは禁忌とされています。

    プロペシアに代表されるフィナステリドとの違い

    ザガーロに代表されるデュタステリドは、プロペシアに代表されるフィナステリドと似た、どちらもAGAの治療薬。元々は前立腺肥大症のために開発されたということも共通いている薬です。ここからは、この2種類の薬を比較しながら違いをご説明していきます。

    ・実は効果も効能も異なる

    同じ病気の治療に使われるものの、実はこの2つの薬には大きな違いがあります。それはデュタステリド(ザガーロ)がAGAの症状を改善させるための働きを持つのに対し、フィナステリド(プロペシア)は、AGAの症状の進行を抑える働きを持つことです。もう少し詳しく説明すると、デュタステリド(ザガーロ)のほうは症状が悪化しないようにしながら薄毛の症状を改善していくシステム。フィナステリド(プロペシア)のほうは症状の進行を防ぎながら、ヘアサイクルを元に戻していくシステム。このような感じになるでしょう。

    ・効果を感じられる期間も異なる

    デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)は、服用を開始してから効果を感じられるまでの期間も異なります。前者の場合は、服用を開始してから、早い方でも半年から1年ほど経過してから、なんらかの効果や違いを感じられるようになります。一方、後者の場合は早い人なら3ヶ月ほどで違いを感じられる場合があります。このように効果を感じられるまでの期間が異なるのは、「薬が異なるから」という理由だけで違いが生まれるのではなく、髪の毛の一生ともいわれるヘアサイクルが大きく関係しています。どちらの薬を服用したとしても、ヘアサイクルが通常の働きに戻らなければ効果を実感することはできません。ヘアサイクルは、2~6年ほどもある成長期、2週間程度の退行期、そして3~4ヶ月ほど続く休止期により構成されています。特に成長期は時間も長く、新しい髪の毛が生まれ始めます。髪の毛の成長する準備が整っても、ヘアサイクルの状況次第では、効果が実感できるまでに長い時間を要します。そのため、効果が出ないからといってすぐに諦めるのではなく、根気よく薬を飲み続けることが大切です。

    ・成分的な特徴も異なる

    デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)は、成分的な特徴も異なります。前者に含まれる成分は頭全体に作用するのに対し、後者に含まれる成分は前頭部と頭頂部にのみ作用します。AGAを引き起こす主な原因はⅠ型とⅡ型の「5-α還元酵素」だとされていて、前者は両方に効果があるものの、後者はⅡ型にしか働かない、というところが大きな違いだといえるでしょう。

    髪の毛のボリューム

    ザガーロに代表されるデュタステリドと、プロペシアに代表されるフィナステリドを投与の約半年後、その頭皮に含まれるAGAの原因因子のひとつ「DHT(ジヒドロテストステロン)」の濃度を比較する試験が行われています。これによると、前者が投与された患者は、後者が投与された患者の約1.6倍の「頭頂部の毛髪の数」「毛髪の太さ」「硬毛の本数」を持っていました。これは前者のほうがDHTを後者よりも阻害していたことを意味しています。

    以上のことからわかるとおり、デュタステリドは、フィナステリドよりもAGAに対しては優れた効果を持っています。AGAの治療では、DHT(ジヒドロテストステロン)を制御することと、5-α還元酵素の活動を邪魔することが肝です。これにより抜け毛の発生を抑え、発毛へとつなげることが可能になります。ここまでご紹介してきたことを考慮すると、デュタステリドは、「なるべく早く治療したい」「フィナステリドで効果があまり感じられない」「症状が重い」「生え際に症状が出ている」といった場合に効果的だと考えられます。

    デュタステリドの詳しい効果と作用

    フィナステリドがAGAの進行を抑える薬であるのに対し、デュタステリドは、AGAを治療する薬です。微妙にも思える違いですが、ここまでにご紹介してきたとおり、デュタステリドのほうが、より優れた抗AGA効果を持っているといっていいでしょう。

