カテゴリー: AGA

  • 女性の薄毛(FPHL、FAGA)はなぜ起こる? 問題点・原因・特徴・効果的治療法を解説

    女性の薄毛(FPHL、FAGA)はなぜ起こる? 問題点・原因・特徴・効果的治療法を解説

    女性型脱毛(FAGA、FPHL)は、比較的よく見られる脱毛症です。女性型脱毛は、びまん性脱毛症(頭部全体に起きる薄毛)が生じるという特徴があり、精神的、社会的苦痛の原因となります。

    以前は薄毛といえば男性の症状という社会的認識があったため、FAGA・FPHLの女性は人知れず悩むだけで、治療を受ける人は多くありませんでした。

    ただ、近年、FAGA(女性男性型脱毛症)の呼称をはじめ、女性の薄毛という症状の知名度はかなり高まったようです。

    東京・新宿にある当クリニックにも、近隣の歌舞伎町で働く女性や西新宿のOLさんなど、多くの患者さんが日々、FAGA治療の相談にいらっしゃっています。

    今回の記事ではFPHLが患者さんにもたらす社会的・精神的問題点や症状の原因、特徴を解説し、有効な治療を紹介しましょう。

    FPHLは複合的要因の組み合わせで起こる

    FPHLとは、前頭部および頭頂部において、頭皮から生える髪の毛の数が徐々に減少する進行性の薄毛です。

    薄毛の発症には、毛を生やす機関である毛包のミニチュア化(小さくなること)が関係しています。

    人間の髪の毛の太さは、毛包に覆われた毛乳頭そして毛母細胞の大きさで決まります。

    したがって、毛包が小型化してしまうと、そこから生える毛が細くなってしまうのです。

    その結果、薄毛という見た目の変化になって症状が表れます。

    毛包が小さくなるきっかけは、現代医学では正確には解明されていません。今のところは、遺伝的素因や男性ホルモンの影響、環境的要因、および他のまだ解明されていない要因の組み合わせが原因だと推測されています。

    また、FPHLの患者さんには、ヘアサイクルの乱れがみられます。毛が太く長くなるための成長期が短くなってしまうため、毛が正常に成長できません。

    FAGAとFPHLの違い

    女性の薄毛というとFPHLよりも「FAGA」という呼び方の方が身近に感じる人もいるかも知れません。

    AGAクリニックが広告やウェブサイトなどで盛んに発信した結果、女性の薄毛に対してはFAGA(女性男性型脱毛症)という呼称が一般に定着しました。

    しかし、女性型脱毛症の発症におけるアンドロゲンの役割が完全には証明されていないため、最近では”FPHL “という用語が使用されています。

    FPHLの特徴

    FPHLには、以下のような特徴があります。

    ・前頭部の毛髪の脱毛

    ・後頭部の毛髪は正常

    ・短く細い毛髪:薄毛部分の様々な長さと太さの毛髪が見られる

    ・クリスマスツリーパターンのびまん性毛髪密度低下を伴う前頭部中央部の広がり

    FPHLの一般的脱毛パターン

    一般的な女性脱毛症のパターンは、前頭部の生え際の脱毛から始まって、前頭部の幅が広がり、全体のボリュームがダウンしていき、クリスマスツリー型の薄毛が目立つようになるというのが進行の仕方です。

    もちろんその他のパターンも存在します。

    女性型脱毛と全身の健康

    さらに、抜け毛症状で怖いのは、単なる脱毛症ではなく、別の病気の症状である可能性も考えなくてはいけない点です。

    脱毛症は見た目で分かりやすいため、患者さんは何らかの疾患(病気)や精神的疾患の最初の症状の1つとして、抜け毛に気づく場合があります。

    たとえば、下記のような恐ろしい症状です。

    ・卵巣や副腎腫瘍

    ・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

    ・副腎過形成などの高アンドロゲン症

    上記疾患は、女性の急速な脱毛を引き起こす可能性があります。

    AGA治療では薄毛を治療するだけでなく、深刻な疾患を原因とする薄毛でないかどうかを慎重に見極める必要があるのです。

    症状発生の原因は?

    FPHLの原因には、下記があげられます。

    ・加齢

    ・家族歴

    ・喫煙

    ・空腹時血糖値の上昇

    ・週に16時間以上の紫外線照射

    ・ストレスや疲労

    があります。

    喫煙や紫外線に当たる頻度といった生活習慣に関わる要因は、患者さん自身で改めることが可能です。

    薄毛になってしまったら、まずは生活習慣を改善するのがおすすめです。

    FPHLにより起こる問題

    FPHLを語るうえで無視できないのが、症状の発生で患者さんが深刻な精神的苦痛を受ける事実です。

    女性薄毛は、多くの女性にとって苦痛のタネになっています。実は、女性の約49%が抜け毛に悩まされているといわれています。

    男性にもまして女性は見た目を気にしますから、頭髪の問題はとても深刻なのです。

    なお、ある調査では、女性の約40%が薄毛による夫婦間の問題を経験し、約64%が薄毛による社会的な問題を経験していると報告されています。

    精神的な影響は大きい

    FPHLは男性の脱毛症に比べて社会的な理解度がまだまだ低く、女性の患者さんにとっては大きな精神的苦痛となっています。

    抜け毛を持つ女性の約70%が、不眠、罪悪感や社会的活動の制限と、否定的なボディイメージと自尊心の低下を経験していたという報告があり、女性にとってやはり薄毛は精神的な悩みにつながりやすいのです。

    脱毛症を引き起こす可能性のある基礎疾患がないことを確認

    さて、FPHLと診断されたらまず医師の診察で確認する必要があるのが、脱毛症を伴う基礎疾患の有無です。

    前述した深刻な病気だけでなく、基礎疾患には鉄欠乏、感染症、甲状腺機能障害、栄養不足などが含まれます。

    職業歴、有毒化学物質への曝露経験や摂取歴も確認が必要です。

    仕事に伴ってさらされる環境が、薄毛の原因となっているケースがあるからです。

    婦人科系病歴がないことを確認

    ほかにも、婦人科系の基礎疾患が症状の原因となっている場合もあります。

    婦人科系の基礎疾患である高アンドロゲン症、多嚢胞性卵巣症候群、腫瘍を除外するためには、詳細な婦人科の病歴の確認が必要です。

    判断に必要な情報は、初潮年齢、月経周期の詳細、閉経の有無とその年齢、ホルモン避妊の使用、不妊の懸念、過去の婦人科手術の有無などです。

    家族歴・遺伝

    薄毛は遺伝する、というのが定説です。

    患者の約54%が脱毛症の父方の親族を持ち、約21%が脱毛症の母方の親族を持っているという報告があります。

    現在複数の遺伝子研究では、遺伝子が女性型脱毛症に関与している可能性も示唆されています。

    ミノキシジルによる治療

    さて、それではいよいよ、治療について述べていきます。

    女性向け治療の基本は、AGA治療薬の処方によるものです。

    よく使われるのは、ミノキシジルです。

    ミノキシジルは元々、高血圧症のために経口的に使用される血管拡張剤でしたが、発毛作用が発見され治療に用いられるようになりました。

    外用ミノキシジルは、1992年以来食品医薬品局(FDA)の承認を受けたFPHLの第一選択療法です。外用ミノキシジルでは、使用開始より多くの場合3ヶ月後に毛髪の増加が認められます。

    治療を中止すると、臨床的には6ヶ月以内に毛髪は退行します。

    脱毛症の程度は、治療がなかった場合に発生したであろうレベルに戻ります。

    つまり、症状の改善後も継続的に治療が必要です。

    スピロノラクトンによる治療

    スピロノラクトンはアルドステロン受容体拮抗薬であり、利尿薬としても使用されている薬剤です。

    アンドロゲン受容体の活性をブロックする成分が含まれ、薄毛を改善します。

    スピロノラクトンの6ヶ月間の使用で、FPHLの90%の進行を阻止し、30%の毛髪密度を改善することが示されています。

    一般的な副作用は嗜眠(眠くなる症状)と月経困難で、服用開始より3ヶ月後には改善します。

    ミノキシジルとスピロノラクトンの併用療法と副作用

    軽度から中等度のFPHLの100人の女性を対象とした研究において1日1回ミノキシジルとスピロノラクトンの経口投与を行った場合、6ヶ月と12ヶ月の時点で、抜け毛の重症度と抜け毛のスコアを改善させるのに有効であることが示されました。

    この研究では、8人の患者に副作用が見られました。2人の患者には起立性低血圧があり、6人の患者には多毛症がありました。

    2人の患者がじんま疹のためにミノキシジルの経口投与を中止しました。高カリウム血症または臨床検査機能異常の報告はありませんでした。

    このようにミノキシジル、スピロノラクトン併用療法は薄毛治療のための発毛効果が認められています。

    また、副作用は軽微で頻度も低いです。

    5-α還元酵素阻害薬(フィナステリド、デュタステリド)による治療

    5α還元酵素阻害薬は、男性型脱毛症の治療に効果的であることが知られています。しかし、FPHLでの使用は、催奇形性の可能性もあり女性への使用は制限されています。

    特に授乳中、妊娠中は使用不可となります。

    FPHLは治療可能!

    FPHLはすべての年齢の女性に影響を与え、精神的な負担をもたらす脱毛症です。

    女性型脱毛症は治療の難しい疾患ではありますがミノキシジル、スピロノラクトン等の有効な薬剤で発毛治療をすることは可能です。

    症状が進行している場合は、治療薬の注射によって大きく改善する場合もあります。

    薄毛が気になったり、周囲の人に指摘されて嫌な思いをしたりしても、諦めないでください。

    病歴、心理的適応、治療、治療目標について、医師に相談してみましょう。

    進行性の疾患なので早めの治療が必要です。

    まとめ

    ・女性の薄毛は精神的な問題、社会的な問題、夫婦間の問題となることがある

    ・女性の薄毛に基礎疾患がないか病歴聴取が必要

    ・典型的な女性型の薄毛はクリスマスツリー型

    ・原因は完全には特定されていないが女性の薄毛には加齢・遺伝・男性ホルモン・喫煙・血糖値の上昇・紫外線照射等が関わっている

    ・現在の基本となる効果的な治療はミノキシジル、スピロノラクトン

    ・治療の副作用は頻度が低く軽微であることが多い

     

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  • AGAを治療すべき基準は?薄毛の基準は?

    AGAを治療すべき基準は?薄毛の基準は?

    AGAを治療すべき基準は?薄毛の基準は?

