カテゴリー: 治療薬

  • プロペシアの成分・フィナステリドの効果、推奨用量、副作用、子作りへの影響について【AGA治療薬】

    プロペシアの成分・フィナステリドの効果、推奨用量、副作用、子作りへの影響について【AGA治療薬】

    プロペシアの成分・フィナステリドの効果、推奨用量、副作用、子作りへの影響について【AGA治療薬】

    プロペシアに代表される「フィナステリド」は、世界で最初に認可された経口タイプのAGA(男性型脱毛症)治療薬です。日本を含む多くの国々で使われているこの薬にはどんな特徴があるのでしょうか。この記事では、フィナステリドの効果や注意すべき副作用、気になる妊活への影響などについて詳しくご紹介していきますが、まずは多くの成人男性を悩ませているAGAという脱毛症についての説明から始めましょう。

    多くの成人男性を悩ませる脱毛症「AGA」

    男性型脱毛症を意味する「AGA」は、Androgenetic Alopeciaを省略した呼称です。現在ではAGAという呼称が定着してきており、一般的にも知られるようになっています。世の中の多くの男性を悩ませているAGAは、男性ホルモンの問題から発症する脱毛症です。何もせずに放置すると症状がどんどん進行してしまうため、頭髪の異常に気づいたらなるべく早めに医師に診てもらう必要があります。

    ヘアサイクル

    ヘアサイクルは言い換えれば「髪の毛のライフサイクル」です。人間の髪の毛は、約2~6年周期で「成長」「退行」「休止」、そして再度「成長」という動きを繰り返しています。ヘアサイクルの大部分は「成長期(早期・中期・後期)」で占められていますが、AGAを発症するとこのヘアサイクルが異常に短くなってしまいます。結果髪の毛が正常に成長できなくなり、細く短い髪になり薄毛となるのです。

     

    ※ヘアサイクルについて詳しくはコラム「髪の毛について|ヘアサイクルや生活習慣との関係」をご参照ください。

    AGAはヘアサイクルを阻害する厄介な脱毛症

    AGAは、男性ホルモンの「テストステロン」が体内に存在する「5-αリダクターゼ(5-α還元酵素)」と呼ばれる還元酵素によって変化した「DHT(ジヒドロテストステロン)」という悪玉の男性ホルモンが、男性ホルモン受容体である「アンドロゲンレセプター」と結びつくことで発症します。このDHTは、困った性格を持つ男性ホルモンで、髪の毛以外の体毛の成長は促すのですが、頭頂部や前頭部の髪の成長を抑えてしまいます。このDHTの困った性格には「5-αリダクターゼ」が出す信号が関係していると考えられていて、これにより通常は3~5年はある髪の毛の成長期が、なんと100日ほどになってしまう場合があるのです。成長期が短くなってしまうため、髪の毛は十分に成長することができず、しんなりとした柔らかい毛になってしまいます。この状態が進行すると薄毛へと発展していくので早めの対処が必須です。

    AGAは、遺伝的な要因で発症するのではないかとも考えられています。その理由は、アンドロゲンレセプターが持つ遺伝情報は、母親から伝えられるものだからです。つまり、母方の祖父・祖母が持つ傾向が伝えられる可能性が高くなります。ただ、だからといって薄毛が必ず受け継がれるわけでもなく、今のところは「可能性がある」としか言えません。このAGAにおいては、さまざまな要素が発症に関係していると考えられています。「運動不足」「質の低い睡眠」「食生活」などの生活習慣も関係している可能性があります。もしも頭髪に異常を感じたら、まずは速やかに医師に相談しましょう。

    AGAの症状には特徴がある

    AGAの症状の出方や進行の仕方は特徴的です。先ほども触れたとおり、AGAは主に頭の前方の生え際と、つむじのある頭頂部周辺から症状が出やすいという傾向があります。これらのエリアのどちらかだけに症状が出る場合もあれば、両方に出る場合もあるなど、症状の出方はさまざまなのですが、発症パターンと進行状況、合計12種類が世界基準として定められています。ただし、これは医師でなければ判断が難しいので、薄毛が気になる場合は、やはり専門の医師に相談して判断してもらう必要があるでしょう。

    AGAの症状は改善可能

    AGAは、厄介な症状ではありますが、投薬により症状を改善することはもちろん可能です。AGAはかなりの部分がわかってきているものの、未知の部分もある病気です。そのため、現在のところ、完治は難しいのですが、それでもプロペシアに代表されるフィナステリドなどによる有効な治療を続けることにより、髪の毛のボリュームを増やすことは可能になっています。AGAは何もしないとただ症状が進行するばかりなので、とにかく早めに医師に相談し、対処を行いましょう。

    AGAを治療する方法

    AGAの投薬治療として現在、もっとも多く用いられているのは内服薬で、その成分は、プロペシアの主成分「フィナステリド」や、ザガーロの主成分「デュタステリド」と呼ばれるものです。これらの成分は、AGAにより邪魔されてしまったヘアサイクルを元に戻すことができます。AGAの治療には外用薬も用いられます。もっともよく知られているのが「ミノキシジル」。特に、すでに症状が進行している場合に、内服薬と同時に用いられます。ミノキシジルは、元々は血圧を降下させる降圧剤として開発されたのですが、発毛を促す効果や毛母細胞を増やす効果が認められたことから、現在ではポピュラーな治療方法となっています。ただし、この方法で効果を感じられるようになるまでは、早い人でも3ヶ月、通常は半年から1年ほどの時間が必要です。このあとは、たった今ご紹介したAGA治療に使われる内服薬の成分、フィナステリドについて詳しくご説明していきます。この内服薬の成分にはAGAの症状を和らげる効果がありますが、副作用があることもわかっているので、注意が必要です。

     

    ※デュタステリドに関して詳しくはコラム「ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬」をご参照ください。

    ※ミノキシジルに関して詳しくはコラム「ミノキシジルとは・高い発毛効果を持つ脱毛症治療薬【AGA治療薬】」をご参照ください。

    フィナステリドの効果

    フィナステリドは、そもそもは前立腺肥大症の治療用として開発されました。この成分は、先ほどご紹介した「5-αリダクターゼ」の働きを邪魔する効果を持っています。AGAの影響で短くなってしまったヘアサイクルを、継続的に服用することで、正常な状態に戻すことが可能です。ただし、プロペシアをはじめとするフィナステリドを摂取しても、髪が生えてくるわけではありません。この内服薬に発毛効果は備わっていない…というよりは、効果は今のところ認められていないのです。(ただし、臨床においては発毛効果が認められる方もいます。)

    発毛効果があるのは?

    フィナステリドには、今のところ発毛効果はないとされているので、発毛目的で投与されるのは別の薬です。それが先ほどもご紹介したミノキシジルです。こちらの薬を併用することで、より効果的なAGA治療につなげることができます。(ただし臨床的にはフィナステリドにて予防だけでなく発毛がみられる方も中にはいらっしゃいます)

    効果が発揮されないこともある

    AGAの投薬治療の効果がある程度見えてくるまでには時間がかかります。しかし、投与を続けたにもかかわらず、半年経っても1年経っても効果が見えてこないことは残念ながらあります。このような場合は、薬自体が合っていないことが考えられるので、医師に相談したうえで、薬を切り替える必要があるかもしれません。

    安全で、症状の改善につなげられる可能性はとても高い

    このように効果が発揮されないこともあるフィナステリド(プロペシア)ですが、数多く行われている臨床試験によると、症状の改善率、維持率、進行率のすべてにおいて、効果的だったことを表す数値が出ています。3年間、フィナステリド(プロペシア)を服用し続けた被験者の症状の改善率は、1年後で6割近く、2年後で7割近く、3年後では8割近くという高い確率です。症状の進行もかなりの高確率で抑制できることがわかってきており、今後の治療に役立てられることが期待されています。実際、日本皮膚科学会では、AGA治療用としてフィナステリドを、推奨しています。世界で幅広く使用されている薬でもあり、安心して服用することが可能です。