    AGAを治療する際に重要なのは、DHT(ジヒドロテストステロン)をコントロールすることだということはすでにお話ししましたが、その原料となるテストステロンからDHTを作り出すのは5-α還元酵素です。すでにご紹介したように、Ⅰ型とⅡ型の5-α還元酵素のほか、Ⅲ型のものもあり、DHTは3通りの道のりで作られていることになります。AGA治療薬は、この道のりを阻害することが役割です。

    Ⅰ型5-α還元酵素は、脂っぽい頭皮の方に見られることが多く、頭では側頭部や後頭部に、また身体全体にある毛乳頭細胞の中にも含まれています。

    Ⅱ型5-α還元酵素は、全体的に体毛が濃い方に見られることが多く、前頭部と頭頂部に多く含まれています。AGAの症状は、多くの場合はこれらの部位を中心に進行していきますので、ここから考えても、Ⅱ型5-α還元酵素の働きを阻害することが症状の改善につなげやすいということがわかっていただけるでしょう。

    デュタステリドは、Ⅰ型とⅡ型の5-α還元酵素の道のりを阻害することができます。もう一方のフィナステリド(プロペシア)は、Ⅱ型5-α還元酵素の道のりのみに効果的です。

    AGAの治療は、これら2つの経口薬のほかに、外用薬のミノキシジルを併用する場合があります。ミノキシジルは、市販の発毛剤にも含まれていることの多い成分です。ミノキシジルには血流や毛頭細胞の働きをよくする効果があります。

    デュタステリドを1年間継続使用した場合、前頭部、頭頂部ともに、8割以上の有効率を示しています。フィナステリドの有効率は6割ほどです。デュタステリドは、フィナステリド(プロペシア)を服用していて特定の箇所(特に前頭部)における発毛にお悩みの方にとっては、非常に有効な薬になる可能性があります。もちろん、8割という数値からもわかるとおり、AGAに悩むすべての方の症状改善は達成されておらず、このような場合は、現時点では長期間、治療を続けるしかありません。すでに毛根自体が働きを失っているため、服用を続けても発毛へとつなげることができないのです。そう考えると、AGAは早期の治療が大変重要なことがわかります。

    AGAは現状、保険が適用されない治療となります。そのため、治療費の相場やクリニック・病院の評判などを参考にしたうえで、実際にかかる医療機関を選ぶといいでしょう。

    デュタステリドの服用方法と容量

    容量:0.1mg、0.5mg

    服用方法:1日1カプセル

    ザガーロに代表されるデュタステリドは、他の薬同様、医師の処方どおりに服用することが絶対条件となります。一般的には1日当たり1カプセルの場合が多く、服用の時間帯に特に決まりはありません。ただし、確実に治療の効果を出すためには、毎日定時に服用したほうがよいでしょう。すでに少し触れましたが、効果を感じられるまでにかかる時間は6ヶ月程度。人によっては1年ほどかかる場合もあります。AGAの治療にはヘアサイクルが大きく関係しますので、短期の服用で結果を得ることはできません。

    禁忌(薬を使用してはいけない方)

    デュタステリドは、使用においては細心の注意を払う必要があります。

    まず、デュタステリド(ザガーロ)は、男性ホルモンに対して作用する5-α還元酵素を阻害する薬なので、女性や子供が服用することはできません。また、肝機能に影響を与えるおそれがあるため、肝機能障害をお持ちの方も服用することができません。これらの禁忌は、フィナステリドも同様です。これらの薬は皮膚からも吸収されるため、たとえば女性が薬のかけらを素手で拾うようなことは絶対に避けてください。

    これらの薬には、まれに副作用が出る場合があります。副作用については、後ほど詳しくご説明します。

    AGAの治療に直結するヘアサイクルについて

    AGAは、ヘアサイクルが阻害されることにより発症します。このヘアサイクルを理解すると、AGAがなぜ起こるのか、そしてデュタステリド(ザガーロ)やフィナステリド(プロペシア)がどのように効くのかがわかりやすくなります。ここからはかんたんにヘアサイクルについてご説明します。

