カテゴリー: 基礎知識

  • シャンプーや育毛剤、サプリはAGAに効くの? 抜け毛は治る? 医師が解説!

    シャンプーや育毛剤、サプリはAGAに効くの? 抜け毛は治る? 医師が解説!

    抜け毛や薄毛の悩みを自分自身で解決できれば……と、シャンプーや育毛剤などといったヘアケア剤をなんとなく使い続けている人はいないでしょうか。最近は、髪によいとされるサプリへの関心も高まっているようです。今回はこうしたセルフケアにありがちな誤解や落とし穴について、医師の立場から考えを述べたいと思います。

     

    シャンプーなどのヘアケア製品で薄毛の悩みは解消する?

    抜け毛や生え際の後退が気になり始めたとき、まず、薄毛によいとされるシャンプーやコンディショナーといったヘアケア製品を試してみる人が多いと思います。これらに発毛効果はあるのでしょうか。

    医薬品でない限り、発毛効果は期待できない

    薄毛によいとされるシャンプーは、多少値が張る製品が多いものの、手が出ないほどではありませんので、これなら自分で何とかできそうと思う人も少なくないでしょう。

    しかし、こうしたヘアケア製品によって毛髪が生え、AGAが治ることは残念ながら期待できません。

    そもそも、ヘアケア剤をはじめ髪や頭皮につける製品は、「医薬品」でない限り、発毛の効果効能をうたうことは法律上できないのです。似た表示に「医薬部外品」がありますが、こにような製品の場合は治療ではなく症状の防止や衛生維持を目的につくられています。

    育毛シャンプーや薬用シャンプーなどと表記されていると、いかにも即効性がありそうなイメージをもってしまいますが、頭皮を清潔にしたり、うるおいを与えたりするなどで間接的に毛髪が生える環境をよくする影響はあっても、医薬品でなければ発毛そのものに対する効果は認められていないのです。つまり、発毛効果が科学的に証明されているわけではありません。

    髪によい成分=毛が生えるわけではない!

    確かに、ヘアケア剤で毛髪の健康によい成分が配合されているものは多いでしょう。よく見聞きするケラチンなどはその代表といえます。ケラチンは髪を構成する重要なタンパク質です。しかし、この成分はすでに現在生えている毛髪に外から補うだけであり、毛が生えていないところに対して新たに髪を生やす作用は残念ながらありません。

    「髪にハリ・コシを与える」といった宣伝文句で販売されるシャンプーやトリートメントを使うと、さわった感じに変化が現れたり、ハリやツヤが出てきてボリュームもアップしたように見えたりするかもしれません。しかし、こうした効果はすでに生えている髪が配合成分によってコーティングされたために得られているにすぎず、実際に新たな毛が生えたり、毛髪が増えたりしているわけではないのです。

    AGAを治す目的なら、「治療」が最短の道

    そもそも、毛髪は毛包から生えはじめ、分裂を繰り返しながら伸びるものですから、発毛そのものは一般的なシャンプーのような、外からつけるものの影響は受けないはずです。

    育毛シャンプーなどを使うことで、多少毛が太くなったり現状維持ができたりする効果はあるかもしれませんが、薄毛自体が治るわけではないのです。

    それがわかっているうえで、使用感や香り、洗いあがりなどが気に入ったので使う、というのであれば問題はありません。しかし薄毛を改善する、AGAを治す、といった目的で「効くかも、効きそう」と思って使い続けると結局、時間と費用の無駄になってしまうと言わざるを得ないのです。

    それよりも、AGAを診療するクリニックへ行き、専門知識をもった医師の診断、治療を受けるほうがはるかに効率よく、かつ、確かな発毛効果が期待できるといえるでしょう。

    市販の育毛剤でAGAは改善する?

    頭皮に直接つける育毛剤も、多くの種類が出回っています。いかにも発毛が促され毛髪が増えそうなイメージですが、実際はどうなのでしょうか。

    発毛に直接効く成分が配合されているわけではない

    育毛剤や養毛剤、発毛促進剤……薄毛で悩んでいる人にとってはいかにも興味を引かれるネーミングですが、これらも見かけにまどわされないよう、注意して確認することがポイントです。

    インターネットなどで盛んに宣伝されているような市販品の広告を見ると、有効成分と称して様々な成分名がずらっと並んでいるものが多く、いかにも効きそうなイメージです。

    しかしよく読むと「血行を促進する」「毛根に働きかける」といった文言はあっても、直接「毛を生やす」「発毛させる」作用が認められているとの説明は見当たりません。つまり、ゼロから毛髪を生やす科学的根拠のある成分が配合されているわけではないのです。

    医師の立場から見ると、今は薄毛になっていないけれど将来の予防のために使う、というのであればよいかもしれませんが、すでに薄毛が進んでいる人、AGAを治したいと思っている人が望む効果を得るのは難しいといえます。

    市販の医薬品は有効成分の配合濃度が低い

    一方、「医薬品」とパッケージに記載されている発毛剤については、発毛の効果効能が認められているのは確かです。ただし、有効成分の配合濃度はクリニックで処方される外用薬よりも上限が低く抑えられています。ミノキシジルを例にあげると、クリニックの処方薬は15%が標準であるのに対し、市販の医薬品に配合されている濃度は5%。3倍もの開きがあるのです。

    したがって、ごく初期で他人からはまだほとんど気づかれない程度の薄毛であれば、市販の医薬品で様子を見るのもありかもしれませんが、進行したAGAで期待どおりの効果を得ることは難しいと考えます。

    刺激がある=効くわけではない!

    なお、育毛剤にしろシャンプーにしろ、スーッとするような刺激が強いものも少なくありません。清涼感があるのでつけた瞬間は気持ちがよいかもしれませんが、人によってかぶれのもとになることもあるので注意が必要です。専門的には接触性皮膚炎といって、ひどくなると皮膚科で治療をしなければならなくなります。

    育毛剤もシャンプーと同様、使用感や香りが気に入って使う分には個人の好みの問題ですので否定はしません。しかし、これさえつければ髪が生えてくるとの過度な期待をするのは考えものです。まして肌に合わない場合は、刺激が強い製品をそのまま我慢して使い続けるのはやめておきましょう。皮膚にダメージを与え、かえって毛髪が生えにくくなってしまいかねません。

    医療機関での治療なら、効果と安全面の両方をクリア

    市販の育毛剤や養毛剤を使い続けるよりも、クリニックで医師の的確な診断のもと、自身の抜け毛の状態、AGAの進行に合った薬剤を使って治療するほうが、早くかつ確度の高い効果に結びつくといえます。医療機関なら、治療効果だけでなく頭皮や毛髪の状態も定期的に診察で確認してもらえるので、皮膚トラブルなどの副反応にも迅速に対応できるなど、安全面の配慮がされるのも大きなメリットです。

    髪によいサプリの効果は?

    最近は、髪によいとうたうサプリメントもドラッグストアやネット通販などでよく見かけるようになりました。体の中からのアプローチは有効なのでしょうか。

    サプリメントは薬ではなく、食品の位置づけ

    サプリメントはタブレットやカプセルといった、一見薬のような形状のものが多いこともあり、飲み続けると効きそうなイメージをもっている人もいるかもしれません。

    しかし、サプリメントはいわゆる栄養補助食品。薬ではなく、食品の分類に入ります。サプリメントにしろ、普段の食事にしろ、もしそれで毛が生えてくるのなら、とっくに医薬品になっていることでしょう。そうでない以上、サプリメントを飲むだけで毛が生えてくるとは残念ながらいえないのです。

    栄養は大事だが、発毛にはやはり薬による治療が必要

    確かに、体に必要な栄養が不足すると抜け毛が起こりやすくなるのは事実です。したがって、当院でもAGA治療の際、栄養の偏りや不足が見られる人にはサプリメントを提案することがあります。

    しかしその目的としては、主に毛髪の血行を促し抜け毛を予防することと、生えてきた毛が血液から栄養をきちんと受け取って順調に伸びる手助けをするためであり、栄養を補給するだけで発毛するかといえば、それは難しいといわざるを得ません。

    やはり、AGAを治したい、薄毛を解決したい、と思うのであれば、クリニックで的確な診断を受け、自分に合った治療を行うのが一番の近道です。サプリはそれをサポートする位置づけととらえましょう。

    まとめ

    ヘアケアやサプリメントなど製品を用いたセルフケアは、将来の予防の手段の1つとして使うのであれば有用と考えられますが、すでに抜け毛が増え、薄毛が進行して気になっている人や、AGAを治したいと思っている人の場合、これらに頼っても発毛の手ごたえを得るのは難しいといえます。最も効率よく、安全に、納得のいく効果を得るには、クリニックで自分の薄毛の状態に合った治療を継続して受けることがベストと言えるでしょう。

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  • AGAは自分でわかる? 薄毛のセルフチェックとクリニックの診断についての違い

    AGAは自分でわかる? 薄毛のセルフチェックとクリニックの診断についての違い

    「最近、抜け毛が増えてきた」「ハゲてきたかも」など、ご自身の薄毛が気になったとき、そのまま様子見でいいのか、治療の相談をするべきなのかで迷う人も多いと思います。今回は、薄毛を見極めるセルフチェック法と、クリニックにおける診断について解説します。

     