    フィナステリドの用法、用量

    AGAの治療用に、フィナステリドを効果的に使うには、その用法や用量を守って服用することが重要です。ほかの薬同様、たくさん摂取しても大きな効果が得られるわけではありません。フィナステリドは血清DHT値を70%以上低下させることが研究で示されています。しかし、用量を増やしたからといって必ずしも血清中のDHT値の低下が大きくなるわけではありません。後ほどご紹介しますが、このAGA治療薬は、誤った方法で服用すると、副作用をもたらすことがあり危険です。

    ・推奨用量

    AGA(男性型脱毛症):1mgを1日1回。

    ・服用する時間帯

    フィナステリドは、規則正しく服用することが大切です。特に「この時間帯」という決まりがあるわけではないのですが、薬は習慣づけることが大切なので、毎日、同じ時間に摂取するようにすると、飲み忘れることもありません。

    ・服用する期間

    フィナステリドは、効果が出るまでに時間がかかる薬なので、どうしてもあきらめたくなる気持ちはわかりますが、頑張って、結果が出てくるまで辛抱して摂取し続けることが大切です。結果につながらない場合は医師に相談して薬を変えることも考えられますが、長く摂取を続けるほど症状の改善につなげられることも事実。焦らず、慎重に治していきましょう。

    すべての脱毛症に効果があるわけではない

    フィナステリドは、AGAの進行を食い止める働きを持っていますが、そのほかの脱毛症に効くわけではありません。自己免疫機能に関わりがあるとされる円形脱毛症や、物理的に髪の毛にプレッシャーをかけ続けることで起きる機械性脱毛症などの症状を改善することはできません。

    フィナステリドの副作用

    フィナステリドは、ヘアサイクルを元に戻す効果があることをご説明しました。ただ、薬ですから人によっては副作用に注意しなければならない場合もあります。ここからは、AGAの治療に使われるこの薬の副作用についてご説明していきます。

    服用してはいけない人・注意を要する人

    フィナステリドは、当初は前立腺肥大症の治療を目的として開発されました。ただ、AGAへの有効性は確認されていても、ほかの脱毛症には効果を発揮しません。女性には処方されることはなく、特に妊娠中や授乳中の女性は服用禁止です。触ることも避けましょう。また、肝臓に病気を抱えている方は、医師にその旨を伝えておく必要があります。

    副作用

    フィナステリドの服用には注意すべき点があるものの、基本的には安全な薬で、副作用はあまりありません。しかし、以下にご紹介するような副作用を感じる方もいます。

    ・EDや性欲の減退

    フィナステリドを服用することで、ED(勃起機能障害)や性欲の減退、精液の減少、射精障害などを感じる方がいます。ただし、これらの性機能に関わる副作用については、臨床試験においても確認されているものの、そのパーセンテージは非常に少なく、276例中、EDの症状を感じた方は0.7パーセント、性欲の減退を感じた方は1.1パーセントとなっています。臨床では偽薬による試験も行われていますが、その結果はほぼ変わらず、ほとんど心配する必要はない数値といえるのではないでしょうか。

    ただし、フィナステリドは、1日の上限量を服用し続けた場合は、副作用が出る確率が少し上がります。それでも5パーセント程度ですので、そこまで心配する必要のある数値ではありません。

    ・肝機能障害

    肝機能障害も副作用として報告されているケースがありますが、やはり非常にまれです。服用初期に食欲不振や吐き気、だるさや発熱、黄疸、尿の色の変化、などの症状が見られる場合は肝機能障害の可能性があります。

    結局、フィナステリドの副作用に関しては、それほど心配する必要はありません。経口薬として多くの国々で使用されてきた実績のある薬ですから、効果だけではなく、その安全性に関してもすでに認知されています。ただし、「薬の安全」は、医師に診断・処方してもらうこととセットです。個人輸入などで手に入れられる薬が同じように安全なわけではありません。

    フィナステリドは子作りに影響があるの?

    副作用についてはそれほど心配する必要のないフィナステリド(プロペシア)ですが、女性には処方されない薬ですから、子作りへの影響が気になるところです。

    結論から先に言うと、フィナステリド(プロペシア)は子作り中の夫婦の場合は、慎重になる必要があります。ただ、この薬自体が子作りを阻害したり、なんらかの影響を及ぼしたりするわけではありません。薬の成分が精子の中に入り込むことはあっても、非常に微量なので、女性の妊娠に影響を与えることはもちろんありませんし、胎児の成長に影響することもないでしょう。

    現在、フィナステリド1mgでの使用と永続的な不妊との関連を支持するデータはほとんどありません。様々な研究でフィナステリド1mgでの治療を中止した人の生殖能力と精子の質、量が改善されたことが示されており、低用量フィナステリドの生殖能力への影響は可逆的と考えられます。しかし、5mgの高用量を使用した場合には、生殖能力に悪影響を及ぼす可能性があります。また、全ての人の生殖機能に異常が現れるわけではなく、多くの人では生殖機能は保たれます。

    女性が服用できない理由

    フィナステリドは、すでにご紹介したように、そもそも女性が服用すべきではない薬です。この薬は、DHTの働きを阻害して、正常なヘアサイクルへと戻そうとします。しかし、DHTは胎児(男児)の成長に必要な物質であり、これがないと胎児の生殖器の発育に問題が発生するおそれがあります。そのため、女性の体内にこの成分があると、胎児の成長に悪影響を与える可能性があるのです。女性はこの薬を触ることも避けなければなりません。この薬は素手で触れただけでも体内に取り込まれる可能性があります。

    また、フィナステリドは、男性ホルモンの分泌にも影響を与えます。男性ホルモンとはいうものの、女性もこのホルモンを必要としています。この薬が女性の体内に入ってしまうと、ホルモンバランスを崩してしまうことがあり、これが原因で不妊などにつながることも考えられるので、細心の注意を払って扱いましょう。

    個人輸入の医薬品に注意

    フィナステリドには、すでに厚生労働省の認可が済んでいるジェネリック医薬品(後発医薬品)があります。しかし現在、海外で販売されているジェネリック医薬品がインターネット経由で国内にも入ってきているため注意が必要です。これにはいくつかの理由があり、

    「偽物が含まれている」

    「救済制度がない」

    「成分が不明な場合がある」

    などが挙げられます。

    これらは厚生労働省の認可済みジェネリック製品との比較でも非常に安く、その1~2割ほどの値段で購入できます。しかし、上記のような状態である以上、健康や子作りに大きな影響を与える可能性は否定できません。必ず妊活中であることを医師に告げたうえで、適切な薬を処方してもらいましょう。

    このように、フィナステリドは、子作りに大きな影響を与えることはありません。男性の性機能に影響が出る可能性が若干あるだけです。ただ、子作りに関しては相手、そして生まれてくる胎児への影響を考える必要があるため、特に注意して扱いましょう。(女性には触れさせないようにしましょう)

    まとめ

    プロペシアに代表されるAGA治療薬・フィナステリドについて、その効果や副作用、妊活における注意点をご紹介してきました。このAGA治療薬は、世界の多くの国々で使われてきた実績があります。安全で、しかも効果が認められているからこそ、日本でもAGA治療に用いられているのであり、副作用や危険性について過度に心配する必要はありません。薄毛にお悩みの方は、まずは専門の医師に相談することから始めましょう。

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  • フィナステリドを2錠飲んだら発毛治療効果は上がりますか?

    フィナステリドを2錠飲んだら発毛治療効果は上がりますか?

    フィナステリドを2錠飲んだら発毛治療効果は上がりますか?

    フィナステリドを多く飲んでも発毛効果は上がりません。フィナステリドは1日1錠(1mg)を内服するのが良いです。

    プロペシア等に代表されるフィナステリドは薄毛、AGA(男性型脱毛症)の原因となるDHT濃度を低下させることにより発毛効果を得ることができる薬です。

    しかし、フィナステリドを多く摂取したからと言ってDHT濃度がより低下するわけではなく、発毛効果が向上することはありません。

    かえって副作用が多くなる等のデメリットが増えますので医師の指示をしっかりと守って内服するようにしてください。

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  • 【AGA Q&A】ミノキシジル外用薬(ぬりぐすり)でかぶれてしまいました。薬をやめるしかありませんか?