    ヘアサイクル

    ヘアサイクルは、毛周期とも呼ばれる、いわば髪の毛の一生です。普通、髪の毛は2~6年ほどの周期で生まれ変わります。さまざまなステージ分けがあるのですが、大きく分けると「成長期」「退行期」「休止期」という3ステージとなります。ヘアサイクルのほとんどの時間は実は成長期で、全サイクルの8~9割ほどがこれに当たります。残りの1~2割ほどの時間が髪の毛を作る活動が弱まる、もしくは停止する時期で、この間に古い髪の毛は抜けていきます。このヘアサイクルは、人により長さが異なります。

    ヘアサイクルの乱れがAGAの原因になる

    AGAを発症する原因はさまざまですが、多くの現代人が抱えている運動不足や飲酒、喫煙などの生活習慣、ストレスの多いライフスタイルなどを原因とする場合が多いと考えられています。髪の毛の健康には頭皮の血流が関わっているため、不規則な生活や飲酒、喫煙が影響する可能性は非常に高いでしょう。

    AGAを発症すると、ヘアサイクルは長くて1年、短い場合は数ヶ月ほどにまで短くなってしまいます。髪の毛が成長する期間が失われてしまい、軟毛化して抜けやすい髪質になります。

    髪の毛は、日ざしの強い夏場にダメージを受けやすくなります。夏場から秋にかけての数ヶ月間が抜け毛が増えやすいシーズンです。これは自然なことなのでそれほど気にすることはありませんが、夏場の頭皮ケアに問題があると、AGAにつながる可能性は否定できませんので、毎日、ていねいにシャンプーすると同時に、軽い運動などを習慣づけて、ストレスを発散するよう心がけましょう。

    デュタステリドの副作用について

    割合としては少ないのですがデュタステリドの副作用の報告もあります。5-α還元酵素の阻害薬でよく発生するといわれる副作用に、性欲の減退や性機能不全などが挙げられますが、これらの発生率は全体の1パーセント程度です。そのほかに肝機能障害やアレルギー、黄疸、蕁麻疹、頭痛、乳房の女性化などが報告されています。

    また、アメリカのFDAでは、デュタステリドに、悪性度の高い前立腺がんのリスクが高いとの警告を発しています。ただ、悪影響があるかどうかについてはっきりとわかっているわけではありません。デュタステリドだけではなく、5-α還元酵素の働きを阻害する薬は、血清PSAの数値を下げることから、この数値を目安に行われることの多い前立腺がんの診断機会を失わせていることが懸念されているのです。もしも5-α還元酵素阻害薬の服用中に前立腺がんにかかってしまった場合、このPSA数値が低いことで、早期の発見や治療を難しくする可能性があります。

    そのほかのリスクとしては、糖尿病や高脂血症なども報告されていますが、これらについてもまだまだ検証が必要とされます。

    ポストフィナステリドシンドローム

    フィナステリド服用中止後も性機能の低下が継続する可能性があるというポストフィナステリドシンドロームですがデュタステリドでも同様の事象が起こる可能性がありますが、現在のところ詳しい事はわかっていません。

    (フィナステリド1mgでは服用中止後に回復が見られるという報告もあります)

    デュタステリドの注意点

    禁忌のところでも触れましたが、デュタステリドは、女性や子供には無関係なAGAの薬です。女性、特に妊娠中や授乳中の女性が服用してしまうと、赤ちゃんの成長に悪影響を与える可能性があるので、女性は絶対に服用してはなりません。また、この薬は皮膚を通しても吸収される薬ですので、女性や子供が素手で扱わないように気をつけることが大切です。もしも皮膚に付着してしまった場合は、すぐに石けんを使って水で洗い流します。

    さらにデュタステリドを服用中の献血は避けてください。治療が終わり、服用をやめても、その後半年間の献血は不可です。

    特に禁忌とされているほかの薬剤はありませんが、注意する必要のある薬は存在するので、現在、服用している薬については医師に必ず報告する必要があります。

    デュタステリドは耐性がつく?

