「AGA治療の効果はいつから現れる?」と疑問に思うことはありませんか?
異常な脱毛がなくなるまで3ヶ月~6ヶ月かかると言われていますが、生活習慣やAGAの進行度によっても治療の効果は変わって来ますので効果が出るまでの時間には個人差があります。AGA治療を開始してすぐに効果を実感することは難しいため、長期的に治療を継続することが大切です。
本記事では、AGA治療の効果が現れる期間の目安や、AGA治療で効果を実感しやすい人と実感しにくい人の特徴、治療薬を減らすタイミングについて紹介します。
(※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。)
目次
AGA治療を開始してすぐに効果を実感することは難しい
AGA治療を開始してすぐに効果を実感できるとは限りません。
治療を開始した時期や年齢、薄毛の範囲により効果を実感するまでの期間には個人差があります。また、AGAは進行型の脱毛症のため、治療効果をより早く実感するためには、できる限り早期に治療を開始することが大切です。
通常、AGA治療を開始してから、髪の毛に太さやコシなどの変化が現れるまでには、6ヶ月〜1年程の期間が必要とされます。AGAは長期的な治療が必要なため、すぐに治療効果が現れなくても根気強く治療を続けましょう。
AGA治療の効果はいつから実感できるか
AGA治療の効果が現れる期間の目安は次の通りです。
- 治療開始1ヶ月目:初期脱毛が始まることが多い
- 2ヶ月目〜3か月目:初期脱毛が落ち着き産毛が生え始める
- 4ヶ月目〜6ヶ月目:髪の毛が太く・コシが出てきたりする
- 1年目:発毛量のピークを迎え毛髪をキープする段階へ入る
治療期間ごとの髪の毛の変化について詳しく紹介します。
治療開始1ヶ月目:初期脱毛が始まることが多い
治療開始1ヶ月目は発毛に関して特に変化はありませんが、初期脱毛が始まるケースが多いです。
初期脱毛とはAGA治療の開始初期に見られる、一時的な抜け毛症状です。髪の毛にはヘアサイクルと呼ばれる毛周期があり、AGAにより乱されたヘアサイクルを正常に戻す作用が関係し初期脱毛が起こります。
初期脱毛が起こると「AGA治療を開始して症状がひどくなった」と感じるかもしれませんが、AGAが悪化しているわけではありません。反対に、初期脱毛が起こったということは、AGA治療の効果が出ていると判断することができます。
抜け毛の量には個人差があり、過度に気にする必要はありませんが、抜け毛の量が多く不安な方は医師に相談しましょう。
初期脱毛が起こる原因や対策など、以下の記事で詳しく解説しているためあわせてご確認ください。
AGA治療中の初期脱毛が起こる原因は?終わる兆候やひどい場合の対処法を紹介
2ヶ月目〜3ヶ月目:初期脱毛が落ち着き産毛が生え始める
2ヶ月目になると、初期脱毛が落ち着き、生え際から産毛が目立ち始めるようになります。
3ヶ月目になると、前頭部や頭頂部の髪の毛の密度が濃くなり始めます。
ただし変化は小さいため、2ヶ月目〜3ヶ月目ではまだ発毛効果を実感しにくいです。
4ヶ月目〜6ヶ月目:髪の毛が太く・コシが出てきたりする
AGA治療を開始して4ヶ月目〜6ヶ月目から発毛効果を実感し始める方が多いです。
AGAにより乱れたヘアサイクルがリセットされるまでには、3ヶ月〜6ヶ月の期間が必要と考えられています。ヘアサイクルが正常になれば、髪の毛が濃く太く成長するようになります。
そのため、ヘアサイクルがリセットされる4ヶ月~6ヶ月目のタイミングで「全体的にボリュームが出てきた」など、発毛効果を実感しやすいです。
ただし、AGAの進行具合や症状には個人差があるため、4ヶ月目〜6ヶ月目で効果が現れるとは限りません。AGA治療は半年〜1年以上の継続が求められるため、あくまでも期間の目安として考えておきましょう。
1年目:発毛量のピークを迎え髪の毛をキープする段階へ入る
AGA治療を開始して7ヶ月目を超えると、大きな変化がなくなりゆっくり発毛していくようになります。1年目で発毛量のピークを迎え、髪の毛の量をキープする段階へ入ります。
人によっては2回目〜3回目の初期脱毛を起こすこともありますが、不安な方は医師に相談しましょう。
AGA治療で効果を実感しやすい人の特徴
AGA治療を始めて効果を実感しやすい人と実感しにくい人がいます。治療効果を実感しやすい人には次の特徴があります。
- 抜け毛・薄毛が始まってから早期の段階でAGA治療を始めている
- 内服薬と外用薬を使用した複数のAGA治療法を取り入れている