    【AGA Q&A】ミノキシジル外用薬(ぬりぐすり)でかぶれてしまいました。薬をやめるしかありませんか?

    Q:ミノキシジル外用薬でかぶれてしまいました。薬をやめるしかありませんか?

    A:まず、ミノキシジル外用薬によるかぶれには2種類の物質に対する反応の可能性があります。

    一つ目がミノキシジル、二つ目がプロピレングリコールです。

    ミノキシジルに対する反応の場合やめざるを得ない場合があります。

    プロピレングリコールに対する反応の場合であればプロピレングリコールを含まないミノキシジル外用薬を用いれば治療継続可能となります。

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  • フィナステリド、デュタステリドに初期脱毛はないと聞きましたが本当ですか?

    フィナステリド、デュタステリドに初期脱毛はないと聞きましたが本当ですか?

    フィナステリド、デュタステリドに初期脱毛はないと聞きましたが本当ですか?

    初期脱毛はどのお薬のせいでおこるのか、気になる方も多いと思います。どのようにしてどのお薬で初期脱毛が起こるのかをご説明します。

    初期脱毛とは

    初期脱毛とはAGA治療薬であるフィナステリドやミノキシジル等で発毛治療を開始した後にヘアサイクルの乱れが正常に戻り新しい成長期が始まることにより起きる脱毛です。休止期の毛髪(成長を終えた抜ける予定の毛髪)が新しい成長期の毛髪により押し出されて抜けていくことにより初期脱毛が起きます。

    ※ヘアサイクルに関して詳しくはコラム「髪の毛について|ヘアサイクルや生活習慣との関係」をご参照ください。

    どの薬で初期脱毛が起きるか

    上記のように初期脱毛は休止期毛が成長期に移行することにより起こる脱毛です。なので成長期を誘導する作用のある薬であれば初期脱毛は起こる可能性があります。

    成長期を誘導する作用のある薬剤は

    ミノキシジルと同様に、フィナステリド、デュタステリドでも成長期の誘導は起きるので初期脱毛は起こります。他の薬剤でも成長期を誘導する作用があれば理論的には初期脱毛は起こる可能性があります。

    初期脱毛は気にせずにしっかりと治療を

    初期脱毛は発毛が始まった証でもあります。驚いてしまう方もいらっしゃるとは思いますが治療を続ければ生えてきた毛を育てることができます。
    治療を中断することなくしっかりと治療をしましょう。

    お電話でのご相談 TEL:03-5925-8241

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    https://www.bea-agaclinic.jp/aga-stress/

  • 【AGA Q&A】フィナステリドを内服していますが耐性等がついて効き目が悪くなることはありますか? AGA クリニック フィナステリド

    【AGA Q&A】フィナステリドを内服していますが耐性等がついて効き目が悪くなることはありますか? AGA クリニック フィナステリド

    Qフィナステリドを内服していますが耐性等がついて効き目が悪くなることはありますか?

    A:現在フィナステリドの耐性の報告や耐性の問題はございません。

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  • 【AGA Q&A】3年ほどAGA治療(フィナステリド+ミノキシジルタブレット)をしておりこの度フィナステリド単剤の維持療法に切り替えようと考えています。フィナステリドのみで効果は十分ですか?

    【AGA Q&A】3年ほどAGA治療(フィナステリド+ミノキシジルタブレット)をしておりこの度フィナステリド単剤の維持療法に切り替えようと考えています。フィナステリドのみで効果は十分ですか?

    Q:3年ほどAGA治療(フィナステリド+ミノキシジルタブレット)をしておりこの度フィナステリド単剤の維持療法に切り替えようと考えています。フィナステリドのみで効果は十分ですか?

    A:発毛治療後のフィナステリドによる維持療法ですが、体質によってフィナステリドのきき方にかなり差が出るためにフィナステリドのみで維持できる方と維持できない方がいらっしゃいます。維持できない場合ミノキシジル外用薬やミノキシジル内服薬の併用を検討いたします。

     

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  • 安全?危険?男性型脱毛症【AGA】治療薬の副作用を知ろう!

    安全?危険?男性型脱毛症【AGA】治療薬の副作用を知ろう!

    安全?危険?男性型脱毛症【AGA】治療薬の副作用を知ろう!

    AGAの治療薬の成分としてよく知られているのは3つ。プロペシアに代用される「フィナステリド」、ザガーロに代表される「デュタステリド」、そして外用薬としては一般医薬品の中にも含まれている「ミノキシジル」です。最近は後発医薬品も出てきているので、比較的手に入れやすくなってきたAGA治療薬ですが、薄毛や抜け毛が気になりだした方の中には、副作用を気にしている方も多いと聞きます。この記事では、AGA治療薬の副作用について、成分別にご説明していきます。

    AGA治療薬の副作用が出る可能性

    AGA治療薬を使用すると、確かに副作用が出る場合があります。巷では「性欲の減退」「勃起不全」などという話も聞こえてきますが、実際のところはどうなのでしょうか?

    「出現しやすい副作用の種類」「成分により出やすい副作用」、そして「副作用の出現頻度」も、これからAGAの治療を始めようという方には気になるところだと思います。

    「出現しやすい副作用の種類」と「成分により出やすい副作用」については、このあと順番にご紹介するとして、AGA治療薬全体として比較的出現しやすい副作用は、やはり性機能に関するもの。ただ、発症率は非常に低く1パーセント前後です。

    また、肝機能障害の副作用も報告されているものの、こちらも非常に確率は低くなっています。

    これからご紹介する数値に関しては、この値よりも出現確率が高くなる場合も低くなる場合もありますが、臨床試験の条件自体がまったく異なるため、目安として捉えていただければ幸いです。

    フィナステリドの副作用

    フィナステリドという成分を含むプロペシアは、日本で初めてAGAの治療薬として認められた薬です。

    フィナステリドは、元々は前立腺肥大の治療薬として世に出ましたが、その後の研究で髪の毛の成育に効果があることがわかり、AGA治療薬として認可されたという経緯を持つ薬です。

    男性機能に関わる副作用

    この薬は、「5-α還元酵素」の働きを阻害し、「ジヒドロテストステロン(DTH)」の生成を抑えます。このDTHは脱毛を進行させる厄介な悪玉男性ホルモンです。

    フィナステリドがDTHを減少させると、体内の男性ホルモンの全体量も減ることになります。実はこれが副作用を引き起こす原因になる場合があります。

    男性ホルモンの全体量が減ると、脳は「男性ホルモン量は十分だ」と判断します。この男性ホルモン量の減少が、性機能に関わる副作用だと考えられます。

    メーカーの発表では、「性欲がない」「セックスをする気持ちになれない」「セックスの回数が減少」などの性欲に関わる副作用が発生する確率は0.2パーセント以下。「ED」「精液の減少」「射精障害」などの勃起や射精に関する副作用が発生する確率は0.1パーセント未満とされています。ただ、これらについてはストレスや加齢が原因となることも考慮する必要があるでしょう。

    なお、日本皮膚科学会ガイドラインに記されている、フィナステリドを用いた観察期間2年の非ランダム比較試験では、性機能に関わる副作用は414名中1名に確認されたのみとなっています。

    肝機能に関わる副作用

    メーカーが発表している肝機能に関わる副作用が発生する確率は0.1パーセントです。フィナステリドを代謝するのは肝臓ですが、この機能が落ちることで代謝しきれなくなり、肝臓に炎症が起こる…これが副作用が起こるメカニズムです。肝臓は体に必要のない成分をこしたり、栄養分をエネルギーに変換したりする重要な場所ですが、異常が起こってもなかなか気づきにくい臓器です。目に見えるサインとしては黄疸、自覚が可能な症状としては食欲喪失やだるさなどが挙げられます。また、肝機能に関しては、体質的な部分もあるので、すべての使用者の肝機能障害が、フィナステリドに関わりがあるというのも無理な話です。実際、0.1パーセントという非常に低い出現確率ですし、日本皮膚科学会ガイドラインでも「まれに肝機能障害が現れることがある」との記載となっています。