    薄毛に気づいたら、まずは自分でチェックしたい! AGAセルフ診断

    抜け毛や薄毛が心配なとき、鏡を見て悩んでいるだけではなかなか改善の一歩は踏み出せません。まずはご自身でAGAの危険度をチェックしてみましょう。

    自分の薄毛はどの程度? 人になかなか聞けない悩み

    昔よりも頭部にボリュームがでなくなってきた、ヘアスタイルが決まらなくなってきた、ということは多かれ少なかれ、歳を重ねると多くの人が感じるようになるものです。

    そう感じるのは、個人差はあるものの、加齢で毛髪の量が減ったり細くなったりするためです。歳を重ねても若いころとまったく同じようにフサフサ、という人のほうが珍しいといえるでしょう。

    それだけに、薄毛が気になる人にとっては、人と比べて自分の症状が進んでいるほうなのか、それとも現状は心配するほどではないのか、なかなか判断がしにくいもの。

    このまま薄毛が進んでしまいハゲたらどうしよう、と思い悩んでしまう人もいるようです。

    とはいえ、すぐに医療機関に行くのも勇気がいるでしょう。この程度で受診してもいいのだろうか、とためらってしまう気持ちもわかります。

    まずは自分で、今の状態がどの程度の進み具合なのかある程度把握できると、対策も考えやすく、心構えもしやすいと思われます。

    当てはまる項目を選ぶだけ!  AGA簡易セルフ診断

    気になる抜け毛や薄毛の程度を、自分ですぐに確認できるチェック表をつくりました。当てはまる項目が多いほど、治療が必要なAGAである可能性が高いといえます。

    男性用(AGA)
    □額の生え際が後退してきたと感じる
    □頭頂部の地肌が透けて見えるようになってきた
    □同年代と比べて髪が薄いと感じる
    □以前に比べて抜け毛がだんだん増えてきた
    □産毛のような細く柔らかい毛、短い毛が多くなってきた
    □家族、親族に薄毛の人がいる
    □タバコを吸う
    □寝不足が続いている
    □食事の栄養バランスが悪い

    女性用(FAGA)
    □分け目などの地肌が目立つようになった
    □髪が細くなったと感じる
    □抜け毛の量が増えてきた
    □セットが決まらないことが多くなってきた
    □月1回はカラーリングをする
    □現在、ダイエット中である
    □家族、親族に薄毛の人がいる
    □タバコを吸う
    □寝不足が続いている

    鏡で自己チェック! 生え際から耳まで2㎝以内でAGAの可能性大

    ご自分でも見て確認できるセルフ診断の方法もあります。

    これは、米国の医師ハミルトン氏が作成したハミルトン・ノーウッド分類によるもので、耳の上部から頭頂部に向かって引いた線と、後退した生え際との距離が2㎝以内というのがAGAの目安となります。

    気になる人は鏡を使ったりスマホで撮影したりして、セルフチェックをしてみましょう。

    クリニックの専門的な診断でわかること

    医療機関に行けば、さらに専門的な診察や検査によって、セルフチェックではわからない頭皮や毛髪の状態を詳しく把握したうえで、AGAを診断できます。

    頭皮や毛髪の状態について

    抜け毛は頭皮の状態が悪いせいで増える場合もあります。

    ただ、自分でも何となく「脂っぽいかも」や「毛が細くなってきた」など、頭皮や毛髪の変化に気づくことはできますが、程度や量まではなかなか詳しく把握することは難しいといえます。

    当院の診察では、皮膚科や内科的な観点から、専門知識をもった医師が頭皮や毛髪の状態、髪質などを丁寧に視診、触診します。

    なお、診察により、皮膚や内科疾患の可能性がわかることもあります。当院では、その場合はさらに詳しい検査や治療を、患者さんと相談しながら進めていきます。

    薄毛のタイプや進行度もわかる

    AGAには額全体が後退する前頭型(U型)、頭頂部から薄くなる頭頂型(O型)、こめかみの生え際部分から後退するM字型(M型)があります。

    しかし、早期のAGAではこれらの特徴がはっきり表れていないことも多く、一般には見分けがつきにくいことも。そこで、クリニックの診察を受ければ自分では判別しにくいAGAのタイプや、薄毛がどの程度進んでいるのかもわかります。また、発毛治療も進行の程度に合わせた提案が受けられます。

    ライフスタイルや生活習慣から総合的に現状把握

    薄毛の進行にはストレスや栄養状態も関与します。自分では「いつもやっていることだから」「当たり前」と思っていた生活習慣が、実は抜け毛の原因の一つになっている可能性もあります。

    当院では食生活や睡眠不足といった生活習慣の乱れがないかなども問診しながら、現状を正確に把握したうえで患者さまの治療法を検討します。

    詳しい検査がよい結果につながるとは限らない! 診断の落とし穴

    クリニックによっては診断時に、AGAのなりやすさを調べる遺伝子検査を勧めるところもあるようですが、必ず受けなければならないのでしょうか。

    遺伝子検査は診断に必ずしも必要ではない

    遺伝子検査は、血液や唾液などから薄毛になりやすい体質や、AGA以外の病気のリスク、薬の効きやすさなどがわかるとして、クリニックによっては診断や治療プランのなかに組み込まれていたり、強く勧められたりするところがあるようです。

    しかし、私の考えとしては、こうした検査は診断や治療に必ずしも必要ではありません。受けたからといって劇的に正しい診断ができるということや、ものすごく治療効果が上がるということは少ないからです。

    患者さんがご興味をもち、希望するのであれば検査を受けること自体を否定するものではありません。ただし、その結果がAGAの診断や治療に大きく影響することはほぼないという点もお伝えさせていただきます。

    血液検査は、薬の影響を確認するために必要な検査

    AGAの診療では、薬が肝臓などの内臓への負担にならないかを事前にチェックしたり、治療後に薬剤の影響を確認したりするために血液検査を行います。これは安全に治療を続けるために必要な検査です。

    なお、万一治療後に何らかの皮膚症状が出るなどの副作用が起こった場合は、その症状に対する治療をするために必要な検査を行う可能性があります。その場合はきちんと患者さまに検査の目的や内容を説明し、同意を得たうえで検査します。

    当院では、治療方針に影響しない検査を勧めることはありませんし、必要のない検査をさも必要であるかのように言って、投薬治療とセットで行うようなこともいたしません。

    まとめ

    セルフ診断で当てはまる項目が多いほど、AGAの可能性が高くなります。クリニックの医師による診察では専門的な立場からより詳しく頭皮や毛髪の状態を把握し、ストレスの有無や生活習慣も伺いながら、薄毛のタイプや進行の程度を見極め、効果的な治療法を提案します。

    AGAは進行性の症状のため、ご自身での判断に迷うようなケースは早めに医師に相談してみましょう。

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    https://www.bea-agaclinic.jp/summer-hairloss/

     

     

  • 遺伝するハゲ―薄毛の遺伝とAGA発症のメカニズムとは?

    遺伝するハゲ―薄毛の遺伝とAGA発症のメカニズムとは?

    「親が薄毛だと子もハゲるの?」「ハゲは隔世遺伝するの?」など、薄毛と遺伝の関係が気になっている人は多いのではないでしょうか。

    実はAGAの発症には遺伝が深く関わっています。特に母方の身内に薄毛が多いと発症の可能性が高まります。

    ただし生活習慣などの他の要因も関わっており、遺伝だけが発症の有無を決めているわけではありません。AGAの遺伝の仕組みと発症要因について説明します。

     

    AGAには男性ホルモンが深く関わっている

    AGAは、男性ホルモンを表すAndrogenetic+脱毛症 Alopeciaの頭文字。この名称が示すとおり、AGAは男性ホルモンが強く関わる脱毛症であることがわかっています。

    男性ホルモンが酵素と結びつき変化する

    男性ホルモンの一種であるテストステロンは、生殖器や副腎でつくられ、血中に入り体を巡っています。それが毛の根元に存在し髪をつくりだす毛母細胞に達すると、「5αリダクターゼII型」という酵素と結びつき、「DHT(ジヒドロテストステロン)」 というホルモンに変化します。

    毛髪の発育を抑える遺伝子にスイッチが入る

    一方、毛母細胞内にはこのDHTを取り込む専用の受容体があります。男性ホルモンレセプターとも呼ばれる、いわば受け皿のようなもの。カギ穴にたとえることもできます。

    この“カギ穴”に、DHTという“カギ”がはまると、毛髪の発育を抑制する遺伝子にスイッチが入ってしまうのです。これにより脱毛因子「TGF-β」がたくさんつくられ、毛母細胞で髪をつくるための細胞分裂が通常のように行われなくなってしまいます。

    その結果、髪が十分に伸びないまま抜け落ちてしまうのです。

    脱毛因子の働きで、毛髪が成長しきらず抜け落ちてしまう

    毛髪の成長にはヘアサイクルと呼ばれる一定の周期があります。

    正常なヘアサイクルはだいたい男性が3〜5年、女性は4~6年で、「成長期」→「退行期」→「休止期」という過程を繰り返しています。そのうち毛母細胞が分裂し髪が伸びる成長期が大半を占めます。毛髪の太さや長さは、このヘアサイクルのうち、「成長期」の長さによって決まるといってよいでしょう。

    ところが脱毛因子「TGF-β」がたくさんつくられると、成長期が短くなってしまいます。そのため毛髪が十分に成長しないまま休止期を迎えることになり、抜け落ちてしまうのです。

    余談ですが、男性ホルモンは部位によって働き方が違い、頭部では髪の毛を薄くするほうに関係しますが、体毛やヒゲは逆に、濃くするほうに働きかけることがわかっています。薄毛の人にとっては「逆だったらいいのに!」と恨めしく思うかもしれません。