AGA治療で効果を実感しやすい人に当てはまる2つの特徴について詳しく紹介します。
抜け毛・薄毛が始まってから早期の段階でAGA治療を始めている
AGA治療は、発症から早い段階で始めた方がより高い発毛効果が期待できます。そのため、AGAを発症して抜け毛・薄毛が進行し始め、早期にAGA治療を始めている方は治療効果を実感しやすいです。
AGA治療は専門のクリニックへ受診がおすすめです。皮膚科の病院でも投薬治療によりAGA治療を受けられるケースもありますが、AGAを専門とする「AGAクリニック」であれば、投薬治療以外にもさまざまな治療法で薄毛にアプローチすることができます。
内服薬と外用薬を使用した複数のAGA治療法を取り入れている
内服薬と外用薬を使用し、複数のAGA治療法を取り入れている方は治療効果を実感しやすいです。
AGAの治療薬には、内服薬の「プロペシア」「ザガーロ」「ミノキシジル」のほかに、頭皮へ直接塗布するタイプの「ミノキシジル外用薬」もあります。
さらに、内服薬でもそれぞれ作用は異なり、プロペシアやザガーロは抜け毛の原因となる男性ホルモンの効果を抑える治療薬です。それに対して、ミノキシジルは血管を拡張して血液の循環を促進する治療薬で、ミノキシジルとプロペシア(またはザガーロ)を併用することで、より発毛効果を実感しやすくなります。
どちらか一方の治療薬だけでは不十分なケースもあるため、多くのAGAクリニックで複数の治療薬の併用が推奨されています。
AGA治療で効果を実感しにくい人の特徴
AGA治療で効果を実感しにくい人の特徴は次の3つです。
- AGA治療を開始した時期が遅い
- AGA治療薬の副作用である初期脱毛を発症している
- AGA治療薬の用法・用量を守らず正しく服用していない
AGA治療で効果を実感しにくい人に当てはまる3つの特徴について詳しく紹介します。
AGA治療を開始した時期が遅い
AGA治療を開始した時期が遅い方は、AGA治療の効果を実感しにくい可能性が高いです。
AGAは進行型の脱毛症で、自然に症状がおさまることはないため、何も対策しなければ薄毛は徐々にと進行します。AGA治療を開始した時期が遅ければ、AGAがひどく進行している状態のため、回復にも時間がかかります。
AGA発症初期の若い方は治療効果が早く現れやすく、薄毛の範囲が広くなった30代・40代以降の方は、治療の効果がすぐに現れにくいです。少しでも「髪の毛が薄くなってきた気がする」と感じたら、早期にAGAクリニックで治療を受けましょう。
AGA治療薬の副作用である初期脱毛を発症している
AGA治療で効果を実感しにくいと感じる方のなかには、AGA治療薬の副作用で初期脱毛を発症しているケースもあります。
初期脱毛で抜け毛が発生していると「AGA治療は効果がない」と感じるかもしれません。
初期脱毛は治療開始から1ヶ月目に起こることがほとんどですが、AGA治療の効果が現れるタイミングは6ヶ月〜1年です。そのため、初期脱毛で抜け毛が増えたからと言って「AGA治療は効果がない」と判断することはできません。
また、初期脱毛は多くの人に起こる症状のため、治療を開始した初期段階で一時的な脱毛が起きても過度に気にしないようにしましょう。
AGA治療薬の用法・用量を守らず正しく服用していない
AGA治療薬の用法・用量を守らず、正しく服用していない方は治療効果を実感しにくいです。特に、飲み忘れが多い場合には、思うような効果を期待できません。
たとえば、AGAの代表的な治療薬「プロペシア」の1日1錠の服用が正しい用法・用量です。
プロペシアを飲むタイミングに決まりはありませんが、毎日決まった時間に飲むようにしましょう。プロペシアは24時間に1錠の間隔で飲むことが推奨されているほか、毎日決まった時間に飲む習慣をつければ飲み忘れを防ぐことにもつながります。
また、以下の記事ではAGAで治療効果がないと感じる原因や対処法について解説しているため、あわせてご覧ください。
AGA治療で効果がないと感じる原因や対処法について解説|効果が期待できるAGA治療法も解説
AGA治療をいつからいつまで行うか事前に決めることもおすすめ
AGA治療をいつからいつまで行うか決めておきましょう。
原則として、AGAは完治することがありません。発毛効果が得られたからといって治療薬の服用を中断すれば薄毛が再度進行するため、AGA治療は継続的に行う必要があります。
しかし、AGAの治療期間が長くなれば治療費用も高額になるため、治療のゴールを設定しておくことが大切です。AGAの治療薬は発毛効果が現れ、変化がゆるやかになれば減薬することができます。