    そのほかに起こりうる副作用

    そのほかに起こりうる副作用として挙げられるのは、「乳房の女性化」「抑うつ」「アレルギー」などの症状です。

    ただ、ほかの副作用の症状と同じく、フィナステリド(プロペシア)によって引き起こされた症状なのかどうかははっきりしません。

    皮膚科学会ガイドラインでは、比較試験において胃腸炎と大腸ポリープを発症した例について触れていますが、フィナステリドによるものなのかどうかは不明としています。

    また、副作用とは異なりますが、フィナステリドを服用すると、前立腺がんの診断の指標となるPSA濃度が下がってしまうため、服用中に前立腺がんの検査を受ける場合は、医師にフィナステリドを服用していることを伝える必要があります。

    フィナステリドの禁忌

    女性と未成年は服用厳禁です。

    特に妊娠中や妊娠の可能性がある女性、授乳中の女性は、赤ちゃんの発育に悪影響を与える可能性があるため、絶対に避けてください。

    皮膚からも吸収されるので、女性が素手で触れることも厳禁です。

    デュタステリドの副作用

    デュタステリドは、プロペシアに代表されるフィナステリドと基本的には同じシステムでAGAの原因因子を減らし、ヘアサイクルを元に戻す働きをする成分です。

    大きな違いは、フィナステリドがⅡ型5-α還元酵素の働きを阻害するのに対し、デュタステリド(ザガーロ)はⅠ型とⅡ型の5-α還元酵素の働きを阻害すること。

    これは効能の違いとしても現れます。Ⅰ型の5-α還元酵素は、側頭部や後頭部、全身の皮脂腺に存在する傾向があり、Ⅱ型の5-α還元酵素は、前頭部や頭頂部を中心に存在する傾向があります。

    そのため、たとえばフィナステリドで期待されるような薬効がみられなかった場合に、デュタステリドに変更すると、効果が出てくる、といったケースもあります。

    メーカーの臨床試験による副作用報告

    デュタステリドを主な成分とするザガーロを製造しているメーカーでは、臨床試験の結果から「肝機能障害」「性機能不全」などが起こる可能性があるとしています。

    肝機能障害は、黄疸などの症状を伴うことがありますが、発症してもなかなか気づきにくいため、肝臓が生まれつき弱いという方は、まずは専門の医師に相談することをおすすめします。

    ただ、この成分を服用することで肝機能障害が起こる確率は、極めて低いと考えていいでしょう。

    性機能不全の副作用は注意が必要

    デュタステリドは、比較的高い確率で、なんらかの性機能不全を感じる服用者が多いようです。皮膚科学会ガイドラインでは、国際臨床試験の結果を引用する形で数値を表記しており、リビドー(性欲)減少が3.3%、勃起不全が1.1%、射精障害が3.3%となっています。

    国内で行われた非ランダム試験でもリビドー減少が8.3%、勃起不全が11.7%、射精障害が5%と高めの数字が出ていることから、皮膚科学会ガイドラインでは医師に処方の際の十分な説明を求めています。

    ほかに性機能が関わると考えられる副作用には、乳房の女性化、精巣痛、精液の変色などが挙げられますが、確率の高いものではありません。

    そのほかの副作用

    デュタステリドに関わるとみられるそのほかの副作用には、発疹、かゆみ、アレルギー、蕁麻疹、腹痛、下痢、抑うつ、神経過敏などが挙げられますが、どれもほかの薬との飲み合わせや、精神的なことが関わることも多く、一概にこの薬の副作用と言い切れるものではありません。

    もちろん、これらの副作用は確率を見てもわかるとおり、すべての服用者に起こるわけではないので、過度に恐れる必要はまったくありません。

    ただし、すでになんらかの持病を持っている場合は、カウンセリングの段階で持病について医師に伝えておく必要があります。

    デュタステリドの禁忌

    フィナステリドと同様に、女性、特に妊婦や妊娠の可能性がある方、授乳中の方は服用してはなりません。未成年、肝機能障害を持つ方も服用不可です。

    ミノキシジルの副作用

    ミノキシジルは、高血圧治療のための降圧剤として開発された薬ですが、その後に発毛効果があることがわかり、脱毛症や薄毛の治療に使われるようになりました。

    元々は降圧剤なので内服タイプでしたが、最初の脱毛治療薬は外用薬タイプでした。現在は、日本で市販されているミノキシジル含有製品はすべて外用薬です。病院やクリニックでも外用薬がメインですが、内服タイプのミノキシジルを取り扱っているところもあります。

    ミノキシジルは、これまでにご紹介した2つの薬効成分とは異なるシステムでAGAなどの症状に作用します。ミノキシジルは、頭皮の毛細血管を広げることで血流を改善し、毛根に栄養が行き渡るようにしてくれます。

    これにより毛母細胞が活性化して新しく髪の毛を作り出すようになります。頭皮環境が改善されるので、次第に短縮されていたヘアサイクルが元に戻り、健康な髪の毛が育つようになる…というのがミノキシジルの基本的な脱毛症治療システムです。

    ミノキシジルの使用による副作用についてですが、これは外用薬と内服薬で大きな違いがありますので分けてご紹介していきます。

    ミノキシジル外用薬の副作用

    ミノキシジル外用薬は、外用薬という性格上、目立った副作用はありません。ただ、頭皮のかぶれやかゆみといった症状が起きることはあります。

    これは薬の成分へのアレルギー反応であり、出現確率については「人それぞれ」としか言えません。ミノキシジルの外用薬は、市販品も数多く販売されていますので、非常に安全度は高いといえるでしょう。

    ちなみにミノキシジルを使用し始めてしばらくすると抜け毛が増えることがありますが、これは初期脱毛と呼ばれるもので、薬効が現れている証拠なので心配はいりません。

    ミノキシジル内服薬の副作用

    外用薬はひじょうに安全度の高いミノキシジルですが、内服薬は医師の管理の下で正しく服用しないとかなり危険度が高いので注意が必要です。

    ミノキシジルは元々は降圧剤なので、血管を広げる働きを持っています。そのため、血管や血圧に関する副作用が出やすいことが特徴です。

    むくみ、めまい、立ちくらみ、動悸や息切れ、うっ血性心不全、体重増加、心拍数増加といった症状は、外用薬のミノキシジルでは出現しません。また、体毛が異常に濃くなるという副作用もまれに起きているようです。

    ミノキシジル内服薬で懸念される副作用はまだあります。肝臓への影響です。

    ただ、これについては確固たる試験結果があるわけではないので、「否定はできない」としか言えません。肝臓に持病を抱えている方は、病院やクリニックにかかる際に必ず報告してください。

    報告されている症例は少ないものの、ミノキシジル内服薬を過剰に服用してしまったために心筋梗塞を発症してしまった例もあります。

    過剰に服用すると血管が広がりすぎてしまい、血管壁から出血が起こり、心筋梗塞を引き起こすことが実験により証明されています。

    ミノキシジル内服薬は、海外でのみ販売されていて、一般の方でも個人輸入で手に入れることは可能です。しかし、この薬に関しては有用性についての臨床試験が行われているわけではありません。

    ご紹介したように危険な副作用が起こる可能性も否定できませんので、素人が扱うことは問題があります。専門の病院・クリニックに相談し、医師の処方による場合を除いては、リスクが大きすぎるといえるでしょう。

    AGA治療薬を医療機関で処方してもらうメリット

    ここまでご紹介してきたとおり、AGA治療薬には多かれ少なかれ、副作用があります。AGA治療薬を手に入れるだけなら、現在はインターネット経由で個人輸入することもそれほど難しくはないのですが、副作用のことを考えると、危険だといわざるを得ません。