    AGAのなりやすさは「母方」の家系でわかる

    AGA には遺伝が関係していることははっきりしています。それでは、どのように遺伝するのでしょうか。

    脱毛因子のつくられやすさは母方の家系から遺伝しやすい

    遺伝により、身内にAGA の人が多ければ、AGAになる可能性は高いとされています。

    AGAの診断を受けたことがなくても、男性に多い頭頂部や生え際が薄毛の人が多ければ、その遺伝的形質は受け継いでいると考えてよいでしょう。

    AGA発症の引き金となるのは、脱毛因子「TGF-β」の増加です。そしてこれは毛母細胞内のホルモンレセプターが男性ホルモンのDHTをキャッチすることで増産スイッチが入ります。

    つまり、いかにホルモンレセプターの感受性が強いかで、AGA発症のしやすさが決まってくるのです。

    この感受性の強さは、母方の家系に薄毛の方がいると遺伝する要因になりえます。祖父やおじなど、母方の男性の親戚に薄毛の人がいると、自分もハゲる可能性が高いということです。

    遺伝しても、症状の出方には個人差がある

    ただ、AGAがいつから始まるかまでは遺伝で決まるわけではありません。例えば父親が50歳を過ぎてから薄くなり始めたとして、子どもも同じ年齢からそうなるとは限らないということです。30歳代でかなり薄くなってしまう可能性もあれば、60歳を過ぎて徐々に始まるケースも考えられるといったように個人差があります。

    身内が皆若いうちから薄毛だった家系では、若くしてAGAを発症する可能性は高いのですが、一概にはいえません。

    なぜ「母方」なのかをもう少し詳しく! ―母方から遺伝する仕組み

    それではなぜ、AGAは母方から遺伝しやすいのでしょうか。

    薄毛の遺伝子情報はX染色体がもっている

    細胞の中にある染色体は、遺伝子情報の設計図のようなもので、親から子へ受け継がれます。染色体にはXとYがあり、このうちX染色体が薄毛の遺伝子情報をもっていることがわかっています。

    男性は、母親のX染色体と父親のY染色体を受け継ぎます。なお、女性は母親のX染色体と父親のX染色体を受け継ぎます。男性は「XY」、女性は「XX」という組み合わせを持っているということです。

    男性のX染色体は母から受け継ぐ

    男性のX染色体は母方ですから、母方に薄毛の男性がいればその遺伝子を引き継ぐ確率が高いといえます。母親は、その父親のX染色体を必ず受け継ぐからです。

    具体的には、母方の祖父が薄毛の場合で75%、母方の祖父と曽祖父ともに薄毛の場合で約90%と言われています。

    父親がハゲている場合は? 身内に薄毛がいなくてもハゲる?

    それでは、母方に薄毛の男性がいなければ、ハゲることはないのでしょうか?

    父親が薄毛だと、そうでない人に比べ薄毛になる可能性は高い

    父親が薄毛だけれども、母方には薄毛の人がいないため、自分には遺伝しないと考えるのは誤りです。AGA発症の大きなカギとなる男性ホルモンレセプターに関しては、母方から遺伝しやすいことがわかっていますが、ほかのハゲやすい素因を、父親から受けつぐ可能性があるからです。

    例えば男性ホルモンをDHTに変換する酵素「5αリダクターゼⅡ型」の活性は、父からも母からも受け継ぐ可能性があります。よって、父親が薄毛の人は、そうでない人に比べて薄毛になる可能性は高いといえるでしょう。

    遺伝が関係しない薄毛要因もある

    男性の薄毛は遺伝の影響を強く受けるAGAが多くを占めるものの、100%ではありません。ストレスや冷え、睡眠不足、タバコなどの生活習慣が影響し、血行が悪くなるなどで毛髪への栄養が行き届きにくくなり脱毛することもあります。身内に薄毛の人がいてもAGAにならないケースもありますし、逆に身内の誰もハゲていなくても、自分だけが薄毛だという人もいるのです。

    遺伝が強いと薬が効きにくいってホント?

    身内に薄毛の人が多いと、自分は遺伝が強いから薄毛になったとき治療しにくいのでは、と考えることはありませんか? その疑問にお答えします。

    薬が効きにくい体質はあるが、治療内容は変わらない

    AGA治療に限らず、薬が効きやすいか、効きにくいかは親から受け継ぐ「体質」の一つともいえます。したがって遺伝的な要因で、薬の効きやすさが変わることはあると思います。

    しかし、AGA治療では薬が効きにくい体質であったとしても基本的に治療内容は変わりません。薬の量や種類は体質で決めるのではなく、あくまで実際の経過をみて、効果が出にくければ量や種類を増やすなどの対応をするのが現実的です。

    症状をみながら効果的な治療法を提案

    なお、身内に薄毛の人が多いからといって、薬の効果が出にくいということはありません。当院でも、通常の標準的な治療で効果が出ています。ただ、遺伝的に薬が効きづらいという人もなかにはいらっしゃるとは思いますので、経過をみながら、必要に応じてより効果が見込める治療方針をご提案させていただきます。

    まとめ

    AGAの引き金となる脱毛因子は母方のX染色体にその遺伝子情報があるので、母方にAGAが多いと遺伝する可能性が高いといえます。しかし脱毛因子以外にも薄毛になりやすい体質は存在するので、父親が薄毛の場合や、身内に薄毛の人がいなくても薄毛になる可能性もあります。

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  • AGA治療の適正費用は?クリニックによって料金と治療の流れは変わる?

    AGA治療の適正費用は?クリニックによって料金と治療の流れは変わる?

    AGAの治療を受けようと思ったとき、まず気になるのが費用ではないでしょうか?

    AGA治療は今のところ自由診療であり、料金設定はクリニックごとに行われています。外からは見えにくい治療内容と費用との関係や、おおよその相場についてお話しします。

     

    AGAの治療方法

    AGAの治療においては、基本的に薬物を使った療法を行います。

    内服薬には発毛促進と抜け毛予防目的のものがある

    AGA治療は、発毛を促進させ、脱け毛を抑える内服薬と外用剤が中心です。症状や重症度に応じて医師が量や組み合わせを決定し、処方します。

    <内服薬>
    ●毛を生やす(発毛促進)
    ・ミノキシジル:血流促進、発毛作用
    ●抜け毛を防ぐ(脱毛抑制)
    ・フィナステリド(商品名:プロペシア)
    脱毛予防。おもに5αリダクターゼII型を阻害し、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える
    または
    ・デュタステリド(商品名:ザガーロ)
    脱毛予防。作用メカニズムはフィナステリドと同等で、DHTの生成抑制に働く。
    おもにフィナステリドが効きにくい場合に検討。
    ●毛髪の栄養剤
    ・サプリメント
    亜鉛、L-リジン、L-アルギニンなどの、毛髪に必要な栄養分。
    薬の効果が出始めると一気に発毛するので、栄養補給し成長をサポート。

    外用薬や注射剤は発毛をより促進させたい場合に用いる

    体の内側からだけでなく外用薬や注射剤も投与することで、より強力な発毛効果が期待できます。

    <リキッド外用>
    ●発毛促進
    ・ミノキシジル、アデノシン、プロシアニジンB2、プロキャピルなど

    ミノキシジル外用薬には市販薬もありますが、クリニックの処方薬の方が高濃度なので、そのぶん強力な発毛効果が期待できます。

    なお、内服薬や外用薬で思うような発毛効果が出ない人や、進行したAGAで最初から強力に発毛を促進したい人は、注射(メソセラピー)が検討される場合もあります。

    <注射(メソセラピー)>
    ●発毛促進
    ・ミノキシジル+毛髪の成長因子:頭皮下の組織に注入し、毛髪をつくる毛母細胞のもとになる幹細胞の活性化と、それによる毛母細胞の細胞増殖(発毛)を導く。

    メソセラピーについて詳しく知りたい人は、あわせてこちら(https://www.bea-agaclinic.jp/mesotherapy-hair-growth/)のコラムもお読みください。

    クリニックによって治療費に差が出るのはなぜ?

    AGA治療においては以上のような薬剤を使用しますが、医院を探す皆さんは、クリニックによって料金が違うのに疑問をもったかもしれません。 治療費に差が出る理由を解説します。

    薬にかかるコストがクリニックによって違う

    AGA治療は前で述べた投薬が中心になりますので、治療費の内訳はそのほとんどが薬代になります。その薬は、クリニックごとに流通ルートをもち、製薬企業と契約してパッケージング(包装)し、仕入れています。

    そのプロセスで発生するコストもクリニックによって若干の差があります。それが薬代に反映されることで、最終的に治療費の差異となって現れやすいということです。

    同じ品質であれば、こうした流通などにかかる中間コストはできるだけ安いほうが、治療費も抑えられます。当院では、品質のよいものをできるだけ安く患者さんに提供できるよう努力をしています。

    広告費や人件費、土地代などが上乗せされる場合も

    また、もし治療費に広告費やスタッフの人件費、クリニックの土地代が上乗せされていれば、価格が高くなることはありうるでしょう。

    AGA治療は自由診療なので、各クリニックが自由に治療費を設定することができます。とはいえ、高すぎれば患者さんが来ないでしょうし、安すぎても経営が圧迫されます。常識とかけ離れた値段をつけるのは非現実的です。

    ただ、多少の経費等が上乗せされることはありえます。例えばA院のほうがB院よりも治療費が高かったとしたら、A院には広告費やスタッフの人件費、土地代や賃料などが上乗せされている可能性があることも考えられます。

    カウンセラーの比重がクリニックによって違う

    AGAクリニックでは医師とは別にカウンセラーと呼ばれる、治療内容や費用の説明、相談業務を行うスタッフがいますが、その裁量や医師との連携の仕方もクリニックによって若干の違いがあります。なかには治療説明のほとんどをカウンセラーが行うところもあるようですが、当院では医師が責任をもって治療方針や治療内容の説明を行い、その後カウンセラーが費用面などの補足説明を行っています。

    また、私がすべての患者さんの診療を行っていますので、担当医が頻繁に変わるということもありません。

    オプション検査がセットになっていると高くなる?