    耐性(薬剤耐性)とは、自分に対する薬の作用に対して抵抗する力がついてしまい、薬が効きにくくなる、もしくは効かなくなることを指します。細菌やウイルスなどによる疾患を治療する際に抗生物質などを投与しても、それが効きにくい、もしくは効かないような状況のことです。耐性は、人間だけではなく、動物についてしまうこともあります。デュタステリドは、長期の服用が想定されている薬です。AGAというヘアサイクルに関わる疾患の治療薬でもあり、効果を感じられるまでには少なくとも3ヶ月程度はかかるため、中には「耐性」を疑う方もいらっしゃるようですが、このような根拠はまったくありません。

    まれにフィナステリドを長期間服用している方で、薬の効果が見られずに新たに脱毛が始まるケースがありますが、これも実際に耐性なのかどうかは微妙なところです。現状では耐性がつくという心配をするのではなく、毎日、確実に服用することが大切であり、効果が感じられないからといって服用を止めてしまうほうが、よほど大きな問題だといえるでしょう。

    デュタステリドの効果やフィナステリド(プロペシア)との違い、作用する仕組みや注意点などについてご紹介しました。この薬はAGAの治療薬として安全性も高くとても有用です。AGAにお悩みの方の救世主だといえるでしょう。AGAが手遅れな状態になる前に早期での治療をおすすめします。

     

     

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  • AGAオンライン診療を始めてみたいけどどうしたらいいの?AGAオンライン診療の実際|ベアAGAクリニック新宿院

    AGAオンライン診療を始めてみたいけどどうしたらいいの?AGAオンライン診療の実際|ベアAGAクリニック新宿院

    AGAオンライン診療を始めてみたいけどどうしたらいいの?AGAオンライン診療の実際|ベアAGAクリニック新宿院

     

    「AGAをオンライン診療で受診したいけど不安がある、ちゃんとできるか分からない。」という方のためにオンライン診療によるAGA診療の実際の風景、流れをお伝えいたします。

     

    オンライン診療とは

    好きなタイミング、場所でスマホ等を介してオンラインで受診をすることができる診療形態です。

    必要なもの:スマートフォン、パソコン、通信環境

    当院ではAGAや皮膚科内科等のオンライン診療をクリニクスというオンライン診療アプリを用いて行っています。

    現在、新型コロナに対する緊急の対応として初診からのオンラインでの処方が許可されています。

    (以前は初診時はオンラインでの処方はできませんでした)

     

    AGA治療はオンライン診療で治療できる?

    当院でのオンライン診療は都内から遠方の方まで多くの方にご利用いただいており、患者様にはその利便性から何度もリピートして頂いている現状です。(もちろん効果があってのリピートです)

    まずは簡単な流れをご紹介いたします。

    ①クリニクスアプリをダウンロードし、アカウントを作成します。
    ②当院オンライン診療ボタン、またはアプリ内でベアAGAクリニックで検索し診察予約をします。
    ③当日診察時間にアプリにてオンライン診察開始。スマートフォンを通しての診察となります。(イヤホンをご使用いただくと音が鮮明になります)
    ④オンライン診察にてご希望の治療や治療方針を話し合って決定します。
    ⑤診察終了後アプリ上でご登録いただいたクレジットカードより薬剤、送料等の代金の引き落としが行われ、薬剤の発送が行われます。
    送料は330円~1100円程度です。
    ⑥次回以降はアプリ上で前回診察したクリニックから簡単にご予約いただけます。
    ※スマートフォンで診察の場合はアプリでのみ診察可能です(iPHONE,iPad,iPod touch, Android)
    ※PCでの診察はGoogle Chromeが動作ブラウザです(Windows,Mac,Linux搭載のパソコン)

    それでは実際の詳しい流れを画像と共にご紹介いたします。(画像は随時追加予定)


    ①アカウント登録

    オンライン診療のボタンからリンクに飛べますが、アカウント登録後でなければご予約はできません。
    予約しようとするとアカウント登録を求められますのでご登録いただけますようお願いします。
    必要な情報は氏名、年齢、電話番号、住所、クレジットカード番号等です。
    また、事前にアプリをダウンロードしていただきますとよりスムーズです。
    アプリインストール後にはクリニクスアプリの通知をオンにしていただきますと診療開始時にアプリより通知され便利です。