    薬を安く手に入れられたとしても、副作用という代償を払うのでは意味がありませんので、あとのこともしっかり考えて、初めから専門の医療機関にかかりましょう。ひとりで薬だけ服用していると、気づける副作用にも気づけずに余計な治療費を払う羽目になることもあります。

    健康に勝るものはありません。専門の医療機関でAGA治療薬を処方してもらうメリットはたくさんあります。

    アフターケアがある

    専門の医療機関に通い、治療薬を処方してもらう場合は、もしも副作用が出現してしまったとしても、あきらかにAGA治療薬によるものだと認められれば、適切なアフターケアが提供されます。自分で輸入した薬により重大な副作用が出てしまった場合は、すべて自己責任となってしまいます。

    カウンセリングと問診

    専門の医療機関に通って治療する場合、健康状態や病歴、服用している薬などについて医師が確認するカウンセリングや問診があるので、人それぞれ、自分に合った形の治療を受けられます。

    安全な治療を受けるとという意味でも、このセッションはとても大切です。

    頭皮診断

    多くの専門医療機関では、マイクロスコープを使って頭皮の状態を確認します。マイクロスコープは、頭皮部分を拡大して、外から見ただけではわからない部分をチェックできる優れた機械です。これにより、AGAを初期段階で見つけることができるので、早期治療につなげることができます。また、医師がマイクロスコープの画像を見せながら頭皮や髪の毛の状態について詳しく説明してくれるので、患者さんとしても治療にどう向き合っていけばよいか、より簡単に理解できるようになります。

    ほかの内服薬を出してくれる

    メインとなるAGA治療薬は、ご紹介している3種類ですが、それら以外にも医療機関により、治療の補助に役立つ内服薬を処方してくれる場合があります。これらは主に髪の毛の健康を保つための成分で、たとえば「ビタミンB2」や「ビタミンB6」「ビタミンB7」などのビタミンB群は、毛母細胞の働きをよくして髪の毛の成長を手助けしてくれます。また、髪の毛を構成しているケラチンを生成する亜鉛のサプリメントなどもあるので、診察の際に医師にたずねてみるといいでしょう。

    まとめ

    AGA治療薬の副作用についてご説明してきました。フィナステリドや、デュタステリドは実績もあり、安全性の高い成分です。

    また、これらとは作用の仕方が異なるミノキシジルも外用薬に関しては高い安全性を誇ります。重篤な副作用が懸念されるのはミノキシジル内服薬です。

    こちらは心筋梗塞などにつながる可能性があるので、専門の医師に処方してもらう場合を除き、服用すべきではありません。いずれにしても健康は何よりも優先されます。

    AGA治療を始めるなら、まずは専門の医療機関にてカウンセリングを受けましょう。AGAが手遅れな状態になる前に早期での治療をおすすめします。

     

     

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  • ミノキシジルとは・高い発毛効果を持つ脱毛症治療薬【AGA治療薬】

    ミノキシジルとは・高い発毛効果を持つ脱毛症治療薬【AGA治療薬】

    ミノキシジルとは・高い発毛効果を持つ脱毛症治療薬【AGA治療薬】

    脱毛症の治療薬の成分として知られている「ミノキシジル」。ミノキシジルには、髪の毛の根元部分に当たる頭皮の血流を良くする働きがあり、これにより発毛を促します。ミノキシジルの効果は高く、市販品にも含まれるなど、幅広く脱毛治療に利用されていますが、使用方法を誤ると副作用に悩まされることもあるため注意が必要です。この記事では、ミノキシジルとはどんな薬でどんな効果があるのかについて、使い方やよく聞かれる初期脱毛と併せて説明していきます。

    ミノキシジルとは

    ミノキシジルは、元々は1960年代に高血圧の治療を目的として誕生しました。ただ、その後の1980年代頃になると、髪の毛の育成に効果があることがわかり、当初は経口薬だったミノキシジルの外用薬タイプが誕生。脱毛症の治療薬として使われるようになりました。ミノキシジルが含まれている外用の生活改善薬は日本でも広く販売されています。ミノキシジルが外用薬となったのは、当時、内服薬に副作用が認められたためで、現在では医療用の内服薬も存在しています。元々はファイザーが開発し、脱毛症治療薬「Rogaine」として販売を始めました。

    同じく薄毛治療に使用される薬として、プロペシアに代表されるフィナステリド、ザガーロに代表されるデュタステリドがありますが、ミノキシジルが髪の毛を成長させるメカニズムは、これらとは異なります。詳しいことはわかっていませんが、毛母細胞や毛乳頭に作用し、これらの働きを活性化させるというのがメーカー側の説明です。実際の脱毛治療においては、ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)は併用されていることが多く、そのほうがより高い発毛効果が期待できるとされています。

    日本ではこのミノキシジルを配合した医薬品で医療用のものはありません。しかし、一般医薬品には、おそらく多くの方が耳にしたことがあるであろう「リアップ」という製品があります。こちらは大正製薬が1999年に初めて発売し、大きな話題となりました。その後も同様の製品が製薬各社から販売されており、すでに女性専用の商品も販売されています。先述のRogainも安価で、しかも日本の市販薬よりも濃い配合となっているため、多くの方が個人で輸入するなどして使っています。ミノキシジル配合の一般医薬品の利用者は、このように日本国内にも数多く存在します。

    また、現在は、同様に個人輸入によりミノキシジルの内服薬を手に入れることもできます。このミノキシジル内服液は「Loniten(ロニテン)」、もしくはその後発医薬品です。しかし、これは同時に日本では認可されていない薬であることを意味します。これらの後発医薬品は、すでに説明したように、元々は高血圧の治療薬であり、安易に服用すると健康に害を及ぼす危険性があります。薄毛の症状が気になる場合は、必ず医師に相談したうえで、適切な治療を受ける必要があります。

    ミノキシジルの効果

    ミノキシジルは、男性型脱毛症(AGA)、女性型脱毛症の両方に効果があるとされています。とはいえ、脱毛症でお悩みの方にとっては「どれぐらい効果があるのか?」や、「外用薬と内服薬の効果の違い」など、もっと詳細な部分が気になるはずです。ここからは、ミノキシジルの働きや効果を出す仕組みなどについて詳しく解説していきます。

    ミノキシジルは、元々は高血圧の治療薬として開発されましたが、現在では髪の毛を育てる効果がある薬として認知されています。現在、その場所に髪の毛が生えていなくても、頭皮の血行と毛母細胞の働きを良くして発毛を促します。

    頭皮の血行促進

    頭皮の血行を良くすると、なぜ発毛につながるのでしょうか?血行が良くなると細胞の「元気」につながります。ミノキシジルの効果により頭皮の血行が良くなると、髪の毛の細胞に栄養が行き渡りやすくなります。ミノキシジルは毛細血管まで拡張させるので、頭皮のあらゆる部位に栄養が届くようになります。今までは枯れていた用水路の水が回復し、田んぼに栄養が行き渡るようなイメージでしょうか。

    毛母細胞の働きを良化

    毛母細胞は、髪の毛を作り出すといってもいいほど重要な細胞です。この細胞の働きが弱ってしまうと髪の毛が正常に生えてきません。髪の毛は、根元の毛乳頭の部分で毛細血管と接しており、毛乳頭の内部には毛母細胞が存在しています。しかし、なんらかの原因で毛母細胞の働きが鈍くなると、この毛母細胞自体の数が少なくなってしまいます。髪の毛は、毛母細胞の活発な分裂により生成されるため、元気を与えてあげないと、新しい髪の毛が生まれてくることはありません。その元気を毛母細胞に与えるのがミノキシジルだというわけです。AGAのようにヘアサイクルが通常よりも大幅に短くなり、髪の毛が成長しきる前に抜け落ちてしまうようなケースでも、ミノキシジルを使うことでヘアサイクルを元に戻し、発毛促進につなげることが期待できます。

    外用薬タイプのミノキシジルの効果

    高血圧の薬がオリジナルのミノキシジルは、そもそも内服薬でしたが、薄毛や脱毛症の治療薬として使われたのは、この外用薬タイプです。このタイプのミノキシジルは、日本皮膚科学会のガイドラインにおいても、その有用性が指摘されており、その推奨度はAランクです。