    AGA、薄毛になった、抜け毛が多くなったような気がするけれど自分ではよくわからない、いつ治療を始めるべきか悩んでいるという方のためにAGAを治療すべき基準と薄毛の基準、自己判断に関してご紹介していきます。

     

    薄毛の自己判断

    自己判断できる一つ目の材料としては抜け毛の本数です。1日70-100本程度の抜け毛が正常範囲ですがそれを超えて抜けている場合はAGA、薄毛の進行がある場合があります。

    セットがまとまらない、透け感があるなどの場合も薄毛の進行がある可能性があります。

    また、血縁に薄毛の方がいる等の場合は薄毛になりやすい傾向がありますので注意が必要です。

    ただし患者様の自己判断での薄毛の判断は薄毛の初期では難しいです。なぜならば見た目で薄毛を判断できるような段階ですでにある程度薄毛は進行しており、初期の薄毛とは言い難い状態となっているからです。

    例えば「薄毛が6ヶ月前から気になり始めた」という方の薄毛の進行度を見ると4、5年は経過、進行した薄毛であることが多いです。

     

    薄毛の医学的基準

    まず、薄毛には医学的に明確な基準はありません

    当院としての薄毛の判断としては

    専用スコープを用いて頭皮を観察し、正常な毛髪の基準となる後頭部と比較して頭頂部や前頭部の髪の毛が細かったり短かったりまた毛穴から生えている本数が少なかったりするものが見られれば薄毛と判断します。

    スコープであれば薄毛の始まりもとらえることができます。

     

    治療開始時期

    治療は早いほうが効果が出やすいです。

    なぜならばAGAは進行性に毛が細く短くなっていく疾患なので、進行して髪が細く短くなるほどその紙を再び太く長くするのに時間がかかるからです。

    しかし自己判断では薄毛の早期発見は難しですし、どこからが薄毛と言うのかは人によって感じ方も違うと思いますし、明確な基準もありません。

    なのでまずはご本人が治療したいと思った時が一つの治療の開始時期としています。

     

    当院での治療開始基準

    当院としての治療開始基準としては、

    先ほども申し上げました専用スコープを用いて頭皮を観察し、正常な毛髪の基準となる後頭部と比較して頭頂部や前頭部の髪の毛が細かったり短かったりまた毛穴から生えている本数が少なかったりするものが見られれば薄毛と判断し、治療開始の水準としています。

    当院がもう一つ大事にしているものとして、来院された患者様のご希望、ご要望です。

    患者様は薄毛のあるなしに関わらず、不安で来院される方もいらっしゃいます。

    その方に関してはまずはスコープでの診断結果をお伝えし、適切な治療法をご提案いたします。

    薄毛がないと判断された方に関しては治療をしなくても良いのではないかと言うご提案をいたします。

    しかし、それでもなんらかの対処をしたい方に関しては特に遺伝的な薄毛リスクの高い方には予防的な投与等も検討して頂いております。

     

    まとめ

    ・薄毛の医学的基準はない

    ・治療開始基準は本人の判断の他、当院ではスコープにて治療開始基準を決めている

    ・治療は早いほうが良い

    ・初期薄毛の自己判断は難しい

    ・当院では専用スコープで薄毛の初期段階も診断可能

    治療をしたい時が一つの治療のはじめ時ではありますが治療は早いに越したことはありません。

    AGAの初期は自己判断が難しいです。

    薄毛が不安だったり、治療が必要なのかわからないけど治療には興味がある

    という方は当院の無料カウンセリング、無料診断より早めの診断、治療をおすすめしております。

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  • 髪の毛について|ヘアサイクルや生活習慣との関係

    髪の毛について|ヘアサイクルや生活習慣との関係

    髪の毛について|ヘアサイクルや生活習慣との関係

    人の頭に生える髪の毛。普段、あまり気にしたことはないかもしれませんが、髪の毛は人体においてもっとも重要な器官のひとつである頭を保護する役割を担っています。たとえば、夏の照りつける日ざしを和らげてくれるのは髪の毛です。髪の毛が頭の中の温度が上昇するのを防いでくれています。しかし、その重要な役割を果たしてくれる髪の毛の悩みを抱えている人はたくさんいます。男性型脱毛症(AGA)はその一例です。この記事では、髪の毛についての基本的な知識をご紹介するとともに、髪の毛のトラブル、そして髪の毛を健康に保つ方法についてもかんたんにご説明していきます。

    髪の毛のつくり・構造

    人間の髪の毛は、ひとつの器官として頭部に存在しています。同じ器官は身体全体に分布していて、頭には約10万本が存在。頭部(脳)を守ってくれるとともに、触覚として人の知覚をサポートしてくれています。

    髪の毛は、ただ見ただけではわかりませんが、三重構造になっています。耳にしたことがあるかもしれませんが、これは外側から「毛小皮(キューティクル)」「毛皮質」「毛髄質」という順番の三重構造です。キューティクルは、髪の毛の表面を覆っていて、内部の水分やタンパク質が失われないように保護するとともに、髪の毛につやつやとした光沢を与えてくれます。毛皮質を形成しているのは、爪などにも含まれているケラチンなどの物質です。また、毛皮質と毛髄質にはメラニンが存在。このメラニンの違いが髪の色の違いを作り出しています。老いると白髪が増えるのは、このメラニンが失われていくことが主な原因です。この髪の毛の根元に当たる皮膚には「毛包」と呼ばれる組織があり、髪をしっかりとホールドしてくれています。これら、髪の毛を構成する部位が健康な状態に保たれていれば、1本1本の髪の毛も、とても頑丈です。健康な髪の毛1本で、100gの重さを支えられるといわれています。

    髪質・硬毛(こうもう)と軟毛(なんもう)の違い

    髪質は人それぞれ大きな違いがあります。太い方もいれば細い方もいて、また硬い方もいればやわらかい方もいます。ただ、意外に自分の髪の毛がどちらなのか知らない方は多いようです。ここからは硬毛と軟毛について解説します。

    硬毛(こうもう)

    硬毛は、字面どおり、硬い毛のことを指します。剛毛と呼ばれることもあります。硬毛の特徴は、髪の毛が硬く丈夫、そして量が多いことです。硬毛はぎっしりとキューティクルが表面に並んでいるので、いわゆるコシのある髪質になりますが、コシがあるだけにヘアセットが難しい場合もあります。

    軟毛(なんもう)

    軟毛は、これまた字面どおり、やわらかい髪の毛のことを指します。軟毛は、硬毛とは逆にキューティクルの密度が薄いため、しんなりとコシがやわらかくなりデリケートです。軟毛は髪の毛が全体的に細く、枝毛などのトラブルにもつながりやすいという特徴があります。また、軟毛はメラニン色素の含有量も少ないため、髪色がブラウンがかった黒になることが多いようです。

    髪質は変わることがある

    硬毛と軟毛という2種類の髪質。薄毛などのトラブルの原因になりやすいのは軟毛のほうですが、実は髪質は生まれてからずっと一定に保たれるわけではなく、なんらかの原因で変わることがあります。特に男性の場合は、男性ホルモンのバランスが変わることにより、髪質も変わってしまうことがあり、このおかげでAGAを発症してしまう方も少なくありません。

    自分の髪の毛は硬毛?それとも軟毛?

    硬毛と軟毛の特徴をご説明しましたが、実は意外に判断が難しい場合もありますので、その判断の方法もご紹介しておきましょう。

    ・引っ張る

    まずは髪の毛を引っ張って確かめる方法です。なかなか切れずに伸びるようなら、その髪の毛は軟毛。反対に、引っ張っても伸びずに切れる髪の毛は硬毛です。

    ・水平にしてみる

    髪の毛をつまみ、水平にしてから片方の指を離したときの状態で確かめる方法です。離した側がすぐに垂れ下がってしまう髪の毛は軟毛、そのまま水平を保っているなら硬毛ということになります。

    ・指に巻いてみる

    髪の毛を指に巻いてみて、カールの度合いで硬毛か軟毛か判断する方法です。指に巻いた髪の毛を取ったときにそのままカールが残るなら軟毛、元の状態に戻るなら硬毛ということになります。

    髪の毛の寿命・ヘアサイクル

    髪の毛には寿命があります。髪の毛の寿命は4~6年ほど。ただ、寿命といっても、4~6年が経過したらそのままあとは生えてこない、というわけではなく、しっかりと同じ毛穴からまた生えてきます。この髪の毛の生え替わりのサイクルが「ヘアサイクル」です。ヘアサイクルには、大きく分けて「成長期」「退行期」そして「休止期」という3つの段階があります。

    成長期

    成長期は、ヘアサイクルの大部分を占めます。時間にして約2~5年。毛母細胞と呼ばれる髪の毛を生み出す細胞が盛んに活動し、この働きにより髪の毛は1日当たり0.3mmほど伸びます。もちろん、この毛母細胞は髪の毛を成長させるために活動しているので、この成長期には髪の毛の太さも太くなります。

    退行期

    退行期は、ヘアサイクルにおいて、たったの2週間、長くても3週間程度ともっとも短い過程になります。退行期に入ると、これまで盛んに活動していた毛母細胞が活動を弱め、そしていつしか停止します。この活動を弱めてから停止するまでが退行期です。毛母細胞が活動を停止すると毛根が角質化していきます。

    休止期

    休止期は、時間にして約3~4ヶ月ほど。毛母細胞が活動を止めてから髪の毛はゆっくりと抜けていきますが、その時点ではすでに内部で新たな髪の毛を生み出すための準備が始まっています。この期間は、髪の毛が抜けることは当たり前なので、心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、まったく問題はありません。

    ただ、このヘアサイクルは、生活習慣などを原因として乱れてしまうことがあり、この乱れが続いてしまうと異常な抜け毛につながることがあるので注意が必要です。

    抜け毛は季節にも関りがある

    季節の変わり目には、抜け毛などの髪の不調を感じる方が多くなります。実は抜け毛は季節を深い関係があります。このような季節的な抜け毛は、ヘアサイクルが多少乱れてしまっていることが原因であり、ほとんどの場合、病気が関係しているわけではありません。

    夏場の抜け毛

    夏は直射日光などの影響で髪の毛がダメージを受けやすいため、抜け毛が増えやすい季節です。紫外線は強力で、髪の毛だけではなく、毛根まで影響を受けてしまうことがありますので、帽子を被るなどの紫外線対策はこの時期、必須になります。

    日本の夏は湿度が高く、頭からも汗をかきやすくなります。特に梅雨時は湿度がとても高く、汗とともに皮脂が多く分泌されるため、頭皮に汚れが溜まりやすいので注意が必要です。また、頭皮にはさまざまな菌が常在していることをご存じでしょうか?これらはバランスをとりながら頭皮に存在することで、通常は「いい影響」を髪の毛に与えているのですが、このバランスが一度崩れてしまうと、頭皮や毛根などを痛めつけてしまうことがあります。さらに頭皮にはダニの仲間も存在しています。こちらも通常は「いい影響」を髪の毛に与えてくれているのですが、頭皮に分泌物が溜まるなどして不潔な状態になると増殖してしまい、頭皮や毛根に悪い影響を与えてしまうことがあります。適度にシャンプーをして、頭皮をクリーンに保つようにしましょう。

    秋の抜け毛

    秋に抜け毛を感じる方も多くいらっしゃいます。秋の抜け毛の原因は主に2つ。自律神経の乱れによるものと、ダメージによるもので、どちらも多くの場合、夏に関係があります。

    自律神経の乱れによる秋の抜け毛は、秋特有の気温の大幅な変化と、夏の疲れが影響しています。秋に入っても暑さは残りますが、だんだんと寒暖の差は大きくなり、身体がその気温の変化についていくことが大変になると、人は体調を崩しがちになります。夏の暑さにより溜まった疲れもあり、自律神経の働きが乱れることでヘアサイクルに狂いが生じやすくなるのです。髪の毛の成長を促進するためには毛乳頭まで栄養を届ける必要がありますが、自律神経にある交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、うまく栄養を届けられません。その結果、抜け毛が増えてしまうというわけです。

    ダメージによる秋の抜け毛は、主に夏の太陽によるものです。夏場の日ざしは強力で、なんの対策もケアもしなければ、髪の毛はすぐにダメージを受けてしまいます。ただ、その場で抜け毛が始まるわけではありません。夏場のダメージの影響は、涼しくなってから現れることが多いのです。この時期と重なるようにヘアサイクルが退行~休止期という流れになると、ヘアサイクルが正常に進まない可能性があります。そのため夏場だけではなく、涼しくなってからも適度にシャンプーをして、清潔な頭皮をキープするようにしましょう。