    ②予約

    アカウント登録、ログイン後に、当院オンライン診療予約リンクから飛ぶか、アプリ内でベアAGAクリニックで検索して頂いて診察予約ページに飛びます。
    (予約はログインしている状態であればブラウザ、アプリどちらでも可能です)

    次にログインボタンを押します。

    診察予約をするボタン(赤いボタン)をクリックします。

    STEP1.
    診療メニューを選択します

    AGA,FAGAオンライン初診外来 を選択

    STEP2.
    診察方式を選択します

    オンライン にチェック

    STEP3
    スケジュールを選択します

    ご希望の診察日時を選択します。

    診察予約をするボタンをクリック

    予約の確認

    診察予約を確定するボタンをクリック

    ③予約後~診察


    診察ご予約の時間になりますと医師からの診察開始のサインが通知されます。
    アプリの通知をオンにしていただくとスムーズです。
    また聞き取り向上のためイヤホンのご使用をお勧めいたします。

    診察開始ボタンを押してオンライン診療開始です。

    診察では問診、患部のカメラ越しの診察、治療内容のご紹介、現在の状況に合った治療の提案、実際に希望される治療とのすりあわせ、治療の決定を行います。

    ④診察終了後


    診察終了後アプリ上でご登録いただいたクレジットカードより薬剤、送料等の代金の引き落としが行われ、薬剤の発送が行われます。1~3日程度で薬剤は到着します。
    送料は330円~1100円程度です(離島除く)
    副作用や疑問点がある場合にはにクリニックにご連絡頂け舞うようお願いいたします。

    ⑤次回診察


    AGA治療では薬剤を不足することなくご使用いただくことが大事ですのでのころ薬剤に余裕をもってご受診ください。

    次回以降はアプリ上で前回診察したクリニックから簡単にご予約いただけます。

     


    ※スマートフォンで診察の場合はアプリでのみ診察可能です(iPHONE,iPad,iPod touch, Android)
    ※PCでの診察はGoogle Chromeが動作ブラウザです(Windows,Mac,Linux搭載のパソコン)
    ※薬剤は数か月分の処方が可能ですが発送分は返金ができませんのでご了承ください。
    オンラインで通院中の方もご来院頂ければ採血検査等も可能です。

     

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  • 安全で効果の認められているLLLT(低出力レーザー治療)

    安全で効果の認められているLLLT(低出力レーザー治療)

    安全で効果の認められているLLLT(低出力レーザー治療)

    LLLTとは

    低出⼒レーザー治療(LLLT :Low Level Laser therapy)とは低出力のレーザー照射により副作用なく発毛治療を行える治療のことです。

    AGAでは髪が成長する成長期が短くなることにより脱毛、薄毛がおきています。

    なのでAGAの発毛治療ではこの成長期を誘導、延長する治療が必要です。

    発毛剤として知られているフィナステリドやミノキシジル等のいくつかの薬剤では成長期の誘導が可能となっています。

    しかしLLLTでは薬剤の内服、外用が無いにも関わらず発毛効果が医学的に立証されています。

    また副作用もないと言って良いほどに軽微です。

    LLLTで発毛する仕組み

    LLLTの作用機序としては、

    レーザーがミトコンドリアに作用し、ATP産⽣が増加します。ATPが⽑髪を成⻑期へ誘導することにより発⽑効果が得られます。

    LLLTの使用方法

    LLLT単独での使用でも発毛効果があります。

    しかし、より高い発毛効果を得るために薬剤との併用をお勧めします。

    治療時間としては帽子型の器具をかぶっていただき6分の施術となりますのでスピーディに治療が行えます。最上位機種採用のため光源が多く治療時間が短いのです。

    痛み等もありません。

    当院のおすすめする使用法としては

    ①LLLTと薬剤による治療との併用。

    フィナステリドやミノキシジル等の発毛と併用して治療を行います。

    この場合薬剤のみでの治療と比べAGAの改善効果、速度が高まります。

    男性と比べ治療の難しい女性の薄毛治療にもおすすめです。

    ②LLLT単独での使用

    LLLT単独での使用はフィナステリドやミノキシジル等の薬剤が体調や副作用により使えない方、または薬剤に不安のある方におすすめしています。

    LLLTは効果の認められているAGA治療の中では恐らく最も安全な治療と考えられます。

     