    以上のような理由でクリニックによる料金差が生まれるということ以外に、オプションの検査で価格が上がるパターンもあります。

    遺伝子検査は治療に必須ではない

    クリニックによっては、遺伝子検査などの各種検査がセットになった治療プランを提示するところもあるようです。ハゲやすい体質や、AGA以外の病気リスク、薬の効きやすさなどがわかるというものですが、私の考えとしては、こうした検査は治療に必須ではありません。

    その理由は、遺伝子検査を受けても、その結果次第でAGAの治療方針が変わる可能性は低いからです。

    患者さんが興味をもち、希望するのであれば受けることは否定しませんが、AGAの治療には直接関係はないので、そのために高い検査費用を払う必要はありません。それよりも早くAGAの治療をスタートさせるほうが患者さんのメリットは大きい、というのが私の考え方です。

    投薬治療前後の血液検査は必須

    投薬治療では治療前後に各1回、必ず血液検査を行います。治療に前に行う検査は、薬が肝臓などの内臓への負担にならないかをチェックするため、治療後の血液検査は薬剤の影響を確認するために行います。いずれも安全に治療を続けるために必要な検査です。

    当院では、治療方針に影響しない検査をすすめることはありませんし、治療の一環だからといってこうした検査を投薬治療とセットで行うことはありません。

    AGA治療の費用相場は?

    では、AGA治療の適正価格を判断するため、「相場」の価格はどれくらいだと思っていればよいのでしょうか。

    目的や重症度によって相場は変わる

    AGAクリニックで治療を行う場合、治療費には薬代のほかに診察や診断代、また初回および必要に応じ肝機能等を確認する血液検査を行いますので、その際は検査代も必要となります。

    治療費用の相場は、抜け毛を予防し現状維持が目的か、発毛促進が目的かによっても変わってきます。前者ではおおむね月3,000円前後、後者では重症度に応じて1万数千円~3万円前後が多くのクリニックでの価格設定となっているようです。

    診察費、検査費ゼロのところも

    クリニックによっては、薄毛で悩んでいる人が受診しやすいよう、診察費や検査費を低く抑えたり、無料にしていたりするところもあります。当院も初診、再診、AGA治療を始めるにあたっての血液検査費用はいただいておりません。

    当院の費用概算
    薬代:11,000円/月~(税込)
    診察代 : 0円(初診料、診断料、再診料)
    検査代:AGA治療の場合0円
    詳細はこちら▼https://www.bea-agaclinic.jp/price/▼をご覧ください。

    まとめ

    AGA治療は、脱毛を抑え、発毛を促進する内服薬と外用剤が中心なので、治療費の中でも薬剤費が大きなウエイトを占めます。薬代には流通コストのほか、クリニックによっては広告費や人件費などが上乗せされているケースも考えられます。また直接治療に影響しないオプション検査などがセットになっていると高額になる場合もあります。

    お電話でのご相談 TEL:03-5925-8241

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    https://www.bea-agaclinic.jp/agatreatment-regret/

     

  • 薄毛・脱毛症を改善・予防する方法!ヘアサイクルや発毛に関して知ろう!

    薄毛・脱毛症を改善・予防する方法!ヘアサイクルや発毛に関して知ろう!

    薄毛・脱毛症を改善・予防する方法!ヘアサイクルや発毛に関して知ろう!

    薄毛や脱毛の原因と言うと、不規則な生活、食生活の乱れ、血行不良、ストレスなどが挙げられます。抜け毛のある病気は幾つかありますが、髪の悩みは男女共に抱える問題の一つです。ここでは髪の毛のヘアサイクルや発毛に関して、男女で悩みの多い脱毛症と関連してお伝えしていきます。

    そもそも育毛に良くない環境とは?

    睡眠不足

    育毛にとって睡眠と言うのは、最も髪の成長に大事な要素の一つです。髪を育てる為には、成長ホルモンが分泌されるのですが、最もその分泌が多いのが睡眠を取っている間だからです。成長ホルモンは、細胞増殖や代謝促進などを行い、体の育成やメンテナンスを行う物質です。特に、成長ホルモンの分泌が多く出る時間が、入眠してから2時間経過した後に訪れるノンレム睡眠時です。この睡眠が非常に重要で十分な睡眠時間確保は髪の成長には必要不可欠と言えます。なので、日頃から睡眠不足の状態は良く無いので、しっかり睡眠を取ることが大切です。

    運動不足

    育毛にとって適度な有酸素運動は、血行改善になり自律神経やホルモンを整えることに繫がるので効果的です。有酸素運動の継続は、無酸素運動と比較しても白髪や脱毛リスクを抑制できます。また、有酸素運動は毛乳頭細胞や毛母細胞に届ける毛細血管を増やす働きもあり、また、発汗で脱毛の原因であるDHTの排出も期待されています。なので、質の良い睡眠を取る為にも、有酸素運動をここらが蹴ることが大切です。

    食習慣の乱れ

    食生活の乱れは、育毛に必要な栄養が不足するので改善していくことが大切です。髪の毛の主成分であるタンパク質は育毛に欠かせない栄養で、ンパク質の一種であるコラーゲンも髪の毛を太くします。また、タンパク質と合せて亜鉛やビタミンの摂取も大事です。血行促進作用、細胞分裂の正常化、血管や頭皮を丈夫にするなど、食生活と言うのは、髪の成長に大きく影響します。なので、日頃からバランスの良い食事を心がけることが大切です。
    日常生活のストレス
    日常生活で過度のストレスが生じると、体にとって悪影響を及ぼします。ストレスは、筋肉収縮で血行不良になったり、自律神経の働きが鈍ったり、栄養が十分に行き届かなくなったり、それらが原因で抜け毛や薄毛が進行します。また、過度なストレスによって、食欲不振、内臓機能低下、不眠症など健康に害を及ぼす為、ストレスを溜めすぎないことも大切で、運動は大変ストレス発散に有効です。

    喫煙・ダイエット・飲酒

    喫煙は、タバコのニコチンが血管収縮させて血行不良に作用する為、白髪や薄毛になるリスクが高まると言われています。なので、喫煙者は禁煙行うことで白髪・薄毛の改善効果を生み出すことができます。また、偏食や絶食などの過度のダイエットを行うと、髪の毛に十分な栄養が行き届かなくなるので、過度なダイエットは育毛の妨げになってしまいます。さらに、飲酒はアルコール摂取やタバコに含まれるアセトアルデヒドが肝臓に大きな負担をかけてしまいます。なので、喫煙・ダイエット・飲酒と言うのは、育毛にとって良く無い環境と言えます。

    間違ったヘアケア

    間違ったヘアケアを行っていると、薄毛のリスクを高めます。その代表的なものとして
    挙げられるのがシャンプーです。シャンプーは毎日使用する物なので、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなど頭皮に害のある成分配合のシャンプーは避け、頭皮に優しく低刺激なアミノ酸系シャンプーがお勧めです。尚、将来の薄毛リスクに備えて、ヘアケアで予防することにも有効的に働きます。なので、シャンプー選びも育毛にとっては大切なポイントになります。

    髪の毛のヘアサイクルとは?

    髪の毛の約80%~90%が成長期

    髪の毛と言うのは、独自のサイクルで生え替わっており、健康な髪は約3年~6年の間に成長期→退行期→休止期を経て脱毛します。そして、約2~3ヶ月程度の休止期間を経て、また新たな髪の毛が生えてくると言うヘアサイクルを繰り返します。成長期には、細胞分裂が活発に行われ新しい髪の毛が太く長く伸びる期間になり、健康な髪の場合、約3年~6年間この期間は続いていき、期間の中でさらに3段階に分けることができます。先ず、成長期1は、髪が生まれる初めての段階で、古い髪から新しい髪へと毛母細胞分裂が始まり、新しい髪を作っています。次に、成長期2は、新しい髪が成長して古い髪を押し出する段階です。この頃の髪の毛は簡単に抜け出るようになり、シャンプーやブラッシングを行った際に抜けるのは大体この時期です。最後に、成長期3は、新しい髪が長く太く成長する時期になります。このように、成長期には毛母細胞が活発に行われ、男性で約3年~5年、女性で約4年~6年かけて髪は育っていきます。髪の毛の約80%~90%が成長期段階にあり、この成長期が短くなる症状が脱毛症へと繫がっていきます。

    髪の毛の約1%程度が退行期になる

    退行期になると、毛母細胞が寿命を迎えて髪が成長しなくなる段階のことです。毛母細胞から髪の毛が離れ、完全に成長が止まるまでに約2週間~3週間程度かかります。髪の毛の約1%程度がこの退行期にあたると言われています。

    髪の毛の約10%~20%が休止期になる

    毛母細胞で細胞分裂が停止すると、休止期になり脱毛が始まります。2ヶ月~3ヶ月間この状態が続き、新しい髪の毛を作る準備が行われます。休止期は髪の毛の約10%~20%を占めます。

    ヘアサイクルの乱れは薄毛の原因へ繫がる

    正常なヘアサイクルであれば、髪の毛の成長期は約4年〜6年です。しかし、常にヘアサイクルは一定期間続くと言う訳ではありません。ヘアサイクルが乱れてくると、髪の毛の成長期が短くなり、本来ならば太く長く成長する毛が、細く短い毛にしか成長できず、やがて髪の毛が抜け落ちて脱毛症になります。細く短い髪の毛が多くなると、髪の毛の本数は同であっても全体的な密度は薄くなりますよね。また、成長期が短くなれば1回のヘアサイクルが短くなるので毛根の寿命も早々に尽きて、髪の毛が生えて来なくなってしまう可能性もあるのです。このように、ヘアサイクルの乱れはと言うのは、薄毛や抜け毛の大きな原因になりうる要因になっています。

    男女で生じる脱毛症とは?