    (参考:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf)

    このガイドラインでは、外用薬タイプのミノキシジルを使用して行われたAGAに対するランダム化比較試験の解析内容などが報告されていて、ミノキシジルを使用した場合とプラセボ(偽薬)を使用した場合とでは、前者が平均で約21本増加したとの報告も掲載されています。

    外用薬タイプのミノキシジル製品は、日本でも市販品がかんたんに手に入ります。これはAGAなどの薄毛や脱毛に悩まされている方にとってはとてもうれしいところです。ただ、外用薬タイプは頭皮に直接塗布するので、浸透率が低いという点で内服薬に劣ります。効果も内服薬と比較するとややゆっくりしているようです。

    内服薬タイプのミノキシジルの効果

    一方、内服薬タイプのミノキシジルは、日本で市販されているものはありません。日本ではクリニックや病院に処方してもらうのが一般的です。先ほど、少し触れたように個人輸入するという方法はありますが、医師の指導の下で服用しないと危険なので、必ず処方してもらうようにしましょう。

    外用薬タイプの説明でも触れましたが、内服薬は、外用薬タイプよりも浸透率が高いので、毛母細胞まで成分が届きやすく、効果も実感しやすくなります。地肌が見えなくなるほどに髪の毛が増えたと実感する方も多く、服用した人の満足度が高いことがうかがえます。

    ミノキシジルの効果が感じられるまでの期間

    AGAによる薄毛や脱毛は、ヘアサイクルが通常よりも短くなることで、髪の毛が健康に育たないうちに抜けてしまうことで起こります。もちろん、こうなってしまう原因は、ストレスや生活習慣などが関わっているのですが、AGA治療のためには原因を特定し、ヘアサイクルを元に戻すことがまずは大切です。ヘアサイクルは通常、2~6年ほど。このサイクルのほとんどが髪の毛の成長期に当たります。しかし、AGAになってしまうとこのサイクルが1年以下になってしまい、髪の毛が健康に育たないうちに抜けてしまうのです。元々のサイクルが数年間という長さなので、ミノキシジルを使い始めてもすぐに効果を感じることはできません。少なくとも6ヶ月程度使い続けることで、「髪の毛が生えてきた」などの効果を実感できるようになります。

    副作用について

    脱毛症や薄毛治療に高い効果を発揮するミノキシジルですが、副作用を感じる方もいます。もっとも多いのは頭皮に起こるかゆみです。そのほかにニキビ、頭痛、顔や手足の痛み、性欲減退や不整脈、多毛症などの症状も報告されているようです。

    厚生労働省の「ミノキシジルのリスク区分について」という資料では、副作用の発現確率は8.82パーセント(3072件のうち271例)とされています。

    (参考:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000076921.pdf)

    副作用は、浸透率の低い外用薬タイプの場合は軽い症状のことが多いようです。反対に内服薬は、血液を通してすみずみまで届くため、副作用が起こる確率は上がるものと考えられます。

    AGA予防にミノキシジル?

    AGAは、早く対処すればするほど治療がうまくいきます。AGAへのもっとも早い対応は「予防」ということになりますが、果たしてどのように行えばいいのでしょうか。幸い、ミノキシジルが含まれる市販品の外用薬がすでにあるので、「予防的なこと」を始めるのであれば、これらの製品を使ってみてもよいでしょう。市販品の中には女性向けの製品もあります。ミノキシジルが含まれている市販品の外用薬は、マッサージをするように直接頭皮に塗り込んで使います。ミノキシジルは、予防を考えている方だけでなく、現在、AGAの治療を一定期間続けているけれども今ひとつ効果が感じられないという方にもおすすめです。

    ただ、市販品を選ぶ際でも、なるべくなら専門の病院などでカウンセリングを受けてからにすると、自分の頭皮の状態に合った製品を購入することができます。これが本当の予防です。

    予防を目的とする場合でも、やはり医師のカウンセリングを受けてから行うとよいでしょう。AGAを予防するのであれば、プロペシアに代表されるフィナステリドや、ザガーロに代表されるデュタステリドと、ミノキシジルの外用薬を併用するのがおすすめです。ミノキシジルを使用すると、頭皮に張り巡らされている毛細血管が拡張し、血流が良化。これにより毛母細胞に栄養が届く環境が整います。

    結局、AGAを予防するといっても、髪の毛が生えてくる仕組みを知らずにただ使用しても、期待するような効果を得ることはできません。繰り返しになりますが、抜け毛や薄毛が気になりだしたら、まずは専門のクリニックに相談して、現在の髪の毛と頭皮の状態を確認しておきましょう。もしかしたら「なんの心配もいらない」こともあるかもしれません。

    ミノキシジルによる初期脱毛の原因

    AGA治療にミノキシジルを使い始めると脱毛が始まる」

    こんなことを聞いたことはありませんか?これは「初期脱毛」と呼ばれるもので、何かの異常でも、副作用でもなんでもありません。初期脱毛が起きたということは、治療の効果が現れだしたと捉えるのが正解です。この時期を乗り切れば、もっとはっきりとした効果を実感できます。

    初期脱毛とは?

    AGAの治療を開始するとすぐに、抜け毛が多くなります。脱毛治療なのに抜け毛が多くなるので、「治療に問題点があるのでは?」「副作用では?」などと心配になってしまう方も中には出てきます。しかし、この初期脱毛については心配いりません。むしろ、初期脱毛は治療の効果が出てきている証拠です。

    初期脱毛の原因

    AGAの治療では、プロペシアに代表されるフィナステリドや、ザガーロに代表されるデュタステリドが用いられます。これらは5-α還元酵素を阻害して脱毛を起こす要因を減らしながら、短縮してしまったヘアサイクルを元に戻していきます。ミノキシジルを使う場合と同様、この治療の過程でも初期脱毛は発生します。

    ミノキシジルの場合は、5-α還元酵素阻害薬とは異なる形でヘアサイクルを元に戻していきます。頭皮の血行を良くすることで毛根に栄養を運び、頭皮環境を整えることで髪の毛を成長させるのがミノキシジルです。ミノキシジルは、活動を休んでいる毛根に力を与え、成長期へと導きます。そして成長期を長くキープすることで、同時に髪の毛も育成。ミノキシジルは、時間をかけてヘアサイクルを元に戻すように作用していくのです。毛根は、髪の毛を生み出す新しいサイクルに入ることを察知すると、これまでのサイクルをリセットして新しいサイクルへと向かうようになります。これを契機に発生するのが初期脱毛です。つまり初期脱毛は、新たなステージへと治療が入った証しだともいえます。初期脱毛の原因は、薬が効き始めたこと。歓迎すべきことなので心配はいりません。

    初期脱毛の継続期間

    初期脱毛が、薬の効果が出て、治療が順調に進んでいる証しだということはわかっていただけたと思います。それでは初期脱毛はどのぐらいの期間、継続するのでしょうか。

    初期脱毛が起こり始めるのは、ミノキシジルの使用を始めてから3~4週間目です。初期脱毛は、髪の毛がずっと抜け続けるわけではなく、抜け毛は波を打つ感じで増減を繰り返します。その後は人によりますが、3ヶ月程度は脱毛が続くことが多いようです。それよりも短い場合もありますし、長い場合もあります。初期脱毛が始まってから概ね3ヶ月を迎えると、ほとんどの人が抜け毛を感じなくなり、これが初期脱毛の終わり。ちなみに、少数ですが、ほとんど初期脱毛を感じないという人も中にはいます。

    考えてみれば、治療により正常化させようとしているヘアサイクルは通常、短くても2年というサイクルですので、それを瞬時に戻すこと自体、無理な話です。ミノキシジルの効果により起こる初期脱毛は、ヘアサイクルを元に戻すための序章として考えましょう。