    さまざまな脱毛症

    脱毛症にはさまざまな種類があります。ここではその中から主なものをご紹介しましょう。

    ・AGA(男性型脱毛症)

    AGAは、成人男性に多く見られる脱毛症です。AGAは、Androgenetic Alopeciaを略したもの。男性ホルモンの異常により発症し、ゆっくりと薄毛の症状が進行していきます。男性ホルモンのほか、不規則な生活習慣や遺伝などの要素もAGAを引き起こす可能性があると考えられていて、もしも発症した場合は、速やかに治療を受ける必要があります。AGAを発症すると、ヘアサイクルが正常に回転せず、成長期が短縮。これは、ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンが、前頭部や頭頂部の毛母細胞を中心に悪影響を与えることが原因です。髪の毛の成長がこのDHTに邪魔されてしまうため、薄毛が進行してしまいます。この治療に使われるのがプロペシアに代表される「フィナステリド」や、ザガーロに代表される「デュタステリド」です。

    ・円形脱毛症

    円形脱毛症は、自己免疫機能の異常が関係していると考えられている脱毛症で、突然、円のような形でまとまって髪が抜け落ちます。複数箇所の髪の毛が抜け落ちるなど、症状の出方もさまざまです。

    ・機械性脱毛症

    機械性脱毛症は、たとえば髪の毛を長期間、ポニーテールの状態などで引っ張るなどして力を加え続けることで、額の生え際の髪がだんだんと後退していくように抜けていく脱毛症です。

    ・粃糠性脱毛症

    粃糠性(ひこうせい)脱毛症は、湿っぽいフケが多く発生し、皮膚が炎症を起こすことにより、ヘアサイクルの休止期に髪の毛が抜ける脱毛症です。脂漏性脱毛症とも呼ばれます。

    ・薬の投与を原因とする脱毛症

    薬の投与による影響で脱毛症状が引き起こされることもあります。一般的にも認知されているのは抗がん剤の投与による脱毛症状でしょう。ただ、実はそのほかにも脱毛症を誘発する可能性のある薬剤は数多くあり、抗リウマチ剤や痛風治療薬、高脂血症治療薬や免疫抑制剤、てんかん治療薬、経口血糖降下剤などの一部がこれに該当します。

    ・抜毛症

    抜毛症(ばつもうしょう)は、トリコチロマニアとも呼ばれる病気のことで、これまでに挙げた脱毛症とは異なり、精神障害に含まれます。人は身なりを整えるために床屋に行ったり、美容室に通ったりするわけですが、抜毛症の場合は、無意識のうちに髪の毛を自ら抜いてしまいます。ストレスが原因ともいわれますが、詳しいことは現在のところほとんどわかっていません。

    正しいシャンプーの方法

    脱毛症を防ぐには、頭皮を清潔に保つことが大切です。毎日、正しくシャンプーをして頭皮と髪の毛の健康を保ちましょう。

    ・まずはシャワーで洗い流す

    シャンプーを使用する前に、髪をお湯シャワーで洗い流します。実はこれだけでもかなりの量の汚れを洗い流すことができるので、シャンプーも節約可能です。

    ・シャンプーを泡立てる

    次にシャンプーを手に取りますが、いきなり頭髪につけるのではなく、まずは手のひらでよく泡立てることが重要です。

    ・髪の毛ではなく地肌をマッサージする感じで洗う

    続いて、泡立てたシャンプーを頭皮によく馴染ませ、マッサージするような感じで洗っていきます。床屋や美容院で頭を洗ってもらうときを思い起こし、指の腹を使って洗うのがコツです。頭皮の汚れが多いと、泡立ちがすぐに悪くなってしまうことがあるので、そのような際は、洗い流してからもう一度、シャンプーを泡立ててから洗うと効果的です。髪の毛は、泡を使って軽く洗うのがコツ。力を入れる必要はありません。髪の毛を洗い終わったら、シャンプーをよく洗い流します。

    ・コンディショナーを使用

    コンディショナーは地肌ではなく髪に使います。傷みのある箇所を中心に、揉み込むように塗り、その後、洗い流します。生え際を中心にコンディショナーが残ってしまうことがあるので、完全に洗い流しましょう。

    ・よく乾かす

    タオルでソフトに水分を取り除いたあと、ドライヤーを使って乾かします。まずは地肌の水分を取り除いてから、髪の毛を乾かしましょう。

    バランスのとれた食事で髪の健康を保つ

    生活が乱れると肌が荒れることがあります。実は髪の毛も同じで、生活習慣や食事のバランスが悪いと、その影響を受けて元気が失われることがあります。ミネラルが多く含まれる食事は、髪の毛を構成する主な成分であるケラチンの生成を促します。海藻は髪の毛にいいとよくいわれる理由は、ミネラルがたっぷり含まれているからです。また、ケラチンはタンパク質なので、大豆や肉、魚もバランスよくとるようにしましょう。

    タバコは髪の毛に悪影響

    日本社会は喫煙をする方には住みにくい世の中になりました。健康志向の高まりもあり、その中でタバコはずっと悪者にされてきました。もうそれも行き着くところまでいった感じで、街中では自由に喫煙することはほぼできません。タバコは健康を害することがわかっています。そしてタバコは髪の毛にも悪影響を及ぼすことがわかっています。ニコチンが血管を縮めてしまうことで、髪の毛まで栄養が行き渡らなくなってしまうのです。髪の毛のためにはタバコは止めたほうがいいことは明白ですが、ストレスの多い世の中ですから、それも難しいという方は多いと思います。止められないのであればできるだけ減らすよう努力しましょう。

    ストレスのない生活を心がける

    多くの現代人がストレスと共存しています。ストレスのない生活は、現実的には不可能ですが、それでもストレスを軽減することは大切です。抜け毛などの頭髪トラブルの原因は、多くの場合、このストレスだといわれています。ストレスは、自律神経の働きを狂わせたり、血流を悪化させたりする原因になります。どちらもヘアサイクルを阻害する要素となるので、ストレスをうまく取り除きながら生活することが大切です。軽いエクササイズをする、マッサージを受けるなど、意識してリラックスできる時間を作ることが、健康な髪の毛の育成につながります。

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  • 安全?危険?男性型脱毛症【AGA】治療薬の副作用を知ろう!

    安全?危険?男性型脱毛症【AGA】治療薬の副作用を知ろう!

    安全?危険?男性型脱毛症【AGA】治療薬の副作用を知ろう!

    AGAの治療薬の成分としてよく知られているのは3つ。プロペシアに代用される「フィナステリド」、ザガーロに代表される「デュタステリド」、そして外用薬としては一般医薬品の中にも含まれている「ミノキシジル」です。最近は後発医薬品も出てきているので、比較的手に入れやすくなってきたAGA治療薬ですが、薄毛や抜け毛が気になりだした方の中には、副作用を気にしている方も多いと聞きます。この記事では、AGA治療薬の副作用について、成分別にご説明していきます。

    AGA治療薬の副作用が出る可能性

    AGA治療薬を使用すると、確かに副作用が出る場合があります。巷では「性欲の減退」「勃起不全」などという話も聞こえてきますが、実際のところはどうなのでしょうか?

    「出現しやすい副作用の種類」「成分により出やすい副作用」、そして「副作用の出現頻度」も、これからAGAの治療を始めようという方には気になるところだと思います。

    「出現しやすい副作用の種類」と「成分により出やすい副作用」については、このあと順番にご紹介するとして、AGA治療薬全体として比較的出現しやすい副作用は、やはり性機能に関するもの。ただ、発症率は非常に低く1パーセント前後です。

    また、肝機能障害の副作用も報告されているものの、こちらも非常に確率は低くなっています。

    これからご紹介する数値に関しては、この値よりも出現確率が高くなる場合も低くなる場合もありますが、臨床試験の条件自体がまったく異なるため、目安として捉えていただければ幸いです。

    フィナステリドの副作用

    フィナステリドという成分を含むプロペシアは、日本で初めてAGAの治療薬として認められた薬です。

    フィナステリドは、元々は前立腺肥大の治療薬として世に出ましたが、その後の研究で髪の毛の成育に効果があることがわかり、AGA治療薬として認可されたという経緯を持つ薬です。

    男性機能に関わる副作用

    この薬は、「5-α還元酵素」の働きを阻害し、「ジヒドロテストステロン(DTH)」の生成を抑えます。このDTHは脱毛を進行させる厄介な悪玉男性ホルモンです。

    フィナステリドがDTHを減少させると、体内の男性ホルモンの全体量も減ることになります。実はこれが副作用を引き起こす原因になる場合があります。

    男性ホルモンの全体量が減ると、脳は「男性ホルモン量は十分だ」と判断します。この男性ホルモン量の減少が、性機能に関わる副作用だと考えられます。

    メーカーの発表では、「性欲がない」「セックスをする気持ちになれない」「セックスの回数が減少」などの性欲に関わる副作用が発生する確率は0.2パーセント以下。「ED」「精液の減少」「射精障害」などの勃起や射精に関する副作用が発生する確率は0.1パーセント未満とされています。ただ、これらについてはストレスや加齢が原因となることも考慮する必要があるでしょう。

    なお、日本皮膚科学会ガイドラインに記されている、フィナステリドを用いた観察期間2年の非ランダム比較試験では、性機能に関わる副作用は414名中1名に確認されたのみとなっています。

    肝機能に関わる副作用

    メーカーが発表している肝機能に関わる副作用が発生する確率は0.1パーセントです。フィナステリドを代謝するのは肝臓ですが、この機能が落ちることで代謝しきれなくなり、肝臓に炎症が起こる…これが副作用が起こるメカニズムです。肝臓は体に必要のない成分をこしたり、栄養分をエネルギーに変換したりする重要な場所ですが、異常が起こってもなかなか気づきにくい臓器です。目に見えるサインとしては黄疸、自覚が可能な症状としては食欲喪失やだるさなどが挙げられます。また、肝機能に関しては、体質的な部分もあるので、すべての使用者の肝機能障害が、フィナステリドに関わりがあるというのも無理な話です。実際、0.1パーセントという非常に低い出現確率ですし、日本皮膚科学会ガイドラインでも「まれに肝機能障害が現れることがある」との記載となっています。

    そのほかに起こりうる副作用

    そのほかに起こりうる副作用として挙げられるのは、「乳房の女性化」「抑うつ」「アレルギー」などの症状です。

    ただ、ほかの副作用の症状と同じく、フィナステリド(プロペシア)によって引き起こされた症状なのかどうかははっきりしません。

    皮膚科学会ガイドラインでは、比較試験において胃腸炎と大腸ポリープを発症した例について触れていますが、フィナステリドによるものなのかどうかは不明としています。

    また、副作用とは異なりますが、フィナステリドを服用すると、前立腺がんの診断の指標となるPSA濃度が下がってしまうため、服用中に前立腺がんの検査を受ける場合は、医師にフィナステリドを服用していることを伝える必要があります。