    AGA(男性型脱毛症)とは

    AGAと言うのは、正式名称はAndrogenetic Alopeciaと言い、日本語で男性型脱毛症と言われています。AGAは成人男性にみられる脱毛症で、薄毛症状に悩む男性は殆どがこのAGAとなっています。AGAは、男性ホルモンに原因があり、進行性疾患になります。主に、額の生え際や頭頂部のつむじから少しずつ薄毛が進行します。また、AGAは遺伝や生活習慣などの要因も関わっていると言われており、AGAを発症した場合には何らかの治療を施すことで、薄毛の進行を食い止めることが可能となっています。なので、薄毛の症状が見受けられるようになったら、早い段階での医師の診察を受けることが推奨されています。

    FAGA(女性男性型脱毛症)とは

    FAGAと言うのは、正式名称はFemale Androgenetic Alopeciaと言い、日本では女性の男性型脱毛症と言われています。髪を成長させる役割を持つのが女性ホルモンですが、加齢などの原因で女性ホルモンの分泌量が減ると、男性ホルモンが優位になって、薄毛や抜け毛に繫がり、これがFAGAの原因となっています。

    AGA・FAGAを引き起こす原因とは

    ホルモン分泌の影響

    上記でも述べたように、脱毛症の原因にはホルモン分泌が男女共に深く関係しています。男性ホルモンとは、主に睾丸から分泌されるホルモンで、テストステロンと言われています。このテストステロンが、血液を通して体中を巡り頭皮に存在する5αリダクターゼという酵素と結びつくことで、より強力な男性ホルモンであるDHTに変化します。これが毛乳頭にある男性ホルモンレセプターと結合して脱毛因子「TGF-β」を増やし、毛乳頭や毛母細胞へ髪が抜けるよう指令を出します。

    遺伝の影響

    脱毛症と遺伝の因果関係については、明確に解明されている訳ではありませんが、密接に関係していると言われています。特に、男性は遺伝によって5αリダクターゼを多く生産する体質であったり、感受性の高い男性ホルモンレセプターを受け継いでいたりする場合には、脱毛症のリスクが高いことがわかっています。

    生活習慣の影響

    脱毛症の原因には、先天的要素の他にも生活習慣と言う後天的要素もあります。後天的要素の場合には、脱毛症の進行を早めると言われており、偏った食生活や過度なダイエットによって髪を作る為に必要な栄養が不足し、運動不足、睡眠不足、睡眠不足、生活のストレスなど、自律神経やホルモンバランスを乱す原因になり、そこから脱毛症に繫がっていきます。また、喫煙や飲酒も血流不良の原因になるので、髪に栄養が行き渡りにくくなったり、タンパク質を合成する肝臓に負担をかけたりします。これらの要因がきっかけとなって、脱毛症を発症したり、薄毛の症状を悪化させたりすることに繋がります。

    ヘアサイクルの乱れには早期予防が大切

    男女共に起こる脱毛症と言うのは、何らかの原因で髪の毛のヘアサイクルが乱れていくことから引き起こるものと考えられています。髪の毛にも個人差はありますが、髪の毛の平均本数は約10万本と言われており、1日に約50本~100本程度の髪の毛が抜け落ちています。そして、新たに生えてくる髪の毛もその位の本数なので、このバランスが維持できている場合は髪の毛の減少はありません。しかし、ヘアサイクルの成長期の期間が短い場合、徐々に毛の本数が減っていき薄毛になっていきます。なので、このような症状が見受けられるようになったら、ヘアサイクルの正常化の早期予防が大切で、予防をすることによって抜け毛を食い止めていくことができます。

    AGA・FAGAの治療法とは?

    ミノキシジル

    ミノキシジルと言うのは、本来、血管拡張剤として開発された成分になりますが、髪を育成して脱毛症を回復させる効果も発見され、世界初の認可された脱毛症治療薬です。世界中で使用されている育毛剤に配合されている成分で、ミノキシジルは男女の脱毛症に効果を発揮してくれます。主に、発毛促進効果として3つのことが挙げられます。先ず1つ目は、血管拡張によって血流改善効果があります。その血管拡張作用で、毛根や収縮血管の再生を促すことができ、毛乳頭細胞や毛母細胞へしっかり栄養素や酸素を行き渡らせることができます。なので、AGA・FAGAで弱った髪に効果的であるのはもちろん、円形脱毛症をはじめ他の殆どの脱毛症に対しても効果を期待することができます。次に2つ目は、発毛シグナルの産出効果です。ミノキシジルには、育毛や発毛を促進する発毛シグナルの産出を促す効果があり、毛母細胞分裂を促すことができます。最後3つ目は、毛母細胞の死滅抑制効果です。ミノキシジルには、毛母細胞の死滅抑制効果によって髪の毛が成長期から退行期へ移行してしまうことを抑制できるので、脱毛予防や発毛促進の効果を発揮します。このように、ミノキシジルはこれら3つの作用の働きによって、発毛や育毛を促していくことができ、内服・外服があります。

    内服薬

    脱毛症と言うのは、遺伝や生活習慣などの要因で引き起こされますが、育毛に悪影響を及ぼすホルモン生成が主な原因とされています。このホルモン生成によって毛母細胞機能を弱らせ、薄毛や脱毛を進行させてしまいます。なので、内服薬を服用することによって、髪の毛の脱毛予防をしていけるのが、内服薬の主な効果と言えます。内服薬には、血流促進効果によって毛母細胞への栄養をしっかり届けていくので、その結果、発毛力を高めていくことができます。毛根は、毛母細胞と毛乳頭細胞から成っていますが、この2つの細胞活動が髪の毛の成長に大きな影響を与えています。また、内服薬を服用することで脱毛指令抑制にも効果を発揮するので、抜け毛を減らしていくことがきます。男性であればフィナステリド、或いは、デュタステリド、女性であればスピロノラクトンの内服薬があります。しかし、ミノキシジルのような発毛を促す効果は期待できません。あくまでも薄毛の予防対策に効果を発揮するものになります。

    メソセラピー

    メソセラピーと言うのは、育毛効果が出るまでの期間が早いと言うのが特徴に挙げられます。内服薬の治療だけでは、どうしても育毛効果が出るまでに早くても1年はかかます。また、自分で満足できる十分な発毛を実感できるまでには約5年程度時間がかかります。しかし、メソセラピーの場合は、3回~4回位治療を行うと明らかに育毛効果を実感することができるまでになります。なので、例えば、メソセラピーを月に一回のペースで行うと、早い場合には3ヶ月、遅くても半年で効果を実感できます。このように、早いスピードで育毛を実現している理由には、成長因子の発毛細胞に直接働きかけることができる、頭皮に直接アプローチする、こうして様々な場所に直接働きかけるのでスピード感のある効果を実現していると言えます。また、メソセラピーは内服薬と併用することによって、さらに育毛効果が高まります。内服薬は、副作用の心配や効き目に関しても、実感できるまでに時間を要しますが、育毛効果が無い訳ではありません。しかし、内服薬治療の欠点をカバーして補うことができるのがメソセラピーになります。

    低出力レーザー

    低出力レーザーと言うのは、低出力のレーザーを放出することによって、頭皮の血行促進効果があり、発毛を促していくことができます。主な効果は、頭皮の血行促進作用と毛母細胞活性化です。低出力レーザーのこの2つの効果によって、頭皮の活動が活発になるように導きます。さらに具体的に言うと、細胞分裂促進、抗酸化防御、細胞活性化、毛包幹細胞や毛包上皮細胞の活性化、炎症性のサイトカイン減少、抗炎症サイトカインの増加が効果に挙げられます。頭皮の奥深くまで低出力レーザーが到達するので、発毛増殖因子分泌の刺激で血流促進されます。しかし、レーザーを髪や頭皮に当てて危険はないのか心配になる方もいるかと思いますが、育毛で使用される低出力レーザーは、その名の通り低出力なので悪影響はなく安全に治療することができます。また、低出力レーザーは副作用の危険が無いので、男女共に脱毛症の治療薬が体質に合わなかった方でも、安全に使うことができる治療になります。

    育毛や発毛はヘアサイクルを改善していくもの!