     

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  • 患者により添った院長の想いが低コストのAGA治療を実現へ(ベアAGAクリニック院長インタビュー記事)

    患者により添った院長の想いが低コストのAGA治療を実現へ(ベアAGAクリニック院長インタビュー記事)

    ベアAGAクリニック院長、清水崇裕がインタビューを受けました。

    インタビュー記事の掲載となります。

    近年、メディアやインターネット上で注目を集め始めている“AGA治療”。

    実際に、AGA治療を受けた人の多くが発毛を実感し、高い満足感を感じているという。

    ただし、薄毛の悩みを持つ男性の多くは、AGAという言葉を耳にしたことはあるが、治療の具体的内容を詳細に調べてみたり、ましてや自らが治療を受けたりするには至っていないのが現状だろう。

    そのような状況の中で、現在、急速に患者数を伸ばし、薄毛の悩みを持つ男性たちから信頼を集めているAGAクリニックが新宿に存在する。

    約1万人以上の治療実績を誇る、清水崇裕氏が院長を務める「ベアAGAクリニック」である。

    オープンして比較的間もないが、着実に実績を積み重ね、新宿で存在感を強めつつある同クリニックの清水院長に、今回は最新の発毛治療の内容やクリニックの詳細についてお話を伺った。

    ひとりひとりの患者に合った低価格なAGA治療を新宿で提供

    「当クリニックは、ひとりひとりの患者さんと向き合い、適切なAGA治療をご提供しています。もちろん、副作用管理も徹底し、患者さんに安心して治療を受けてもらうことを、なによりも重視しています」

    と笑顔で語るのは、新宿の ベアAGAクリニック 院長 清水崇裕氏だ。

    保険診療を行っている、いわゆる一般的な病院をはじめ、AGA治療や美容、整形などの大手クリニックが多数うごめく新宿駅の周辺。

    この一帯では、無数の病院やクリニックが軒を連ねているが、これらの大手の病院と比べると、ベアAGAクリニックは一線を画している。

    よくある派手な広告宣伝もしておらず、比較的に規模がコンパクトなのだ。

    それでも、AGAの相談のために同クリニックへ足を運ぶ患者数は着実に増加しており、幅広い世代の男性から発毛を実感したという反響が続々と届き始めているという。

    「当クリニックでは、初診料や診断料をはじめ、AGA血液検査やカウンセリング料などは無料となっています。治療に関わるお薬代のみをいただいており、大手クリニックの価格と比べると、おおよそで15%くらいは安い価格でAGA治療をご提供できているかと思います」と語る清水氏。

    理由は後述するが、大手クリニックのような派手な広告宣伝などを行わないことで“患者が通院しやすい価格設定”を実現し、“各患者に合った適切な治療を提供する”という清水院長の診療方針や人柄が高く評価されてAGAの相談に訪れる人が増えているのだ。