    フィナステリドの禁忌

    女性と未成年は服用厳禁です。

    特に妊娠中や妊娠の可能性がある女性、授乳中の女性は、赤ちゃんの発育に悪影響を与える可能性があるため、絶対に避けてください。

    皮膚からも吸収されるので、女性が素手で触れることも厳禁です。

    デュタステリドの副作用

    デュタステリドは、プロペシアに代表されるフィナステリドと基本的には同じシステムでAGAの原因因子を減らし、ヘアサイクルを元に戻す働きをする成分です。

    大きな違いは、フィナステリドがⅡ型5-α還元酵素の働きを阻害するのに対し、デュタステリド(ザガーロ)はⅠ型とⅡ型の5-α還元酵素の働きを阻害すること。

    これは効能の違いとしても現れます。Ⅰ型の5-α還元酵素は、側頭部や後頭部、全身の皮脂腺に存在する傾向があり、Ⅱ型の5-α還元酵素は、前頭部や頭頂部を中心に存在する傾向があります。

    そのため、たとえばフィナステリドで期待されるような薬効がみられなかった場合に、デュタステリドに変更すると、効果が出てくる、といったケースもあります。

    メーカーの臨床試験による副作用報告

    デュタステリドを主な成分とするザガーロを製造しているメーカーでは、臨床試験の結果から「肝機能障害」「性機能不全」などが起こる可能性があるとしています。

    肝機能障害は、黄疸などの症状を伴うことがありますが、発症してもなかなか気づきにくいため、肝臓が生まれつき弱いという方は、まずは専門の医師に相談することをおすすめします。

    ただ、この成分を服用することで肝機能障害が起こる確率は、極めて低いと考えていいでしょう。

    性機能不全の副作用は注意が必要

    デュタステリドは、比較的高い確率で、なんらかの性機能不全を感じる服用者が多いようです。皮膚科学会ガイドラインでは、国際臨床試験の結果を引用する形で数値を表記しており、リビドー(性欲)減少が3.3%、勃起不全が1.1%、射精障害が3.3%となっています。

    国内で行われた非ランダム試験でもリビドー減少が8.3%、勃起不全が11.7%、射精障害が5%と高めの数字が出ていることから、皮膚科学会ガイドラインでは医師に処方の際の十分な説明を求めています。

    ほかに性機能が関わると考えられる副作用には、乳房の女性化、精巣痛、精液の変色などが挙げられますが、確率の高いものではありません。

    そのほかの副作用

    デュタステリドに関わるとみられるそのほかの副作用には、発疹、かゆみ、アレルギー、蕁麻疹、腹痛、下痢、抑うつ、神経過敏などが挙げられますが、どれもほかの薬との飲み合わせや、精神的なことが関わることも多く、一概にこの薬の副作用と言い切れるものではありません。

    もちろん、これらの副作用は確率を見てもわかるとおり、すべての服用者に起こるわけではないので、過度に恐れる必要はまったくありません。

    ただし、すでになんらかの持病を持っている場合は、カウンセリングの段階で持病について医師に伝えておく必要があります。

    デュタステリドの禁忌

    フィナステリドと同様に、女性、特に妊婦や妊娠の可能性がある方、授乳中の方は服用してはなりません。未成年、肝機能障害を持つ方も服用不可です。

    ミノキシジルの副作用

    ミノキシジルは、高血圧治療のための降圧剤として開発された薬ですが、その後に発毛効果があることがわかり、脱毛症や薄毛の治療に使われるようになりました。

    元々は降圧剤なので内服タイプでしたが、最初の脱毛治療薬は外用薬タイプでした。現在は、日本で市販されているミノキシジル含有製品はすべて外用薬です。病院やクリニックでも外用薬がメインですが、内服タイプのミノキシジルを取り扱っているところもあります。

    ミノキシジルは、これまでにご紹介した2つの薬効成分とは異なるシステムでAGAなどの症状に作用します。ミノキシジルは、頭皮の毛細血管を広げることで血流を改善し、毛根に栄養が行き渡るようにしてくれます。

    これにより毛母細胞が活性化して新しく髪の毛を作り出すようになります。頭皮環境が改善されるので、次第に短縮されていたヘアサイクルが元に戻り、健康な髪の毛が育つようになる…というのがミノキシジルの基本的な脱毛症治療システムです。

    ミノキシジルの使用による副作用についてですが、これは外用薬と内服薬で大きな違いがありますので分けてご紹介していきます。

    ミノキシジル外用薬の副作用

    ミノキシジル外用薬は、外用薬という性格上、目立った副作用はありません。ただ、頭皮のかぶれやかゆみといった症状が起きることはあります。

    これは薬の成分へのアレルギー反応であり、出現確率については「人それぞれ」としか言えません。ミノキシジルの外用薬は、市販品も数多く販売されていますので、非常に安全度は高いといえるでしょう。

    ちなみにミノキシジルを使用し始めてしばらくすると抜け毛が増えることがありますが、これは初期脱毛と呼ばれるもので、薬効が現れている証拠なので心配はいりません。

    ミノキシジル内服薬の副作用

    外用薬はひじょうに安全度の高いミノキシジルですが、内服薬は医師の管理の下で正しく服用しないとかなり危険度が高いので注意が必要です。

    ミノキシジルは元々は降圧剤なので、血管を広げる働きを持っています。そのため、血管や血圧に関する副作用が出やすいことが特徴です。

    むくみ、めまい、立ちくらみ、動悸や息切れ、うっ血性心不全、体重増加、心拍数増加といった症状は、外用薬のミノキシジルでは出現しません。また、体毛が異常に濃くなるという副作用もまれに起きているようです。

    ミノキシジル内服薬で懸念される副作用はまだあります。肝臓への影響です。

    ただ、これについては確固たる試験結果があるわけではないので、「否定はできない」としか言えません。肝臓に持病を抱えている方は、病院やクリニックにかかる際に必ず報告してください。

    報告されている症例は少ないものの、ミノキシジル内服薬を過剰に服用してしまったために心筋梗塞を発症してしまった例もあります。

    過剰に服用すると血管が広がりすぎてしまい、血管壁から出血が起こり、心筋梗塞を引き起こすことが実験により証明されています。

    ミノキシジル内服薬は、海外でのみ販売されていて、一般の方でも個人輸入で手に入れることは可能です。しかし、この薬に関しては有用性についての臨床試験が行われているわけではありません。

    ご紹介したように危険な副作用が起こる可能性も否定できませんので、素人が扱うことは問題があります。専門の病院・クリニックに相談し、医師の処方による場合を除いては、リスクが大きすぎるといえるでしょう。

    AGA治療薬を医療機関で処方してもらうメリット

    ここまでご紹介してきたとおり、AGA治療薬には多かれ少なかれ、副作用があります。AGA治療薬を手に入れるだけなら、現在はインターネット経由で個人輸入することもそれほど難しくはないのですが、副作用のことを考えると、危険だといわざるを得ません。

    薬を安く手に入れられたとしても、副作用という代償を払うのでは意味がありませんので、あとのこともしっかり考えて、初めから専門の医療機関にかかりましょう。ひとりで薬だけ服用していると、気づける副作用にも気づけずに余計な治療費を払う羽目になることもあります。

    健康に勝るものはありません。専門の医療機関でAGA治療薬を処方してもらうメリットはたくさんあります。

    アフターケアがある

    専門の医療機関に通い、治療薬を処方してもらう場合は、もしも副作用が出現してしまったとしても、あきらかにAGA治療薬によるものだと認められれば、適切なアフターケアが提供されます。自分で輸入した薬により重大な副作用が出てしまった場合は、すべて自己責任となってしまいます。

    カウンセリングと問診

    専門の医療機関に通って治療する場合、健康状態や病歴、服用している薬などについて医師が確認するカウンセリングや問診があるので、人それぞれ、自分に合った形の治療を受けられます。

    安全な治療を受けるとという意味でも、このセッションはとても大切です。

    頭皮診断

    多くの専門医療機関では、マイクロスコープを使って頭皮の状態を確認します。マイクロスコープは、頭皮部分を拡大して、外から見ただけではわからない部分をチェックできる優れた機械です。これにより、AGAを初期段階で見つけることができるので、早期治療につなげることができます。また、医師がマイクロスコープの画像を見せながら頭皮や髪の毛の状態について詳しく説明してくれるので、患者さんとしても治療にどう向き合っていけばよいか、より簡単に理解できるようになります。

    ほかの内服薬を出してくれる

    メインとなるAGA治療薬は、ご紹介している3種類ですが、それら以外にも医療機関により、治療の補助に役立つ内服薬を処方してくれる場合があります。これらは主に髪の毛の健康を保つための成分で、たとえば「ビタミンB2」や「ビタミンB6」「ビタミンB7」などのビタミンB群は、毛母細胞の働きをよくして髪の毛の成長を手助けしてくれます。また、髪の毛を構成しているケラチンを生成する亜鉛のサプリメントなどもあるので、診察の際に医師にたずねてみるといいでしょう。

    まとめ

    AGA治療薬の副作用についてご説明してきました。フィナステリドや、デュタステリドは実績もあり、安全性の高い成分です。

    また、これらとは作用の仕方が異なるミノキシジルも外用薬に関しては高い安全性を誇ります。重篤な副作用が懸念されるのはミノキシジル内服薬です。

    こちらは心筋梗塞などにつながる可能性があるので、専門の医師に処方してもらう場合を除き、服用すべきではありません。いずれにしても健康は何よりも優先されます。

    AGA治療を始めるなら、まずは専門の医療機関にてカウンセリングを受けましょう。AGAが手遅れな状態になる前に早期での治療をおすすめします。

     

     

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  • ミノキシジルとは・高い発毛効果を持つ脱毛症治療薬【AGA治療薬】

    ミノキシジルとは・高い発毛効果を持つ脱毛症治療薬【AGA治療薬】

    ミノキシジルとは・高い発毛効果を持つ脱毛症治療薬【AGA治療薬】

    脱毛症の治療薬の成分として知られている「ミノキシジル」。ミノキシジルには、髪の毛の根元部分に当たる頭皮の血流を良くする働きがあり、これにより発毛を促します。ミノキシジルの効果は高く、市販品にも含まれるなど、幅広く脱毛治療に利用されていますが、使用方法を誤ると副作用に悩まされることもあるため注意が必要です。この記事では、ミノキシジルとはどんな薬でどんな効果があるのかについて、使い方やよく聞かれる初期脱毛と併せて説明していきます。

    ミノキシジルとは

    ミノキシジルは、元々は1960年代に高血圧の治療を目的として誕生しました。ただ、その後の1980年代頃になると、髪の毛の育成に効果があることがわかり、当初は経口薬だったミノキシジルの外用薬タイプが誕生。脱毛症の治療薬として使われるようになりました。ミノキシジルが含まれている外用の生活改善薬は日本でも広く販売されています。ミノキシジルが外用薬となったのは、当時、内服薬に副作用が認められたためで、現在では医療用の内服薬も存在しています。元々はファイザーが開発し、脱毛症治療薬「Rogaine」として販売を始めました。

    同じく薄毛治療に使用される薬として、プロペシアに代表されるフィナステリド、ザガーロに代表されるデュタステリドがありますが、ミノキシジルが髪の毛を成長させるメカニズムは、これらとは異なります。詳しいことはわかっていませんが、毛母細胞や毛乳頭に作用し、これらの働きを活性化させるというのがメーカー側の説明です。実際の脱毛治療においては、ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)は併用されていることが多く、そのほうがより高い発毛効果が期待できるとされています。