    育毛や発毛と言うのは、髪のヘアサイクルを正常化に導き、自ら生えて健康的に髪が育っていくことをサポートする治療です。育毛は生えた髪を丈夫に育てることを指し、発毛は新たに髪が生えるようにする方法です。薄毛や抜け毛では、髪が生えてから抜けるまでのヘアサイクルが乱れることが大きな原因で頭皮環境が挙げられます。髪が生えたとしても丈夫に育っていなければ、薄毛や抜け毛の改善には繫がっていきません。なので、原因に適したケアや治療を行い、丈夫な髪が育つ頭皮環境を整えていくのが育毛や発毛になります。育毛や発毛を行うメリットは、何と言ってもそのナチュラルさにあります。それに、頭皮環境を改善していくのでヘアサイクルが正常になっていくことから、頭皮負担も軽くなりとても健康的な頭皮になっていきます。直ぐに髪の毛の変化を実感することが難しく、頭皮環境を整えながら自然に髪が生えてくるのを待つので、効果を実感できるまでにはある程度の時間は必要です。しかし、根気強く育毛や発毛ケアに取り組んでいくことで、育毛や発毛を実感していくことができます。

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  • AGA(エージーエー)とは?【男性型脱毛症】

    AGA(エージーエー)とは?【男性型脱毛症】

    AGA(エージーエー)とは?【男性型脱毛症】

    AGA(エージーエー)とは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱⽑症」のことです。成人男性によくみられ、徐々に頭頂部や額の⽣え際の髪の⽑が薄くなっていくことが特徴の進行性の脱毛症になります。 AGA(エージーエー)では⽑髪を作り出す「⽑包(もうほう)」が⼗分に成⻑せず髪の⽑が太く⻑く育たないうちに抜け落ちてしまい、徐々に髪の毛が細く短くなり、薄毛が進行します。しかし、細くなった毛は無くなるわけではなくごく細いうぶ⽑として残っています。⽑包が存在するかぎりは薄毛治療により髪の⽑は再び太く⻑く育てることが可能です。諦めずに治療する事をお勧めしています。

     

    AGA(男性型脱毛症)の原因は?

    酵素(5α-リダクターゼ還元酵素)と男性ホルモンであるテストステロンが結合する事でジヒドロテストステロン(DHT)が発生します。このDHTが主な薄毛の原因と考えられています。 髪の毛にはヘアサイクルがあり、毛が太く長くなる成長期、細胞分裂が衰える退行期、毛が抜け落ちる休止期を繰り返しています。AGAは毛が太く長くなるための成長期が DHTにより短くなるため硬毛(太く長い毛)に成長する前に毛が抜け落ちてしまいます。そのため産毛のような軟毛(細く短い毛)が生えている状態となり薄毛(AGA)になります。

    AGAはどのように進行するの?つむじの薄毛、M字の薄毛等

    AGAは思春期以降に徐々に頭頂部や額の⽣え際の髪の⽑が薄くなっていくことが特徴の疾患になります。人によってAGAの進行パターンは異なります。薄毛が進行するパターンは大きく三つに分類され

    ①頭頂部から薄くなる人(O方の薄毛、つむじの薄毛)

    ②前頭部全体が薄くなる人(U字型の薄毛、額の後退)

    ③額の生え際から薄くなる人(剃り込み部分の薄毛、M字型の薄毛)、となります。

    また、3つの分類の複合型の薄毛もあります。
    いずれの場合も進行性の脱毛疾患となります。早期治療により早く症状を回復することができます。

    AGAは治療できる?

    AGAは治療可能です。

    そのためには医学的な効果のある「治療」が必要となります。サロンやエステ等のトリートメントの施術、生活習慣の改善等ではしっかりとした発毛効果を得ることは難しいです。この場合の医学的な効果のある治療とは薬剤(フィナステリドやミノキシジル等)を用いた治療となります。

    AGA治療をしたら本当に髪が生える?

    適切な治療を施せば高確率で毛髪を生やすことができます。また、副作用の可能性もあるので安全に治療をするために医師による管理が必要となります。

    ※ただし、外傷、ケガ等により毛包が失われている場合は薬剤の治療では髪を生やすことはできません。

    AGAは多くの人が抱える悩み

    AGA(男性型脱毛症)、薄毛は現代人の多くの方が抱えている一般的なお悩みです。日本人の3人に1人がAGAと言われています。見た目のお悩みなのでQOL(生活の質)にも大きく関わってきます。クリニックで専門家に診察を受けることで悩みから解放される方が多くいらっしゃいます。現在、薄毛治療に関しては薬剤を用いた発毛治療が最も治療効果を上げることが出来ます。お一人で悩まれずに是非専門家にご相談ください。適切な方針をご提案させて頂きます。ご相談の際は当院の無料カウンセリングをご利用ください。

     

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  • 薄毛治療を始めたいけどまずどうしたらいいの?正しいAGAの治療法を知ろう

    薄毛治療を始めたいけどまずどうしたらいいの?正しいAGAの治療法を知ろう

    薄毛治療を始めたいけどまずどうしたらいいの?正しいAGAの治療法を知ろう

    薄毛が気になるけれど「どこに行けばよいのかわからない」「どうすれば良いのかわからない」という方のために薄毛治療を始めるにはまずどうしたらいいのか、そしてAGAの正しい治療法は何なのかをAGAクリニック医師がわかりやすくご紹介していきます。

    まずはしっかりとした知識のあるクリニックでどういった種類の薄毛か診断を受ける

    しっかりとした知識のあるクリニックで薄毛の診断を受けましょう。

    薄毛と一口に言っても種類があります。

    (AGA、円形脱毛症、脂漏性脱毛症、甲状腺機能低下症による脱毛、等)

    正しい診断がなければ正しい治療はできません。

    薄毛専門クリニック等の薄毛治療の知識のしっかりとした医師のもとで診断をつけてもらいましょう。

    AGA(男性型脱毛症)とは

    AGA(男性型脱毛症)※とは成人男性によくみられ、徐々に頭頂部や額の⽣え際の髪の⽑が薄くなっていくことが特徴の進行性の脱毛症になります。AGAでは徐々に髪の毛が細く短くなり、薄毛が進行します。しかし、細くなった毛は無くなるわけではなくごく細いうぶ⽑として残っています。⽑包が存在するかぎりは薄毛治療により髪の⽑は再び太く⻑く育てることが可能です。諦めずに治療する事をお勧めしています。

    早期診断、早期治療をする

    AGAは進行性なので、治療をしていなかったり、間違った治療をしている間にも薄毛はどんどん進行していきます。

    どの疾患でも同じことなのですが、軽症の薄毛ほど治るのも早くなります。

    また、薄毛が進行するほど薄毛の改善に時間がかかるので、治療期間が長引き、結果的にコストもかかることになります。

    効果、改善速度、費用面から早期診断、早期治療をすることをお勧めいたします。

    薄毛治療専門クリニックで適切な薬剤を処方してもらう

    各症状や薄毛の進行度、体質に合わせて薄毛治療専門のクリニックで適切な薬剤を処方してもらいましょう。

    適切に発毛効果を出すことができる他に、治療効果判定や治療方針を立てたり、治療方針を変更したり副作用をしっかりと管理することができます。

    また、効果のしっかりと出せる治療に費用をかけることにより結果的に薄毛治療の費用を減らすことができます。

    発毛治療とは(AGA治療)

    発毛治療とは自身の毛髪を生やし、増やしていく薬剤を用いた治療です。

    AGA(男性型脱毛症)では髪が細く短くなることにより頭髪の密度が下がり、結果として頭皮が透けて見える様になるので「薄毛」の状態となります。

    AGAの発毛治療はその細く短くなってしまった髪の毛を元の状態になる様に太く長く成長させる治療となります。

    AGA、薄毛の原因は男性ホルモン(DHT)によるヘアサイクルの乱れ

    薄毛の主な原因はDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンです。

    DHTはヘアサイクル※と呼ばれる「毛髪が生える、成長する、抜ける、また生える」という繰り返し生え変わるサイクルを阻害し薄毛を起こします。

    具体的にはDHTはヘアサイクルの毛が太く長くなる成長期を阻害して毛の成長を妨げてしまいます。結果としてヘアサイクルが乱れ、毛が大きく成長できないまま抜け落ちてしまいどんどんと進行性に細く短い毛になっていき薄毛になるのです。

     