    清水氏は、

    「AGA治療というものに興味はあるけれど、“どんな治療をするのかわからない”や“副作用が心配”という

    患者さんもまだまだ多いのが現状だと思います。当クリニックでは、丁寧なカウンセリングと問診を行い

    患者さんにご納得いただき、安心して治療に臨んでいただけるよう、必ず丁寧な説明を心がけています。

    また、治療の始めは採血を必ずさせていただき、血液検査で経過観察を行います。もちろん治療薬も質の

    高いものを院内で処方していますよ。さらに、よくある“アルバイト医師”が診察を担当することもありま

    せん。私自身が担当し、長いスパンで患者さんの経過を直接診ていますので、ご安心して来院ください」

    と、自身の提供するサービスの質と安全性に自信を覗かせる。

    さて、一般的にはまだハードルが高いと思われがちなAGA治療だが、ベアAGAクリニックでは気軽に相

    談・診察を受け付けている。以下の記載のとおり、実は“治療を始めてみる”ということへの障壁はかなり

    低いのである。

    事実、興味を持った人は同クリニックのホームページにある予約フォームから、自身の都合の良い日時を選ぶだけで、簡単にオンラインで予約が完了する。

    実際の来院に際しても、新宿三丁目駅/新宿御苑駅などから徒歩約1分のアクセスで、立ち寄りやすい立地のため、仕事帰りなどに気軽に通うことが可能である。

    クリニック自体は角地のビル4階にあり、受け付けを済ますとすぐに個室に通される。これは、ほかの患者に会うことがないように配慮されたもの。

    そもそも完全予約制であるため、プライバシー保護の観点では、かなり高い施策がなされているのも特長だ。また、クリニック内は、防音用の心地よいサウンドが流れており、個々の相談内容が個室外に漏れる心配もない。

    なにより小規模なクリニックのため、アットホームな雰囲気でリラックスしてカウンセリングに臨める。

    初診の患者の場合は、案内された個室で、問診票沿って必要事項を記入していき、それを基にカウンセリングや診察を行うという流れとなる。

    専用のカメラを使用しての頭皮の状態チェックや、身体の健康状態などを、清水院長をはじめカウンセラーが行っていき、ひとりひとりの患者に最適な治療方針を決定していく(なお、オンラインでの診察も用意されている)。

    さらに治療コースの説明なども専門のカウンセラーによって丁寧に行われるため、気になる金額面についても安心感は高い。

    逆に患者の予算から、提供可能な治療プランの提案も可能となっており、初めてAGA治療する人にも理解しやすく、訪問しやすい環境が用意されているのだ。

    「髪や頭皮が少しでも気になり始めた人は、気軽に予約・相談をしてみて欲しいですね。すでに幅広い年齢の方々に通院していただいていますので、まだ早いかも…もう遅いかな…などと迷う必要はありません。まずは、相談だけでも構いません。一緒に何ができるか、どんな治療が良いのかを考えていきましょう」

    と、できるだけ多くの人の相談に乗り、薄毛の悩みを解決に導きたいと清水氏は前向きだ。

    放射線科の専門医から、AGA治療の専門へ

    それでは、なぜ「ベアAGAクリニック」では、ここまで低コストかつ患者の立場に立った薄毛相談やAGA治療を提供しているのだろうか。

    それには、清水氏のこれまでの経験と想いが関係している。

    「実は、私はもともと放射線科の専門医です。患者さんを適切に治療するためには、どんな診察においても第一に医師による的確で正しい判断というのが重要です。そのため、CTなどの画像診断を学ぶことができる、大学病院の放射線科で経験を積みました。」

    医学博士でもある清水院長だが、さらにAGA治療を専門とするようになった経緯と理由も語る。

    「放射線科では、さまざまな症例を広く診るため、当時からできる限り幅広い分野を日々勉強していました。その中でAGA治療という分野を知り、まず目で見て診断するという点、そして経験や医学的知識に基づいて診断し、患者さんに合った科学的根拠のある治療を提供する点に興味を覚えたのです。そこからAGAという分野を深く学んでみようと思ったのがこの道に入るきっかけですね」。

    その後、大手のAGAクリニックで実際に勤務を開始した清水氏。

    「当時、勤めていたのは大手AGAクリニックです。そこは大手だけあって、多くの患者さんに来院いただき、結果的に約1万人以上の患者さんの治療をしました」と、実践をとおして薄毛やAGA治療に関する知識と経験を豊富に積んだという。