    日本ではこのミノキシジルを配合した医薬品で医療用のものはありません。しかし、一般医薬品には、おそらく多くの方が耳にしたことがあるであろう「リアップ」という製品があります。こちらは大正製薬が1999年に初めて発売し、大きな話題となりました。その後も同様の製品が製薬各社から販売されており、すでに女性専用の商品も販売されています。先述のRogainも安価で、しかも日本の市販薬よりも濃い配合となっているため、多くの方が個人で輸入するなどして使っています。ミノキシジル配合の一般医薬品の利用者は、このように日本国内にも数多く存在します。

    また、現在は、同様に個人輸入によりミノキシジルの内服薬を手に入れることもできます。このミノキシジル内服液は「Loniten(ロニテン)」、もしくはその後発医薬品です。しかし、これは同時に日本では認可されていない薬であることを意味します。これらの後発医薬品は、すでに説明したように、元々は高血圧の治療薬であり、安易に服用すると健康に害を及ぼす危険性があります。薄毛の症状が気になる場合は、必ず医師に相談したうえで、適切な治療を受ける必要があります。

    ミノキシジルの効果

    ミノキシジルは、男性型脱毛症(AGA)、女性型脱毛症の両方に効果があるとされています。とはいえ、脱毛症でお悩みの方にとっては「どれぐらい効果があるのか?」や、「外用薬と内服薬の効果の違い」など、もっと詳細な部分が気になるはずです。ここからは、ミノキシジルの働きや効果を出す仕組みなどについて詳しく解説していきます。

    ミノキシジルは、元々は高血圧の治療薬として開発されましたが、現在では髪の毛を育てる効果がある薬として認知されています。現在、その場所に髪の毛が生えていなくても、頭皮の血行と毛母細胞の働きを良くして発毛を促します。

    頭皮の血行促進

    頭皮の血行を良くすると、なぜ発毛につながるのでしょうか?血行が良くなると細胞の「元気」につながります。ミノキシジルの効果により頭皮の血行が良くなると、髪の毛の細胞に栄養が行き渡りやすくなります。ミノキシジルは毛細血管まで拡張させるので、頭皮のあらゆる部位に栄養が届くようになります。今までは枯れていた用水路の水が回復し、田んぼに栄養が行き渡るようなイメージでしょうか。

    毛母細胞の働きを良化

    毛母細胞は、髪の毛を作り出すといってもいいほど重要な細胞です。この細胞の働きが弱ってしまうと髪の毛が正常に生えてきません。髪の毛は、根元の毛乳頭の部分で毛細血管と接しており、毛乳頭の内部には毛母細胞が存在しています。しかし、なんらかの原因で毛母細胞の働きが鈍くなると、この毛母細胞自体の数が少なくなってしまいます。髪の毛は、毛母細胞の活発な分裂により生成されるため、元気を与えてあげないと、新しい髪の毛が生まれてくることはありません。その元気を毛母細胞に与えるのがミノキシジルだというわけです。AGAのようにヘアサイクルが通常よりも大幅に短くなり、髪の毛が成長しきる前に抜け落ちてしまうようなケースでも、ミノキシジルを使うことでヘアサイクルを元に戻し、発毛促進につなげることが期待できます。

    外用薬タイプのミノキシジルの効果

    高血圧の薬がオリジナルのミノキシジルは、そもそも内服薬でしたが、薄毛や脱毛症の治療薬として使われたのは、この外用薬タイプです。このタイプのミノキシジルは、日本皮膚科学会のガイドラインにおいても、その有用性が指摘されており、その推奨度はAランクです。

    (参考:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf)

    このガイドラインでは、外用薬タイプのミノキシジルを使用して行われたAGAに対するランダム化比較試験の解析内容などが報告されていて、ミノキシジルを使用した場合とプラセボ(偽薬)を使用した場合とでは、前者が平均で約21本増加したとの報告も掲載されています。

    外用薬タイプのミノキシジル製品は、日本でも市販品がかんたんに手に入ります。これはAGAなどの薄毛や脱毛に悩まされている方にとってはとてもうれしいところです。ただ、外用薬タイプは頭皮に直接塗布するので、浸透率が低いという点で内服薬に劣ります。効果も内服薬と比較するとややゆっくりしているようです。

    内服薬タイプのミノキシジルの効果

    一方、内服薬タイプのミノキシジルは、日本で市販されているものはありません。日本ではクリニックや病院に処方してもらうのが一般的です。先ほど、少し触れたように個人輸入するという方法はありますが、医師の指導の下で服用しないと危険なので、必ず処方してもらうようにしましょう。

    外用薬タイプの説明でも触れましたが、内服薬は、外用薬タイプよりも浸透率が高いので、毛母細胞まで成分が届きやすく、効果も実感しやすくなります。地肌が見えなくなるほどに髪の毛が増えたと実感する方も多く、服用した人の満足度が高いことがうかがえます。

    ミノキシジルの効果が感じられるまでの期間

    AGAによる薄毛や脱毛は、ヘアサイクルが通常よりも短くなることで、髪の毛が健康に育たないうちに抜けてしまうことで起こります。もちろん、こうなってしまう原因は、ストレスや生活習慣などが関わっているのですが、AGA治療のためには原因を特定し、ヘアサイクルを元に戻すことがまずは大切です。ヘアサイクルは通常、2~6年ほど。このサイクルのほとんどが髪の毛の成長期に当たります。しかし、AGAになってしまうとこのサイクルが1年以下になってしまい、髪の毛が健康に育たないうちに抜けてしまうのです。元々のサイクルが数年間という長さなので、ミノキシジルを使い始めてもすぐに効果を感じることはできません。少なくとも6ヶ月程度使い続けることで、「髪の毛が生えてきた」などの効果を実感できるようになります。

    副作用について

    脱毛症や薄毛治療に高い効果を発揮するミノキシジルですが、副作用を感じる方もいます。もっとも多いのは頭皮に起こるかゆみです。そのほかにニキビ、頭痛、顔や手足の痛み、性欲減退や不整脈、多毛症などの症状も報告されているようです。

    厚生労働省の「ミノキシジルのリスク区分について」という資料では、副作用の発現確率は8.82パーセント(3072件のうち271例)とされています。

    (参考:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000076921.pdf)

    副作用は、浸透率の低い外用薬タイプの場合は軽い症状のことが多いようです。反対に内服薬は、血液を通してすみずみまで届くため、副作用が起こる確率は上がるものと考えられます。

    AGA予防にミノキシジル?

    AGAは、早く対処すればするほど治療がうまくいきます。AGAへのもっとも早い対応は「予防」ということになりますが、果たしてどのように行えばいいのでしょうか。幸い、ミノキシジルが含まれる市販品の外用薬がすでにあるので、「予防的なこと」を始めるのであれば、これらの製品を使ってみてもよいでしょう。市販品の中には女性向けの製品もあります。ミノキシジルが含まれている市販品の外用薬は、マッサージをするように直接頭皮に塗り込んで使います。ミノキシジルは、予防を考えている方だけでなく、現在、AGAの治療を一定期間続けているけれども今ひとつ効果が感じられないという方にもおすすめです。

    ただ、市販品を選ぶ際でも、なるべくなら専門の病院などでカウンセリングを受けてからにすると、自分の頭皮の状態に合った製品を購入することができます。これが本当の予防です。

    予防を目的とする場合でも、やはり医師のカウンセリングを受けてから行うとよいでしょう。AGAを予防するのであれば、プロペシアに代表されるフィナステリドや、ザガーロに代表されるデュタステリドと、ミノキシジルの外用薬を併用するのがおすすめです。ミノキシジルを使用すると、頭皮に張り巡らされている毛細血管が拡張し、血流が良化。これにより毛母細胞に栄養が届く環境が整います。

    結局、AGAを予防するといっても、髪の毛が生えてくる仕組みを知らずにただ使用しても、期待するような効果を得ることはできません。繰り返しになりますが、抜け毛や薄毛が気になりだしたら、まずは専門のクリニックに相談して、現在の髪の毛と頭皮の状態を確認しておきましょう。もしかしたら「なんの心配もいらない」こともあるかもしれません。

    ミノキシジルによる初期脱毛の原因

    AGA治療にミノキシジルを使い始めると脱毛が始まる」

    こんなことを聞いたことはありませんか?これは「初期脱毛」と呼ばれるもので、何かの異常でも、副作用でもなんでもありません。初期脱毛が起きたということは、治療の効果が現れだしたと捉えるのが正解です。この時期を乗り切れば、もっとはっきりとした効果を実感できます。

    初期脱毛とは?

    AGAの治療を開始するとすぐに、抜け毛が多くなります。脱毛治療なのに抜け毛が多くなるので、「治療に問題点があるのでは?」「副作用では?」などと心配になってしまう方も中には出てきます。しかし、この初期脱毛については心配いりません。むしろ、初期脱毛は治療の効果が出てきている証拠です。

    初期脱毛の原因

    AGAの治療では、プロペシアに代表されるフィナステリドや、ザガーロに代表されるデュタステリドが用いられます。これらは5-α還元酵素を阻害して脱毛を起こす要因を減らしながら、短縮してしまったヘアサイクルを元に戻していきます。ミノキシジルを使う場合と同様、この治療の過程でも初期脱毛は発生します。

    ミノキシジルの場合は、5-α還元酵素阻害薬とは異なる形でヘアサイクルを元に戻していきます。頭皮の血行を良くすることで毛根に栄養を運び、頭皮環境を整えることで髪の毛を成長させるのがミノキシジルです。ミノキシジルは、活動を休んでいる毛根に力を与え、成長期へと導きます。そして成長期を長くキープすることで、同時に髪の毛も育成。ミノキシジルは、時間をかけてヘアサイクルを元に戻すように作用していくのです。毛根は、髪の毛を生み出す新しいサイクルに入ることを察知すると、これまでのサイクルをリセットして新しいサイクルへと向かうようになります。これを契機に発生するのが初期脱毛です。つまり初期脱毛は、新たなステージへと治療が入った証しだともいえます。初期脱毛の原因は、薬が効き始めたこと。歓迎すべきことなので心配はいりません。

    初期脱毛の継続期間

    初期脱毛が、薬の効果が出て、治療が順調に進んでいる証しだということはわかっていただけたと思います。それでは初期脱毛はどのぐらいの期間、継続するのでしょうか。

    初期脱毛が起こり始めるのは、ミノキシジルの使用を始めてから3~4週間目です。初期脱毛は、髪の毛がずっと抜け続けるわけではなく、抜け毛は波を打つ感じで増減を繰り返します。その後は人によりますが、3ヶ月程度は脱毛が続くことが多いようです。それよりも短い場合もありますし、長い場合もあります。初期脱毛が始まってから概ね3ヶ月を迎えると、ほとんどの人が抜け毛を感じなくなり、これが初期脱毛の終わり。ちなみに、少数ですが、ほとんど初期脱毛を感じないという人も中にはいます。

    考えてみれば、治療により正常化させようとしているヘアサイクルは通常、短くても2年というサイクルですので、それを瞬時に戻すこと自体、無理な話です。ミノキシジルの効果により起こる初期脱毛は、ヘアサイクルを元に戻すための序章として考えましょう。

    初期脱毛の期間にすべきこと

    ミノキシジルが効いてきた証しである初期脱毛が始まったからといって何か特別なことをするのではなく、治療中は頭皮の健康を考えて行動することが大切です。AGA自体、さまざまな原因で発症すると考えられていますが、その主なものとして挙げられるのが生活習慣です。AGAの治療期間中は、喫煙や飲酒、食事の習慣を見直す絶好のチャンスだといえます。また、頭皮マッサージなどを取り入れて、頭皮をさらに健康な状態にする努力をしてもいいでしょう。