    初期脱毛の期間にすべきこと

    ミノキシジルが効いてきた証しである初期脱毛が始まったからといって何か特別なことをするのではなく、治療中は頭皮の健康を考えて行動することが大切です。AGA自体、さまざまな原因で発症すると考えられていますが、その主なものとして挙げられるのが生活習慣です。AGAの治療期間中は、喫煙や飲酒、食事の習慣を見直す絶好のチャンスだといえます。また、頭皮マッサージなどを取り入れて、頭皮をさらに健康な状態にする努力をしてもいいでしょう。

    治療に関する不安はすぐに取り除きましょう

    初期脱毛は、その長丁場の中ですぐに現れることから、不安に感じる方もとても多いのですが、ご説明したように、ミノキシジルを使った治療を受ける方のほとんどが経験することであり、治療がうまくいっている証しなのです。治療中は、おそらくそのほかにも不明な点や不安な点を、多かれ少なかれ、誰もが感じます。専門医のいる病院やクリニックでの治療には、薬の投与だけではなく、こういった点を解消できるという「安心」も含まれています。薬の効果が実感できるようになると、自然と気分も軽くなるものですが、AGAの治療はやはり長丁場になりますので、常に目標を見据えてがんばれるかというと、それはなかなか難しいのが本当のところ。そういった時に、専門家の存在は心強いものです。

    ここまで、薄毛や脱毛症を治療するための成分として広く使われているミノキシジルについてご説明してきました。ミノキシジルは、プロペシアに代表されるフィナステリド、ザガーロに代表されるデュタステリドといった5-α還元酵素阻害薬とともに脱毛症治療にとても効果的です。初期脱毛という一見、副作用にも思えるようなプロセスもありますが、これはあくまで治療が順調に進んでいる証拠。薄毛や抜け毛に不安を感じている方は、まずは専門医に相談してみてください。きっとあなたに最適な対処法が見つかるはずです。

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  • ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬

    ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬

    ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬

    デュタステリドとは、ザガーロに代表される男性型脱毛症(AGA)治療薬の総称のことです。本来は、前立腺肥大症を治療するために開発された薬ですが、日本や韓国ではAGA治療にも用いられています。同じくAGA治療薬として使われるフィナステリド(プロペシア)も、元々は前立腺肥大症の治療薬ですが、この2種類の薬は何が異なるのでしょうか。この記事では、ザガーロに代表されるデュタステリドとはどんな薬なのかについて詳しく説明していきます。

    ザガーロに代表されるAGA治療薬デュタステリドとは

    デュタステリドは、日本と韓国において使用されている、AGAと呼ばれる男性型脱毛症の治療薬です。この2ヶ国以外では、前立腺肥大症の治療薬として使用されています。元々、日本でもアボルブの製品名で販売されていましたが、AGAの治療薬として承認されたことを契機にザガーロ(製品名)として販売が開始されました。AGA以外の、たとえば円形脱毛症などに関しては効果はありません。これは、この薬が男性ホルモンに関わる作用を阻害するからであり、当然、女性が服用することは禁忌とされています。

    プロペシアに代表されるフィナステリドとの違い

    ザガーロに代表されるデュタステリドは、プロペシアに代表されるフィナステリドと似た、どちらもAGAの治療薬。元々は前立腺肥大症のために開発されたということも共通いている薬です。ここからは、この2種類の薬を比較しながら違いをご説明していきます。

    ・実は効果も効能も異なる

    同じ病気の治療に使われるものの、実はこの2つの薬には大きな違いがあります。それはデュタステリド(ザガーロ)がAGAの症状を改善させるための働きを持つのに対し、フィナステリド(プロペシア)は、AGAの症状の進行を抑える働きを持つことです。もう少し詳しく説明すると、デュタステリド(ザガーロ)のほうは症状が悪化しないようにしながら薄毛の症状を改善していくシステム。フィナステリド(プロペシア)のほうは症状の進行を防ぎながら、ヘアサイクルを元に戻していくシステム。このような感じになるでしょう。

    ・効果を感じられる期間も異なる

    デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)は、服用を開始してから効果を感じられるまでの期間も異なります。前者の場合は、服用を開始してから、早い方でも半年から1年ほど経過してから、なんらかの効果や違いを感じられるようになります。一方、後者の場合は早い人なら3ヶ月ほどで違いを感じられる場合があります。このように効果を感じられるまでの期間が異なるのは、「薬が異なるから」という理由だけで違いが生まれるのではなく、髪の毛の一生ともいわれるヘアサイクルが大きく関係しています。どちらの薬を服用したとしても、ヘアサイクルが通常の働きに戻らなければ効果を実感することはできません。ヘアサイクルは、2~6年ほどもある成長期、2週間程度の退行期、そして3~4ヶ月ほど続く休止期により構成されています。特に成長期は時間も長く、新しい髪の毛が生まれ始めます。髪の毛の成長する準備が整っても、ヘアサイクルの状況次第では、効果が実感できるまでに長い時間を要します。そのため、効果が出ないからといってすぐに諦めるのではなく、根気よく薬を飲み続けることが大切です。

    ・成分的な特徴も異なる

    デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)は、成分的な特徴も異なります。前者に含まれる成分は頭全体に作用するのに対し、後者に含まれる成分は前頭部と頭頂部にのみ作用します。AGAを引き起こす主な原因はⅠ型とⅡ型の「5-α還元酵素」だとされていて、前者は両方に効果があるものの、後者はⅡ型にしか働かない、というところが大きな違いだといえるでしょう。

    髪の毛のボリューム

    ザガーロに代表されるデュタステリドと、プロペシアに代表されるフィナステリドを投与の約半年後、その頭皮に含まれるAGAの原因因子のひとつ「DHT(ジヒドロテストステロン)」の濃度を比較する試験が行われています。これによると、前者が投与された患者は、後者が投与された患者の約1.6倍の「頭頂部の毛髪の数」「毛髪の太さ」「硬毛の本数」を持っていました。これは前者のほうがDHTを後者よりも阻害していたことを意味しています。

    以上のことからわかるとおり、デュタステリドは、フィナステリドよりもAGAに対しては優れた効果を持っています。AGAの治療では、DHT(ジヒドロテストステロン)を制御することと、5-α還元酵素の活動を邪魔することが肝です。これにより抜け毛の発生を抑え、発毛へとつなげることが可能になります。ここまでご紹介してきたことを考慮すると、デュタステリドは、「なるべく早く治療したい」「フィナステリドで効果があまり感じられない」「症状が重い」「生え際に症状が出ている」といった場合に効果的だと考えられます。

    デュタステリドの詳しい効果と作用

    フィナステリドがAGAの進行を抑える薬であるのに対し、デュタステリドは、AGAを治療する薬です。微妙にも思える違いですが、ここまでにご紹介してきたとおり、デュタステリドのほうが、より優れた抗AGA効果を持っているといっていいでしょう。

    AGAを治療する際に重要なのは、DHT(ジヒドロテストステロン)をコントロールすることだということはすでにお話ししましたが、その原料となるテストステロンからDHTを作り出すのは5-α還元酵素です。すでにご紹介したように、Ⅰ型とⅡ型の5-α還元酵素のほか、Ⅲ型のものもあり、DHTは3通りの道のりで作られていることになります。AGA治療薬は、この道のりを阻害することが役割です。

    Ⅰ型5-α還元酵素は、脂っぽい頭皮の方に見られることが多く、頭では側頭部や後頭部に、また身体全体にある毛乳頭細胞の中にも含まれています。

    Ⅱ型5-α還元酵素は、全体的に体毛が濃い方に見られることが多く、前頭部と頭頂部に多く含まれています。AGAの症状は、多くの場合はこれらの部位を中心に進行していきますので、ここから考えても、Ⅱ型5-α還元酵素の働きを阻害することが症状の改善につなげやすいということがわかっていただけるでしょう。

    デュタステリドは、Ⅰ型とⅡ型の5-α還元酵素の道のりを阻害することができます。もう一方のフィナステリド(プロペシア)は、Ⅱ型5-α還元酵素の道のりのみに効果的です。