AGA治療を継続するかはその人のライフスタイルなどにより異なるため、AGA治療のゴールについて医師に相談することもおすすめです。
AGA治療薬を減らすタイミング
AGA治療薬を減らすタイミングを決める際には、次の2つのポイントがあります。
- 医師と相談の上で適切な減薬をおこなうとよい
- 自己判断による減薬や治療中断はおすすめしない
2つのポイントについて詳しく紹介します。
医師と相談の上で適切な減薬をおこなうとよい
AGA治療を始めて一定の発毛効果が得られた場合には、医師と相談の上で減薬を検討しましょう。
AGA治療薬には抜け毛を抑えることを目的とした治療薬や、発毛を促すことを目的とした治療薬があり、症状の状態により使い分けられます。
たとえば、抜け毛の進行を抑える治療薬と発毛を促す治療薬を併用している方で、発毛効果が見られたら、抜け毛予防の治療薬のみに減薬する方法があります。医師と相談の上で適切な減薬を行えば、増えた髪の毛を残しつつ、治療費・通院回数を減らすことが可能です。
自己判断による減薬や治療中断はおすすめしない
AGA治療薬を減らす際には、自己判断による減薬や治療中断はおすすめしません。
医師に相談せずに自分で治療薬の量を減らしたり、服用回数を減らすと、抜け毛のリスクが高くなります。治療で増えた髪の毛が抜ける可能性があるため、自己判断で減薬しないように注意しましょう。
AGA治療は1年以上の治療の継続が推奨されるため、減薬したい場合には、まず、専門の医師に相談しましょう。
また、AGA治療のゴールの決め方について以下の記事で詳しく解説しているため、合わせてご覧ください。
AGA治療は一生続けるべきか解説|効果を実感するまでの期間やAGA治療を一生続けたくない人が取るべき行動も紹介
AGAの発症や治療時期についてよくある質問
AGAの発症や治療時期に関するよくある質問として、次の2つがあります。
- AGAはいつから発症しやすい?
- AGA治療はいつから開始すべき?
以下では、2つの質問に対して回答します。
AGAはいつから発症しやすい?
日本皮膚科学科によれば、年代別のAGA発症率は次のように報告されています。
年代 | AGA発症率 |
20代 | 10% |
30代 | 20% |
40代 | 30% |
50代以降 | 40数% |
日本人男性の場合には 20 歳代後半から 30 歳代にかけて著明となり,徐々に進行して 40 歳代以後に完成される.25 年前の本邦における男性型脱毛症の統計から,日本人男性の発症頻度は全年齢平均で約 30%と報2764 ● 日皮会誌:127(13),2763-2777,2017(平成 29)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン作成委員会 報告されている).この発症頻度は現在もほぼ同程度であり,20 代で約 10%,30 代で 20%,40 代で 30%,50代以降で 40 数%と年齢とともに高くなる
引用:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」より
AGAは20代後半から発症する人が増え、40代のうち30%がAGAを発症しているというデータがあり、AGAの発症率は年齢とともに高くなることがわかります。
AGA治療はいつから開始すべき?
AGA治療はできる限り早期に始めることが大切です。早期に治療を開始することで、髪の毛のボリュームが多いうちに薄毛の進行を止めることができ、より早く発毛効果を実感できます。
また、AGA治療を始めるタイミングに年齢は関係ありません。AGA治療は症状や進行状態に合わせて治療法が決定されるため、何歳から始めても発毛効果が期待できます。
薄毛が気になり始めたらすぐに治療を開始するのはもちろん、すでに進行している方も諦めずに、手遅れになる前ににAGA治療を開始しましょう。
AGA治療の効果を早く実感したい方はベアAGAクリニックへ
AGAは治療を開始してすぐに発毛効果を実感することは難しいです。しかし、できる限り早い段階で治療を開始することで、より早く発毛効果を期待することができます。
一定の発毛効果を得られたら、医師と相談の上で治療薬を減らすことも可能です。
ベアAGAクリニックは、患者さまの症状に合わせたオーダーメイドの治療法をご提案します。初診やカウンセリング、血液検査も無料で行っているため、AGA治療の効果を早く実感したい方は一度ベアAGAクリニックへご相談ください。