    治療に関する不安はすぐに取り除きましょう

    初期脱毛は、その長丁場の中ですぐに現れることから、不安に感じる方もとても多いのですが、ご説明したように、ミノキシジルを使った治療を受ける方のほとんどが経験することであり、治療がうまくいっている証しなのです。治療中は、おそらくそのほかにも不明な点や不安な点を、多かれ少なかれ、誰もが感じます。専門医のいる病院やクリニックでの治療には、薬の投与だけではなく、こういった点を解消できるという「安心」も含まれています。薬の効果が実感できるようになると、自然と気分も軽くなるものですが、AGAの治療はやはり長丁場になりますので、常に目標を見据えてがんばれるかというと、それはなかなか難しいのが本当のところ。そういった時に、専門家の存在は心強いものです。

    ここまで、薄毛や脱毛症を治療するための成分として広く使われているミノキシジルについてご説明してきました。ミノキシジルは、プロペシアに代表されるフィナステリド、ザガーロに代表されるデュタステリドといった5-α還元酵素阻害薬とともに脱毛症治療にとても効果的です。初期脱毛という一見、副作用にも思えるようなプロセスもありますが、これはあくまで治療が順調に進んでいる証拠。薄毛や抜け毛に不安を感じている方は、まずは専門医に相談してみてください。きっとあなたに最適な対処法が見つかるはずです。

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  • ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬

    ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬

    ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬

    デュタステリドとは、ザガーロに代表される男性型脱毛症(AGA)治療薬の総称のことです。本来は、前立腺肥大症を治療するために開発された薬ですが、日本や韓国ではAGA治療にも用いられています。同じくAGA治療薬として使われるフィナステリド(プロペシア)も、元々は前立腺肥大症の治療薬ですが、この2種類の薬は何が異なるのでしょうか。この記事では、ザガーロに代表されるデュタステリドとはどんな薬なのかについて詳しく説明していきます。

    ザガーロに代表されるAGA治療薬デュタステリドとは

    デュタステリドは、日本と韓国において使用されている、AGAと呼ばれる男性型脱毛症の治療薬です。この2ヶ国以外では、前立腺肥大症の治療薬として使用されています。元々、日本でもアボルブの製品名で販売されていましたが、AGAの治療薬として承認されたことを契機にザガーロ(製品名)として販売が開始されました。AGA以外の、たとえば円形脱毛症などに関しては効果はありません。これは、この薬が男性ホルモンに関わる作用を阻害するからであり、当然、女性が服用することは禁忌とされています。

    プロペシアに代表されるフィナステリドとの違い

    ザガーロに代表されるデュタステリドは、プロペシアに代表されるフィナステリドと似た、どちらもAGAの治療薬。元々は前立腺肥大症のために開発されたということも共通いている薬です。ここからは、この2種類の薬を比較しながら違いをご説明していきます。

    ・実は効果も効能も異なる

    同じ病気の治療に使われるものの、実はこの2つの薬には大きな違いがあります。それはデュタステリド(ザガーロ)がAGAの症状を改善させるための働きを持つのに対し、フィナステリド(プロペシア)は、AGAの症状の進行を抑える働きを持つことです。もう少し詳しく説明すると、デュタステリド(ザガーロ)のほうは症状が悪化しないようにしながら薄毛の症状を改善していくシステム。フィナステリド(プロペシア)のほうは症状の進行を防ぎながら、ヘアサイクルを元に戻していくシステム。このような感じになるでしょう。

    ・効果を感じられる期間も異なる

    デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)は、服用を開始してから効果を感じられるまでの期間も異なります。前者の場合は、服用を開始してから、早い方でも半年から1年ほど経過してから、なんらかの効果や違いを感じられるようになります。一方、後者の場合は早い人なら3ヶ月ほどで違いを感じられる場合があります。このように効果を感じられるまでの期間が異なるのは、「薬が異なるから」という理由だけで違いが生まれるのではなく、髪の毛の一生ともいわれるヘアサイクルが大きく関係しています。どちらの薬を服用したとしても、ヘアサイクルが通常の働きに戻らなければ効果を実感することはできません。ヘアサイクルは、2~6年ほどもある成長期、2週間程度の退行期、そして3~4ヶ月ほど続く休止期により構成されています。特に成長期は時間も長く、新しい髪の毛が生まれ始めます。髪の毛の成長する準備が整っても、ヘアサイクルの状況次第では、効果が実感できるまでに長い時間を要します。そのため、効果が出ないからといってすぐに諦めるのではなく、根気よく薬を飲み続けることが大切です。

    ・成分的な特徴も異なる

    デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)は、成分的な特徴も異なります。前者に含まれる成分は頭全体に作用するのに対し、後者に含まれる成分は前頭部と頭頂部にのみ作用します。AGAを引き起こす主な原因はⅠ型とⅡ型の「5-α還元酵素」だとされていて、前者は両方に効果があるものの、後者はⅡ型にしか働かない、というところが大きな違いだといえるでしょう。

    髪の毛のボリューム

    ザガーロに代表されるデュタステリドと、プロペシアに代表されるフィナステリドを投与の約半年後、その頭皮に含まれるAGAの原因因子のひとつ「DHT(ジヒドロテストステロン)」の濃度を比較する試験が行われています。これによると、前者が投与された患者は、後者が投与された患者の約1.6倍の「頭頂部の毛髪の数」「毛髪の太さ」「硬毛の本数」を持っていました。これは前者のほうがDHTを後者よりも阻害していたことを意味しています。

    以上のことからわかるとおり、デュタステリドは、フィナステリドよりもAGAに対しては優れた効果を持っています。AGAの治療では、DHT(ジヒドロテストステロン)を制御することと、5-α還元酵素の活動を邪魔することが肝です。これにより抜け毛の発生を抑え、発毛へとつなげることが可能になります。ここまでご紹介してきたことを考慮すると、デュタステリドは、「なるべく早く治療したい」「フィナステリドで効果があまり感じられない」「症状が重い」「生え際に症状が出ている」といった場合に効果的だと考えられます。

    デュタステリドの詳しい効果と作用

    フィナステリドがAGAの進行を抑える薬であるのに対し、デュタステリドは、AGAを治療する薬です。微妙にも思える違いですが、ここまでにご紹介してきたとおり、デュタステリドのほうが、より優れた抗AGA効果を持っているといっていいでしょう。

    AGAを治療する際に重要なのは、DHT(ジヒドロテストステロン)をコントロールすることだということはすでにお話ししましたが、その原料となるテストステロンからDHTを作り出すのは5-α還元酵素です。すでにご紹介したように、Ⅰ型とⅡ型の5-α還元酵素のほか、Ⅲ型のものもあり、DHTは3通りの道のりで作られていることになります。AGA治療薬は、この道のりを阻害することが役割です。

    Ⅰ型5-α還元酵素は、脂っぽい頭皮の方に見られることが多く、頭では側頭部や後頭部に、また身体全体にある毛乳頭細胞の中にも含まれています。

    Ⅱ型5-α還元酵素は、全体的に体毛が濃い方に見られることが多く、前頭部と頭頂部に多く含まれています。AGAの症状は、多くの場合はこれらの部位を中心に進行していきますので、ここから考えても、Ⅱ型5-α還元酵素の働きを阻害することが症状の改善につなげやすいということがわかっていただけるでしょう。

    デュタステリドは、Ⅰ型とⅡ型の5-α還元酵素の道のりを阻害することができます。もう一方のフィナステリド(プロペシア)は、Ⅱ型5-α還元酵素の道のりのみに効果的です。

    AGAの治療は、これら2つの経口薬のほかに、外用薬のミノキシジルを併用する場合があります。ミノキシジルは、市販の発毛剤にも含まれていることの多い成分です。ミノキシジルには血流や毛頭細胞の働きをよくする効果があります。

    デュタステリドを1年間継続使用した場合、前頭部、頭頂部ともに、8割以上の有効率を示しています。フィナステリドの有効率は6割ほどです。デュタステリドは、フィナステリド(プロペシア)を服用していて特定の箇所(特に前頭部)における発毛にお悩みの方にとっては、非常に有効な薬になる可能性があります。もちろん、8割という数値からもわかるとおり、AGAに悩むすべての方の症状改善は達成されておらず、このような場合は、現時点では長期間、治療を続けるしかありません。すでに毛根自体が働きを失っているため、服用を続けても発毛へとつなげることができないのです。そう考えると、AGAは早期の治療が大変重要なことがわかります。

    AGAは現状、保険が適用されない治療となります。そのため、治療費の相場やクリニック・病院の評判などを参考にしたうえで、実際にかかる医療機関を選ぶといいでしょう。

    デュタステリドの服用方法と容量

    容量:0.1mg、0.5mg

    服用方法:1日1カプセル

    ザガーロに代表されるデュタステリドは、他の薬同様、医師の処方どおりに服用することが絶対条件となります。一般的には1日当たり1カプセルの場合が多く、服用の時間帯に特に決まりはありません。ただし、確実に治療の効果を出すためには、毎日定時に服用したほうがよいでしょう。すでに少し触れましたが、効果を感じられるまでにかかる時間は6ヶ月程度。人によっては1年ほどかかる場合もあります。AGAの治療にはヘアサイクルが大きく関係しますので、短期の服用で結果を得ることはできません。

    禁忌(薬を使用してはいけない方)

    デュタステリドは、使用においては細心の注意を払う必要があります。

    まず、デュタステリド(ザガーロ)は、男性ホルモンに対して作用する5-α還元酵素を阻害する薬なので、女性や子供が服用することはできません。また、肝機能に影響を与えるおそれがあるため、肝機能障害をお持ちの方も服用することができません。これらの禁忌は、フィナステリドも同様です。これらの薬は皮膚からも吸収されるため、たとえば女性が薬のかけらを素手で拾うようなことは絶対に避けてください。

    これらの薬には、まれに副作用が出る場合があります。副作用については、後ほど詳しくご説明します。

    AGAの治療に直結するヘアサイクルについて

    AGAは、ヘアサイクルが阻害されることにより発症します。このヘアサイクルを理解すると、AGAがなぜ起こるのか、そしてデュタステリド(ザガーロ)やフィナステリド(プロペシア)がどのように効くのかがわかりやすくなります。ここからはかんたんにヘアサイクルについてご説明します。

    ヘアサイクル

    ヘアサイクルは、毛周期とも呼ばれる、いわば髪の毛の一生です。普通、髪の毛は2~6年ほどの周期で生まれ変わります。さまざまなステージ分けがあるのですが、大きく分けると「成長期」「退行期」「休止期」という3ステージとなります。ヘアサイクルのほとんどの時間は実は成長期で、全サイクルの8~9割ほどがこれに当たります。残りの1~2割ほどの時間が髪の毛を作る活動が弱まる、もしくは停止する時期で、この間に古い髪の毛は抜けていきます。このヘアサイクルは、人により長さが異なります。

    ヘアサイクルの乱れがAGAの原因になる

    AGAを発症する原因はさまざまですが、多くの現代人が抱えている運動不足や飲酒、喫煙などの生活習慣、ストレスの多いライフスタイルなどを原因とする場合が多いと考えられています。髪の毛の健康には頭皮の血流が関わっているため、不規則な生活や飲酒、喫煙が影響する可能性は非常に高いでしょう。