    ※ヘアサイクルについては詳しくはコラム「髪の毛について|ヘアサイクルや生活習慣との関係」をご覧ください

    DHTをフィナステリドで抑制する

    薄毛の原因となるDHTを抑制するにはフィナステリドという薬剤での治療が必要となります。

    フィナステリドは男性ホルモンであるテストステロンから悪玉脱毛ホルモンのDHTへと変換する5α還元酵素を阻害することによりDHTを抑制し、脱毛を防ぎます。

    治療の基本はフィナステリド、ミノキシジル

    現在効果的に治療効果を出すにはフィナステリド(デュタステリド)※1、ミノキシジル※2を中心とした薬剤による治療が必要です。

    薬剤による治療は効果が高く、副作用も軽微で頻度も低い安全な治療です。

    市販の育毛剤やシャンプーでは発毛効果を得られる可能性は低いです。

    自己流の治療をしない

    自己流の治療をされている患者様が稀にいらっしゃいます。結論から言いますとそういう方は治療成績が悪い方が多いです。

    「~さんがこれで生えたらしい」等と聞いて治療を始めたという方が多いと思いますが自己流の治療で正しい治療にたどり着くことがほとんどないからです。

    また、自己流の治療では副作用の管理は難しく、薬剤も効能のある本物の薬剤ではなかったりする可能性もあります。

    また、薬剤ではない育毛剤等も治療の機会損失と無駄な出費となりかねません。

    ご自身の体、髪の毛のことですので知識のあるクリニックの医師に診察してもらい、しっかりと治療をしましょう。

    市販育毛剤は非推奨

    市販育毛薬に頼って薄毛の改善を目指す方が多くいらっしゃいます。

    しかし育毛≠発毛です。育毛剤では髪を生やすことはできないのです。

    • 発毛 髪をはやす
    • 育毛 今ある髪の成長を助ける

    発毛剤にも今ある髪を太く長くする効果がありますが育毛の効果としても発毛剤の方が育毛剤よりも大きく勝ります。

    問診表にも多くの方が市販育毛剤を使用と書かれています。

    使ってはいけないというわけではありませんが効率的に発毛を目指すのであれば発毛できる薬剤を使用するべきです。

    生活習慣

    生活習慣として食生活や睡眠、ストレス、喫煙等は薄毛の要因となることがあります。

    しかし生活習慣の是正は必要ではありますが、それだけで薄毛を改善することは困難です。

    薬剤での薄毛治療が一番効果が高いので、薬剤で治療をしたうえで生活習慣の改善に努めましょう。

    まとめ

    ①まず薄毛治療専門クリニックで診断を受けましょう。

    ②薄毛の正しい診断を受け、正しい治療を受けましょう。

    ③早期診断、早期治療をしましょう。

    ③自己流の治療はやめましょう。AGAの進行、治療の機会損失、副作用管理不足、費用負担増といった結果につながります。

    ④薬剤(フィナステリド、ミノキシジル)での治療を推奨しています。

    ⑤育毛剤の効果は限定的です。

    以上、『薄毛治療を始めたいけどどうしたらいいかわからない』

    という方のために薄毛治療を始めるにはまずどうしたらいいかというお話でした。


    詳しくはかかりつけ医にご相談ください。

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  • 【AGA Q&A】ケガや火傷をした箇所から毛髪は生えてきますか?

    【AGA Q&A】ケガや火傷をした箇所から毛髪は生えてきますか?

    Q:ケガや火傷をした箇所から毛髪は生えてきますか?

    A:髪の毛は毛包から生えてきます。ケガや火傷をした箇所は毛包が死滅している可能性があります。毛包がない場合は投薬による発毛効果は期待しづらいと考えられます。

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  • 【AGA Q&A】AGA(男性型脱毛症)の原因は何ですか?

    【AGA Q&A】AGA(男性型脱毛症)の原因は何ですか?

    Q:AGA(男性型脱毛症)の原因は何ですか?

    A:AGAの原因はDHT(ジヒドロテストステロンです)

    酵素(5α-リダクターゼ還元酵素)と男性ホルモンであるテストステロンが結合する事でジヒドロテストステロン(DHT)が発生します。このDHTが主な薄毛の原因と考えられています。

    髪の毛にはヘアサイクルがあり、毛が太く長くなる成長期、細胞分裂が衰える退行期、毛が抜け落ちる休止期を繰り返しています。

    AGAは毛が太く長くなるための成長期が DHTにより短縮するため、硬毛(太く長い毛)に成長する前に毛が抜け落ちてしまいます。

    そのため産毛のような軟毛(細く短い毛)が生えている状態となり薄毛(AGA)になります。

    また、成長できずに細く短いまま抜けてしまった場合、次に生えてくる毛髪は更に細く短い毛となります。これによりAGAは進行性に薄毛が悪化していきます。

    こちらのヘアサイクルを正しくもどし、毛を太く長く成長させるのがAGAの治療となります。

    治療薬としてDHTを抑制する際にはフィナステリドという薬を使用します。

    薄毛は進行するほどに治療により毛髪を元の状態に戻すのには時間がかかります。

    早期診断、早期治療をお勧めいたします。

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  • プロペシアの成分・フィナステリドの効果、推奨用量、副作用、子作りへの影響について【AGA治療薬】

    プロペシアの成分・フィナステリドの効果、推奨用量、副作用、子作りへの影響について【AGA治療薬】

    プロペシアの成分・フィナステリドの効果、推奨用量、副作用、子作りへの影響について【AGA治療薬】

    プロペシアに代表される「フィナステリド」は、世界で最初に認可された経口タイプのAGA(男性型脱毛症)治療薬です。日本を含む多くの国々で使われているこの薬にはどんな特徴があるのでしょうか。この記事では、フィナステリドの効果や注意すべき副作用、気になる妊活への影響などについて詳しくご紹介していきますが、まずは多くの成人男性を悩ませているAGAという脱毛症についての説明から始めましょう。

    多くの成人男性を悩ませる脱毛症「AGA」

    男性型脱毛症を意味する「AGA」は、Androgenetic Alopeciaを省略した呼称です。現在ではAGAという呼称が定着してきており、一般的にも知られるようになっています。世の中の多くの男性を悩ませているAGAは、男性ホルモンの問題から発症する脱毛症です。何もせずに放置すると症状がどんどん進行してしまうため、頭髪の異常に気づいたらなるべく早めに医師に診てもらう必要があります。

    ヘアサイクル

    ヘアサイクルは言い換えれば「髪の毛のライフサイクル」です。人間の髪の毛は、約2~6年周期で「成長」「退行」「休止」、そして再度「成長」という動きを繰り返しています。ヘアサイクルの大部分は「成長期(早期・中期・後期)」で占められていますが、AGAを発症するとこのヘアサイクルが異常に短くなってしまいます。結果髪の毛が正常に成長できなくなり、細く短い髪になり薄毛となるのです。

     

    ※ヘアサイクルについて詳しくはコラム「髪の毛について|ヘアサイクルや生活習慣との関係」をご参照ください。

    AGAはヘアサイクルを阻害する厄介な脱毛症

    AGAは、男性ホルモンの「テストステロン」が体内に存在する「5-αリダクターゼ(5-α還元酵素)」と呼ばれる還元酵素によって変化した「DHT(ジヒドロテストステロン)」という悪玉の男性ホルモンが、男性ホルモン受容体である「アンドロゲンレセプター」と結びつくことで発症します。このDHTは、困った性格を持つ男性ホルモンで、髪の毛以外の体毛の成長は促すのですが、頭頂部や前頭部の髪の成長を抑えてしまいます。このDHTの困った性格には「5-αリダクターゼ」が出す信号が関係していると考えられていて、これにより通常は3~5年はある髪の毛の成長期が、なんと100日ほどになってしまう場合があるのです。成長期が短くなってしまうため、髪の毛は十分に成長することができず、しんなりとした柔らかい毛になってしまいます。この状態が進行すると薄毛へと発展していくので早めの対処が必須です。

    AGAは、遺伝的な要因で発症するのではないかとも考えられています。その理由は、アンドロゲンレセプターが持つ遺伝情報は、母親から伝えられるものだからです。つまり、母方の祖父・祖母が持つ傾向が伝えられる可能性が高くなります。ただ、だからといって薄毛が必ず受け継がれるわけでもなく、今のところは「可能性がある」としか言えません。このAGAにおいては、さまざまな要素が発症に関係していると考えられています。「運動不足」「質の低い睡眠」「食生活」などの生活習慣も関係している可能性があります。もしも頭髪に異常を感じたら、まずは速やかに医師に相談しましょう。

    AGAの症状には特徴がある

    AGAの症状の出方や進行の仕方は特徴的です。先ほども触れたとおり、AGAは主に頭の前方の生え際と、つむじのある頭頂部周辺から症状が出やすいという傾向があります。これらのエリアのどちらかだけに症状が出る場合もあれば、両方に出る場合もあるなど、症状の出方はさまざまなのですが、発症パターンと進行状況、合計12種類が世界基準として定められています。ただし、これは医師でなければ判断が難しいので、薄毛が気になる場合は、やはり専門の医師に相談して判断してもらう必要があるでしょう。

    AGAの症状は改善可能

    AGAは、厄介な症状ではありますが、投薬により症状を改善することはもちろん可能です。AGAはかなりの部分がわかってきているものの、未知の部分もある病気です。そのため、現在のところ、完治は難しいのですが、それでもプロペシアに代表されるフィナステリドなどによる有効な治療を続けることにより、髪の毛のボリュームを増やすことは可能になっています。AGAは何もしないとただ症状が進行するばかりなので、とにかく早めに医師に相談し、対処を行いましょう。

    AGAを治療する方法

    AGAの投薬治療として現在、もっとも多く用いられているのは内服薬で、その成分は、プロペシアの主成分「フィナステリド」や、ザガーロの主成分「デュタステリド」と呼ばれるものです。これらの成分は、AGAにより邪魔されてしまったヘアサイクルを元に戻すことができます。AGAの治療には外用薬も用いられます。もっともよく知られているのが「ミノキシジル」。特に、すでに症状が進行している場合に、内服薬と同時に用いられます。ミノキシジルは、元々は血圧を降下させる降圧剤として開発されたのですが、発毛を促す効果や毛母細胞を増やす効果が認められたことから、現在ではポピュラーな治療方法となっています。ただし、この方法で効果を感じられるようになるまでは、早い人でも3ヶ月、通常は半年から1年ほどの時間が必要です。このあとは、たった今ご紹介したAGA治療に使われる内服薬の成分、フィナステリドについて詳しくご説明していきます。この内服薬の成分にはAGAの症状を和らげる効果がありますが、副作用があることもわかっているので、注意が必要です。

     

    ※デュタステリドに関して詳しくはコラム「ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬」をご参照ください。

    ※ミノキシジルに関して詳しくはコラム「ミノキシジルとは・高い発毛効果を持つ脱毛症治療薬【AGA治療薬】」をご参照ください。

    フィナステリドの効果

    フィナステリドは、そもそもは前立腺肥大症の治療用として開発されました。この成分は、先ほどご紹介した「5-αリダクターゼ」の働きを邪魔する効果を持っています。AGAの影響で短くなってしまったヘアサイクルを、継続的に服用することで、正常な状態に戻すことが可能です。ただし、プロペシアをはじめとするフィナステリドを摂取しても、髪が生えてくるわけではありません。この内服薬に発毛効果は備わっていない…というよりは、効果は今のところ認められていないのです。(ただし、臨床においては発毛効果が認められる方もいます。)

    発毛効果があるのは?