    AGAの治療は、これら2つの経口薬のほかに、外用薬のミノキシジルを併用する場合があります。ミノキシジルは、市販の発毛剤にも含まれていることの多い成分です。ミノキシジルには血流や毛頭細胞の働きをよくする効果があります。

    デュタステリドを1年間継続使用した場合、前頭部、頭頂部ともに、8割以上の有効率を示しています。フィナステリドの有効率は6割ほどです。デュタステリドは、フィナステリド(プロペシア)を服用していて特定の箇所(特に前頭部)における発毛にお悩みの方にとっては、非常に有効な薬になる可能性があります。もちろん、8割という数値からもわかるとおり、AGAに悩むすべての方の症状改善は達成されておらず、このような場合は、現時点では長期間、治療を続けるしかありません。すでに毛根自体が働きを失っているため、服用を続けても発毛へとつなげることができないのです。そう考えると、AGAは早期の治療が大変重要なことがわかります。

    AGAは現状、保険が適用されない治療となります。そのため、治療費の相場やクリニック・病院の評判などを参考にしたうえで、実際にかかる医療機関を選ぶといいでしょう。

    デュタステリドの服用方法と容量

    容量:0.1mg、0.5mg

    服用方法:1日1カプセル

    ザガーロに代表されるデュタステリドは、他の薬同様、医師の処方どおりに服用することが絶対条件となります。一般的には1日当たり1カプセルの場合が多く、服用の時間帯に特に決まりはありません。ただし、確実に治療の効果を出すためには、毎日定時に服用したほうがよいでしょう。すでに少し触れましたが、効果を感じられるまでにかかる時間は6ヶ月程度。人によっては1年ほどかかる場合もあります。AGAの治療にはヘアサイクルが大きく関係しますので、短期の服用で結果を得ることはできません。

    禁忌(薬を使用してはいけない方)

    デュタステリドは、使用においては細心の注意を払う必要があります。

    まず、デュタステリド(ザガーロ)は、男性ホルモンに対して作用する5-α還元酵素を阻害する薬なので、女性や子供が服用することはできません。また、肝機能に影響を与えるおそれがあるため、肝機能障害をお持ちの方も服用することができません。これらの禁忌は、フィナステリドも同様です。これらの薬は皮膚からも吸収されるため、たとえば女性が薬のかけらを素手で拾うようなことは絶対に避けてください。

    これらの薬には、まれに副作用が出る場合があります。副作用については、後ほど詳しくご説明します。

    AGAの治療に直結するヘアサイクルについて

    AGAは、ヘアサイクルが阻害されることにより発症します。このヘアサイクルを理解すると、AGAがなぜ起こるのか、そしてデュタステリド(ザガーロ)やフィナステリド(プロペシア)がどのように効くのかがわかりやすくなります。ここからはかんたんにヘアサイクルについてご説明します。

    ヘアサイクル

    ヘアサイクルは、毛周期とも呼ばれる、いわば髪の毛の一生です。普通、髪の毛は2~6年ほどの周期で生まれ変わります。さまざまなステージ分けがあるのですが、大きく分けると「成長期」「退行期」「休止期」という3ステージとなります。ヘアサイクルのほとんどの時間は実は成長期で、全サイクルの8~9割ほどがこれに当たります。残りの1~2割ほどの時間が髪の毛を作る活動が弱まる、もしくは停止する時期で、この間に古い髪の毛は抜けていきます。このヘアサイクルは、人により長さが異なります。

    ヘアサイクルの乱れがAGAの原因になる

    AGAを発症する原因はさまざまですが、多くの現代人が抱えている運動不足や飲酒、喫煙などの生活習慣、ストレスの多いライフスタイルなどを原因とする場合が多いと考えられています。髪の毛の健康には頭皮の血流が関わっているため、不規則な生活や飲酒、喫煙が影響する可能性は非常に高いでしょう。

    AGAを発症すると、ヘアサイクルは長くて1年、短い場合は数ヶ月ほどにまで短くなってしまいます。髪の毛が成長する期間が失われてしまい、軟毛化して抜けやすい髪質になります。

    髪の毛は、日ざしの強い夏場にダメージを受けやすくなります。夏場から秋にかけての数ヶ月間が抜け毛が増えやすいシーズンです。これは自然なことなのでそれほど気にすることはありませんが、夏場の頭皮ケアに問題があると、AGAにつながる可能性は否定できませんので、毎日、ていねいにシャンプーすると同時に、軽い運動などを習慣づけて、ストレスを発散するよう心がけましょう。

    デュタステリドの副作用について

    割合としては少ないのですがデュタステリドの副作用の報告もあります。5-α還元酵素の阻害薬でよく発生するといわれる副作用に、性欲の減退や性機能不全などが挙げられますが、これらの発生率は全体の1パーセント程度です。そのほかに肝機能障害やアレルギー、黄疸、蕁麻疹、頭痛、乳房の女性化などが報告されています。

    また、アメリカのFDAでは、デュタステリドに、悪性度の高い前立腺がんのリスクが高いとの警告を発しています。ただ、悪影響があるかどうかについてはっきりとわかっているわけではありません。デュタステリドだけではなく、5-α還元酵素の働きを阻害する薬は、血清PSAの数値を下げることから、この数値を目安に行われることの多い前立腺がんの診断機会を失わせていることが懸念されているのです。もしも5-α還元酵素阻害薬の服用中に前立腺がんにかかってしまった場合、このPSA数値が低いことで、早期の発見や治療を難しくする可能性があります。

    そのほかのリスクとしては、糖尿病や高脂血症なども報告されていますが、これらについてもまだまだ検証が必要とされます。

    ポストフィナステリドシンドローム

    フィナステリド服用中止後も性機能の低下が継続する可能性があるというポストフィナステリドシンドロームですがデュタステリドでも同様の事象が起こる可能性がありますが、現在のところ詳しい事はわかっていません。

    (フィナステリド1mgでは服用中止後に回復が見られるという報告もあります)

    デュタステリドの注意点

    禁忌のところでも触れましたが、デュタステリドは、女性や子供には無関係なAGAの薬です。女性、特に妊娠中や授乳中の女性が服用してしまうと、赤ちゃんの成長に悪影響を与える可能性があるので、女性は絶対に服用してはなりません。また、この薬は皮膚を通しても吸収される薬ですので、女性や子供が素手で扱わないように気をつけることが大切です。もしも皮膚に付着してしまった場合は、すぐに石けんを使って水で洗い流します。

    さらにデュタステリドを服用中の献血は避けてください。治療が終わり、服用をやめても、その後半年間の献血は不可です。

    特に禁忌とされているほかの薬剤はありませんが、注意する必要のある薬は存在するので、現在、服用している薬については医師に必ず報告する必要があります。

    デュタステリドは耐性がつく?

    耐性(薬剤耐性)とは、自分に対する薬の作用に対して抵抗する力がついてしまい、薬が効きにくくなる、もしくは効かなくなることを指します。細菌やウイルスなどによる疾患を治療する際に抗生物質などを投与しても、それが効きにくい、もしくは効かないような状況のことです。耐性は、人間だけではなく、動物についてしまうこともあります。デュタステリドは、長期の服用が想定されている薬です。AGAというヘアサイクルに関わる疾患の治療薬でもあり、効果を感じられるまでには少なくとも3ヶ月程度はかかるため、中には「耐性」を疑う方もいらっしゃるようですが、このような根拠はまったくありません。

    まれにフィナステリドを長期間服用している方で、薬の効果が見られずに新たに脱毛が始まるケースがありますが、これも実際に耐性なのかどうかは微妙なところです。現状では耐性がつくという心配をするのではなく、毎日、確実に服用することが大切であり、効果が感じられないからといって服用を止めてしまうほうが、よほど大きな問題だといえるでしょう。

    デュタステリドの効果やフィナステリド(プロペシア)との違い、作用する仕組みや注意点などについてご紹介しました。この薬はAGAの治療薬として安全性も高くとても有用です。AGAにお悩みの方の救世主だといえるでしょう。AGAが手遅れな状態になる前に早期での治療をおすすめします。

     

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