    AGAを発症すると、ヘアサイクルは長くて1年、短い場合は数ヶ月ほどにまで短くなってしまいます。髪の毛が成長する期間が失われてしまい、軟毛化して抜けやすい髪質になります。

    髪の毛は、日ざしの強い夏場にダメージを受けやすくなります。夏場から秋にかけての数ヶ月間が抜け毛が増えやすいシーズンです。これは自然なことなのでそれほど気にすることはありませんが、夏場の頭皮ケアに問題があると、AGAにつながる可能性は否定できませんので、毎日、ていねいにシャンプーすると同時に、軽い運動などを習慣づけて、ストレスを発散するよう心がけましょう。

    デュタステリドの副作用について

    割合としては少ないのですがデュタステリドの副作用の報告もあります。5-α還元酵素の阻害薬でよく発生するといわれる副作用に、性欲の減退や性機能不全などが挙げられますが、これらの発生率は全体の1パーセント程度です。そのほかに肝機能障害やアレルギー、黄疸、蕁麻疹、頭痛、乳房の女性化などが報告されています。

    また、アメリカのFDAでは、デュタステリドに、悪性度の高い前立腺がんのリスクが高いとの警告を発しています。ただ、悪影響があるかどうかについてはっきりとわかっているわけではありません。デュタステリドだけではなく、5-α還元酵素の働きを阻害する薬は、血清PSAの数値を下げることから、この数値を目安に行われることの多い前立腺がんの診断機会を失わせていることが懸念されているのです。もしも5-α還元酵素阻害薬の服用中に前立腺がんにかかってしまった場合、このPSA数値が低いことで、早期の発見や治療を難しくする可能性があります。

    そのほかのリスクとしては、糖尿病や高脂血症なども報告されていますが、これらについてもまだまだ検証が必要とされます。

    ポストフィナステリドシンドローム

    フィナステリド服用中止後も性機能の低下が継続する可能性があるというポストフィナステリドシンドロームですがデュタステリドでも同様の事象が起こる可能性がありますが、現在のところ詳しい事はわかっていません。

    (フィナステリド1mgでは服用中止後に回復が見られるという報告もあります)

    デュタステリドの注意点

    禁忌のところでも触れましたが、デュタステリドは、女性や子供には無関係なAGAの薬です。女性、特に妊娠中や授乳中の女性が服用してしまうと、赤ちゃんの成長に悪影響を与える可能性があるので、女性は絶対に服用してはなりません。また、この薬は皮膚を通しても吸収される薬ですので、女性や子供が素手で扱わないように気をつけることが大切です。もしも皮膚に付着してしまった場合は、すぐに石けんを使って水で洗い流します。

    さらにデュタステリドを服用中の献血は避けてください。治療が終わり、服用をやめても、その後半年間の献血は不可です。

    特に禁忌とされているほかの薬剤はありませんが、注意する必要のある薬は存在するので、現在、服用している薬については医師に必ず報告する必要があります。

    デュタステリドは耐性がつく?

    耐性(薬剤耐性)とは、自分に対する薬の作用に対して抵抗する力がついてしまい、薬が効きにくくなる、もしくは効かなくなることを指します。細菌やウイルスなどによる疾患を治療する際に抗生物質などを投与しても、それが効きにくい、もしくは効かないような状況のことです。耐性は、人間だけではなく、動物についてしまうこともあります。デュタステリドは、長期の服用が想定されている薬です。AGAというヘアサイクルに関わる疾患の治療薬でもあり、効果を感じられるまでには少なくとも3ヶ月程度はかかるため、中には「耐性」を疑う方もいらっしゃるようですが、このような根拠はまったくありません。

    まれにフィナステリドを長期間服用している方で、薬の効果が見られずに新たに脱毛が始まるケースがありますが、これも実際に耐性なのかどうかは微妙なところです。現状では耐性がつくという心配をするのではなく、毎日、確実に服用することが大切であり、効果が感じられないからといって服用を止めてしまうほうが、よほど大きな問題だといえるでしょう。

    デュタステリドの効果やフィナステリド(プロペシア)との違い、作用する仕組みや注意点などについてご紹介しました。この薬はAGAの治療薬として安全性も高くとても有用です。AGAにお悩みの方の救世主だといえるでしょう。AGAが手遅れな状態になる前に早期での治療をおすすめします。

     

    お電話でのご相談 TEL:03-5925-8241

     

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  • AGAオンライン診療を始めてみたいけどどうしたらいいの?AGAオンライン診療の実際|ベアAGAクリニック新宿院

    AGAオンライン診療を始めてみたいけどどうしたらいいの?AGAオンライン診療の実際|ベアAGAクリニック新宿院

    AGAオンライン診療を始めてみたいけどどうしたらいいの?AGAオンライン診療の実際|ベアAGAクリニック新宿院

     

    「AGAをオンライン診療で受診したいけど不安がある、ちゃんとできるか分からない。」という方のためにオンライン診療によるAGA診療の実際の風景、流れをお伝えいたします。

     

    オンライン診療とは

    好きなタイミング、場所でスマホ等を介してオンラインで受診をすることができる診療形態です。

    必要なもの:スマートフォン、パソコン、通信環境

    当院ではAGAや皮膚科内科等のオンライン診療をクリニクスというオンライン診療アプリを用いて行っています。

    現在、新型コロナに対する緊急の対応として初診からのオンラインでの処方が許可されています。

    (以前は初診時はオンラインでの処方はできませんでした)

     

    AGA治療はオンライン診療で治療できる?

    当院でのオンライン診療は都内から遠方の方まで多くの方にご利用いただいており、患者様にはその利便性から何度もリピートして頂いている現状です。(もちろん効果があってのリピートです)

    まずは簡単な流れをご紹介いたします。

    ①クリニクスアプリをダウンロードし、アカウントを作成します。
    ②当院オンライン診療ボタン、またはアプリ内でベアAGAクリニックで検索し診察予約をします。
    ③当日診察時間にアプリにてオンライン診察開始。スマートフォンを通しての診察となります。(イヤホンをご使用いただくと音が鮮明になります)
    ④オンライン診察にてご希望の治療や治療方針を話し合って決定します。
    ⑤診察終了後アプリ上でご登録いただいたクレジットカードより薬剤、送料等の代金の引き落としが行われ、薬剤の発送が行われます。
    送料は330円~1100円程度です。
    ⑥次回以降はアプリ上で前回診察したクリニックから簡単にご予約いただけます。
    ※スマートフォンで診察の場合はアプリでのみ診察可能です(iPHONE,iPad,iPod touch, Android)
    ※PCでの診察はGoogle Chromeが動作ブラウザです(Windows,Mac,Linux搭載のパソコン)

    それでは実際の詳しい流れを画像と共にご紹介いたします。(画像は随時追加予定)


    ①アカウント登録

    オンライン診療のボタンからリンクに飛べますが、アカウント登録後でなければご予約はできません。
    予約しようとするとアカウント登録を求められますのでご登録いただけますようお願いします。
    必要な情報は氏名、年齢、電話番号、住所、クレジットカード番号等です。
    また、事前にアプリをダウンロードしていただきますとよりスムーズです。
    アプリインストール後にはクリニクスアプリの通知をオンにしていただきますと診療開始時にアプリより通知され便利です。

    ②予約

    アカウント登録、ログイン後に、当院オンライン診療予約リンクから飛ぶか、アプリ内でベアAGAクリニックで検索して頂いて診察予約ページに飛びます。
    (予約はログインしている状態であればブラウザ、アプリどちらでも可能です)

    次にログインボタンを押します。

    診察予約をするボタン(赤いボタン)をクリックします。

    STEP1.
    診療メニューを選択します

    AGA,FAGAオンライン初診外来 を選択

    STEP2.
    診察方式を選択します

    オンライン にチェック

    STEP3
    スケジュールを選択します

    ご希望の診察日時を選択します。

    診察予約をするボタンをクリック

    予約の確認

    診察予約を確定するボタンをクリック

    ③予約後~診察


    診察ご予約の時間になりますと医師からの診察開始のサインが通知されます。
    アプリの通知をオンにしていただくとスムーズです。
    また聞き取り向上のためイヤホンのご使用をお勧めいたします。

    診察開始ボタンを押してオンライン診療開始です。

    診察では問診、患部のカメラ越しの診察、治療内容のご紹介、現在の状況に合った治療の提案、実際に希望される治療とのすりあわせ、治療の決定を行います。

    ④診察終了後


    診察終了後アプリ上でご登録いただいたクレジットカードより薬剤、送料等の代金の引き落としが行われ、薬剤の発送が行われます。1~3日程度で薬剤は到着します。
    送料は330円~1100円程度です(離島除く)
    副作用や疑問点がある場合にはにクリニックにご連絡頂け舞うようお願いいたします。

    ⑤次回診察


    AGA治療では薬剤を不足することなくご使用いただくことが大事ですのでのころ薬剤に余裕をもってご受診ください。

    次回以降はアプリ上で前回診察したクリニックから簡単にご予約いただけます。

     


    ※スマートフォンで診察の場合はアプリでのみ診察可能です(iPHONE,iPad,iPod touch, Android)
    ※PCでの診察はGoogle Chromeが動作ブラウザです(Windows,Mac,Linux搭載のパソコン)
    ※薬剤は数か月分の処方が可能ですが発送分は返金ができませんのでご了承ください。
    オンラインで通院中の方もご来院頂ければ採血検査等も可能です。

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  • 安全で効果の認められているLLLT(低出力レーザー治療)

    安全で効果の認められているLLLT(低出力レーザー治療)

    安全で効果の認められているLLLT(低出力レーザー治療)

    LLLTとは

    低出⼒レーザー治療(LLLT :Low Level Laser therapy)とは低出力のレーザー照射により副作用なく発毛治療を行える治療のことです。

    AGAでは髪が成長する成長期が短くなることにより脱毛、薄毛がおきています。

    なのでAGAの発毛治療ではこの成長期を誘導、延長する治療が必要です。

    発毛剤として知られているフィナステリドやミノキシジル等のいくつかの薬剤では成長期の誘導が可能となっています。

    しかしLLLTでは薬剤の内服、外用が無いにも関わらず発毛効果が医学的に立証されています。

    また副作用もないと言って良いほどに軽微です。

    LLLTで発毛する仕組み

    LLLTの作用機序としては、

    レーザーがミトコンドリアに作用し、ATP産⽣が増加します。ATPが⽑髪を成⻑期へ誘導することにより発⽑効果が得られます。

    LLLTの使用方法

    LLLT単独での使用でも発毛効果があります。

    しかし、より高い発毛効果を得るために薬剤との併用をお勧めします。

    治療時間としては帽子型の器具をかぶっていただき6分の施術となりますのでスピーディに治療が行えます。最上位機種採用のため光源が多く治療時間が短いのです。

    痛み等もありません。

    当院のおすすめする使用法としては

    ①LLLTと薬剤による治療との併用。

    フィナステリドやミノキシジル等の発毛と併用して治療を行います。

    この場合薬剤のみでの治療と比べAGAの改善効果、速度が高まります。

    男性と比べ治療の難しい女性の薄毛治療にもおすすめです。

    ②LLLT単独での使用

    LLLT単独での使用はフィナステリドやミノキシジル等の薬剤が体調や副作用により使えない方、または薬剤に不安のある方におすすめしています。

    LLLTは効果の認められているAGA治療の中では恐らく最も安全な治療と考えられます。

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  • 患者により添った院長の想いが低コストのAGA治療を実現へ(ベアAGAクリニック院長インタビュー記事)