    フィナステリドには、今のところ発毛効果はないとされているので、発毛目的で投与されるのは別の薬です。それが先ほどもご紹介したミノキシジルです。こちらの薬を併用することで、より効果的なAGA治療につなげることができます。(ただし臨床的にはフィナステリドにて予防だけでなく発毛がみられる方も中にはいらっしゃいます)

    効果が発揮されないこともある

    AGAの投薬治療の効果がある程度見えてくるまでには時間がかかります。しかし、投与を続けたにもかかわらず、半年経っても1年経っても効果が見えてこないことは残念ながらあります。このような場合は、薬自体が合っていないことが考えられるので、医師に相談したうえで、薬を切り替える必要があるかもしれません。

    安全で、症状の改善につなげられる可能性はとても高い

    このように効果が発揮されないこともあるフィナステリド(プロペシア)ですが、数多く行われている臨床試験によると、症状の改善率、維持率、進行率のすべてにおいて、効果的だったことを表す数値が出ています。3年間、フィナステリド(プロペシア)を服用し続けた被験者の症状の改善率は、1年後で6割近く、2年後で7割近く、3年後では8割近くという高い確率です。症状の進行もかなりの高確率で抑制できることがわかってきており、今後の治療に役立てられることが期待されています。実際、日本皮膚科学会では、AGA治療用としてフィナステリドを、推奨しています。世界で幅広く使用されている薬でもあり、安心して服用することが可能です。

    フィナステリドの用法、用量

    AGAの治療用に、フィナステリドを効果的に使うには、その用法や用量を守って服用することが重要です。ほかの薬同様、たくさん摂取しても大きな効果が得られるわけではありません。フィナステリドは血清DHT値を70%以上低下させることが研究で示されています。しかし、用量を増やしたからといって必ずしも血清中のDHT値の低下が大きくなるわけではありません。後ほどご紹介しますが、このAGA治療薬は、誤った方法で服用すると、副作用をもたらすことがあり危険です。

    ・推奨用量

    AGA(男性型脱毛症):1mgを1日1回。

    ・服用する時間帯

    フィナステリドは、規則正しく服用することが大切です。特に「この時間帯」という決まりがあるわけではないのですが、薬は習慣づけることが大切なので、毎日、同じ時間に摂取するようにすると、飲み忘れることもありません。

    ・服用する期間

    フィナステリドは、効果が出るまでに時間がかかる薬なので、どうしてもあきらめたくなる気持ちはわかりますが、頑張って、結果が出てくるまで辛抱して摂取し続けることが大切です。結果につながらない場合は医師に相談して薬を変えることも考えられますが、長く摂取を続けるほど症状の改善につなげられることも事実。焦らず、慎重に治していきましょう。

    すべての脱毛症に効果があるわけではない

    フィナステリドは、AGAの進行を食い止める働きを持っていますが、そのほかの脱毛症に効くわけではありません。自己免疫機能に関わりがあるとされる円形脱毛症や、物理的に髪の毛にプレッシャーをかけ続けることで起きる機械性脱毛症などの症状を改善することはできません。

    フィナステリドの副作用

    フィナステリドは、ヘアサイクルを元に戻す効果があることをご説明しました。ただ、薬ですから人によっては副作用に注意しなければならない場合もあります。ここからは、AGAの治療に使われるこの薬の副作用についてご説明していきます。

    服用してはいけない人・注意を要する人

    フィナステリドは、当初は前立腺肥大症の治療を目的として開発されました。ただ、AGAへの有効性は確認されていても、ほかの脱毛症には効果を発揮しません。女性には処方されることはなく、特に妊娠中や授乳中の女性は服用禁止です。触ることも避けましょう。また、肝臓に病気を抱えている方は、医師にその旨を伝えておく必要があります。

    副作用

    フィナステリドの服用には注意すべき点があるものの、基本的には安全な薬で、副作用はあまりありません。しかし、以下にご紹介するような副作用を感じる方もいます。

    ・EDや性欲の減退

    フィナステリドを服用することで、ED(勃起機能障害)や性欲の減退、精液の減少、射精障害などを感じる方がいます。ただし、これらの性機能に関わる副作用については、臨床試験においても確認されているものの、そのパーセンテージは非常に少なく、276例中、EDの症状を感じた方は0.7パーセント、性欲の減退を感じた方は1.1パーセントとなっています。臨床では偽薬による試験も行われていますが、その結果はほぼ変わらず、ほとんど心配する必要はない数値といえるのではないでしょうか。

    ただし、フィナステリドは、1日の上限量を服用し続けた場合は、副作用が出る確率が少し上がります。それでも5パーセント程度ですので、そこまで心配する必要のある数値ではありません。

    ・肝機能障害

    肝機能障害も副作用として報告されているケースがありますが、やはり非常にまれです。服用初期に食欲不振や吐き気、だるさや発熱、黄疸、尿の色の変化、などの症状が見られる場合は肝機能障害の可能性があります。

    結局、フィナステリドの副作用に関しては、それほど心配する必要はありません。経口薬として多くの国々で使用されてきた実績のある薬ですから、効果だけではなく、その安全性に関してもすでに認知されています。ただし、「薬の安全」は、医師に診断・処方してもらうこととセットです。個人輸入などで手に入れられる薬が同じように安全なわけではありません。

    フィナステリドは子作りに影響があるの?

    副作用についてはそれほど心配する必要のないフィナステリド(プロペシア)ですが、女性には処方されない薬ですから、子作りへの影響が気になるところです。

    結論から先に言うと、フィナステリド(プロペシア)は子作り中の夫婦の場合は、慎重になる必要があります。ただ、この薬自体が子作りを阻害したり、なんらかの影響を及ぼしたりするわけではありません。薬の成分が精子の中に入り込むことはあっても、非常に微量なので、女性の妊娠に影響を与えることはもちろんありませんし、胎児の成長に影響することもないでしょう。

    現在、フィナステリド1mgでの使用と永続的な不妊との関連を支持するデータはほとんどありません。様々な研究でフィナステリド1mgでの治療を中止した人の生殖能力と精子の質、量が改善されたことが示されており、低用量フィナステリドの生殖能力への影響は可逆的と考えられます。しかし、5mgの高用量を使用した場合には、生殖能力に悪影響を及ぼす可能性があります。また、全ての人の生殖機能に異常が現れるわけではなく、多くの人では生殖機能は保たれます。

    女性が服用できない理由

    フィナステリドは、すでにご紹介したように、そもそも女性が服用すべきではない薬です。この薬は、DHTの働きを阻害して、正常なヘアサイクルへと戻そうとします。しかし、DHTは胎児(男児)の成長に必要な物質であり、これがないと胎児の生殖器の発育に問題が発生するおそれがあります。そのため、女性の体内にこの成分があると、胎児の成長に悪影響を与える可能性があるのです。女性はこの薬を触ることも避けなければなりません。この薬は素手で触れただけでも体内に取り込まれる可能性があります。

    また、フィナステリドは、男性ホルモンの分泌にも影響を与えます。男性ホルモンとはいうものの、女性もこのホルモンを必要としています。この薬が女性の体内に入ってしまうと、ホルモンバランスを崩してしまうことがあり、これが原因で不妊などにつながることも考えられるので、細心の注意を払って扱いましょう。

    個人輸入の医薬品に注意

    フィナステリドには、すでに厚生労働省の認可が済んでいるジェネリック医薬品(後発医薬品)があります。しかし現在、海外で販売されているジェネリック医薬品がインターネット経由で国内にも入ってきているため注意が必要です。これにはいくつかの理由があり、

    「偽物が含まれている」

    「救済制度がない」

    「成分が不明な場合がある」

    などが挙げられます。

    これらは厚生労働省の認可済みジェネリック製品との比較でも非常に安く、その1~2割ほどの値段で購入できます。しかし、上記のような状態である以上、健康や子作りに大きな影響を与える可能性は否定できません。必ず妊活中であることを医師に告げたうえで、適切な薬を処方してもらいましょう。

    このように、フィナステリドは、子作りに大きな影響を与えることはありません。男性の性機能に影響が出る可能性が若干あるだけです。ただ、子作りに関しては相手、そして生まれてくる胎児への影響を考える必要があるため、特に注意して扱いましょう。(女性には触れさせないようにしましょう)

    まとめ

    プロペシアに代表されるAGA治療薬・フィナステリドについて、その効果や副作用、妊活における注意点をご紹介してきました。このAGA治療薬は、世界の多くの国々で使われてきた実績があります。安全で、しかも効果が認められているからこそ、日本でもAGA治療に用いられているのであり、副作用や危険性について過度に心配する必要はありません。薄毛にお悩みの方は、まずは専門の医師に相談することから始めましょう。

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