    そして「もちろん、かなり勉強になりましたし、多くの患者さんに発毛を実感いただき喜んでいただきました。ただ、そこでCMなどの広告費に多額の費用を投入し、売上をなにより重視した体質であることも目の当たりにしました。これがなければ、もう少し安い金額で、治療を提供できるのではないか…ということも多々思いましたね。また巨大な組織であるので、必然的にアルバイトの医師が多く、カウンセラーも営業重視です。医療を提供するというよりも、まるで商社みたいな民間企業のように感じました。もちろんAGAクリニックの大部分はそうではないと思うのですが、、、医療業界ではニッチである分野であるが故に、質より量で患者さんが蔑ろになってしまっている場合が多い側面もあることを知りました。その上で、医師としてAGAや薄毛の悩みを抱えている患者さんと向き合っていく中で、少しでも自分が適切なAGA治療を提供したい。患者さんに喜んでもらいたい、この業界をも変えていきたいという医師としての想いが強くなっていったのです。」

    清水氏は、医療の業界としてはニッチな分野だからこそ、このままではいけない、自分自身の手によって適切で質の良いサービスをこの業界で提供していく必要があると感じたという。

    その結果、思いきって自らのAGAクリニックの開業に至ったのだ。

    そして、その経験や想いは、現在のクリニックのサービス内容と連動している。

    もちろん広告費などを多額に使用せずに最低限に抑えることで、低コストで、安全・安心の治療を実現している前述の点もすべては患者さんのためという想いからである。

    科学的な根拠に基づいた“正しい治療”を一人でも多くの人たちへ

    「男性の場合ですと、早ければ3ヶ月~数ヶ月程で発毛を確認できます。発毛した毛が伸びて太くなるまでは、皆さんに最低でも約半年~1年間はみていただいていますね。そしてある程度、発毛がなされた状態であるという判断があれば、今後はその状態を維持していくという治療に切り替えていくことになります。その場合、治療費もより安く抑えられる場合もあります」

    と清水氏は、実際に治療を開始したあとの流れも丁寧に説明する。

    もちろん治療を開始した薄毛の度合いや、患者の発毛目標値、希望する発毛の度合いによるため個人によってそれぞれ異なってくるが、比較的に多くの人が短期間で効果を実感する場合が多いようだ。

    また、「もし治療中に副作用が出た場合、1つのお薬に頼るのではなく、中断することなく代替薬で治療を継続できるようにケアをしていくことも意識しています。もちろん時には医師として治療を諦めていただく、という決断も躊躇はしません。逆に、AGA治療のために、当クリニックに通っていただく一番のメリットというのは、専門の医師による“正しい治療”が受けられるという点だからなのです」

    と語気を強める清水氏。

    そう語る理由に、現在さまざまなAGA治療の情報がインターネットを中心に溢れていることと、個人輸入でAGA治療に関する薬を購入できてしまう現状があるからと話す。

    「もちろん個人で輸入したお薬でもAGAに有効な場合もあるかとは思います。ただし、個人輸入ですと、薬の品質も信頼性が低いですし、なによりも副作用の管理が難しいですね。また、最終的に個人で治療をされている方の場合は、発毛までの道のりを遠回りしてしまっている場合が多く見受けられます。“時間”も“お金”も失ってしまうだけでなく、最悪、“健康”までも害してしまう可能性が野放しにされてしまっていることは、医師として見過ごせません」

    と、個人で治療を試みる人たちの健康面も心配し、その点を危惧する清水氏。

    「AGAというのは、多くの日本人男性が抱えている悩みです。一方で、AGAを相談できる病院があることや、医療として治療できるという認識がまだまだ一般的ではありません。そのため、曖昧な情報が多く存在してしまっているのも現状です。私は、これらの現状を変えていきたいと強く思っています。AGAの悩みを持っている方に対して、AGAは治療できる病気ということを伝えていきたい。そして、なによりも正確な情報を発信して、科学的な治療を提供し発毛に導きたいのです。それによって1人でも多くの方に喜んでいただき、“患者さんご自身が描く自分像に近づく”ということをお手伝いをしたいと思っています」。

    ベアAGAクリニックおよび清水院長は、今日も患者のため、そして業界のために邁進している。

    インタビュー・文章 南里子舟(なんりしょうしゅう)

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