    患者により添った院長の想いが低コストのAGA治療を実現へ(ベアAGAクリニック院長インタビュー記事)

    ベアAGAクリニック院長、清水崇裕がインタビューを受けました。

    インタビュー記事の掲載となります。

    近年、メディアやインターネット上で注目を集め始めている“AGA治療”。

    実際に、AGA治療を受けた人の多くが発毛を実感し、高い満足感を感じているという。

    ただし、薄毛の悩みを持つ男性の多くは、AGAという言葉を耳にしたことはあるが、治療の具体的内容を詳細に調べてみたり、ましてや自らが治療を受けたりするには至っていないのが現状だろう。

    そのような状況の中で、現在、急速に患者数を伸ばし、薄毛の悩みを持つ男性たちから信頼を集めているAGAクリニックが新宿に存在する。

    約1万人以上の治療実績を誇る、清水崇裕氏が院長を務める「ベアAGAクリニック」である。

    オープンして比較的間もないが、着実に実績を積み重ね、新宿で存在感を強めつつある同クリニックの清水院長に、今回は最新の発毛治療の内容やクリニックの詳細についてお話を伺った。

    ひとりひとりの患者に合った低価格なAGA治療を新宿で提供

    「当クリニックは、ひとりひとりの患者さんと向き合い、適切なAGA治療をご提供しています。もちろん、副作用管理も徹底し、患者さんに安心して治療を受けてもらうことを、なによりも重視しています」

    と笑顔で語るのは、新宿の ベアAGAクリニック 院長 清水崇裕氏だ。

    保険診療を行っている、いわゆる一般的な病院をはじめ、AGA治療や美容、整形などの大手クリニックが多数うごめく新宿駅の周辺。

    この一帯では、無数の病院やクリニックが軒を連ねているが、これらの大手の病院と比べると、ベアAGAクリニックは一線を画している。

    よくある派手な広告宣伝もしておらず、比較的に規模がコンパクトなのだ。

    それでも、AGAの相談のために同クリニックへ足を運ぶ患者数は着実に増加しており、幅広い世代の男性から発毛を実感したという反響が続々と届き始めているという。

    「当クリニックでは、初診料や診断料をはじめ、AGA血液検査やカウンセリング料などは無料となっています。治療に関わるお薬代のみをいただいており、大手クリニックの価格と比べると、おおよそで15%くらいは安い価格でAGA治療をご提供できているかと思います」と語る清水氏。

    理由は後述するが、大手クリニックのような派手な広告宣伝などを行わないことで“患者が通院しやすい価格設定”を実現し、“各患者に合った適切な治療を提供する”という清水院長の診療方針や人柄が高く評価されてAGAの相談に訪れる人が増えているのだ。

    清水氏は、

    「AGA治療というものに興味はあるけれど、“どんな治療をするのかわからない”や“副作用が心配”という

    患者さんもまだまだ多いのが現状だと思います。当クリニックでは、丁寧なカウンセリングと問診を行い

    患者さんにご納得いただき、安心して治療に臨んでいただけるよう、必ず丁寧な説明を心がけています。

    また、治療の始めは採血を必ずさせていただき、血液検査で経過観察を行います。もちろん治療薬も質の

    高いものを院内で処方していますよ。さらに、よくある“アルバイト医師”が診察を担当することもありま

    せん。私自身が担当し、長いスパンで患者さんの経過を直接診ていますので、ご安心して来院ください」

    と、自身の提供するサービスの質と安全性に自信を覗かせる。

    さて、一般的にはまだハードルが高いと思われがちなAGA治療だが、ベアAGAクリニックでは気軽に相

    談・診察を受け付けている。以下の記載のとおり、実は“治療を始めてみる”ということへの障壁はかなり

    低いのである。

    事実、興味を持った人は同クリニックのホームページにある予約フォームから、自身の都合の良い日時を選ぶだけで、簡単にオンラインで予約が完了する。

    実際の来院に際しても、新宿三丁目駅/新宿御苑駅などから徒歩約1分のアクセスで、立ち寄りやすい立地のため、仕事帰りなどに気軽に通うことが可能である。

    クリニック自体は角地のビル4階にあり、受け付けを済ますとすぐに個室に通される。これは、ほかの患者に会うことがないように配慮されたもの。

    そもそも完全予約制であるため、プライバシー保護の観点では、かなり高い施策がなされているのも特長だ。また、クリニック内は、防音用の心地よいサウンドが流れており、個々の相談内容が個室外に漏れる心配もない。

    なにより小規模なクリニックのため、アットホームな雰囲気でリラックスしてカウンセリングに臨める。

    初診の患者の場合は、案内された個室で、問診票沿って必要事項を記入していき、それを基にカウンセリングや診察を行うという流れとなる。

    専用のカメラを使用しての頭皮の状態チェックや、身体の健康状態などを、清水院長をはじめカウンセラーが行っていき、ひとりひとりの患者に最適な治療方針を決定していく(なお、オンラインでの診察も用意されている)。

    さらに治療コースの説明なども専門のカウンセラーによって丁寧に行われるため、気になる金額面についても安心感は高い。

    逆に患者の予算から、提供可能な治療プランの提案も可能となっており、初めてAGA治療する人にも理解しやすく、訪問しやすい環境が用意されているのだ。

    「髪や頭皮が少しでも気になり始めた人は、気軽に予約・相談をしてみて欲しいですね。すでに幅広い年齢の方々に通院していただいていますので、まだ早いかも…もう遅いかな…などと迷う必要はありません。まずは、相談だけでも構いません。一緒に何ができるか、どんな治療が良いのかを考えていきましょう」

    と、できるだけ多くの人の相談に乗り、薄毛の悩みを解決に導きたいと清水氏は前向きだ。

    放射線科の専門医から、AGA治療の専門へ

    それでは、なぜ「ベアAGAクリニック」では、ここまで低コストかつ患者の立場に立った薄毛相談やAGA治療を提供しているのだろうか。

    それには、清水氏のこれまでの経験と想いが関係している。

    「実は、私はもともと放射線科の専門医です。患者さんを適切に治療するためには、どんな診察においても第一に医師による的確で正しい判断というのが重要です。そのため、CTなどの画像診断を学ぶことができる、大学病院の放射線科で経験を積みました。」

    医学博士でもある清水院長だが、さらにAGA治療を専門とするようになった経緯と理由も語る。

    「放射線科では、さまざまな症例を広く診るため、当時からできる限り幅広い分野を日々勉強していました。その中でAGA治療という分野を知り、まず目で見て診断するという点、そして経験や医学的知識に基づいて診断し、患者さんに合った科学的根拠のある治療を提供する点に興味を覚えたのです。そこからAGAという分野を深く学んでみようと思ったのがこの道に入るきっかけですね」。

    その後、大手のAGAクリニックで実際に勤務を開始した清水氏。

    「当時、勤めていたのは大手AGAクリニックです。そこは大手だけあって、多くの患者さんに来院いただき、結果的に約1万人以上の患者さんの治療をしました」と、実践をとおして薄毛やAGA治療に関する知識と経験を豊富に積んだという。

    そして「もちろん、かなり勉強になりましたし、多くの患者さんに発毛を実感いただき喜んでいただきました。ただ、そこでCMなどの広告費に多額の費用を投入し、売上をなにより重視した体質であることも目の当たりにしました。これがなければ、もう少し安い金額で、治療を提供できるのではないか…ということも多々思いましたね。また巨大な組織であるので、必然的にアルバイトの医師が多く、カウンセラーも営業重視です。医療を提供するというよりも、まるで商社みたいな民間企業のように感じました。もちろんAGAクリニックの大部分はそうではないと思うのですが、、、医療業界ではニッチである分野であるが故に、質より量で患者さんが蔑ろになってしまっている場合が多い側面もあることを知りました。その上で、医師としてAGAや薄毛の悩みを抱えている患者さんと向き合っていく中で、少しでも自分が適切なAGA治療を提供したい。患者さんに喜んでもらいたい、この業界をも変えていきたいという医師としての想いが強くなっていったのです。」

    清水氏は、医療の業界としてはニッチな分野だからこそ、このままではいけない、自分自身の手によって適切で質の良いサービスをこの業界で提供していく必要があると感じたという。

    その結果、思いきって自らのAGAクリニックの開業に至ったのだ。

    そして、その経験や想いは、現在のクリニックのサービス内容と連動している。

    もちろん広告費などを多額に使用せずに最低限に抑えることで、低コストで、安全・安心の治療を実現している前述の点もすべては患者さんのためという想いからである。

    科学的な根拠に基づいた“正しい治療”を一人でも多くの人たちへ

    「男性の場合ですと、早ければ3ヶ月~数ヶ月程で発毛を確認できます。発毛した毛が伸びて太くなるまでは、皆さんに最低でも約半年~1年間はみていただいていますね。そしてある程度、発毛がなされた状態であるという判断があれば、今後はその状態を維持していくという治療に切り替えていくことになります。その場合、治療費もより安く抑えられる場合もあります」

    と清水氏は、実際に治療を開始したあとの流れも丁寧に説明する。

    もちろん治療を開始した薄毛の度合いや、患者の発毛目標値、希望する発毛の度合いによるため個人によってそれぞれ異なってくるが、比較的に多くの人が短期間で効果を実感する場合が多いようだ。

    また、「もし治療中に副作用が出た場合、1つのお薬に頼るのではなく、中断することなく代替薬で治療を継続できるようにケアをしていくことも意識しています。もちろん時には医師として治療を諦めていただく、という決断も躊躇はしません。逆に、AGA治療のために、当クリニックに通っていただく一番のメリットというのは、専門の医師による“正しい治療”が受けられるという点だからなのです」

    と語気を強める清水氏。

    そう語る理由に、現在さまざまなAGA治療の情報がインターネットを中心に溢れていることと、個人輸入でAGA治療に関する薬を購入できてしまう現状があるからと話す。

    「もちろん個人で輸入したお薬でもAGAに有効な場合もあるかとは思います。ただし、個人輸入ですと、薬の品質も信頼性が低いですし、なによりも副作用の管理が難しいですね。また、最終的に個人で治療をされている方の場合は、発毛までの道のりを遠回りしてしまっている場合が多く見受けられます。“時間”も“お金”も失ってしまうだけでなく、最悪、“健康”までも害してしまう可能性が野放しにされてしまっていることは、医師として見過ごせません」

    と、個人で治療を試みる人たちの健康面も心配し、その点を危惧する清水氏。

    「AGAというのは、多くの日本人男性が抱えている悩みです。一方で、AGAを相談できる病院があることや、医療として治療できるという認識がまだまだ一般的ではありません。そのため、曖昧な情報が多く存在してしまっているのも現状です。私は、これらの現状を変えていきたいと強く思っています。AGAの悩みを持っている方に対して、AGAは治療できる病気ということを伝えていきたい。そして、なによりも正確な情報を発信して、科学的な治療を提供し発毛に導きたいのです。それによって1人でも多くの方に喜んでいただき、“患者さんご自身が描く自分像に近づく”ということをお手伝いをしたいと思っています」。

    ベアAGAクリニックおよび清水院長は、今日も患者のため、そして業界のために邁進している。

    インタビュー・文章 南里子舟(なんりしょうしゅう)

    関連記事:冬に抜け毛が多いのは正常?冬の抜け毛の原因や治すための対策方法を解説